更新日: 2005/12/19
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横浜の実家に帰るついでに、ニムさんと待ち合わせして、風間賢ニさんと石堂藍さんが出演する某企画を見に行きました。
お久しぶりのMZTさんやOKKOさんや加藤@異次元を覗くホームページさんとお昼を食べました。ちゃんと誰だか認識していただけて嬉しかったです。秀さんもいらしていたそうで、ご挨拶できなくて残念。
企画のほうは風間さんが投げやりに暴走してました。石堂さんはミステリーとハリポタの話題でちょっと暴れかけたけど、基本的には押さえ気味。資料として配られた小冊子は素晴らしい出来でした。ニムさんと一緒に「これ絶対商品として売れるよねー」と語り合ったり。
幻想文学関係では、茶髪の倉阪鬼一郎せんせい(例のごとくミーコちゃんをかかえ、バッグからは次から次へとぬいぐるみが飛び出す)や石神茉莉さん(と化野燐さん?)、高原英理さんと佐藤弓生さん、高山直之さん、りきさんといった方々がいらしていたようです。
お茶会も楽しかったです。高原英理さんがくりだす漫画の話題についていけたので、私の漫画の知識もまんざらじゃないなと満足。
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昼前には横浜の実家を出て、埼玉へと帰る。
夫の実家で田植えをやっているので、ひとりだけ出歩いているわけにもいかんのだ。私は全然戦力にはならないのだけれど、後方支援はしなくちゃいけないのよ。普段なら夫は自分でコンビニに食事を買いに行くんだけど、肉体労働の後では動くのもかったるいんだそうで、飯の支度とか風呂の支度とかする人間が必要なのだ。
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以前のパソコンの置き場所がないので、しかたなくコクヨのパソコンデスクを買う。なんとキャスター付で4千円なり。安い。お子様の学習机もこれくらいで十分なのにね。
Windows2000にいままでのスキャナ(SCSI接続)が繋げられないので、どうしようか悩んでいる。買い替えが必要なほど使うわけではないのだ。古パソがある間はそれに繋げばいいんだけどね。
菅浩江『永遠の森 博物館惑星』(早川書房 ハヤカワ文庫 JA 753,2004年3月,798円, ISBN4-15-030753-9)読了。
評判のよい連作集ですが、作品の出来不出来以前に、登場人物を受け付けることができませんでした。
主人公の学芸員とその妻のキャラクターが好きになれない上に、わざわざトラブルに飛び込んでいくお馬鹿なガキだの自信過剰の若造学芸員だのが出てきて、読んでいて楽しむというよりストレスがたまる結果に。この手の人間は現実世界にいっぱいいてウンザリしているのに、小説でまでこんな連中に付き合ってられないよ、と思ってしまうのですね。まあ、それだけ人物描写がよくできているともいえるんですが……。
ネネとかロブとか魅力的な脇役もいるんだけどね。
主人公のタシロがほとんど出てこない「享ける手の形」は素晴らしかった。この作品には、独立した作品として、どこかのアンソロジーに収録されるといんじゃないかと思いました。
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ずいぶん前に【ホンの楽しみ】経由で発見したDodie SmithのI Capture the Castle (Red Fox Older Fiction)【amazon】が、ずーっと気になっているんですよ。
【schazzieさんの読書の記録】に詳しい解説があります。
「スティーヴン─カサンドラを一途に思う美青年。お城の雑用をひとりでこなす生活力のある19歳。」というのが、ワタクシのツボ直撃(笑)。
洋書なので購入しようかどうか迷っております。
森 奈津子『からくりアンモラル』(早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション,2004年4月,1680円, ISBN4-15-208563-0)読了。
森奈津子による性愛SF短編集。SMも出てきてたいへんにエロいんですが、実は切ない少女小説集でもあります。お笑いの要素はほとんどなくシリアスで、(いろんな意味で)痛々しい物語ばかりです。こういうのが森奈津子の本質なのかも。
「からくりアンモラル」は、先行するロボット物へのオマージュであると同時に、初潮を迎えた少女の苛立ちと哀しみとそこから生まれる残酷さを描いた傑作。雑誌掲載時に読んでとても好きだった作品なので、本になって嬉しい。
この作品のあとに「あたしを愛したあたしたち」をもってきて、真ん中に少女娼婦と猫少年との切ない恋物語を配し、最後が「罪と罰、そして」だなんて、早川書房の編集さんのセレクトはお見事としかいいようがありません。「少女的意識」の強い方なんでしょうかね?
「癒し」というより「あなた/自分はここに生きていていい」という「許し」のメッセージを与える本。
自分の心と体を持て余している18歳の女の子とか、頑張りすぎて不安と焦燥に押しつぶされそうになっている24歳の女の子とか、恋に疲れた27歳の女の子とか、もう「女の子」ではないことに気づいて仕事と人生に倦んでいる34歳の元女の子とかが読むといいんじゃないでしょうか。まあ、扱っているネタがネタなので、好き嫌いがあろうかとは思いますが。
ところで、「からくりアンモラル」の記述で11歳の殺人者とエドガーの妹が実は同じ名前だったということに初めて気づきました。そうだったのか!!
成田良悟『バウワウ! Two dog night』(メディアワークス 電撃文庫,2003年12月,619円, ISBN4-8402-2549-4)読了。
佐渡と新潟の間に架けられた世界で一番巨大な橋。その中央にそびえる名前がつけられる事のなかった人工島―不況によって放置されたそこは不法滞在者や犯罪者が棲む九龍城さながらの無法都市と化していた。幼馴染みの少女とともに冒険気分でその島を訪れた気弱で大人しい少年・狗木誠一は、流れ弾によって彼女を失う。国際テロリストとして重要指名手配されていた少年・戊井隼人は惹きつけられるように島を訪れる。彼らは、社会から隔絶された無法地帯で全く違う道を歩み始めるのだが……。
ライトノベル版男たちの挽歌でしょうか。かっこいい。
途中で出てきた元警官のお兄ちゃんが美味しいところをかっさらい、結果的にTwo dog(なんで単数?)じゃなくて、Three dogsの話になりましたが。
クライマックスでかかった着メロの曲名が気になります。(私には『太陽にほえろ』とか『踊る大走査線』ぐらいしか思いつかないんですけど……)
相変わらず多視点による構成が凄いなぁ。キャラクターたちもぶっ飛んでいるけど、読者が感情移入できる余地は残してあるんですよね。戊井隼人とか、あんなにムチャクチャなのに。
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2003年10月1日からスタートしたPCリサイクルの解説ページ。
パソコンが4台になってしまって(ノートも入れると6台だけど)、古いのはどうにかせんといかんね、というわけで「パソコン 処分」で検索して見つけました。
本体処分に3150円、ディスプレイ処分に4200円もかかりますよ。まあ、仕方ない。
うちのはメーカー品(IBMとHP。1台目のディスプレイは三菱)なので、自作パソコンよりは処分が楽っちゃ楽ですが。
【IBM 家庭系PC回収リサイクル・サービス】……IBM
【情報機器リサイクルセンター】……三菱電機他
【スピカ】
船戸明里『Under the Rose』が掲載されている漫画雑誌『スピカ』がWebコミック化されました。
専用ブラウザをダウンロード&インストールして読みます。専用ブラウザはADSL推奨、Windows用のみ。(Macの人はどーすんだ?)ファイルの保存はできません。
スピカだけ配信となる半年間は、お試し期間として全作品無料で読めるようです。
というわけで、専用ブラウザをダウンロードして読んでみました。
ADSL + pentium4 + Windows2000 の環境だと、さくさくっと読めます。画面ズームもクリックでスムーズにできます。
で、肝心の船戸明里『Under the Rose〜春の賛歌〜』ですが、ライナス君のお話は前回で完結して、今回からは眼鏡の次男坊君がメインのお話。と、いっても主人公はロウランド家に新しくやってきた家庭教師。牧師の娘で病弱な弟がいて、美人で学識も申し分ないのだけれど、その美貌が災いして勤め口がなかなか見つからない。ようやくロウランド家に勤め口が見つかったのはよいが……。という話。
早く続きが読みたいです。
しかしロウランド家は、父ちゃんはいい人なんだけど、いい人すぎて父親として機能してないせいか、子供たちは歪みっぱなしですな。
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限定枠の集計結果のほか、一般投票の集計結果も発表されています。
主催者の皆様お疲れさまです。
限定枠は、「知られざる名作をおすすめする」という趣旨にのっとて投票したら『七姫物語』がトップに来ちゃったようですね。なんというか力いっぱい「まいじゃー」な感じ(笑)
私が気になったのは、『Dクラッカーズ』と『神様家族』と『運命は剣を差し出す1』、北森 鴻『凶笑面』 。
選者では、【高森太郎】さんがなんとなく私とシンクロ率高そうな感じ。『七姫物語』と『君の嘘、伝説の君』が一致ってのはポイント高し。
一般参加では、『七姫物語』と『撲殺天使ドクロちゃん』の両方に投票した人はいないようです。
多分、『七姫物語』+冲方丁+成田良吾派と『ドクロちゃん』+AHEAD+西尾維新派に二分されるのではないかと想像します。で、両方に支持されたのが『イリヤの空』なんじゃないかなぁ。
という予想を立てて手作業で集計して検証してみると……。なんと、私の予想外の結果が。
『七姫物語』に投票していて、『イリヤの空』にも投票している人は2人しかいない! 一方『ドクロちゃん』に投票していて、『イリヤの空』にも投票している人は7人。七姫派の「まいじゃー」っぷりが際立ちますな。一方、冲方丁と川上稔は意外にも相性が良いようなのです。
これはもっと詳しく調べねば、というわけで、【一歩】さんにお願いしてみることにします。
(2004/05/08追記:で、掲示板でお願いしたらば、あっという間にCGIが出来てました。)
夫に『プリンセスチュチュ 5』のDVDを貰いました。いったいなぜ突然? 誕生日の前払いか、はたまたスィートテンダイヤモンドの代わりか? いや単に店で目に付いただけかも。
持ってなかったので、ありがたくいただいておきます。
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日経新聞の夕刊第一面に掲載されている特集で、2004/05/07付けの「若者論のウソ」第2回、「活字離れというけれど…」に電撃文庫のことが取り上げられたそうで、私は図書館まで読みにいきましたですよ。たいしたことは書いてなかったですが……。
【UNCHARTED SPACE:雑文 04/05/07】で割と詳しく取り上げられていました。
他にも詳しく取り上げている日記はあるんだけど、リンクしていいのかどうかわからないのでリンクは保留。
ちなみにY世代というのは、1975年以降生まれの人のことだそうです。1971〜1974年生まれが「団塊ジュニア」で、1975年以降生まれは「ポスト団塊ジュニア」というらしい。
今、30歳以下の人たちですね。
義弟が入院したので、そのお見舞い。内臓のどっかが炎症を起こしていて白血球が増加しているとかで検査入院して(本人は割と元気でタバコなんて吸ってたりする――いいのか?)、家に帰してもらえないのだそうな。
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【渋谷アップリンク・ファクトリー】で墨絵アニメーションの【横須賀令子】さんの作品上映会があります。
【UPLINK FACTORY|カレイドスコープ〜アニメーション万華鏡】
『カレイドスコープ〜アニメーション万華鏡』
日時:5/15〜5/22
料金:
ミニマルアニメーション : \1,000(1ドリンク付)
個展上映:\1,500(1ドリンク付)
イベント+トーク付:\2,500(1ドリンク付)
参加作家:黒坂圭太/浅野優子/清水真理/横須賀礼子/守田法子/原田浩
アニメ、実写、舞踏、人形…、ジャンルも年齢もバラバラだけど、映像作りをこよなく愛する連中が「なんか面白いことやろーよ」ということで集まりました。会場内には作品の素材やオブジェ等を展示。個人プログラムではトークやライブ・パフォーマンスあり。「ミニマルアニメーション」は参加者全員のグループ上映です。
【このライトノベルがすごい!】……本家
【このライトノベルがすごい! かもしれない】……【一歩】さん作の関連DB
【10〜20代の男女にお尋ねします。この中で一番好きなライトノベルはどれですか?】……【Stella】さんによるはてなユーザーへのアンケート
以下の手順で【コレに投票してる人はコレにも投票してる・検索】を使って、お薦め本を探してみる。
5冊じゃなく3冊なのは、この3冊は本気で「すごい」と思って選んだ本だけど、残りの2冊は「あえて選ぶ」という姿勢で選んだ本だから。
結果
上記三冊を選んだ人たちが薦める本
『君の嘘、伝説の君』と『七姫物語』を選んだ人たちが薦める本
『君の嘘、伝説の君』と『バッカーノ!1931』を選んだ人たちが薦める本
『七姫物語』と『バッカーノ!1931』を選んだ人たちが薦める本
機械的に処理したにもかかわらず、それらしい結果が出てますね。
括弧内はその作品に投票した人数。投票した人数が多いものより少ないもののほうが、ワタクシのツボを押す可能性が高い気がします。
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『タイム・リープ あしたはきのう』上下(電撃文庫)読了。
鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。"あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい…"若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのか調べ始める。だが、導き出された事実とは……。
読み始めたときの第一印象は、なんとも古風な文体だなということ。ハードカバー版が1995年なので既に10年近く前の作品ではあるのだけれど、一瞬、1970年代のコバルト文庫かと思いましたよ。もともと筒井康隆の『時をかける少女』へのオマージュとして書かれたものだろうから、70年代っぽさは狙ったものなのかもしれないけれど。端整でノスタルジックな作風は、悪くはないと思います。「ライトノベル」じゃなくて「ジュヴナイル」ですね。
内容は時間パズルで、これまた端整。恋愛風味もまぶしてありますけど、キャラクターも古風で、「翔香萌え〜」とか「若松くん萌え〜」といった言葉を使うのが申し訳ないような。
ISBNが変わっているんで、両方挙げておきます。
購入ガイド
上巻
新ISBN:4-8402-0558-2 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
旧ISBN:4-07-305580-1 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
下巻
新ISBN:4-8402-0559-0 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
旧ISBN:4-07-305596-8 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
ところで有里さんが日記でやられてる事は、(1)作品を3つに限定せずに5つ全部で、(2)カウントをせずに一律で、いいなら、いきなりコレ(略)コレ(略)検索で「reviewer=有里」とすると得られるはずです。
【晴れ時々更新 2004/5/10】
うー、どの作品とどの作品を選ぶと、どれが出てくるかというカウントが大事なのです。
で、一応5つ全部のも出してみたんだけど、どうやら私の場合、『フルメタル・パニック!(12)』がノイズの素らしいのですよ。
これを入れると、あんまり趣味じゃないメジャーどころが出てくるんだよね。
『フルメタル・パニック!(12)』に票を入れた人が選んでいる作品としては、以下のようなものもあって、これはもうカンペキに私の趣味じゃない。(これをお薦めされるぐらいならフルメタを入れないほうがいいというぐらい趣味じゃない。まあ、どれも悪い作品じゃないと思うけどさ)
というわけで、3つに限定したのでした。
【早見裕司】さんによるジュニア小説の系譜。第一回は秋元文庫。
私は秋元文庫の高谷玲子『静かに自習せよ―マリコ―』と『涙で顔を洗おう―続マリコ―』と、大木圭『どっちがどっち』はリアルタイムで読んでますね。この3冊は大好きで、さがせば蔵書のどっかにあります。TVの少年ドラマシリーズのほうは、ちらっと見たことあるけど内容は記憶にないです。
赤松光夫『初恋実験中』も読んだはずですが、こっちは内容が古臭くて(初版は1966年)さっさと処分してしまいました。
秋元文庫のファニーシリーズは1960年代に出た本を文庫化していたせいか、文庫がでたばかりのとき(1972〜)に読んでもなんとなーく全般的に古臭かったような気がします。
でも高谷玲子『静かに自習せよ―マリコ―』は、昔の中学生の話だと思って読めば、多分今の若い人が読んでもそこそこ面白いんじゃないかな。なぜならば著者が中学生から20歳にかけて書いたもので、リアリティにあふれているから。
なんと、『QUICK JAPAN』(太田出版5/17発売54号)ライトノベル特集で、乙一と冲方丁が対談するそうですよ。(【冲方丁公式サイト 黙契録トップ】)
【クイック・ジャパン編集部日記】2004/05/10 によると、永久保存版「ライトノベル特集」(冲方丁×乙一選ライトノベル必読書100冊他)だそうです。
『分』(JT出版)にてインタビュー掲載
『MacPower』(アスキー)にてインタビュー掲載
『分』ってどういう雑誌だろうね?
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有里 (Alisato Akemi)