更新日: 2005/12/19
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ヤングアダルトとライトノベル関連の話題ををBlog化したいのだが、まだ動きがとれないので、ネタをメモ。
蔵書整理をしていて、『SFadventure 1992.3』の書評ページ「読書王国」には、尾之上俊彦「YAバトルロイヤル」というページがあるのを発見。大陸書房ネオ・ファンタジー文庫、富士見ファンタジア文庫、角川スニーカー文庫を扱っていた。
表記は「YA」「ヤングアダルト・ノヴェル」。検索してみたら、【草の日々、藁の日々 2000年1月9日】にちゃんと調査結果が載っていた。書評が独立したのは、1992年の1月号かららしい。
『ジハード』の解説の方が詳しいが、書いてあることは、ほぼ同じ。
書籍で、「ライトノベル」という言葉を定義し、その出版界でのポジションと問題点を指摘した初めての文章ではないかと思う。
ジャンプノベルは漫画と小説の中間にある特殊な存在で、一般に言われるキャラクター小説やジュブナイルに形態が似ていた。
(中略)
さきほどジャンプノベルを『漫画を小説の中間にある特殊な存在』と呼んだが、そういった小説ジャンルのことをこの解説では総称してライトノベルと呼ぶことにする。ライトノベルは読者を若年層に絞り、漫画から小説へ移行する世代の橋渡し役を担っていた。一般書しか読まない人間にはあまり馴染みのない分野であろう。(『ジハード 1』p.363-4「解説」)
ライトノベルでは表紙や挿絵に漫画風の絵を使用することが多かった。さきにも書いたがライトノベルは読者を若年層に絞っており、漫画的な表紙と挿絵をつけることで子供でも手に取りやすくパッケージしているのだ。(『ジハード 1』p.364-5)
ライトノベルを簡単に説明するならば、漫画やアニメ風の絵を表紙に持つような挿絵つきの本である。ライトノベルという言葉が正式なものかどうかわからないが、ひとまずこのあとがきではそう呼ぶことにする。このジャンルの成り立ちや文化について述べるつもりはないが、ライトノベルは業界においてまともな小説として受け入れられていないことを記しておく。(『失はれる物語』p.298)
「ライトノベル」という言葉は、もともとパソコン通信のニフティ(現在の@nifty)のSFの話題を扱うフォーラムFSFで1990年12月にうまれた言葉である。(詳細は、「Aliログ:2000.01.07 ライトノベルの来歴」参照)「ライト」の語感が書き手側には受けが悪かったようだが、2001年の時点では既に業界に定着していたようだ。(参照【Light Novel Festival:LightNovel Readers 2002.1.8 Vol.1「緊急告知 〜名称変更に関して〜」】)
1978年生まれの乙一は、スニーカー文庫創刊の1988年には10歳。「ライトノベル」を読んで育ち「ライトノベル」の賞でデビューし「ライトノベル」の外の世界(ただし出版業界内)で認められた、最初の作家である。「ライトノベル」は、乙一の世代の人間が自分で本を選び始めた頃には当たり前に存在していた。だからこそ、業界内での「ライトノベル」の扱いのあまりの軽さはショックだったのだと思う。
関連:[2003/10/19 乙一のエッセイ]
以前、「どうして1987年になっていきなり少女小説が流行しだしたのか」という疑問を持ったのですが、どうやら「少女小説を読む世代の人間がいきなり増えたから」というのが答えではないかと思うようになりました。
団塊ジュニアと呼ばれる1971〜1974年生まれの世代が、1987年には、16〜13歳になっていたのです。
どれくらいの人数が増えたかというのは、【一般人口統計 −人口統計資料集(2003年版)】あたりを見れば計算できると思うので、宿題ということで。(やろうとおもったけど力尽きた)
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ひょっとするとこれが噂のウィルス性胃腸炎というやつではないかと思うのですが、昨日の夕食後から、えらいことになりまして……。
トイレにかけ込んで七転八倒。吐き気までするし。でも、同じ物を食べた夫は全然平気でした。
夕食のメインは卵だったんですが、まさか京都の半年前の卵や鶏インフルエンザの卵が埼玉まで出まわっているとも思えない。むしろそういうTVニュース見ながら食事していたので、暗示にかかったというほうがまだ考えられる。でも最も考えられるのは、金曜日に会った人からウィルスを移された可能性。年末年始にお腹にくる風邪で寝こんでいたという人と金曜日に会ったのです。三連休で不摂生してたのと寒さで抵抗力が弱ってついに発病……ということではないかなぁ。
スポーツ飲料(粉のポカリの買い置きがあってよかった。冬でもこういうときのために準備しておくべきだな)を飲んで1日寝ていたら、だいぶ良くなりました。微熱はあるけど、おかゆやスープは食べられます。
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【ネットでの評判とライトノベルの売上げ - StarChartWiki】
各地で話題になっているので、リンクをまとめたいと思って、【Stella】さんの【StarChartWiki】に項目を立ててみました。
目下自律神経が壊れててて集中できないので、後は皆様よろしく手を加えてください。
E.L.カニグズバーグ/作 小島希里/訳 『エリコの丘から』(岩波書店 岩波少年文庫 056,2000年7月,720円+税, ISBN4-00-114056-X)読了。
学校に馴染めない11歳のジーンマリーとマルコムは、道で見つけた動物の死体を「エリコの丘」と呼ぶ住宅地裏の空き地に埋葬していた。
ある日ふたりは、ダルメシアンのための穴を掘ろうとして地中に吸いこまれ、そこに住む元女優のタルーラに盗まれた宝石を探すように命じられる。
ふたりは透明人間として地上に戻されるが……。
カニグズバーグは謎めいた設定で話を最後まで読ませる。
元女優のタルーラのキャラクターが素晴らしい。これこそが唯一無二の個性って奴だね。
各章の冒頭にあるタルーラ語録は必読のこと。こんなのがあります。
タルーラ曰く。
「ここだけの話だけど、なんていう人とは、長話しちゃだめだよ。」
(p.125)
川端康成『万葉姉妹』(集英社 集英社文庫 コバルト・シリーズ,1977年7月,200円+税,)読了。
1951年に『ひまわり』に掲載された少女小説。
【bk1】にも【Webcat】にも書誌情報ががなく、【国際子ども図書館:児童図書検索】でも検索できないというシロモノ。
最愛の祖母に先立たれた夏実は、東京の池辺家に引き取られてからも、明るく素直な少女でした。しかし、夏実がひそかな憧れを抱いた池辺家の令嬢、典子はなぜか冷たいふるまいで彼女の心を傷つけるのです。悲しいこころのうちを、夏実は顔さえ知らない亡き父にあてて綴るのでした。そんな時、ふとしたことから、典子が夏実の実の姉、安見子なのではないか、という疑いが夏実の心をよぎります。
ここに出てくる、美しくわがままで心弱く病弱なお嬢様と彼女に惹かれる従姉妹/妹というパターンは、大島弓子『野イバラ荘園』、吉本ばなな『TUGUMI』、紺野キタ『under the rose』(『百合姉妹』Vol.1掲載の短編)と現在まで受け継がれているわけですね。
ロザリオは出てきませんけど、マリアさまのペンダントは出てきます。学園祭も出てきます。少女小説のある種の定番ネタなんでしょうか。
関連リンク:【古本屋HoneyBeeBrand:ミニ特集02*コバルト文庫】
購入ガイド
現在はフレア文庫で読むことができる。(amazonなら扱っているようです)
川端 康成『万葉姉妹/こまどり温泉』
(フレア フレア文庫 1 ,1996.11,\544+税, ISBN4-938943-01-8)
【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
井上ほのか『アイドルは名探偵』(講談社 講談社X文庫 Teen's heart,1988年4月,379円+税, ISBN4-06-190162-1)読了。
14歳の“美少女アイドル”八手真名子が出演する予定の映画の俳優たちが次々と殺され、ついには密室殺人が!
井上ほのか18歳のデビュー作。いや、上手いなぁ。文章も小説の文体だし、内容も『名探偵コナン』レベルにはミステリーだし。このままリニューアル後の富士見ミステリー文庫にもっていても違和感ないかも。
井上ほのかって、富士見ミステリー文庫の執筆予定者に上がっているんですよね、確か。一番レーベルに相応しい作家かもしれないですね。復活するといいなぁ。
購入ガイド
現在は、【電子書店パピレス】で電子書籍版を購入することができる。
井上ほのか『ニューヨーク摩天楼殺人事件』(講談社 講談社X文庫 Teen's heart,1990年9月,510円+税, ISBN4-06-190498-1)読了。
名探偵「セディ・エルロイ」シリーズの第三弾。
ある事件がきっかけで「名探偵セディ」の人格を持ってしまった平凡な少女マユコと彼女の恋人アシュレイさんと怪盗S79号の三角関係を描く(?)ロマコメ・ミステリー。
今回は、ニューヨークに買い物にきていたマユコが誘拐され、彼女の救出をあるギャングのボスに要請したため、S79号(とアシュレイさん)がある殺人事件の捜査をせざるを得なくなるお話。
面白いんですが、設定も文章も漫画なんですね。1980年代の少女漫画(りぼん・なかよし系?)をそのまんま文章に変換した感じ。
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お腹と自律神経が壊れていたので、ここ数日はひたすら寝ていた。まだ完全には復調していない。
夫が免許更新のために有給休暇を取ったので、警察署までくっついていって、帰りに買い物したり。
パーソナルシュレッダーを買った。OHMのA4クロスカットシュレッダー MS500。4950円なり。Yahoo!ショッピングでは3990円で売っていた。ちょっと悔しいけど、送料手数料を考えると同じようなものか。
領収書だの封筒だのを数枚づつ入れると、うぃーーーーんと裁断してくれる。昔これとよく似たものを使ったことあるなぁと思ったら、ジューサーだった。形のあるものを細かくしていく原理は同じだものね。
寒いのでコタツを出した。「コタツ、コタツ」と騒いでいた夫は、早速コタツでうたた寝だ。どうしてもコタツで寝たかったらしい。風邪ひくなよー。
加地 尚武『福音の少年 錬金術師の息子』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】は、すばらしく面白かった。ちゃんと感想を書く予定。元ネタ版もダウンロードしたが、もったいなくてまだ読めない。
上橋 菜穂子『狐笛のかなた』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 も読了。面白かった。アク抜きして純ファンタジーの美酒に漬けた『犬夜叉』みたいだと思った。もうちょっと不器用な初恋っぽく展開してくれると、萌えるのだがなぁ。
流行物。
戦士レベル -3 あきらめましょう
盗賊レベル -8 あきらめましょう
僧侶レベル -5 あきらめましょう
魔法使いレベル 5 天性の才能あり
占い師「そなたに最も似合う職業は、綿密な調査が得意な『魔法使い』じゃ。
何事にも『慎重さ』『丁寧さ』『正確さ』を求めるタイプじゃな。
自己主張は弱く、感情表現も弱い。『無表情』で『寡黙』なところが特徴じゃ。
プライベートなことでも気さくに問い掛けてくる『盗賊』タイプが苦手なようじゃの。
周囲の話題にならないようにするため、苦手なことを知らせておくことをお勧めするぞ。」
(職業メモ)強い魔法をガンガン使うよりも、戦略的な使い方をするほうが魔法使いタイプの人向き。
一歩間違うと、ドラゴンになってしまう。
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【大森望】さんのところの「新・大森なんでも伝言板」がvirtualave.netのアカウント期限切れで自動消滅した模様。
(2004/01/20追記:残ってました。うちのブラウザの自動ポップアップ削除機能のせいで表示できなかったらしい。でもアカウント期限の警告はしつこく出る)
私のところや【ニム】さんところもvirtualave.netなんですが、そろそろ危なくなってきたようです。(アカウント期限の警告が出る)
代替を探さねばなりませんが、HTMLでログを残してくれる掲示板ってほとんどないんですよね。困った。
virtualave.netで使っていたスクリプトが自分で使えればベストなのですが、設置が難しくて挫折しました。(今はスクリプトが置いてあったホストにもアクセスできないみたい)
セキュリティが比較的しっかりしていて、ログをHTML形式で残してくれるような、いい掲示板用スクリプトはありませんかね。
いまのところ候補は、以下のふたつ。
【HI NOTES -SCRIPT HTB Download-】
【掲示板V5スクリプト】
【MiniBBS】か【Aska BBS】を改造する手もあるわけですが……。
とりあえずteacupにある【エレホン伝言板(予備)】を使ってください。
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[こどなの読み物]
ジュニア小説、YA(ヤングアダルト)、ライトノベル等のティーンエイジャー向け読み物に関するBLOGです
日誌に載せた上記の話題を抜粋して放りこむ予定。
もうちょっとマシなタイトルをつけたかったけど、思いつかないからこれでいいや。
このページを読んだ千葉県の司書の方から、図書館系雑誌に掲載されたヤングアダルト/ライトノベル関連の記事の情報をいただきました。
「みんなの図書館」(教育史料出版会)1988年6月号
特集 ヤングアダルトサービスってなに?
「みんなの図書館」1994年6月号
特集 YAサービスをやろう!
・コバルト編集部訪問記
「学校図書館」1991年12月号
特集 文庫本−読書実態と図書館の対応
・軽いタッチの読み物に人気−中学生に読まれている文庫
・ジュニア小説、戦闘的な小説を好む−高校生に読まれている文庫
図書館系雑誌というのは盲点でした。一応ヤングアダルトサービスの本はいくつか押さえていたのですが、こんなにいろいろあるなんて。
そういえばネット上でも、ライトノベル系の本についてきちんと考察されているのは、図書館司書の方が多いですね。
YAサービスで手繰っていけば、もっといろいろみつかるかもしれません。
早く県立図書館に行かねばなぁ。
追記:
『みんなの図書館』は、【図書館問題研究会】の機関誌。
『学校図書館』は、【全国学校図書館協議会】の機関紙。【機関誌「学校図書館」特集記事一覧 】
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有里 (Alisato Akemi)