2002年10月 ( 上旬 / 中旬 / 下旬 )[前月] [次月] | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
[Top]
夫のお下がりのパソコン(Aptiva 20J/AMD-K6-2/Windows98)の環境設定をやっています。
今使っているパソコンの中身をそっくり移すだけ――のはずなんだけど、吸い上げ損ねたファイルがあったりして、結構手間がかかってます。初期化してから作業しているので、Windowsのアップデートにも時間がかかったり。
目下パソコンを2台並べて作業中。邪魔なので、早く終わらせたい。
【湯川光之】さんから、『ローゼンクランツとギルデスターンは死んだ』の情報をいただいたので、HTML化中。
パソコンの環境設定が終わったら、更新します。
【ニカ国語サイトの作り方】
……タイトル通り、二カ国語サイトをつくるための文例集などなどが載っています。
同人イラスト系サイトには海外からのアクセスもかなりある(それだけでなく無断転載例も多い)ようで、そのあたりのことは姉妹サイトの【海外ファンサイト事情】に詳しく載っています。
[Top]
ようやくファイルを移し終え、再インストールが必要なソフトの設定もおわったので、古いパソコンがあった場所に新しい(といっても夫のお下がりの)パソコンを設置。古いパソコンに差してあったSCSIボードは新しいパソコンに差しかえ、ついでにLANボードの差しこみ位置を変更。
MOを繋ぎ、スキャナーを繋ぎ、動作テストも終了して、ほっと一安心。
で、ふとデスクトップを見たら、ネットワークのアイコンが残っている。うっとぉしいんで、デスクトップから消そうと設定をいじったら……
立ち上がらなくなりました。そ、そんな……。
どうもLANボードを差しこみ直したせいで、ドライバの設定かなにかが変になっていたらしい。
何度やってもWindows保護エラーが出て、修復方法がわからないので、泣きながら夜中の三時半までかかってWindowsを再インストールしました。
私の1日半の成果がすべてなかったことに。(大泣)
ようやく nDiary を使えるところまで漕ぎ着けましたが、以前の環境と微妙に違いがあるので、気持ち悪いです。そのうち慣れるでしょうけれど。
メーラーをBeckey! ver.2.00 にしたので、まだ設定が完全には終わってません。メールのお返事が遅れるかもしれません。
[Top]
パソコンの環境設定をしつつ、ダラダラと過ごす。HDDの再フォーマットといっしょに私のやる気も消してしまったような感じ。
【DHC化粧品の公式サイト】でクレンジングオイル+ソープ+化粧水+オリーブオイルのセットを買ってみた。今までコンビニで買っていたのだ。
読書は皆川博子『妖櫻記』下巻と『ゴーメンガースト』をだらだらと読む。この二冊は雰囲気的に互換可能なので問題なし。
夜中はADSLの工事でネットにアクセスできず。
ちょっと前に掲示板で教えてもらったページ。宇宙服のこととか宇宙食のこととかを知ることができます。読んでいると結構面白い。船外活動用の宇宙服は紙オムツ使用のようです。
【宇宙開発事業団 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター】
【船外活動と宇宙服】
【ISSに関するFAQ 〜よくある質問〜】
[Top]
巻頭特集は、絵本&児童書ガイド。上橋菜穂子インタビューが載ってます。
[Top]
私の既読は300作品中 80作品 ということになってますが、『法廷士グラウベン』(彩穂ひかる X文庫ホワイトハート)を投票しそこねたみたいです。読んでいる人が少ないので、落とすと影響でかいのになぁ……。すみません。
結果は長いので、別ファイルにて公開。
女の子向けライトノベルを多く読んでいるので、そっちでポイント稼いでます。リスト選定者が私と読書傾向が近い人たちだっていうのも、既読率が比較的高い理由のひとつ。
【本格ミステリファン度調査】が、300作品中60で、既読率20%。
【翻訳SFファン度調査】が、250作品中47で、既読率18.8%。
で、ライトノベルは300作品中80冊で、既読率26.6%ってことは、私はライトノベル読みってことですね。当然の結果というべきか。
[Top]
大沢 在昌/京極 夏彦/宮部 みゆき『大極宮』 (角川書店 角川文庫,2002.9,\571+税, ISBN4-04-361103-X)読了。
【大極宮 大沢オフィス公式ホームページ】の週刊大極宮の大沢 在昌/宮部 みゆき/京極 夏彦のコーナーをまとめたもの。三氏による座談会形式でのツッコミ注釈が追加されているので、Webで読んだ人でもそれなりに楽しめるかと。私は初読なので、面白かったです。
この手のWeb掲載物をまとめて本にしたものは、文庫とかザラ紙のペーパバックとかチープな装丁が似合いますね。
それにしても宮部みゆきさんのゲームフリークぶりと庶民派ぶり(風呂の残り湯の話なんかが出てくるし)には、びっくり。高額納税者で超売れっ子小説家のはずなのに、ゲームどっぷりの主婦とあんまり変わらない生活のような気が……。
宮部さんもハマっているという『幻想水滸伝』シリーズや『ICO』って面白いのかな。買ってみようかな。
京極日記は、仕事&仕事&仕事な話満載。小説家としての仕事より妖怪関連の仕事の方が多そうだ。東雅夫へんしうちょうの名前も時々登場。
購入ガイド
ISBN4-04-361103-X 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02219823)】
麻野 一哉/飯田 和敏/米光 一成『ベストセラー本ゲーム化会議』 (原書房 ,2002.10 ,\1,300+税, ISBN4-562-03556-0)読了。
『かまいたちの夜』『街』の麻野一哉、『ぷよぷよ』『バロック』の米光一成、『アクアノートの休日』の飯田和敏という3人のゲームデザイナーが、『冷静と情熱のあいだ』『チーズはどこへ消えた?』などのベストセラー本をもしゲーム化するとしたらどうするかを座談会形式で語った本。ゲームの本というよりもゲームにかこつけた書評本ですね。
『鳩よ!』に連載されていたコラムを読み返してみたら面白かったので購入。雑誌に連載された原稿よりも大幅に加筆され、脚注や仮想ゲーム画面のイラストも追加されてます。(【bk1の担当者のコメント】で、装丁にもしかけがあるというのを知った)
「脚注当番」を設けて会議のキーワードを解説したという脚注が傑作で、名前を見なくても誰が書いたか判っちゃうほど三人三様の個性が出ていて面白い。
白状しますと、実は私、ここに取り上げられた16冊の本を1冊も読んでおりません。(『愛のひだりがわ』は買おうと思ってbk1の買い物カゴにつっこんだんだけど、経済的理由で断念。)それでも面白かったので、ベストセラー本に興味のない人も読め読め。ただ、ゲームをぜんぜんやらない人だと理解できないところが多々あるかもしれない。
特に面白かったのが『愛のひだりがわ』と『冷静と情熱のあいだ』で、やってみたいゲームは『虹』裏バージョン。
というわけで、おすすめ。第二弾も出してほしい。
新宿ロフトプラスワンで行われた発刊記念イベントでは、あの『ゲーム脳の恐怖』ゲーム化にチャレンジして『オテダマ脳のキョウフ』というFlashゲームを作成してしまったそうです。【米光一成さんのレポート】ページには、そのテスト版があります。「失礼ゲーム」(←意味わかんない人は読み飛ばしてください)としかいいようのない悪意(笑)がにじみ出たゲームですが、ちゃんと『ゲーム脳の恐怖』の著者の主張を汲んだ上でゲーム化しているんだから文句つけようがないのか?
※【米光一成】さんって『鳩よ!』にコバルト文庫の論考を載せてた人で、今もコバルト関係の原稿を書いているらしい。どこに載るのかな。
購入ガイド
ISBN4-562-03556-0 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02231093)】
[Top]
神魂別冊『飛浩隆作品集』全3巻読了。『グラン・ヴァカンス』[→感想] の飛浩隆のデビュー作から1993年までの作品をまとめた同人誌。
気に入ったのは「”呪界”のほとり」「夜と泥の」「デュオ」。ガジェット満載の「夢みる檻」と「象られた力」は私にはダメだった。ただ「象られた力」は、書き方によっては一番好きな作品になったかも。
「”呪界”のほとり」は、マッド・サイエンティストのじいちゃんが好き。話の展開の強引さとキャラクターがライトノベル的だと思う。「夜と泥の」の沼地から少女が生えてくるというイメージがすばらしい。「デュオ」の”殺人”シーンの迫力も凄い。あれだけで終わっててもよかったのに。
メタ落ちが多いんだけど、せっかく美しく広がったイメージを矮小化してしまうようでいただけない。もう少し開き直って力押しで話を広げてもいいんじゃないかと思う。
加納 朋子『沙羅は和子の名を呼ぶ』 (集英社 集英社文庫,2002.9,\552+税, ISBN4-08-747488-7)読了。
ファンタジーとファンタジーのようでファンタジーでない作品とか取り混ぜられた短編集。ありがちな設定ではあるが日常と非日常の描写がうまく混ざり合った「商店街の夜」がよかった。人間があまり出てこないからかもしれない。こういう童話っぽいものばかり書いてくれればいいのに。
この作者の描く人物造詣が薄っぺらく見えて苦手だ。ライトノベルの人物のようにある種のステレオタイプであればそれはそれでOKなんだけれど、この人のは一見リアルに見えるので気持ちが悪い。
購入ガイド
ISBN4-08-747488-7 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02223486)】
[Top]
季節の変わり目で、例によって頭痛肩こり。
冬モードにするためには、しっかり眠って身体を作り変えなきゃならないらしい。
眠ったけれど、まだ調子悪い。悪寒がする。本格的に風邪かも。
高野 史緒『アイオーン』 (早川書房 ハヤカワSFシリーズJコレクション,2002.10,\1,900+税, ISBN4-15-208449-9)読了。
高度な科学文明を有したローマ帝国没落後の13世紀暗黒時代。ローマ帝国を滅ぼした武器の傷跡は〈深み(プロフンドウム)〉として世界のここかしこに存在し、そこから生じる物質の悪意――レディオ・アクティヴィアス(放射能)は、周辺に住む人々を蝕んでいた。
その世界は「エクス・オペレ・オペランティス」――結果は業を為す者の功徳によるという信仰に支配されていた。
だが、トゥールズの医師フェビアンは、放浪の科学者アルフォンスに出会ったことにより自らの信仰に疑問を抱き……。
「改変」というより「変調」させられた13世紀を舞台にした連作短編集。
「エクス・オペレ・オペラート」と「慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において」は、『SFマガジン』掲載時に読んでいたが、こういう繋がり方をしてこういう風に収束するとは。
エピローグが好き。とても好き。相変わらずジジイ萌え。(笑)
最後の話はエヴァじゃなくてナウシカだと思う。もうちょっと洗練された書き方もできたんじゃないかと思うけど、物語が降ってくるタイプの書き手では仕方がないか。
「S.P.Q.R」の元ネタになった出来事については、見ていて思うところがいろいろあったのだけれど、こうして作品になったものを読んで高野史緒を見直した。小説家としてのスタンスは実に正しい。今はまだ元ネタが透けて見えるけれど、1年もすれば残るのは小説に描かれた普遍的な真実だけだろう。
まったく小説家というのは転んでもただでは起きない人種なのだな。「人間万事塞翁がネタ」ですか。
科学と信仰の狭間に世界の真実を求める……なんてテーマにはあまり興味がないので、ワタクシ的にはキャラクターと歴史「変調」の具合を楽しむ物語。
私はすごく好きだけど、読み手を選ぶ作品かもしれない。
購入ガイド
ISBN4-15-208449-9 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02228696)】
水見 稜『夢魔のふる夜』 (早川書房 新鋭書下ろしSFノヴェルズ,1983.1)読了。
ケプラーやガリレオが出てくる歴史改変小説だというので、高野史緒の次に読むならこれでしょと思って読んでみたが……。うーん、パーツはすばらしいし、オチも悪くないけど私のツボを見事にハズしてます。絶賛する人がいるというのが、納得できる作品ではあるのですが。
このハズされ方は、神林作品を読んだときと似ているなぁ。
ウラニア(高野史緒『カント・アンジェリコ』のヒロインも同じ名前)という不思議な少女の存在は魅力的。もっと大甘なロマンスにまとめてくれたら好みだったかも。
★書誌情報:
【bk1(00247275)】
皆川 博子『妖櫻記』上下(文春文庫,1997.2, 各\573,を8月から3ヶ月がかりで読了。もともとが新聞小説なので、それぐらいのペースでちょうどよかった。
赤松満祐が足利義教を暗殺した夜、満祐の側室野分御前は、もうひとりの妾で臨月の玉琴を惨殺する。しかし呪力で胎児は蘇り、玉琴も活傀儡となって野分とその娘・桜姫の前に現れる。
その頃、南朝の血をひく少年・阿麻丸は、南朝再興に執着する周囲の者たちと陰謀渦巻く日々を送っていた。(カバーより)
主要な登場人物としては、このほかに野分御前に仕える諜者・兵藤太、赤松満祐の影武者の猿楽師で後に盗賊の首領ともなる百合王など。脇役にも玉琴の子を拾って育てる立川流の坊主やら、野分のおしゃべりな侍女の山吹やら、名僧の誉れ高かったのにうっかり桜姫の秘所を目にして色ボケしてしまった常照やら、印象的な人物がいろいろと。
登場人物の中でいちばんグレートなのが、野分御前ですな。恋敵の髪をむんずと掴んで、切り殺す。強い子を産むためと狼の肉を食らう。阿麻丸に懸想をすれば、さっさと娘をすてて後を追う。でも行き先は兵藤太まかせという鷹揚さ。十年の昏睡から目覚めれば、精をつけるためと生肉を食らい、血を浴びる。
玉琴なんて怨霊になったって太刀打ちできない烈女なんですよ、いやもう凄い。
とても面白かったけど、姫君、盗賊、坊主に貴族、生者、死者入り乱れての伝奇絵巻は、血なまぐさい『うる星やつら』みたいな印象。だいたい語り手からして、いきなりゴールディングの『蝿の王』やら血液型の話やらをはじめるんだから。
一応シリアスなお話のはずなんですけどねぇ。
おすすめですが、どういう人におすすめすればいいのかな。
購入ガイド
・皆川 博子『妖櫻記 上』
(文春文庫,1997.2,\573+税, ISBN4-16-744003-2)
ISBN4-16-744003-2 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(01431379)】
・皆川 博子『妖櫻記 下』
(文春文庫,1997.2,\573+税, ISBN4-16-744004-0)
ISBN4-16-744004-0 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(01431380)】
[Top]
午前中はまだ目の奥が痛かったが、昼寝したらかなり回復。
DVDの『恋におちたシェイクスピア』を借りていたのを思い出した。見なくちゃ。
amazon.co.jpで『ゴーメンガースト』が24時間以内発送になっているのを発見して注文。リアル店舗で買おうと思っていたのだが、在庫のある店が少ないみたいなのだ。
[Top]
[Home] [日記目次] [当ページ雛形(nDiary用)・ 原稿]
有里 (Alisato Akemi)