1997年〜1999年・2000年
2001年 [
01| 02| 03| 04| 05| 06| 07| 08| 09| 10| 11| 12]
2002年 [
01| 02| 03| 04| 05| 06| 07| 08| 09| 10| 11| 12]
2001年10月 ( 上旬 / 中旬 / 下旬 )[前月] [次月] | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
[Top]
エリザベス・エンライト/久保田 輝男訳/アイリン=ハース画『ひかりの国のタッシンダ』 (フェリシモ ,2001.9,\1,238+税)。
世界の果てもやにかこまれた山タトラジャン、その山にある豊かで美しいタトラン王国。水晶の家々が並び、人々は雪のような白い髪と氷のような青みどりの目をしていた。ある日、一羽の大きな鳥がひとりの赤ん坊を連れてきた。赤ん坊は子供のない老夫婦に拾われタッシンダと名づけられる。
タッシンダは美しく成長し、タトラン王国の王子に恋をする。だが髪と目の色がタトラン人と違うことを思い悩み、魔女のタンダ・ナンに相談するが……。
学研の「あたらしい世界の童話」というシリーズから1968年に刊行されその後30年に渡って絶版になっていた本が、フェリシモの復刊リクエストによって見事復刊した。装丁も挿し絵もほぼ初版のまま。(初版はもう少し小さい版型で箱入りでした)ありがとうフェリシモ出版っ! アイリーン・ハースの手による見事なカラー挿し絵に御注目!!
購入ガイド
ISBN4-89432-234-X 【amazon】 【bk1】
高瀬 彼方『カラミティナイト 2』 (角川春樹事務所 ハルキ文庫 ヌーヴェルSFシリーズ,2001.9,\740+税)読了。
謎につつまれた少年・忍の「災禍の心臓」に選ばれ、第五の騎士となった智美は、親友・優子を救うために同級生を殺めた悔恨に苦しめられていた。一方、智美の第五の騎士としての力により「剣精シャリエラ」の人形と同化する力を得た優子は、ぎくしゃくする智美との仲に苛立っていた。
「災禍の心臓」を狙う「慟哭の三十人衆」は新たな術者を日本に派遣する。しかし忍の従妹・美由紀の出現により、事態は予想外の展開に……。
智美と優子の仲が離れたりくっついたりする回。この二人の仲の前には忍も「慟哭の三十人衆」も美少女・美由紀の出現もただの刺し身のツマのようだ。思いっきり「続く」なので続編に期待。
購入ガイド
ISBN4-89456-893-4 【amazon】 【bk1】
久美 沙織『ドラゴンファーム 2 竜騎手の誇り』 (早川書房 ハヤカワ文庫JA,2001.8,\760+税)読了。
ホルダ山の冒険から早や3年、破産寸前だったデュレント家は、いまやネバルタハル一の竜牧場として名を馳せ、フュンフは平穏な日々を送っていた。
だが、姉のマルトの結婚式やシッポとビジューの仔竜の出産を控えたある日、ディーディーが連れてきたのは二枚目の魔楽師と競竜界の花形騎手キャシアス――フュンフの兄だった! ライバル(?)の出現に焦るフュンフ。父と兄との確執やいかに。
華やかな結婚式に、シッポとビジュー間の仔竜誕生とおめでたいことばかりのようですが、そうそう良いことばかりではないわけで……。
自分をみそっかすだと思い込んでいたフュンフがデュレント家の跡取りとして、人々への愛と責任に目覚めるシーンがとても好き。あとキャシアスとフュンフが浜辺を歩くシーンとか。
あとはね、ウルスラさんがヒイキなんですよ、ワタクシ。
ドラゴンファームシリーズの中ではこの巻が一番完成度が高いと思います。
[Top]
ダイアナ・ウェイン・ジョーンズの『九年目の魔法』(創元推理文庫)【 bk1/amazon/eS!】に出てくる本とバラッドについて【ニムさんの掲示板】で話題になっているようなので、いろいろ検索。
どんな本が出てくるかについては【銀の椅子・ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんのファンページ】にリストがある。(もう少し詳しいと嬉しいが……。更新を期待)
日本語で読めるバラッド研究の本の主なものは以下の通り。どれも、今手に入るかどうかは不明。
私がもっているのは平野 敬一『バラッドの世界』だけだけど、タム・リンについては2章分を使って詳しく解説されている。
(なお山中光義氏は【福岡女子大学】英文学科教授なので、探せばネット上に論文とかアップされているかも)
英語ページでは、以下のものが詳しい。
平野 敬一『バラッドの世界』によれば、「タム・リン」のバラッドにはヴァリエーションが多くて、バラッド収集家チャイルドがまとめただけでもA versionからI versionまで9バージョンあるらしい。
多くのバラッド選集に採録されているのがA versionで、「J.Kinsley編のThe Oxford Book of Ballads(1969)は、Hastie Manuscriptに依拠となっているが、それは A version と実質的に同じもの.」(p.182)だそう。
ただ、『九年目の魔法』の各章の扉に引用されているものは、A version 以外からも採られているようだ。
たとえば 以下のフレーズはA version には存在しない。(追記:G versionには存在する。15連目)
====引用開始====
そこへ愛しの兄が言う――
下心をば胸に秘め――
「カーターハウに草ありて……」
(p.360)
====引用終了====
また、以下のフレーズは、D version、G version に現われるようだ。(平野 敬一『バラッドの世界』p.192)
====引用開始====
その手に聖なる水むすび
その磁石をば投げ回せ
(p.159)
====引用終了====
【The Tam Lin Resources Page】を見れば全バージョンに関するリファレンスが得られるというのが、【Re: Fire and Hemlock (i.e. Tam Lin)/reprints】に書いてあった。これ、DWJ(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)関連の掲示板の投稿なのかな? 日本でもアチラでも読者の考えることは同じってことね。
自分のページのサイト内検索のテスト中に見つけてしまいました。ビジネス・セミナーのサイトなんですが、「日本におけるワン・トゥ・ワン・マーケティングの現状、新しいビジネストレンドなど」のレポートのページで、『出版社と書店はいかにして消えていくか』がらみでがリンクされてます。
【SPECIAL REPORT】には、なかなか興味深い記事がそろってます。
【著者と読者の「対話」は成立しているか?】
【書籍と書籍電子情報の変容】
【Webマーケットと巨大アニメ・マンガ市場(1)】
【Webマーケットと巨大アニメ・マンガ市場(2)】
【Webマーケットと巨大アニメ・マンガ市場(3)】
【プラモ市場とワン・トゥ・ワン(1)ガシャポン、フィギュア市場の現状と可能性】
【プラモ市場とワン・トゥ・ワン(2)フィギュア、アニメ市場の可能性】
オタクの言葉でオタクを語る人はいても、ビジネスの言葉でオタクを語る人は珍しいかも。
ビジネス界の【タニグチリウイチ】さんのような人(ようするに当人もオタクなビジネスマン)が記事を書いているかと思ったら、なんと坂本正治さんは1938年生まれ(ってことは62歳!?)で、【南の島図書館】(*1)をやっていた方でしたよ。
【パラメディカ】
====引用開始====
こんな人のための古本屋です
あなた、もしくはあなたの身近な人が“難病”と告知されたとき、同じ病気を経験された方の
“闘病記”は患者サイドからの症例報告として、貴重な情報源となります。
当店は“闘病記”を病名別に分類、さらに医療問題を扱う本を収集、
定価の半額前後で販売しています。(売り切れの本も、図書館での検索用に残しています。)
「医療ってなんだろう」と疑問を感じ始めたあなたのための、小さな古本屋です。
【http://member.nifty.ne.jp/PARAMEDICA/top.htm】
====引用終了====
紹介記事:【「闘病記」など1万4千冊 オンライン古書店「パラメディカ」】
[Top]
古着を切り刻み、スダレをしまって、和室の畳を気合いれて拭いて、洗濯をする。
自転車で一走り。田んぼの中の誰もいないまっすぐな道を走っていると、だんだん非現実感にとらわれる。ひょっとしてこれは、仮想現実体感実験用の自転車で、周囲の風景は映像なんじゃないかとか。風も匂いも振動も再現させようとおもえば人工的に再現できるもんね。
3年ぐらい前から編みかけのセーターを引っ張り出して、編み始める。涼しくなると毛糸のぬくもりが恋しくなるのだな。
上手く編めたら夫のセーターになり、サイズが合わなかったり上手く編めなかったら私のセーターになる予定。
あとは片袖を残すのみ。でも編み上げた袖の模様編みを間違えているのを発見。どうりで段数が合わないと思った。ほどいて編み直すの面倒だからいいや。もう一方の袖も同じように間違えれば、大丈夫さ。――多分。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/浅羽 莢子訳『九年目の魔法』 (創元推理文庫,1994.9,\940+税)再読。
やっぱ面白いわー。最初に読んだのは1997年11月ですが[→感想] そのときに見えなかったものが、すこしづつ見えてきたというか。'NOW HERE' と 'NOWHERE' の関係とか、登場人物の関係とかね。
気になるのは、'NOW HERE' と 'NOWHERE'の関係と、'Fire and Hemlock' の意味について。何か出典があるのかなぁ。
7年周期じゃなくて九年周期なのは、『金枝篇』から来ているのだそうな。
『金枝篇』も読まなきゃダメか? 岩波文庫版は全巻もっているんだけど、トライしては冒頭で挫折しているのだ。
購入ガイド
ISBN4-488-57202-2【amazon】 【bk1(01075762)】
[Top]
ウォーキング体操に行ってきました。なんだか疲れちゃって、昼寝で爆睡。今日は何にもできなかった。
掲示板で質問があったのですが、過去日記ページなどでやっているトピック一覧をスクロールさせる方法ですが、CSSを使っています。
HTMLの指定はこんな感じ
<h3><a name="TOPIC">Topics</a></h3>
<div class="topiclst">
<dl>
<dt>01 (月)</dt><dd>
<a href="#01_t1" class="rbk">トピック1</a>: 10/01<br>
<a href="#01_t2" class="rbk">トピック2</a>: 10/01<br>
</dd>
</dl>
</div>
CSSの指定はこんな感じ
.tpc {color:#007f00;} /*通常の話題用の色*/
.rbk {color:#cc3366;} /*読書の話題用の色*/
.topiclst {
height : 10em; /*高さ:10行*/
overflow : auto; /*行オーバーフローしたら自動スクロール for IE*/
border : 1px orange solid; /*枠 1px オレンジ 直線*/
padding-right : 1em; /*枠内余白右: 1文字*/
padding-left : 1em; /*枠内余白左: 1文字*/
}
overflow:auto; を指定すると、IE5/WinとNN6/Winではテキストが高さ10行の領域に入りきらなかったら、勝手にスクロールできるようになります。NN4.xではダメみたいですね。
チャールズ・デ・リント/森下 弓子訳『リトル・カントリー』上下 (創元推理文庫,1993.5)読了。
『九年目の魔法』を読んで、アタマが海外アーバン・ファンタジーに向かっていたので、ついでに読んでみた。
伝承音楽研究家のジェーニー・リトルは、祖父の家の屋根裏部屋のチェストの中で一冊の本を見つけた。祖父の友人で天才ファンタジー作家ダールトンが書いたその『リトル・カントリー』という本は奥付けに限定一部と記され、挟まれていた手紙にはこの本の存在をだれにも明かしてはならないとあった。
ジェニーは本を読み始めるが、その本に秘められた力を狙うものたちが、彼女の身辺に迫りつつあった……。
コーンウォール地方のマウズルに住むジェーニーのパートと、ジェーニーが読んでいる『リトル・カントリー』のパートが交互に語られ、最後に交錯する。
ジェニーが読んでいる『リトル・カントリー』は、魔女でないかと噂されるやもめ女の家に好奇心からしのび込んだジョディという少女が魔法で小人にされてしまうというファンタジー。
ジェニーのパートのほうは、ジェーニーの昔の恋人の船員とか、「力」を狙う秘密結社の親玉に派遣された殺し屋とか、結社の一員のわがままお嬢様とかが入り乱れてのサスペンス。
最終的にファンタジーとして落ちがつきますが、主人公のジェニーがあんまり魅力的に見えなくて感情移入できなかったので、読後感はイマイチ。脇役のジェーニーの友人やわがまま娘の方が魅力的に見える。
作中作のジェーニーが読んでいる『リトル・カントリー』は、面白かったです。
(2001/10/05追記)
ところで上巻のp.434 に「いま・ここ」に関する記述があるんですが、これってやっぱり『九年目の魔法』[→感想]を意識しているんでしょうか?
====引用開始====
ジェーニーはそういう歌を知っている。そういう歌には教訓がある。天国へのつらい道。広くて楽な地獄への道。そしてその中間に、彼女が生まれ、いま生きていて、いつか死ぬ”いま・ここ”の世界といっしょに、ちょうどタマネギの層のように重なりあって存在している妖精郷の危険について。
(p.434)
====引用終了====
現在品切れ中。
★書誌情報
・チャールズ・デ・リント/森下 弓子訳『リトル・カントリー 上』 (創元推理文庫 557-01,1993.5)
ISBN4-488-55701-5【amazon】 【bk1(00949660)】
・チャールズ・デ・リント/森下 弓子訳『リトル・カントリー 下』 (創元推理文庫 557-02,1993.5)
ISBN4-488-55702-3【amazon】 【bk1(00949661)】
[Top]
波津彬子画集を書店に予約。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/浅羽 莢子訳『わたしが幽霊だった時』 (創元推理文庫,1993.10,\640+税)再読。
このままだとダイアナ・ウィン・ジョーンズ読書月間になってしまうかも。
気がつくと幽霊になっていた少女が自分が何者か、なぜ幽霊になったのか分からないまま、家の中をさまよい歩く。どうやら幽霊は寄宿学校の経営者の四人の娘のうちの誰からしい。
主人公が幽霊でしかも自分が誰だかわからないというところからして奇妙だが、登場人物の四人姉妹はもっとエキセントリック。幽霊がさまよっているうちにだんだんと事情が判明し、血と欲望を食べて生きている古代の女神と姉妹との時空を超えた対決となる。
最初読んだときには、何がどうなっているのかよく分からなかったのが、再読してようやく判明。ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(DWJ)の作品は時系列がぐちゃぐちゃになっている話が多いので、再読して自分なりに再構成してみないと理解しにくいようだ。もっとも、そうやって読むと伏線張り方が実にみごと。
それにしてもDWJの作品に出てくる親って変。
購入ガイド
ISBN4-488-57201-4【amazon】 【bk1(00966693)】
ケン・スミス/山形 浩生訳『誰も教えてくれない聖書の読み方』 (晶文社 ,2001.2,\1,800+税)読了。(読み終わったのは)
「ええっ、旧約聖書ってこんなに血なまぐさいことばかり書いてあったのっ!」とか一般に信じられていることがらが聖書に書いてあるわけではない(*1)とかというのがわかる本。新約聖書のほうは血なまぐさくはないけれど、家族を大切にしろなんてイエスは一言もいっていないことがわかる。
こんなの書いて、キリスト教原理主義者から非難ゴウゴウなんじゃないかと思いきや、著者のケン・スミスさんには「だって本当に聖書にそう書いてあるんだもん」という究極の切り札があるから大丈夫なんだそうで。
昔々『薔薇の名前』にハマっていたころ、旧約聖書を創世記から順に読んでいって、列王記略の途中で挫折した経験があるので、聖書には血なまぐさい話やセクハラな話や妙な話(アークの作り方が事細かにかいてあるとか)がいっぱいだというのは知っていましたが、こんなに凄かったとは。最初のうちは笑って読んでいましたが、だんだんゲンナリしてきたりして。
一読はおすすめしますが、二読はおすすめしません。いや、好きならそれはそれでいいけど。
購入ガイド
ISBN4-7949-6473-0【amazon】 【bk1(01974171)】
東雅夫編『文藝百物語』 (角川ホラー文庫,2001.9,\648+税)読了。
1997年3月17日、東京根津の古旅館の一室で行われた現代の百物語。仕掛け人は東雅夫、司会役は竹内義和、出席者は井上雅彦、加門七海、菊地秀行、篠田節子、霧島ケイ、田中文雄、森真沙子。夜通し語られた怪談は百三十篇。そのうちから選ばれた九十九篇を編んだもの。
やっぱり東雅夫ファンクラブの一員としては読まねばならぬと思って読みました。メンバーに加門七海さんと霧島ケイさんがいるので、びくびくして読んでいたら案の定このふたりの話がいちばんコワイ。途中で止めるとあまりヨロシクないような気がして必死で最後まで読みました。こわかったよぉー。どれが一番こわかったとか聞かないで。忘れたいんだから。
購入ガイド
ISBN4-04-359801-7【amazon】 【bk1(02067742)】
[Top]
森 博嗣『六人の超音波科学者』 (講談社 講談社ノベルス,2001.9,\820+税)読了。
山奥の超音波研究所のパーティに招待された瀬在丸紅子と小鳥遊練無。保呂草は運転手、紫子はオマケとしてくついていき、TV局のクルーの手伝いとして(例の如く)パーティに紛れ込む。
一方、研究所に続く山道の橋が爆破されてしまったため、捜査にやってきた祖父江七夏は、単身超音波研究所へと向かわざるを得なくなった。そして研究所で働く科学者の死体が発見され……。
「吹雪の山荘」の研究所バージョン。『すべてがFになる』とか『冷たい密室と博士たち』などなどを思いだしますね。孤立した状況での殺人事件で、新キャラが出てこないので読みやすかったです。
見所はやはり瀬在丸紅子VS祖父江七夏の対決でしょうか。もっとも、七夏じゃ紅子さんの相手にはなりませんが。
このシリーズでよくわかんないのは、紅子さんの元ダンナにして七夏の愛人の林警部ですね。なんなの、この人。女ふたりが執着するほどイイ男(あるいはワルい男)なのかー? なーんにも考えていなさそうに見えるんだけど。
購入ガイド
ISBN4-06-182204-7【amazon】 【bk1(02068948)】
[Top]
【スラッシュドット ジャパン:ジオシティーズが新規約で利用者のコンテンツを横取り】という不穏な情報を目にしたので、【Cool Online】で無料アカウントを取って、そそくさとお引越し。
【http://yokohama.cool.ne.jp/alisato/】
多分有料アカウントを取って、そっちに引っ越すと思います。ジオシティーズに置いておくのは掲示板ログぐらいかなぁ。
本当は日記も一個所にまとめたいんですけどねぇ。なんか面倒くさい。
ああ、本の感想も書かねばならないのだが……。
(2001/10/19追記:Cool Onlineの有料会員になりました。
【http://alisato.cool.ne.jp/】
そのうち日記も引っ越す予定)
リーナス・トーバルズ/デイビッド・ダイヤモンド/風見 潤訳/中島 洋監修『それがぼくには楽しかったから』 (小学館プロダクション,2001.5,\1,800+税)読了。
Linuxの生みの親リーナス・トーバルズの自伝的著作。
リーナス・トーバルズの生い立ちからリナックスを作り上げ、それが全世界的なプロジェクトに発展するまでが軽妙な文体で語られています。
なかなか魅力的な人物に思えますね。オタク時代はモテなかったかのような記述がありますが、単に当人が密かにモテてるのに気がつかなかっただけじゃないのかという気が……。
個人的には、リナックスを作り上げるあたりが読んでいて面白かったです。プログラマなら共感できるんじゃないかと思う。大変だけど楽しかったんだろうなぁ。
購入ガイド
ISBN4-7968-8001-1【amazon】 【bk1(02008660)】
[Top]
やさしい夫と結婚し、愛らしい娘も産まれて幸せいっぱいのカレン。
彼女は毎夜同じ世界の夢を見る。その世界の名はロンデュア。ピンクの海があり、オレンジや丁子のかぐわしい風が吹く。そこで彼女は息子のペプシや黒い帽子をかぶった犬のミスタートレーシーや、狼のフェリーナ、駱駝のマッシオと一緒に5つの〈月の骨〉を探す冒険をする。
だがやがて夢が現実を侵蝕し、不吉な影が忍び寄る……。
アーバン・ファンタジー強化月間なので、読んでみる。
うーん、夢の中の異世界ロンデュアの描写はすばらしいし、夢が現実を侵蝕していくという展開もいいんだけど、なんでこう読んでいて不愉快で後味が悪いんでしょう。
素晴らしいオーケストラの演奏の背後で黒板を爪でひっかいた音が混ざっているような不快感があるんですよね、ジョナサン・キャロルって。それが持ち味なのは知っているけど、もっとフツーに書いてくれたらいいのに。
主人公の一人称を「あたし」にして、なんとなーくアタマ悪そうに訳している(*1)のは、やっぱり意図があってのことなんでしょうね。この主人公キライ。
ジョナサン・キャロルとは相性わるいみたいです、私。
購入ガイド
ジョナサン・キャロル/浅羽 莢子訳『月の骨』 (創元推理文庫,1989.8,\580+税)
ISBN4-488-54702-8【amazon】 【bk1(00614261)】
[Top]
【Cool Online】の有料会員の申し込みをして、会費の払込みをする。CGI可の280MBのHP領域にショートURL、POPメールアカウント付きで9,450円(初期費用 3,000円、月額500円X12ヵ月 6,000円、消費税(9,000円 X 5%) 450円)は、なかなかリーズナブルだと思う。
実は随分前からレンタルサーバーのスペースを借りようかどうしようか迷っていて、
【Cool Online】:【ヘイ・ブルドッグ】の真似
【P.O.Box】:【青木みや】さんの真似
あたりを狙っていたんですが、【P.O.Box】の申し込みが締め切られていたので、選択の余地がなくなったという……。だから特にオススメというわけではないです。>一歩さん
結果的にジオが背中どついてくれたわけです。
無料サーバーのリンク集は、ジオから移転した【冬眠日記】の01/10/07あたりから辿ることができます。
BS2で海外ドラマ『修道士カドフェル』が放送されます。
2001年10月11日(木) 21:00〜22:15 #11「聖なる泥棒」
2001年10月18日(木) 放映時間未確認 #12「陶工の畑」
2001年10月25日(木) 放映時間未確認 #13「憎しみの巡礼」
[秋のミステリー・フェア:《カドフェル》] を作ったときには、新シリーズが放映されるなんて全然知らなくて、昨日とある掲示板を巡回していて知りました。なんてタイムリー。おのれのカンの良さにうっとり(笑)
なお10月18日(木)は、放送時間が変わるようなので、録画する人は新聞などなどで確認してください。
今日は以前(日付をみたら1997年)に録画した「聖域の雀」を見ました。
ある金持ちの金細工師の息子の結婚式の夜に主が殴られ銀貨が盗まれ、祝宴から追い出された芸人の青年が疑われて修道院に逃げ込む……というお話。カドフェルシリーズには珍しく、フェミニズムっぽさが前面に出ている話でした。
[Top]
雨ですなー。風邪気味の上に、寝違えたらしく首から背中にかけてが痛い。
上遠野 浩平『ホーリィ&ゴースト ブギーポップ・アンバランス』 (メディアワークス 電撃文庫.9,\550+税)読了。
引きこもりで優等生の高校生と同棲していた男のところから逃げ出した女が出会い、”世紀の大悪党”スリム・シェイプの手引きで犯罪カップル〈ホーリィ&ゴースト〉となる。犯罪を重ねる彼らは、世界の敵〈ロック・ボトム〉を巡る闘いに巻き込まれ……。
上遠野浩平版『俺たちに明日はない』。
期待しただけのものをきっちり見せてくれます。おみごと。
購入ガイド
ISBN4-8402-1896-X 【amazon】 【bk1(02068256)】
牧野 修『呪禁官』 (祥伝社 ノン・ノベル,2001.9,\848+税)読了。
呪禁官ってのはつまり呪術使いGメンですな。
科学よりもオカルトが発達した世界で呪禁官養成学校に通う少年ギアとその仲間たちの成長と三つの秘宝を集めてその力を我が物にせんとする不死者の陰謀とかクロスする、オカルト・アクション物でしごくマットウな少年成長物語。
考えてみれば牧野修って少年描くのが上手かったんだよね。こういう路線を続けていただけると私は嬉しい。続編期待。
『プリンセス奪還』[→感想]どこかで復刊してくれないかな。
えーっとそれから、ジジイ萌え。
購入ガイド
ISBN4-396-20723-9 【amazon】 【bk1(02067821)】
[Top]
[Home] [日記目次] [当ページ雛形(nDiary用)・ 原稿]
有里 alisato@anet.ne.jp※スタイルシートを使用してます。スタイルシートが有効なブラウザで見ると少し雰囲気が変わります。