2002年10月 ( 上旬 / 中旬 / 下旬 )[前月] [次月] | ||||||||||||||||||||||||||||||
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一応2回目をやってクリアフラグを立てて、続きの『.hack//悪性変異』をやってみたんですが、今まで一生懸命集めたアイテムがいきなりクズアイテム化しているのに唖然。
レベルの高い街に行ったら、あんなに苦労して集めたアレもコレもお店で売ってるーっ!(涙)
こんなことなら属性値を上げるアイテムを集めれば良かったのにと後悔したので、属性値上げのためのアイテムを集め中。ついでに全種類の武器も集めようと思って、「幻の泉」にせっせと武器を投げ込んでおります。
掃除洗濯をソッコーでこなし、一日中コントローラを握り締めるのでありました。
というわけで、日記は止まります。
ああ、もう、いい年して何やってんだか。でも楽しいの。
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【Compaq DirectPlus】で同居人用のパソコンを注文したのです。
数日前から注文しようとしていたのですが、エラーが出てなかなか注文を受け付けてもらえず、3日がかり4回目のトライでやっと注文まで漕ぎ着けました。なんというか客をナメているよなと思いつつ……。
一度は別のメーカーのものにしようかとも思ったのですが、スペックが合わなかったので。でもそういう人じゃなかったら、とっとと見限って別のメーカーのものを買っていると思います。
納入は2002/10/10 のようです。なんと注文の正式確認は郵送メールで来るんですよ。Eメールより信頼できるといえばその通りなんですけど。
【bk1】で買おうと思ったら売り切れてしまっていたので、同居人に頼んで東京から輸入。「蜘蛛の王」200枚だけでなく、2色カラーのページも『グラン・ヴァカンス』ネタで、飛浩隆を大プッシュの号でした。編集者がこれだけ力をいれたいと思う作品が出てくるというのは読者としても幸福なことではないかと。
「蜘蛛の王」は、〈数値海岸〉にある〈汎用樹の区界〉を舞台にしたアクションっぽいSF。山田正紀 『宝石泥棒』[→感想1→感想2]みたいだなぁ。『グラン・ヴァカンス』よりは普通のSFって感じ。でも、飛浩隆が私好みの作家であることには間違いがないです。
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ようやく『.hack//感染拡大』のアイテムを探し尽くして満足し、『.hack//悪性変異』に入ります。
vol.1の『.hack//感染拡大』は、The World というゲームシステムを知ってもらうためのイントロで、アドベンチャーゲームとしての.hackはvol.2から始まるという感じ。
飛浩隆がSFマガジン等に発表した作品を集めたもの。同人誌です。通販で買いました。(銀行振込だと全3巻送料込み+銀行手数料で2600円。)
2段組の新書サイズなので、扱いやすく本棚に入れやすい。
処女作の「ポリフォニック・イリュージョン」を読んでみました。
『グラン・ヴァカンス』に通じるものは、すべてここに出てきてますな。なるほど。最初からヴァーチャル・リアリティの世界に関心のある人だったのね。
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『航路』来たー。【bk1】にあるのは上巻のデータだけみたいですな。
宮部みゆきと瀬名秀明の名前が入った帯は実物で見るとかなりのインパクトが。たくさん売れるといいですね。
『グラン・ヴァカンス』は、目下 amazon は売りきれ、bk1は24時間以内発送です。
【地図のリンク集】
【時刻表リンク集】
【ペーパードライバーズスクール】
……4回の出張授業で、ペーパードライバーがご近所に買い物にいけるぐらいまでにしてくれるらしい。
同居人用
【TV東京・Anime X-press】
【BSアニメわーるど】
今期の新番組には見るものがなくて悲しいです。
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ゲーム『.hack 悪性変異』が佳境にさしかかっている上、レンタルDVDで『ロード・オブ・ザ・リング』と『ゴーメンガースト』を借りてしまい、その上、コニー・ウィリス『航路』と神魂別冊『飛浩隆作品集』全3巻も読まなきゃいけない(いけないってことはないけどさ)ので、大変だ。もちろん未読本はこれだけじゃないが。
『.hack』と『ゴーメンガースト』(エピソード2まで見た。)と『飛浩隆作品集』は共存可能なのだが、そこに『航路』(階段の踊り場からやっと脱出)が入るとオーバーフローしちゃうんだよねぇ。
【おおた】さん作【『グラン・ヴァカンス』感想リンク集】
以下思いついたままに。
他の人の感想は興味深い。
反応すべきポイント用のスイッチを切り替えてモードを設定して読むべき作品なんだろうなという気がします。私はデフォルトがファンタジーモードなので、全然オッケーなんですね。
私にとってはルーマ・ゴッデン『人形の家』の延長線上の作品。あとピノキオ(まんま映画『AI』ですな)とか文楽のことを思い浮かべたり。帯の「グラン・ギニョール」は、「血なまぐさい残酷劇」のことだけれど、原義は「大きな人形」で、やっぱり意味が二重にひっかけてあるのかな。
【加藤隆史】さんの感想が面白かった。文楽のことを念頭においての感想なのかどうか、聞いてみたいところ。
【倉阪鬼一郎】せんせいが「9.29〜10.5の読書メモ」で誉めていたのが、嬉しい。誉めてる理由もなんとなくわかる。
飛浩隆って21世紀に冷凍睡眠から目覚めたニューウェーヴの人みたいな位置付けなのね。現在は微妙な位置ですが、もう10年出てくるのが遅かったらぐるっと回って最先端かも。サイバーパンクを読めなかった人が誉めてる感じがするな。
【青木みや】さんの感想は、否定派の中でも他の感想とはちょっと違うような気がして興味深い。
あー〈区界〉が〈苦界〉に繋がるというのは思いつかなかったけど、この作者の言語感覚ならありそうな話。
ええと生き残ったAIに美男美女が少ないのは、そーゆーのは真っ先に〈蜘蛛〉に食われちゃったからだと思う。個性派ばっかりなのは、重要な機能をもったAIはあんまりゲストの興味をそそらないようにデザインされているからじゃないかと思った。大事なプログラムが目立つところにあると、いたずらされちゃうもんね。
で、いたずらされちゃった話が『蜘蛛の王』だな。
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コニー・ウィリス/大森 望訳『航路』上下(ソニー・マガジンズ ,2002.10,各\1,800,読了。
噂通りの傑作。コニー・ウィリスで大森望さんがあれだけプッシュしていて宮部みゆき&瀬名秀明絶賛――なのに面白くなかったら、そっちの方が不思議。
第一部を読んでてずーっと思っていたのは、「誰かこのヒロインの白衣のポケットにチョコレートバーを詰め込んでやれよ」ってことで(いつもひもじい思いをしているなら、非常食料ぐらい自分で確保しとけばいいのに)、第ニ部に入ってからは、「なんでコニー・ウィリスの作品の登場人物っていつもバタバタしてるんだろう。少しは落ちけつっ、じゃなかった落ちつけっ!」だったんですが、そうしたら――。
あーーーーっ、もうっ、いわんこっちゃないっ!
ファンタジーだと思って読んでいたので、そういう展開じゃなくてびっくり。いや、いいんですけど、別にファンタジーじゃなくても。
ええと、詳しいことはネタバレなので[『航路』ネタバレ感想]にて。
コニー・ウィリスはファンタジーから遠い(でもある点では近い)作家だというのが分かりました。
「泣ける」と聞いていたので、わたしはぜったい泣かないもんねーと思っていたのにちょぴり泣いてしまいましたよ、58章のラスト。しかも、あそこはラストまでいって読み返したほうが泣ける。
10/6に「『航路』来たー。」と叫んだところだったので、登場人物のひとりが「来たーっ!」と叫ぶシーンに苦笑。
SFは読まないけど、海外小説が好きで、『ER』やハリウッド製ロマコメを良く見てますという人が読むと大変面白いんじゃないかと思われます。(2002/10/13追記:でもロマンスを期待してると物足りないかも)
訳者あとがきにもある通り、宮部みゆきが好きな人にも向くでしょうけど、ネックはカタカナ名前だよね。
ちりばめられた文学作品や映画は、実はほとんど伏線といっていいようですね。(『ハイジ』や『くまのプーさん』にも意味があるのかな?)
私が気になったのは、映画『秘密の花園』(多分これ)とコールリッジ『老水夫行』。
特に『老水夫行』(原文は Samuel Taylor Coleridge, "The Rime of the Ancyent Marinere")が、どういう詩かってのが分かると「うわわぁーっ」ってな気分になります。
小さなエピソード、ささいな台詞ひとつひとつも伏線(全篇伏線だらけ)なので、長いからといって、くれぐれも読み飛ばしたりなさいませんよう。
私はラストの伏線を見落としてしまったので(詳細はネタバレ感想参照)、すごく悔しいです。
【Conne Willis fan site: to say nothing of the GOD】
【ソニー・マガジンズ『航路』紹介ページ】
購入ガイド
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BBC製作の『ゴーメンガースト』のDVDをレンタルしてきたので、二日がかりで見る。1時間のエピソードが4話あって、おまけにメイキングまでついているので大変。
奇妙な掟が支配する巨大で迷宮のようなゴーメンガースト城に世継ぎの君が生まれた日から物語は始まる。世継ぎ誕生のどさくさにまぎれて、独裁的な料理長が支配する厨房から逃げ出した青年スティアパイクは、城主の娘やおかかえの医師に取り入り、権力への階段を上りはじめる。スティアパイクは陰謀をめぐらし、次々と邪魔者を消していくのだが……。
原作は冒頭で挫折したので、どこまでがマーヴィン・ピークの原作通りなのかは不明。
噂ではスティアパイクと城主の従僕のフレイ(クリストファー・リー様!)が原作に比べるとカッコ良すぎるらしい。
スティアパイクは素晴らしいですよ。アブなくって色っぽくて実に魅力的な悪党として描かれてます。最後の方なんてオペラ座の怪人だし。
でもって、クリストファー・リー様演じるフレイは、貫禄〜! 豚顔の料理長と戦ったりなんかもして。どうしてこの人は出る作品、出る作品でチャンバラをするんでしょう。
後半では白髪ぼさぼさで、ほとんどガンダルフみたいな姿で出てきます。若様役の人がちょっとイライジャ・ウッドに雰囲気が似ているので、会話しているシーンなんて一瞬『指輪物語』かと思っちゃうのであります。
ゴシックな「不思議な国のアリス」みたいな作品でした。面白いけど、観る人を選ぶ作品かも。
すごく良かったので、DVDの購入決定。時間ができたら原作も読むのだ。
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Compaqに注文していたパソコンが届く。
今、旦那が荷解きしてます。
掲示板で湯川さんに焚きつけられて、『航路』に登場する文学作品を調べてみようかなーと言っていたら、大森望さんが現われて、ページタイトルまで決定してしまいました。(あわわ)
ええ、やります。やりますとも。面白そうだもの。(←やる気満々)
ほとんど訳注で出典が出ているので、調べるのは楽だと思います。
というわけで、『航路』再読中。いやー、いろいろ見落としてます
ところで、ブライアリー先生のメタファー講義は2回あって(1回目は船の中で2回目はキットの家)、翻訳版だとどちらも奇数ページの下段の真中へんから始まっているというのは、偶然なのか意図的なものなのか。
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有里 (Alisato Akemi)