1997年〜1999年・2000年
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ばたばたしている間に21世紀になってしまいました。
「21世紀ったって、昨日の続きじゃん」とは、我が同居人(夫ともいう)の台詞。
確かにそうですけどさ、夢の無いヤツ。
大晦日は同居人がはやばやと眠りこけてしまったため、カウントダウンは一人寂しくインターネットに繋いで【ディズニーランドのカウントダウンライブ 】を見たりしていました。
と、どこかで花火があがり(誰が何のためにあげたのは今もって不明。かなり大掛かりでした)、その音で同居人も起きてきたので、二人でご近所の神社に初詣。
今年は手打ちそばだの甘酒だの豚汁だののサービスがありました。
郵便局に年賀状を出しに行ったついでに、本屋に寄る。
この店、考えてみると年中無休なんです。たいへんだなぁ。
イルメリン・サンドマン=リリウス『太陽の夫人 Vol.2 錬金術師の館』(福武書店)
初読みは、これ。
19世紀末のフィンランドの小さな町ツーラバルに住む、サンナ、シーリャ、シセラのハルテル姉妹と
孤児の少女ボナデアの生活を幻想的に描く三部作の2冊目。
前作で、生活のために港町で身を売っった(らしい)ハルテル姉妹の母親は、心労のため病に倒れ、港町で知り合った愛人とともに転地療養することになる。
一方、魔術師といううわさのある外国人ツアリムの元で働くことになった孤児ボナデアは、グリーンパンデル館の地下で錬金術の助手をしながら不思議な体験をする。
事件は起こるんですが、なんというか散漫な感じ。ストーリーで読ませる物語というよりも、寓話のようです。
視点は子供の上にあるんだけど、内容はかなりシビア。テイストとしては『りんご畑のマーティン・ピピン』に近いかなぁ。
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夫とふたりで横浜の実家に行く。車だと込みそうなので、電車を使う。日帰りならホリディパスがお得です。(と、書いておかないと忘れる)なんだかんだいって、電車だと3時間かかるのだ。しかも途中でブックオフにひっかかったりしていたので、着いたのは午後3時。
帰りに秋葉原に寄るが、初売りだったためどの店も閉店が早い。夫は、ようやく開いていた店を一軒みつけて中古LDを買う。
金蓮花『櫻の系譜 夢幻の響』(集英社コバルト文庫)読了。
<鬼の系譜>シリーズと対をなすという新シリーズ。
霊能力をもった高校生が桜の木の下で運命の人と出会い、退魔の力を自分のものにしていくというお話。
割とよくある話かも。キャラクターは、外見と中身が入れ替わった『八雲立つ』(樹なつみ)というか。
ただ、人の悪意の描き方は相変わらずリアルだなぁ。
====引用開始====
彼らの好奇心と興味に答える義務は杜那にはないはずだ。それなのに、はぐらかしていると、お高くとまっているだの、あれは嘘だの言い出して、杜那を攻撃する。
(中略)だが、無責任な第三者は、自分の要求が満たされないと、相手を排撃しようとするものらしい。
(p.140)
====引用終了====
いやぁ、シビア、シビア(苦笑)。
作者がWebでの書き込み(オフィシャルページではないところに書いたもの)を読んで、
この人の作風に関しては得心がいきました。想像した通りというか。ああ、だからこの人の描く人物の心情は「本物」なんだなぁと思いましたです。(「本物」というのはアタマで書いたものではないという意味。ちゃんと「たましい」を通して書いたというか)
現実世界で受けた傷を作品に昇華させるというのは、小説家としてはたいへん正しい態度だと思います。
主要キャラクターが全員男というのには、なにか理由があるのかな。ひょっとしてコバルト文庫も(いまさらだけど)ボーイズ・ラブ路線に向かっているのでしょうか。
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森博嗣『工学部・水柿助教授の日常』(幻冬舎,\1500+税, ISBN4-344-00045-5)読了。
工学部の水柿助教授の身の回りで起こるミステリィな出来事を綴る――というのはタテマエで、【森博嗣】の日記&エッセイを三人称で書いたようなもの。森博嗣の日記が好きな人にはおすすめだが、そうでない人は読まないほうがいいと思う。
あー、私は好きです。須磨子さんが可愛いの。
大竹茂夫の挿画がとても好み。画集出てないかなぁ。(調べてみたら、『アリストピア』【bk1(00022812)】の人でした。)
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【nDiary】を使用した日記システムの環境設定を行う。
とても大変です。なぜかリンク用のフィルタが上手く動かない。
過去ログをnDiary版に移行中なので、リンクがいろいろ変になっているかもしれません。
(2001/01/0追記 フィルタが動かないのは、使い方が間違っていたせいでした。)
[原稿ファイル]を作り、それをrubyスクリプトで切り分けてからnDiaryにかけて、日記用htmlを生成するという変なことをやっています。
いままで手打ちだったので、そのやり方を継承しつつnDiaryを取り入れました。
手を入れたnDiary関係のスクリプトは以下の通り。
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bk1で本を注文。
・『20世紀SF3 1960年代 砂の檻』(河出書房新社)【bk1(01970803)】
浅暮三文『夜聖の少年』(徳間デュアル文庫,740円,ISBN4-19-905025-6) 読了。
土竜(もぐら)と呼ばれる少年たちは、平和で従順な社会の一員となるための抑制遺伝子の移植を拒み、地下世界に住んでいる。炎人(ガーディアン)は秩序を守るため、土竜たちを狩る。ある日、土竜の少年カオルは、閉鎖された研究室で謎の巨人を見つけるが……。
少年の成長を描くオーソドックスなジュブナイルSF。カオルが謎の巨人を見つけるまではスリリングでとても面白かった。中盤からは話を進めるために登場人物が「動かされている」ような気がする。(なんつーか、FFシリーズでプレイヤーの気持ちを無視してキャラが動いているのを見るのと同じような状態。)あんまり無理にエスエフしなくてもいいんじゃないかと思うんですが。
土竜たちの生活を描くところは良かった。
発光する身体という魅力的な設定がうまく生かしきれていないのが残念。
購入ガイド
★書誌情報:【amazon】 【bk1(01964494)】
★ISBN4-19-905025-6でネット書店を検索
【 bk1/amazon/eS!】
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小山城北店へ行こうとしたら、なんと潰れていた。中身もきれいさっぱり消えている。
ブックオフも消えるんですねぇ。
仕方ないのでブックオフ玉戸モール店へ。『五月の鷹』をまた見つけちゃいました。
【一歩】さんから、nDiary用のカレンダープラグインのソースをいただく。
過去日記用に曜日付きで横1列で表示されるカレンダーが欲しくて、一歩さんのところのあったのが、かなり理想に近かったのです。
改造して、過去日記に付けてみました。もう少し手を入れてみる予定。
ソースは [diary_cut.rb]
ソースコードは以下。まだrubyの書き方がよくわからないので、とてもシンプルです。汎用性もないです。
### 日記ファイル切り出し 2001/01/05 改訂:2001/02/08
=begin
usage: ruby diary_cut.rb 入力ファイル名
出力用ディレクトリは ./2001/
日付行は yyyy.mm.dd(曜) という形式で1カラム目から記述する。
<!--end-->を記述した行以降は、日付行が出てくるまで切り捨て。
=end
#main
MYPATH="\./2001/" #出力用パス
TOPIC = /^[■◆□◇]/s #トピック
EODAY = /<!--end-->/ #終了行
DATEL = /^(\d{4})\.\d\d\.\d\d/ #日付行 yyyy.mm.dd
$oflg = 0
while line = ARGF.gets
if DATEL =~ line #日付行 のある行
print line #デバッグ用
if $oflg == 1 then #出力ファイルが開いていたら閉じる
$ofile.close
$oflg =0
end
$date = "<<\n" #日付をコメントで出力
$date << "<!--" + line[0..9] + "-->\n\n"
line.delete!('\.') #出力ファイル名=日付
oname = MYPATH + line[0..7] + "\.diary"
$ofile = open(oname , "w")
$ofile.print $date
$oflg = 1
else
#読み飛ばす
elsif EODAY =~ line #終了行
if $oflg == 1 then #出力ファイルが開いていたら閉じる
$ofile.close
$oflg =0
end
else
if $oflg == 1 #日付ファイル内なら
if TOPIC =~ line
$ofile.print line #トピック行を1行あけで出力
$ofile.print "\n"
else
$ofile.print line #通常行を出力
end
end
end
end
end
if $oflg == 1 then #出力ファイルを閉じる
$ofile.close
$oflg =0
end
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ユーティリティという名の納戸の片づけ。雑誌のキリヌキとかを捨てて、使用頻度に合わせて物の収納場所を替えてみたらずいぶんとすっきりした。
1月3日から1月5日あたりにかけての【ネットワークうろうろ日記】と他のサイトの人のやりとりをみていて思ったのは、批評されて「俺のことを○○っていうけど、自分だって××じゃないか。」と言い返すのは、第三者から見ると言ったほうの「負け」だなぁってことですね。
料理を作れなくても、料理を味わって感想をいったり評価したりすることはできるんだから、他のものに対しても同じことがいえるでしょう。小説が書かけなくても小説の感想をいったり評価したりすることはできるし、絵が描けなくても絵の批評はできる。
ただ、その感想や評価を他人が受け入れるかどうかはまた別の問題ですけど。
自分の作ったもの/書いたもの/意見に対して批判的な評価をした人に好意を持てないのは仕方ないことだけど、「おまえだってヘタレじゃないか」と言い返すのはやっぱりカッコ悪い。と、自戒をこめて書いておきます。
「あなたのいうことは正しいかもしれないが、あなたにはいわれたくない」というのはワタクシ的にはオッケー。ただしカッコ悪さには変わりはないかもしれない。
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埼玉の辺境では雪が20センチ積もった。さぶかった。
スーザン・プライス 『ゴースト・ドラム』(福武書店) 読了。
はるかかなたの湖のそのそばに立つカシの木の黄金の鎖につながれた物知りの猫がかたる、荒々しい北の魔法の物語。すばらしい! でも絶版で入手困難。
不思議な太鼓ゴースト・ドラムの言葉を解し、ニワトリの足のついた家に住む、若い女魔法使いチンギスは、生まれてから塔の小部屋に閉じ込められたままの皇子サファの心の叫びを聞きつけて、塔へ赴きサファを連れ出すが……。
妹尾ゆふ子『夢語りの詩 竜の哭く谷』(白泉社, 品切れ)に似ているというので読んでみた。確かに似ている部分もあるが、この物語のほうが昔話のもつ残酷で力強い魅力に近いものをもっているような気がする。
なによりも文体がすばらしい。「物知りの猫がかたる」という体裁をとった、語りの文体を使っている。本を読んでいるというよりは、炉端で語られる「ものがたり」を聞いているような気分になる。登場人物たちを襲う運命は訳者あとがきにもある通り「凄絶」といっていいくらいなのだけれど、この「語りの文体」によって物語は鮮やかに力強く読むものの心に響く。(同じ話を小説の文体でやったら、読むのがしんどいか、馬鹿らしいかのどちらかになるだろう)
断然おすすめ。入手は困難だと思うので、図書館でリクエストしてみてください。
スーザン・プライスの作品には他に『オーディンとのろわれた語り部』(徳間書店,4-19-860739-7)【bk1(01457587)】というのもあるらしい。
★書誌情報 【TRC】
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懸案の冷蔵庫の掃除を行う。買い替えたばかりなので、あまり「コワイもの」は出てこなかった。
2000年分の読了本と購入本のまとめをやっている。
[読了本] 約230冊、[購入本/図書館本] 約560冊。
購入本には漫画も雑誌もダブリ本も含まれているから、読み残しは160冊ぐらいか。
使った金額は把握していないが30万円ぐらいじゃないだろうか。
2000年の収穫はなんといっても、池上永一と高楼方子を「発見」したこと。ヤングアダルト系作家では乙一、高瀬彼方、古橋英之 、駒崎優、霜越かほるを「発見」したし、図子慧、森奈津子にもハマった。もちろん山尾悠子作品集と野溝七生子『眉輪』(展望社)も忘れてはいけない。
というわけで、明日は個人的なベストブックを選ぶ予定。
神崎正英 『ユニバーサルHTML/XHTML』(毎日コミュニケーションズ, 2310円)。
WWWの原点は「人々のディスクや頭の中に眠っている情報を、ネットワークを通じて公開し共有するというところにある」「その目的を果たすには、HTMLはだれもが情報を理解し共有できるようにするための「ユニバーサル」な表現方法でなければ」ならないというスタンスに立って書かれたHTMLとXTMLの解説書。
なぜ字下げのために BLOCKQUOTEを使ってはいけないのかといった話が根本から分かります。ただ、理想を高く掲げた、現実の一歩も二歩も先を行く記述があるため、この本だけをお手本にWebページを作ろうとするとフラストレーション溜まることは必須。
「そういうのはスタイルシートの仕様CSS2で実現できます」とか書いてあっても、現在ではCSS2をまともに解釈できるブラウザが無い状態なのだから。
というわけで、Webページの作成には次に紹介する『こんなにカンタン! ホームページデザイン』(園田誠, ASCII)を併読しながら、HTML/XTMLの考え方の基本をこの本で勉強するのがよろしいかと思います。
作者のWebページは【The Web KANZAKI】。この本のエッセンス部分はWebページでも読むことができます。
購入ガイド
★書誌情報 【bk1(01947045)】
★ISBNでネット書店を検索:ISBN4-8399-0454-5
【 bk1/amazon/eS!】
園田誠『こんなにカンタン! ホームページデザイン』(ASCII, \2000+税, ISBN4-7561-3672-9)。
「デザインは知識で決まる! センスじゃない!」という考え方で、スタイルシートを使ったWebデザインを解説したムック。
最初に「リピーターを生むページデザインとは?」という話から書き起こし、メモ帳を使って簡単なHTMLの基本形を作り方を教え、2章ではサイト設計について教え、3章でやっとスタイルシートの使い方に入る。
Webデザインの本だけれど、「最初にコンテンツありき」という点では神崎正英 『ユニバーサルHTML/XHTML』 と変わらない。ただしスタイルシートに対する考え方は実践的で、「”今、設定するとちゃんと変化が目にみえる”のレベル」のものだけを使っている。
実際にWebページを作っている人にとっては、「将来的には実現するから今からやっておきましょう」という話より、この本のように「今、どうやったら望んだ表現が得られるか」という話のほうがありがたい。
この本を見ながら実際にメモ帳を使って簡単なHTMLを作成し少しづつ指定を加えていくことで、スタイルシートというのがどんな働きをするのか知ることができる。
HTML作成ツールを使ってWebページを作成しているが、タグを打ってページを作成するやり方も勉強したいと思っている人には特にお薦めする。もちろんタグ打ち派の人にも役に立つところは多い。
購入ガイド
★書誌情報 【bk1(01967266)】
★ISBNでネット書店を検索:4-7561-3672-9
【 bk1/amazon/eS!】
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『ポケモンストーリー』を読んでいたので(めちゃ面白!)、2000年マイベストは明日にします。
[本日の有里]のページの日記の本文の背景がmozillaで白くならないという現象が起こるというご指摘のメールをいただいた。ありがたいことにCSSのクラスセレクタに"_"を使っているのが原因だということまで調べてくださった。(ほんとうにありがとうございました)
要するにスタイルシートのclassには英数字ではないascii文字(ハイフンとかアンダーバーとか。ハイフンは先頭以外なら使えるらしい)は使っちゃいけないらしい。そうだったのかー。私のみた参考書にはidは数字で始まってはいけないというのはあったけれど、アンダーバーとかを使っちゃいけないとは書いていなかった(あるいは私が見落とした)ので、ついついC言語プログラムを書くときの癖でアンダーバーを使ってしまったのだった。
そういえば NC4.5では文字色の指定がうまく反映されなくて、変だなぁとは思っていたのだが、あれもclassにアンダーバーを使っていたからだったらしい。どうせネスケのことだから、ちゃんと機能してないんでしょと思っていたが……すまん、ネスケ。
スタイルシートの何が難しいって、指定が間違っていてもエラーメッセージを出してくれないことですね。
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有里 alisato@anet.ne.jp※スタイルシートを使用してます。スタイルシートが有効なブラウザで見ると少し雰囲気が変わります。