1999年 |
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日記の更新作業。
インターネットで注文したコニー・ウィリスのペーパーバックが届いたという連絡あり。
書店に久美沙織『ドラゴンファームはいつもにぎやか』(プランニングハウス)と飯田雪子『地下十七階の亡霊』(プランニングハウス)を注文。 【ファンタジーの森】サイトの「入手方法の森」のコーナーには印刷して記入してそのまま書店に出せる注文書があるので、なかなか本が手に入らない人は利用すると便利。
【ニムさんの掲示板】で「ファンタジーとは?」という話題が出ていて、私も自分のファンタジー定義をを書こうと思ったら、これが意外と難問なのだ。
とりあえず、私的ファンタジーのルーツから。
小学校2年までの愛読書はギリシャ神話の載っている星座図鑑と『いやいやえん』と『車のいろは空のいろ』とディズニー絵本だった。
うーん、三つ子の魂百までって感じですな。
小学校の図書室で出会ったのがC・S・ルイス『魔術師のおい』。『ライオンと魔女』じゃなくてこっちが先なのは、図書室には『ライオンと魔女』がなかったからだ。
買ってもらった本ではエリザベス・エンライト『ひかりの国のタッシンダ』とイルメリン・リリウス『ムッドレのくびかざり』 。
もちろんトーベ・ヤンソン。『ムーミン谷の彗星』と『ムーミン・パパの思い出』がお気に入り。私ってば、けっこうダークな奴。メアリ・ポピンズも読んでいるんだが、あんまり感銘は受けなかったらしい。
この頃好きだったものには他に各国の民話を集めた本がある。
中学校の図書室で、ブラウン神父譚および天沢退二郎『光車よ、まわれ!』との衝撃的な出会いをする。ついでに萩尾望都『11人いる!』にハマってSFに開眼する。
だが、一番趣味にあったのがC・L・ムーアの《ノースウェスト・スミス》シリーズだってのは、やっぱり血としかいいようがない。
『SFマガジン』でル・グィン「アンギャールの宝物」、山尾悠子「仮面舞踏会」、ゼナ・ヘンダーソンの《ピープル》シリーズと出会う。
運命だったとしかいいようがない(笑)。
この図書館にはなぜかハードカバーの『指輪物語』の「二つの塔」上巻だけが置いてあった。
『指輪物語』「旅の仲間」上巻だけを読んでいた私は、うっかりこれを読んでしまう。要するに順番を間違えたのである。
この間違いが以後祟る。くすん。
たしかこの時期、ムアコックやフリッツ・ライバーの《二剣士》シリーズや、アンドレ・ノートンの《ウィッチワールド》シリーズも手に取ったはずなのだが、
どれも1冊目で挫折したところをみると、ヒロイックファンタジーは私の好みではないのだろう。(《太陽の女王号》シリーズは好きなんであるよ。)
高校で《ナルニア国ものがたり》を全巻通して読み、小学校のときとあまりに印象が違うので、年は取りたくないものだと思う。 ル・グィンの『影との戦い』を読む。文庫化された『指輪物語』を読む。 ハヤカワ文庫FTを読む。『ペガーナの神々』と『妖女サイベルの呼び声』と《イルスの竪琴》にハマる。そのくせ『最後のユニコーン』は、さっぱり分からない。 中山星香『ファンタムーシュ』にハマる。
といったところが私のファンタジーの土台になっている。ロールプレイングゲームはまだこの世に存在していない時代だから、思いっきり児童文学に傾いている。 神話伝説は好きなくせに、叙事詩やヒロイックファンタジーには全く興味がない。 我ながら偏った好みよのぉ。と思ったところで、以下次号。
ご存知の方も多いと思うけど、東芝にビデオの修理を頼んで暴言をあびせられたユーザーの作ったページ【東芝のアフターサービスについて】というのがあって、
そこでは東芝の電話対応の録音が公開されている。以前見に行ったときには、RealPlayerがインストールされていなくて、件の音声ファイルを聞くことができなかったので、
そのためにわざわざRealPlayerをインストールしたのだ。(笑)
珍しく夫も興味を示したので、一緒に音声ファイルを聞いた。ひやぁっ。途中で、マジムカしました。なによこれ。
説明しようとするユーザーの声を遮っての暴言、暴言。とても作り物とは思えないので、多分本物でしょう。こりゃ、ホームページを開きたくもなるわな。
たとえユーザーの人が「クレーマー」ちゃんだったとしても(私にはそうは思えないけど)、これは暴言を吐いた方が悪いと思う。
多分、サポートセンターにいきなり怒鳴り込むようなメンタリティの持ち主が、たまたま相談窓口の側に座っていたということだろうと思います。
というわけで、【リンク集】を掲示板を読んでまわったりしたのだった。 おおっ、旦那とネットサーフィン(←これって死語?)するなんて初めてじゃん。東芝のサポートのおかげで、我が家は家庭円満です。(笑)
思わず家にある東芝製品もチェックしてしまった。冷蔵庫とアイロンが東芝製。それ以外はソニーと松下が多い。でなきゃMORITAとか。
(1999.07.09追記)
私が最初に見に行った7/2の夜の時点で、カウンタは78万ぐらいだったんだけど、7/8の夜の時点でのカウンタは145万(正確には1454501)でした。ひょっとして、1日にのべ10万ヒット?
サザエさんで地道に稼いだ信用が1日に万の単位で減っていったということかにゃ〜。
イトーヨーカドーで買い物。旦那の服とか私の服とか。
ヨーカードー内の書店で本を買う。
ここは奥さんが買い物をしている間、旦那が暇をつぶす場所として機能しているらしく、品揃えがオヤジ向けである。
といっても家族連れが多いのでエッチな本は置けなくて、もっぱら趣味の雑誌や時代小説が多い。埴谷雄高『死霊』の箱入り本があったのには笑ってしまった。
そうか〜、そーゆのが売れるのかぁ。
『別冊暮らしの手帖 暮しをリフォーム』と小川びい『こだわり声優事典’97』(徳間書店)を買う。
後者は、水玉蛍之丞センセイの表紙につい「呼ばれて」しまったです。
別の書店で、インターネット注文したコニー・ウィリス To Say Nothing of the Dogと早見裕司『世界線の上で一服』(プランニングハウス)を購入。
レンタルビデオ屋で『フィラデルフィア物語』を探すがみつからず、『ザッツ・エンターテイメント』だけを借りる。
コニー・ウィリス『リメイク』(ハヤカワ文庫SF)を読んで、どうしてもフレッド・アステアのダンスが観たくなって、『ザッツ・エンターテイメント』のビデオを借りてきた。 例の『踊るニュウ・ヨーク』(ビデオの字幕は『踊るニューヨーク』)のアステアとエレノア・パウエルのタップは、わりと最初の方に入っている。私の借りたビデオでは冒頭から16分と22秒のあたり。
モノクロの映画なのだ。フルショットの長いワンカット。三分とちょっと。これを見ないと『リメイク』でアリスが起こした奇跡がどれほど凄いものだったか理解できない。 『リメイク』読んだら、見るべきです。絶対。
『ザッツ・エンターテイメント』には、ほかに『グッド・ニューズ』(昔は大学生あたりまでボーイなのね。)『上流社会』『雨に唄えば』『略奪された7人の花嫁』のダンスナンバーを見ることができる。 『略奪された7人の花嫁』は、問題の棟上げのシーンなので、ピンクのギンガムの娘を探せ! ピンクの服の女の子は二人いるけど、ギンガムチェックを着ているのはひとりだけなので、彼女がそうでしょう。 画面の前方へ出てくるが、あまりにもダンスのスピードが早いので、顔は確認できず。トムがアリスだと確信できなかったのも無理はないか。
『リメイク』で言及されているミュージカル映画はもっといろいろあるのだけれど、『ザッツ・エンターテイメント』に収録されているのは、MGMの映画だけなので、主なものはこれくらい。
あと言及が多い映画は、『カサブランカ』『フィラデルフィア物語』『二人でお茶を』『パリの恋人』『四十二番街』などなど。(付録の映画題名一覧は便利!)
『フィラデルフィア物語』見たいです〜。『上流社会』はあったけど、こっちが見つからない〜。
通販の代金を支払ってから、新刊書店へ。以下の本を買う。
・大原まり子『見つめる女』(廣済堂 アテール文庫)
・金蓮花『プリズムのSeason』(集英社 コバルト文庫)
・田村由美『BASARA 26』(小学館 フラワーコミックス)
主人公たちの先祖の話の「KATANA」なんぞには興味はないのだが、那智と聖の話「NAKAMA・黄の話―蜜柑―」は良かった。
那智と聖、好きなの。
性悪な聖の婚約者が最高〜。性格悪い者同士でお似合いっ!
【ReadMe!】のカウンターの設置方法を変えてみました。いままでは、バナーをページの一番下に置いていたのですが、今度は透明画像をページトップに設置。
これで、ランクアップできるか! と、思ったら、設置方法を間違えて、無効票になっていましたよ。
まあ、アクセス数を増やしたいなら、もっと更新を増やすべきなんでしょうが、なんか面倒くさくて。
毎日とはいかなくても、せめて週一回は更新できればいいんですけどねぇ……。気が付くと日記が一週間分溜まっていたりするもんなぁ。
ところで7月4日の【ReadMe!】のランキングで、あの【大森望】さんのところが、ぐぐぐ〜とランクダウンして125ヒットぐらいしかなかったのだ。
どうしたんだろうと思ったら、どうやら掲示板が落ちているのとSFな人がみんなSF大会に行ってしまったかららしい。土日だからっていうのもあるのかな。
さっきランキングをみたら、255ヒットぐらいに回復していたので、少なくとも100人のSF者が毎日チェック入れてるってこと?
(199.07.16追記)
その後、大森日記が更新された日にReadMe!のランキングをみたら、755ヒット。みなさんWWWCかなにかで、更新をチェックしているようです。
早見裕司『世界線の上で一服』(プランニングハウス)読了。
なんというかタイトルも内容も妙に座りが悪い。感想としては、【SFオンラインの井辻朱美さんの書評】に近いものがあるのだが……。
えー、以下の感想は作者の方にはお知らせにならない方がよいかも。いや、私は別に構いませんが。
座りの悪さの理由を知りたくて、作者のホームページを読んだりしていろいろ考えたのだが、 どうやら原因は、ふたつの話を合体させたこと、本来対立していないものを無理矢理対立させたこと、作者自身本当は望んでいない結末に落ち着いたことなどなどが挙げられるようだ。
ふたつの話というのは、「女の子が東京を散歩する話」とTV版『吸血姫美夕』の「赤い靴」のことで、ふたつのプロットをくっつけたらこんな風になってしまった――らしい。
本来対立していないものというのは、もちろんエリスと亜影王だが、昼と夜、過去と未来は対立すべきものじゃないし、現実が幻想を打ち破る「ファンタジー」って自己矛盾じゃないか?
エリスと亜影王の対立は、私が読んだ限りでは、結局のところ「有名になりたい夢」と「分相応でいる現実」の対立にしか見えないのだが、そこには「たとえ××であっても○○が好き」というとても大事な点がすっぽりと抜け落ちている(ように思える)。
亜影王が持ち掛ける取り引きが「小説に対する愛」と引き換えの「有名」だったら納得できるのだ。
愛と情熱を持ち続けたまま無名でいることと、愛と情熱を失って有名になることとだったなら、確かに究極の選択になるだろう。
だが、この主人公はもともと自分の書いた小説に愛も情熱も感じていないのだ。世に認められない理由を自分自身に言い訳しているとしか思えない。(1999.07.21追記 なんかここ文章ヘン。ヘンだけど今のところこれ以上は直しようがないので、 このままにしときます。)
大森望さんの評は中年版『ブギーポップは笑わない』(←私もうろ覚えなので正確な引用ではないかも)というものだったらしい。 なるほど。『歪曲王』ですね。 でももっと正確には、「作家になって認められたい」中年シンジ君の話だと思うな。小説を書きたいじゃないところがミソ。 うーん、これはやっぱりヤングアダルト小説かも。
ファンタジーを書くのに別に「向こう側」を信じる必要はないのだが、「向こう側」への憧憬ぐらいは持っていて欲しい。
それがないのなら、なにも無理にいわゆるファンタジーを書く必要はないのではないか?
エリスは十分に魅力的なのだし、彼女が見せる東京の普通のひとたちの笑顔とほんのちょっとだけ不思議な風景も魅力的なのだから、それだけで構わなかったのにと井辻朱美さんと同じく私も思う。
金蓮花『プリズムのSeason』(集英社 コバルト文庫)読了。
煩悩力全開のガール・ミーツ・ボーイなアイドル物。すっばらしい! あたしゃ好きだぞ、この作品。
表紙で、ボーイズ・ラブを期待した方はお気の毒さま。私も一瞬あれっと思いましたが(笑)。金蓮花だもん。男同士のわけはない。
二年ぶりに帰国したものの、これからどうしてよいかわからない永萌(ともえ)が訪ねたのは、従姉妹の真理。 スタイリストの真理は、急病で倒れたアシスタントの代理として永萌を強引に沖縄へと連れ出す。 人気アイドルグループ Pieの岡田静流の写真集の撮影のための仕事らしいのだが、永萌と静流の出会いは最悪で……。
金蓮花センセイ、好きなものを力いっぱいぶち込みましたという感じ〜。ほんと煩悩力全開。(笑)
文体は新井素子調の一人称ですが、新井素子と違って(?)他の文体も扱える人だから安定感がありますね。
それにデビュー当時よりも小説技術が格段にあがっていて、読み終わってからもう一度読み直すとさらに美味しい。
裏テーマは「プロとしての姿勢」。作者が一番書きたかった永萌の言葉も含め、元気の出る一冊だと思います。
日記のインデックスを作成しつつ、コニー・ウィリス To Say Nothing of the Dogを読みはじめる。
分からない単語が多いのだが、とりあえず第二章まで読み進む。 特に固有名詞がわからなくて、困る。Auxiliary Fire Serviceって何? 『わが愛しき娘たちよ』の「見張り」にでてきた「防空自警団」ってやつかなぁ? 主人公は、Ned Henry で、これはネッド・ヘンリーでOKだけど、その同僚の Carruthers という名前の発音が分からない。名前が読めないと、イメージわかないじゃん。 とりあえず「カルちゃん」とでも呼んでおく。
第一章。ネッド・ヘンリーは「カルちゃん」たちと1940年の空襲で被害にあった教会跡で
bishop's bird stump(って何よ?)を探している。何度も過去への降下を繰り返したネッドはぶっ倒れてしまう。
第二章。ネッドは、21世紀の病院のベッドで目を覚ます。彼はひどいtime-lag(時差ぼけというより「時代差酔い」?)で、倒れたのだという。
ひどい time-lag に罹ると方向音痴になったり、聞き間違いが多くなったり、妙に感傷的になったり、理性的に物が考えられなくなったりするらしい。
ネッドは、bishop's bird stump探索を命じたボスのLady Schrapnell(サッチーみたいなこわいおばさん)の目を逃れるため、ダンワーシィ教授に助けを求める
……つもりだったんだが、いろいろあっておかしな場所にいるのを秘書のフィンチに発見される。
ダンワーシィの方も、トラブルに見舞われていた。過去へ派遣した人間があるものを21世紀へ持ち込んでしまったのだ。
こりゃ大変だ、下手すりゃ宇宙が吹っ飛ぶぞ。でなけりゃ歴史が変ってしまう。
その上、いまにもネッドを探しにこわいおばさんがやってきそうだ。どうすんだ?
そこでダンワーシィ教授がひとこと。「ネッド、きみはヴィクトリア朝は好きかね?」 ちょうどいいから、行ってこい。というわけです。
どうやら聞き間違いっていうのが、ポイントらしいけど、語学力がないからよくわかんない。
【ニムさんの掲示板】での鈴さんの発言(1999/07/01 20:19:17「じゃあお言葉に甘えて(長くてごめんね)」)によれば、ウィリスは、J.K.ジェローム『ポートの三人男』をなぞっているというので、 中公文庫版を本棚から引っ張り出す。なるほど、冒頭からしてパロディだ。(笑)
ボランティアサークル広報誌の編集会議。よじれた文章というものの実物を初めて読みました。 某サークルの人が書いた原稿なんですが、「私たちでは、研修旅行に××へ出かけました。」(←これはまだ良い方)というような文章が並んでいて、編集会議に参加した人全員が頭を抱えてしまいました。 編集長の英断で半分以上切って、なんとかまともな文章をくっつけて完成。それにしても、どうやったらこんなに気持ちの悪い文章が書けるんでしょう。
企画倒れになるのが目にみえてるので、なかなか手をだせないんですが……。
たった今、友人から電話があった。
めったに電話をしてこない人間なので、どうしたのだろうと思ったら、どうやら自己改革セミナーのたぐいにハマったらしく、その勧誘の電話だった。
うああああぁぁぁぁぁ……。ブルータス、おまえもかっ!
よくあるんだ、こういうこと。
めったに連絡をしてこない友人知人から電話がくる。妙ににこやかな相手は、こういう。
「私、○○○を始めたの。」
○○○は、宗教だったり、自己改革セミナーだったり、勉強会だったり、アムウェイするんだが、その言葉と行動パターンは見事なまでに一緒。
「すごく楽しいのよ。新しい世界が開けたわ。あなたもやってみない? 絶対役にたつわ。電話じゃわからないわよね、会って説明するから出てこない?」
うああああぁぁぁぁぁっ! 気持ち悪いよぉぉぉ! 電話の受け答えをしているあいだ中ずっと背中がぞわぞわしていた。
確かに楽しいのかもしれない。世界が広がるのかもしれない。本当に役に立つことなのかもしれない。 パソコン通信だって、ハマった人が遠くを見つめる目をしてNiftyのイントロパックを配ってあるいたっていうから(笑)、同じようなものなのかもしれない。 でも、この嫌悪感は止められない。何が怖いって、それまで違う行動パターンを示していた人たちが、急に全く同じような行動をしだす、そのこと自体が怖い。
とりあえず、その熱狂が治まる3ヶ月後ぐらいにまた電話してね。タチの悪いものじゃないといいのだが。
場合によってはこの友人を切らねばいかんのかも……。なんか悲しいぞ。友人をなくす三大要因は金と恋愛と宗教だよなぁ。
【ニムさんの掲示板】で質問したところ Carruthers は「カラザース」(←1999.07.20修正 指摘感謝!)と発音すると教えていただいた。 ついでに鈴さんからは、 To Say Nothing of the Dog の読書メモもいただいた。どうやら、私の内容解釈でだいたいOKらしい。 とはいえ、私が読んでいるのは、まだ三章で、主人公はヴィクトリア朝へいく準備をしている最中。先は長いのだ。
ブック・オフの店舗一覧で発見。新しい店らしい。元は靴屋かなにかだったはず。
新しい店なので、文庫等ではめぼしいものはない。萩尾望都の『メッシュ』ハードカバーの揃いがあったけど。
それから子どもの本の棚に大昔の子どもの本(小川未明とか押川春浪とか)の復刻版が一冊100円で出ていた。ぜんぶで30冊ぐらいあった。
ようするに初版のレプリカだから旧かな使い旧漢字総ルビ。子どもの本の棚に置いておいても誰も買わないとおもうんだが……。
・神林長平『プリズム』(ハヤカワ文庫JA)
・水見稜『夢魔の降る夜』(ハヤカワ文庫JA)
角川文庫からイェイツとブレイクの詩集が出ていたのを思い出し購入。
・W・B・イェイツ『薔薇 イェイツ詩集』(角川文庫)
・ウィリアム・ブレイク『無心の歌、有心の歌』(角川文庫)
別の書店で、上木真一・小栗一夫『現場の必須テクニック Web制作の仕事術』(毎日コミュニケーションズ)を購入。 企業ページの作成ノウハウの本なので、会社のホームページ作成担当になっちゃった人は読むといいかも。
神林長平は、「ペンタグラム」の冒頭が気に入って買ってみたが……うーん……。 なんというか、ツボから指ひとつ分となりの部分を押されている気分。というか、かゆいところに手が届いていないというか。 ピーター・S・ビーグルもそうなんだよなぁ。なんなんでしょうね、これ。
代理購入をお願いしていた『日夏耿之介詩集』(新潮文庫)が届く。どうも本屋の倉庫に埋もれていたらしいものが、絶版品切れフェアで日の目を見たらしい。
泡坂妻夫『妖女のねむり』(ハルキ文庫)読了。
古新聞の中から樋口一葉の遺稿らしきものを見つけた青年が真相を確かめるべく向かった上諏訪で、彼の前世の恋人だったという女性と巡り合う。
輪廻転生を扱ったへんなミステリー。タイトルの「妖女」っていうのは、途中で出てくる新興宗教の教祖様のことらしい。 曲(まがり)というキャラクターが、いかにもこの作家らしくて面白いんですが、十分生かしきれていないようで残念。
掲示板を読んで腹が立ったら、取り出して見るとあーら不思議、
なぜかいきなり冷静になる災難よけの御利益のあるお守り(牛魔王の御札?)を手に入れてしまった。
告白します。疑問と期待を胸に端末の前に張り付いていた私は己の心の弱さと共に知ったのです。
嫌悪よりも憎しみよりも憐憫の力は強いのだと・・・。あ、なんかポエム(爆)。
(1999.07.16追記)
SF界の不文律って、「座ったところから50センチ腰を浮かせたら、その人物はその場にいないものと見なされる」ってあれかしら。
第一条は、「その場にいないと見なされる人物に対しては……以下略」。SF者の「人が悪い」のは伝統であるというのを思い出しました。
ああほんとに、SFな人って怖い。(笑)
バッグの中から、イザベル・アジェンデ『精霊たちの家』(国書刊行会)が出てきた。図書館で借りたのを忘れていたらしい。 返却日は7月23日である。急いで読まねば。
注文しておいた本が届いたと本屋から連絡があった。朝から降り続いていた雨もあがって、日差しも強くなってきたので、洗濯物も外に干し、日傘を差して本屋に出かけた。 が、5分ほど歩いたところで、日傘にかすかな雨の音。それでも日は射しているので、そのまま本屋へ向かう。本屋に入って出てきたら、しっかり地面はびしょぬれだ。もちろん洗濯物も……。
購入したのは以下の本。
・久美沙織『ドラゴンファームはいつもにぎやか』(プランニングハウス)
・飯田雪子『地下十七階の亡霊』(プランニングハウス)
・泡坂妻夫『からくり富』(徳間文庫)
久美沙織『ドラゴンファームはいつもにぎやか』(プランニングハウス)読了。傑作!傑作! 「姫川亜弓」、まことの演技開眼ってとこです。児童文学の雰囲気をもったファンタジー。
実を言うとこの本、一度書店で手に取ったものの、冒頭の竜のお××のシーンのあまりのリアルさに「く、くさそう」と買うのを止めてしまったんですね。 その後、やっぱり買おうとその書店にいったら、すでに本はなかったという……。 ああ、まったくそのために半年も無駄にしてしまった。ドラゴンのへごときにひるんではいけなかったのだ!
家畜としてのドラゴンという存在に違和感を覚えたというのも、この本に手を出しかねた理由のひとつなのですが、そんな思い込みを吹き飛ばすほど、竜と人と世界へのいとしさに満ちた作品なので、ぜひぜひご一読を。 リンドグレーンがお好きな人なら特におすすめ。
ちょっと手に入れにくいシリーズなので、【ファンタジーの森】にある注文用紙を使って書店に注文してね。
久美沙織『ドラゴンファームのゆかいな仲間』上下(プランニングハウス)読了。これも傑作。っていうか、私は『にぎやか』より、こっちの方が好み。
このシリーズについては、もっとちゃんとした感想を書く予定なので、しばし待たれよ。
夫が夏休みに入ったので、一緒に買い物にいく。服とか靴とか。
飯田雪子『地下十七階の幽霊』(プランニングハウス)読了。
階層世界を舞台にした、凄みのあるヤングアダルト。SFとして見ると、詰めと語り口が甘いのは、『チグリスとユーフラテス』に似てるかも。
いっそ寓話ファンタジーにしちゃえばよかったのにと思うのは、単なる私の好み。
読んだ後で【SFオンラインの井辻朱美さんの書評】を参照すると、より深く味わえる。
ずっ〜と続けていた、日記への見出し付け作業がやっと終わりました。日記にばかり手を入れて、私ってばナルちゃんと思わなくもないですが、いいじゃん誰にも迷惑かけていないんだし。
毎日コツコツと何かをするのは、私のやり方じゃないんですが、レイアウトを変えたのを機に固定URLで「本日の有里」というのを載せてみることにしました。
長続きするようだったら、それなりにあちこち申請したりしようかと思っています。
メールで質問があったのですが、日記目次ページや、トップページの題字は、スタイルシートじゃなくて、テーブルタグで作成してます。 「正しいHTML」を推進する人たちには、とっても嫌がられるやり方です。でもしょうがないじゃん、スタイルシートって、ブラウザによって見えかたが違うんだもん。
夜7時半からの『エピソード1』の最終上映を見に行く。平日の最終上映は割引なのだ。
我が家はふたりともSWにはあまり思い入れがないので、まっこんなもんでしょという感想。
なんというか良くも悪くもTVゲーム的。アナキン少年はかあいいし、チャンバラはカッコいいし、衣装もCGも豪華なんですけどねぇ……、結局それだけ。
評論家に受けが悪いのも仕方がないかな、という感じ。
水中追いかけっことか、タトゥイーンの街とか、ポッドレースとか既視感を覚えてしかたがなかったです。
タトゥイーンの街は『AZEL』っぽい。いや、『AZEL』がSWなのかもしれないけど。
なんか、スレちゃってイヤぁね、と自分でも思うんですけどさ。
まあ、キャラクター達の顔見世だと思えば、こんなもんかなぁ。
ジャージャー・ビンクスがウサギのキャラクターを引きずっているのが、なんか笑える。アメリカ人って、バックスバーニーに呪縛されてるの?
帰りに夫と二人で「悪玉はひとりなのに、善玉は二人掛かりってなんかずるくない?」って話になった。
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