更新日: 2005/12/19
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夫の母の実家(イチゴと米兼業農家)から、イチゴ3kgが届く。稲作の準備をするので、もうイチゴは終わりだからと、小さいものも全部摘んでしまうのだそうな。で、小さいのは売り物にならないから、親類や近所の人に配るというわけ。
比較的大粒なのは生食用、熟しきったのはジャム用にして、残った小粒のイチゴでサワードリンクを作った。
イチゴサワードリンクのレシピは、[エレホン番外地 2004/4/12]を参照。
小さい生のイチゴに砂糖をかけてシロップ漬けにしたものは、生の大きいイチゴより好み。タルト生地があったら、のせて食べたかった! 何粒かつまみ食いした後、電子レンジで加熱してジャムにしちゃったけど。面倒なので煮詰めないで、冷蔵庫で保存して早めに食べきる予定。ヨーグルトにかけて食べるのだ。
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リンク依頼メールが来ました。面白そうなので載せておきます。
○東京国際ブックフェアの概要
会期:2004年4月22日(木)〜25日(日)
※24日(土)、25日(日)は一般公開日
開催時間:10:00〜18:00
会場:東京ビッグサイト
主催:東京国際ブックフェア実行委員会
リード エグジビション ジャパン株式会社
ホームページ:http://www.bookfair.jp/kh
毎年4月に開催しており、世界25カ国より600社の出版社が一堂に集まる、国内最大規模の本の国際見本市です。
24日(土)、25日(日)の一般公開日には、文芸書、児童書、コミックなどの一般書から学芸書、洋書などの専門書まで、あらゆるジャンルの本が割引価格で買えます。
http://www.bookfair.jp/khの無料招待券申込フォームから申し込むと、無料招待券の引き換えメールが送られてきます。
22日にはお台場に行く予定があるので、その前にちょろっと覗いてこようかと思います。平日に一般人が行ってもいいんですよね? まあ、割引セールのある一般公開日に行ったほうがいいのかもしれないけど、混んでそう……。
ようやくセーターが完成した。糸を買ったのが1998年10月だから、6年がかり、世紀をまたいだセーターなわけですね。
一応男物なので夫にあげようと思ったら、「チクチクするからいらない」と拒絶されました。ひどーい。仕方ないから自分で着ます。
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美容院にいって、縮毛矯正をしてもらう。11:00〜3:00まで、例によって4時間かかった。
お昼時にかかっていたので、サンドイッチを出してもらっちゃったよ。傘まで借りてしまった。
美容院で、『黄金の羅針盤 下』を読了。
パーマ液の匂いが辛いけど、せっけんシャンプーは2、3日はお休み。
ライトノベル関連年表の連載が始まっています。
(2004-04-16追記:手直しのため一時的に非公開にしたそうです。途中バージョンでも読みたい人は、作者にメールすると見せてもらえるみたい)
ライトノベルは小説だけでなく、漫画、アニメ、ゲームなどにも関連してくるから、全部を視野に入れてまとめようとすると、むっちゃくちゃ大変なのですが、国会図書館に資料を発掘しにいったりとかなり本格的に調査しているようです。頑張ってください。
1974年 ライトノベル誕生の年(http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20040408)
1975年 ソノラマ文庫の創刊(http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20040409)
1976年 コバルト文庫創刊(http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20040411)
1977年 高千穂遥・氷室冴子の登場(http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20040415)
1977年って、いろいろあった年だったんですね。
個人的には、『OUT』創刊2号のヤマト特集号の影響は大きかったんじゃないかと思います。私はリアルタイムで購入しましたが。(歳がばれる……)
【竹熊健太郎「見る阿呆の一生-1977年その2 OUTの衝撃】 にもある通り、「ある意味でオタクの歴史はここから始まった」と私も思います。
「投稿文化」というか「同人誌文化」というか、あるアニメ・漫画作品に対する知識を読み手と書き手が共有していることを前提にしたアマチュアの文章が商業誌ベースで出てきたのは『OUT』が最初じゃないかという気がします。(SFではもう少し前からそういうのがあったかも)
OUT創刊2号 ヤマト特集号 1977年5月
ランデブー創刊号 1977年12月
超人ロックの特集は何月だったかな。8号らしいんだけど。
【東雲製作所/ライトノベル作家相性調査】
「○○が好きな人は他にどういう作家を読んでいるのだろうか」を調べたページ。
【このライトノベルがすごい!:限定枠先行版】のページから辿って発見。
似たようなものでは、【ライトノベルファン度調査】から派生した【ライトノベル世界地図】や【ライトノベル読んでます読まれてます】に似てますが、調査対象抽出をGoogleでやっているので、ファン度調査の結果とは傾向が少し違うかも。
【How Mills and Boon turned to manga comics】
BBC NEWS の 記事。直訳すると「Mills and Boon社のロマンス小説はいかにしてマンガコミックに変ったか」ですね。
【Bulkfeedでライトノベルを検索】→【なるべくお安くTOEIC@八月のユスラウメ:女性向けライトノベルについて】という経路で発見。
ライトノベルというより、ロマンス小説とやおいについての記事ですが、面白かったのでリンク。
Mills and Boon社というのは、英国のロマンス小説の出版社で、カナダのハーレクイン社はそこの作品を買いつけて、ハーレクイン・ロマンスとして出版しているんだそうです。http://www.eigotown.com/culture/special/valentine/valentine_03.shtml#06
Excite翻訳の手を借りて読んだところでは、「Mills and Boon社のロマンス小説が日本じゃマンガになっているよー」「The Sheikh's Rewardがこんな派手なサイケカラーの表紙になっちゃってるよー」(ちなみに日本の小説版のカバーはこれ)「小説を読まない世代のために、日本ではマンガ版が出たのさ」「でも日本のマンガには男女のロマンス物だけじゃなく、男同士の恋愛物(ようするに「やおい」)もあるんだよね」というようなことを言っているようです。
笑えるのは "in Japan, you might not be surprised to learn, rich heroes are the most popular"(日本では裕福なヒーローが最も人気があることを知って、驚いてはなりません) とあることですね。たしかにお金持ちの御曹司が出てくる作品は多そうだ。
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フィリップ・プルマン/ 大久保寛訳 『黄金の羅針盤 上巻』『黄金の羅針盤 下巻』(新潮社 新潮文庫,2003年11月,619円, ISBN4-10-202411-5/ISBN4-10-202412-3)読了。
文庫版が出たので、再読。前回の感想は、2000/05/13。
ライラに対する印象は再読しても変らなかったが、白熊のイオレク・バーニソンに対しては、それほど違和感を感じなくなっていた。やっぱりハードカバーより文庫本のほうが読み易い。
再読してみて、すごくナルニアを意識しているという印象を受けた。
オックスフォードだし、多次元世界だし、コールター夫人は白い魔女みたいだし。そういえば、コールター夫人のダイモンは猿なんだな。「さいごの戦い」の敵役も猿だよね。
ところでアスリエルとアズュラーン(タニス・リー作品のあの御方)は音が似ているけど、何か関連があるのかな。
購入ガイド
上巻 ISBN4-10-202411-5 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
下巻 ISBN4-10-202412-3 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
フィリップ・プルマン/大久保寛訳 『神秘の短剣 上巻』『神秘の短剣 下巻』(新潮社 新潮文庫,2004年2月,579円, ISBN4-10-202413-1/ISBN4-10-202414-X)読了。
もう一人の主人公ウィル登場。甘やかされ放任されて育った悪ガキのライラと違い、心を病んだ母親を7歳のときから守ってきただけあて、すばらしく分別がありますな。
オールマイティの悪ガキにみえたライラは、羅針盤を失ったせいか、どこか頼りなく子供っぽく見えます。
私はライラが好きじゃないので、彼女の周囲の大人がなんで彼女にあれほど肩入れするのか、わからん。ウィルだったら、援助を惜しまないけどさ。
しかし人がいっぱい死にますなー。本当に児童書なのか? スペクターの正体は性欲とかそういうものではないのかな。
購入ガイド
上巻 ISBN4-10-202413-1 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
下巻 ISBN4-10-202414-X 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
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久美沙織による連載コラム。少女小説〜ジュニア小説〜「ライトノベル」に到るまでの経緯を当事者の立場で語るものになるのかなと期待しています。
乙一が定義したような「漫画やアニメ風の絵を表紙に持つような挿絵つきの本」を女の子向け小説で最初に作ったのが久美沙織です。
コバルトシリーズに少女マンガ絵そのまんまのカバー絵&挿絵が出てきたのは、かがみあきらのカバー絵の久美沙織『薔薇の冠 銀の庭』(1984/06)か、めるへんめーかーのカバー絵・挿絵による『丘の家のミッキー』(1984/09)が最初でしょう。
(『薔薇の冠 銀の庭』は実物をみたことがないから、挿絵が確認できないのですが)
(2004/04/18追記:はい、すいません。『丘の上のミッキー』じゃなくて『丘の家のミッキー』ですね。)
少女漫画家の絵による表紙という点では、竹宮恵子のカバー絵による新井素子『星へ行く船』(1981/03)が一番最初ですが、あれは中の挿絵は長尾治。星野かずみのカバー絵の氷室冴子『雑居時代』(1982/07)や藤田和子のカバー絵の『シンデレラ迷宮』(1983/06)というのもあるけど、この2冊は少女マンガ絵というよりはイラストに近い絵柄です。(ところで、星野かずみ=【高岩ヨシヒロ】だそうです。なんと、男の人だったのね!)
藤本ひとみ『まんが家マリナ最初の事件 愛からはじまるサスペンス』は1985年7月、花井愛子作品をはじめとする講談社X文庫ティーンズハートが出てくるのは1987年2月。
スニーカー文庫創刊の先駆けとなったといわれる角川文庫ファンタジーフェアは、1986年夏。
つまり「漫画やアニメ風の絵を表紙に持つような挿絵つきの本」という「体裁としてのライトノベル」を最初に出したのは、少年向けでは『連帯惑星ピザンの危機』の高千穂遥で、少女向けでは久美沙織といってもいいわけ。
(2004/04/17追記:『連帯惑星ピザンの危機』の前に平井和正『超革命的中学生集団』(サンヤングシリーズ, 1971/09/ハヤカワ文庫SF, 1974/06)があるぞとの掲示板での指摘あり。)
ジュニア小説を内容と文体の面から変革したのが氷室冴子と新井素子で、外側(パッケージ)から改革したのが久美沙織、それをシステムとして確立したのが花井愛子だと思います。
ちなみに少女マンガ家をカバー絵に起用したのは、ハヤカワ文庫FTのマキリップ『星を帯びしもの』(イラスト:山岸涼子,1979/07)が最初。挿絵もありました。
ディクスン『ドラゴンになった青年』(1979/10)は萩尾望都(ただし、挿絵なし)、グリパリ『ピポ王子』(1980/03) は内田善美。
(2004/04/17追記:『星を帯びしもの』より前にサンリオ文庫の竹宮恵子カバー絵のル・グィン『辺境の惑星』(1978/07)があるぞと、メールと掲示板でほぼ同時にツッコミが入りました。
あう、すいません。持っているのにすっかり失念しておりました。)
(2004/04/18追記:スワン『薔薇の荘園』(1977/11)も萩尾望都だぞと掲示板で指摘が。こうなると漫画絵表紙文庫のリストが欲しいですね)
コバルトシリーズの丘ミキとほぼ同時期の1984年から1985年にかけて、めるへんめーかーのカバー絵によるパトリシア・ライトソン《ウィラン・サーガ》や中山星香のカバー絵によるナンシー・スプリンガー《アイルの書》がヒットしました。イラストを重視する方向に時代は動いていたのですね。
コラムにはハヤカワ文庫FTについての言及もあるかな? 続きが楽しみです。
ところで、【創世記 第1回「コバルト以前!」】に出てくる『風と木の歌』は、安房直子『風と木の歌』じゃなくて、竹宮恵子『風と木の詩』だと思います。
コラムの冒頭が吉屋信子で、実業之日本社が出していた雑誌「少女の友」の話もでてくるので、注釈つける人が勘違いしたんだと思いますが、『ポーの一族』『いちご物語』とセット出てくるのは、竹宮恵子以外にはあり得ないです。
(2004/04/17追記:直ったようです)
ひょっとして今の若い人(1980年代以降生まれ)には「24年組」といっても通じないのかな。24年組のブームは彼らが生まれる前のことですから、仕方ないか。
参考リンク
[コバルト文庫のイラスト]
書籍リスト
掲示板とメールでご指摘を受けたものも追加してみました。
参考資料
で、【このライトノベルがすごい!】は、一般参加投票受付中だそうです。
4月20日まで。(2004/04/18追記:4月末までに延長されました)
サイト構成や投票手順が分かり難いんだけど、先ずは【このライトノベルがすごい!-About】から【このライトノベルがすごい!-一般参加】のページへ行って、以下の手順で投票します。
たまーにCGIスクリプトの動作が不安定だったりするみたいですが。
【狂乱西葛西日記2004年4月1日〜4月4日】の4月2日
メモっておかないと、どこにあったか忘れるので。
個人的には、作品が作品の中だけで完結するのが児童文学、過去の(それと似たような)小説を参照するのがジュブナイル(年少読者向けジャンル小説)、他メディアを参照するのがライトノベル――っていうふうになんとなく区別してるんだけど。
つまり、先行作品の存在を前提にしてるのがジャンル小説なら、ゲームとかアニメとかマンガとか、小説以外のもの(とりわけ絵または声で表現されるもの)の存在を前提にしているのがライトノベルだと。ていうか、物語構造からライトノベルの共通項を抽出しようとするのはほぼ不可能でしょ。
ところで、ライトノベルの第一号は、高千穂遥《クラッシャー・ジョウ》の第一作『連帯惑星ピザンの危機』である――という通説はオレもまちがってないと思うけど、いま読むと書き方は全然ライトノベル的じゃなくて、むしろその後の展開から遡ってライトノベルになったっていう印象。そりゃまあ最初から安彦良和カバーだったけど、あれってどっちかと言えば、斎藤和明の《スターウルフ》とか(ハヤカワ文庫SF)の感じでしょ。文体的にはむしろ同時期に出た新井素子の影響のほうが大きいかも。新井素子はたしかジュブナイルSFをテーマにした星群祭に呼ばれたとき、「わたしはジュブナイルを書いてるつもりは全然なかったのでわかりません」みたいなことをしきりに言ってたけど、その意味では、「同世代に向けて書く」という大森のライトノベル定義を満たしてたわけですね。ただし、アニメやマンガは参照してない。そう考えると、高千穂遥+新井素子でライトノベルが誕生したのか。
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夫が「新しいパソコンが欲しい」とうるさいので、【HP Directplus】で注文することにした。
Compaq Business Desktop d330 SF/CT SHARP TFTモニタセット(ハイパフォーマンスモデル)
この前買ったのは、2002年10月で、まだ1年半しか使っていないくせにと思ったが、新しいパソコンを買うと私にお古が回ってくるので、まあいいかなという気になったのだ。
私が現在使っているパソコンは、1999年9月に購入したのだが、最近ではずい分と遅く感じるようになってきたのだ。OSもWin98だしね。
しかし新しいパソを買うとセキュリティソフトも買わなくちゃいけなくて、大変ではありまする。ダウンロード版じゃなくて、ちゃんとパッケージ版を買ったほうがいいんだろうなぁ。
パッチもダウンロードしておかないといけないんじゃないのか? それともネット販売のパソコンのOSにはちゃんとパッチが当ててあるのだろうか?
ご近所で購入した本とbk1で購入した本が山になってしまった。
成田良悟にハマり中。同居人も気に入ったようです。「ラノすご」の一般投票の枠が1つだけ残っていたので、『バッカーノ! 1931』を入れました。
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茅田砂胡『天使の舞闘会 暁の天使たち 6』(中央公論新社 C・novels fantasia,2003年11月,945円, ISBN4-12-500824-8)読了。
購入記録がないのは、家人の蔵書だからです。
暴走した黒天使を止めるため、赤ゴジラ、黒ゴジラ夫婦やそのダメ息子、金天使と銀天使その他の若作りなデルフィニア組4名が団体さんでかけつけて、金色天使が変身して出撃するというお話。
死んだ息子が自分の思い通りに生き返らないといって逆上するおっさんのエピソードは、読者へのイヤミなのかしらという気もしますが、あまりにご都合主義のゾンビ大活躍のお話だったら、きっちり死んでいてくれたほうがいいような気もする。
(赤ゴジラ、黒ゴジラ夫婦の復活は嬉しかったけどね)
恩田 陸『黄昏の百合の骨』(講談社 Mephisto club ,2004.3,\1785, ISBN4-06-212332-0)読了。
『麦の海に沈む果実』[→感想] の続編。
登場人物の何人かは、書き下ろし競作集『蜜の眠り』[→感想]に収録された「睡蓮」にも登場する。
「自分が死んでも理瀬が半年以上住まない限り、家は処分してはならない」という亡き祖母の遺言に従い「魔女の家」と噂される洋館にやってきた理瀬。理瀬の手紙を盗み読む伯母たち。隣家の少年は警告を発する。そして洋館の周りで次々に事件が起こる……。
このシリーズは好きだし、面白いんだけど、どうしてもキャラクターの顔が「視え」ないなぁ。外見描写はあるんだけど、話し方や行動がそぐわないというか、どのキャラも同じような調子なので、イメージが浮かばないのだ。
恩田陸の作品こそ、漫画絵のキャラクター設定表つきで出して欲しいと思ってしまう。
「こちら側」と「そちら側」のうち、ダークサイドの側にいると自覚している主人公の理瀬が、単に用心深く狡猾なだけで悪意からは最も遠い無垢な存在に見えるのが興味深い。
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この間から契約している生命保険の勧誘員が、契約転換のプラン(全然使えないやつ)をもってしつこくしつこくやってきて、大変ウザくていっそのこと解約してやろうかとすら思っていたのだが、今日ようやくこちらのニーズにあったプランをもってきたので、契約転換をすることにした。
(2004/04/21追記:元生保会社勤務の友人から電話で「契約転換」の実体について教えてもらう。生保会社の逆ザヤ解消のために行われているんだとか。そりゃ、あれだけしつこく勧誘してくるんだから、客のためじゃないことは明白だ。特に貯蓄型の保険の場合は、よーく考えたほうがいいそうだ。)
第2回にして、「(内容としての)ライトノベル」の定義が登場しました!
というような「ジョウシキ」あるいは「共通の認識」をおのずと持っている同士でのみ通用する表記、あるいは、読者に「そのような認識を期待する」表記、これがいまや書籍界にもどんどん乱入している。
わたくしめは、いまどきのいわゆる「ライトノベル」というものは、つまり、そのようなものである、と定義できるのではないかと思うのです。
これは、【大森望】さんの「ゲームとかアニメとかマンガとか、小説以外のもの(とりわけ絵または声で表現されるもの)の存在を前提にしているのがライトノベル
」(狂乱西葛西日記2004年4月2日)といっていることは同じじゃないかと思います。
「アニメや漫画の挿し絵がついた小説」という「体裁としてのライトノベル」ではない、「文体/表現としてのライトノベル」を定義すると、そういう風になるのかなと思います。ひょっとして『メフィスト』の「青春エンタ」系作家(西尾維新、霧舎巧、舞城王太郎etc.)は、文体がライトノベル的ってことになるんでしょうか?
で、似たような話をもっと昔に見たことがあるなと思って探してみたら、京フェス1999の「ヤングアダルト総括」でした。
正確に再現できなくて申し訳ないのだが、喜多さんが、「ヤングアダルト小説には、『老婆は怖い顔をして笑った』といった表現が出てくる。他に小説なら書きようがあるだろうに。だが、これは、怖い顔をして笑う、で読者の頭のなかにある画像データベースからそういう顔を検索してくるのではないか」といったことをおっしゃった。三村さんも、「若い読者は、自分の好きな画像、好きな声優の声で、登場人物を動かしながら読んでいるのでは」とコメントなさっていた。若い世代には残念ながらもはや属さないが、実はわたしも画像データベース利用型読書系の読者である。こちらの語彙が乏しいので、たとえば主人公の身なり、居場所を言葉を尽くして緻密に表現されても、ピンとこないどころか、絵を想像するのに苦しむのである。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/fuetakofans/kyofes99.htm#honkai2
三村氏によれば「突出した同時代性」とは、「作者と読者がアニメやTVの感覚を共有していること」だという。これを僕なりに咀嚼すると、同じメディア環境に置かれてきた人間には説明ぬきで通じる小説、となる。――だとするならば、まさしく「ゲームやアニメを知らない人間にYAを語る資格はない」!
http://www7.cds.ne.jp/~nactor/sf_obline/vol3/kyoto_99_day3.html
「ヤングアダルト」という用語を使っていますが、この語が指している対象は「漫画やアニメ風の挿し絵のついた中高生向け小説」のことなので、いまでいう「ライトノベル」と同じものだとおもってよろしいかと。(なぜ「ライトノベル」という言葉を使わないかというと、このころには「ヤングアダルト」という言葉のほうが通りがよかったかららしいのですが、もうひとつ1998年9月ごろに、SF系サイトの一部で作家・書評家が「ライトノベル」という呼称に違和感を表明して、「ライトノベル論争」がおこって以後、SF系のイベントでは「ライトノベル」という言葉が使いにくくなっちゃったから――というのもあると思います。)
(2004/08/29追記:林@不科研さんからツッコミを受けて表現を変更しました。)
それから【乙木の樹(記)只今、ライトノベル年表連載中】が復活したようです。
あ、リンクされてる。
乙木さんには、メールでびっくりするようなネタをいろいろ教えていただきました。やっぱり、リアルタイムで体験した人じゃないと知らない話というのは、いっぱいあるんですね。そのうちライトノベル年表に出てくるかもしれないので、期待しましょう。
平井和正がライトノベル史的に重要というのは確かですね。
作品としてだけでなく、漫画との近さとかファンとの交流という点においても、平井和正は同世代のSF作家の中で、ひとりだけ異質な感じ。1938年生まれなのに、やってることは1954年生まれの栗本薫あたりに近い気がします。
ブリス・ペルマン/荒川 浩充訳『穢れなき殺人者』(創元推理文庫,1984.9,\672, ISBN4-488-21701-X)読了。
10歳の双子の母で翻訳で生計を立てていた未亡人が隣家の男に襲われ殺された。母親の死体を見つけた子供たちは、寄宿学校に入れられるのを嫌がって母親の死を隠すことにする。
そんなときに限ってちょっかいを出してくる大人たちを撃退すべく、知性と能力を総動員する子供たち。一方、犯人は事が露見しない不気味さに堪りかねて……。
という、いかにもフランスミステリーらしい後味の悪い作品(←ある種誉め言葉)。
殺された母親は結構マトモな人にみえるんですが、お子さんたちは、たいへんにテリブル。たいてい姉が命令して弟が実行するんですな。
それにしても、こういうの読むとフランス人って子供が嫌いなんだなと思いますね。
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有里 (Alisato Akemi)