1999年 |
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能田達規『おまかせ!ピース電器店』1〜13(秋田書店 チャンピオンコミックス)を一気読み。わけあっていただいた漫画なのだが、面白いよ、これ。
主人公の中学生、ピース健太郎の家は電器屋さん。その、一見ふつうの街の電気屋に見える「ピース電器店」は、実は超高度な技術力を駆使して、夢の製品を作りだす店。
ビール腹のお父さんは、実はMIT卒の天才科学者で(おいっ!)で、優しいお母さんは元米軍特殊部隊の格闘のスペシャリスト(おいっ!)で、地下には巨大ロボットやら潜水艦やらが鎮座ましましていて(おいおいっ!)、子供たちも一種の天才だけど、
なぜか一家そろってほのぼのとオマヌケ。正統派少年漫画ですね。
ピース電器店の製品は妙なものが多いけど、ときどき地球を救ったりするのでした。105話に出てきた疲れを取ってくれる「だるだるバスターズ」が欲しいです。切実に。
デフォルメが激しい作品の多い『週刊少年チャンピオン』ですが、この作品はしっかりしたデッサンとすっきりした絵柄で読みやすく、そういった意味でも正統派少年漫画。 その気になればいくらでもオタク好みの作品を描けそうな人なのに、あえて正統派にこだわっているって感じ。
それから、私は地球防衛軍の女スパイ(でも14歳)の月影アイちゃんのファンです。
いろいろな方から情報をいただいて、不明分が判明したので、さっそく更新。
超強力な助っ人のお一人は東雅夫氏でありました。ちょっとびっくり。「ご指摘の不明本、手元にありますので」ってメールをくださいました。
そりゃ、ホラー研究家の東氏ですもの、手元にお持ちでしょう。(^_^)
その東氏ですらご存知なかったのが、「作品整理番号 H- 48-1」で、ひょっとしたら刊行されていない本なのかもしれません。
角川ホラー文庫は、刊行予定を立てたときに作者番号を割り振ってしまうらしく、リストをじぃ〜〜と眺めていくと、どれが諸般の事情で遅れた本かがよく分かります。(笑)
コニー・ウィリスの新刊を探しに近所の書店へいく。でも見つからず(ちゃんと刊行されているのであろうか?)、マイク・レズニック『キリンヤガ』(ハヤカワ文庫SF)を買う。 角川ホラー文庫の作品番号もチェック。あちこち情報をさがすより、実物に当たった方が早いのね。
図書館では、以下の本を借りる。
・木村治美『エッセイを書くたしなみ』(文藝春秋社)
・イザベル・アジャンデ『精霊たちの家』(国書刊行会)
マイク・レズニック『キリンヤガ』(ハヤカワ文庫SF)を読みはじめる。
「空にふれた少女」は、噂どおりの名作。でも、なんだかな〜、こういう両義的で読者が宙ぶらりんにされるお話ってイヤ。
現実はそんなに割り切れるものではない、というのはわかるんだけど。
『メフィスト』掲載の篠田節子「まれびとの季節」の方が私は好きですが。
「千代紙つづり」の新柄追加とディレクトリ構造を変更する作業。めんどくさい。
木村治美『エッセイを書くたしなみ』(文藝春秋社)読了。「たのしみ」じゃなくて、「たしなみ」なのがミソ。
WEB日記というのは、一種のエッセイなんだろうなと思う今日このごろ。
「カッコは使わない」「ポジティブ思考のすすめ」「読み手への思いやり」「本音を書くときは細心の注意を」なんていう項目が参考になりました。
====引用開始===
文は人なりのことば通り、書いたものによって書き手が評価されるこをと忘れてはならない。
「本音を書くときは細心の注意を」(p.211)
====引用終了===
上記、胆に銘じておきます。
所用で夫と車で岩槻方面へ。
ブック・オフ岩槻店に、ちょっとだけ寄って、恩田陸『六番目の小夜子』(新潮文庫)と『SFマガジン 1992年3月号』を購入。
ミスター・ドーナツで飲茶セットというのを頼んでみる。結構美味しいです。サービス券の点数が溜まったので、バッグをもらう。 ミスター・ドーナツで景品をもらえたのって初めてのような気がする。タダで物をもらえるというのは、かなり嬉しい。(←単純)
岩槻サティの書店で、以下の本を買う。
・香山リカ『インターネット・マザー』(マガジンハウス)……買え!と本が叫んでいた
・『別冊宝島449 ホームページ繁盛の法則』……【ジグソーハウス】のことが載っている
・『ホラーウェイヴ 02』……目があったので買っちゃいました〜
別の新刊書店で、以下の本を買う。
・久美沙織『ドラゴンファームのゆかいな仲間』上下(プランニングハウス)
・倉阪鬼一郎『赤い額縁』(幻冬社)
・綾辻行人『アヤツジ・ユキト 1987-1995』(講談社文庫)……ついに私も綾辻ファン?
インターネットに耽溺している母親たちのことを書いた本かと思ったら、そうではなくて、インターネットを子宮に見立ててそこに漂うユーザーのことを書いた本でした。
例のドクター・キリコ事件についても触れています。
リカちゃん先生は「目立ちたがり」といわれようとも、自分の立場でできる最善の方法を模索しているその姿勢が好きです。
「けなげ」というのがワタクシ的には一番ぴったり来る言葉なんだけど、ちょっと失礼な言い方かな。
「誠実さ」っていうのが近いかもしれません。
この人は私と同世代で、その意味でも応援してしまいます。
ホームページを開いて儲けようという本で、成功者の例として【ジグソーハウス】や
【サポートセンターの秘密】が載っているので買ってしまった。
でも読めばわかるけど、簡単にアクセス数をアップさせたり、楽して儲かったりする方法はありません。結局、地道な努力の積み重ねが重要。
成功者として出てくるサイトに共通しているのは、コンセプトの明確さとユーザー本位の姿勢とたゆまぬ更新の努力ですね。
でもそれを安易に真似しようとしても上手くいかないってのは、HP開設実験が証明してます。
ところで、バナー広告のダイレクトメールって、一定のアクセス数以上のところに送られて来るんですね。
うちにも来たんですけど、うっとしいからとロクに読みもせずに捨ててしまいました。一応認められてるってことだったのか〜。もったいないことをしたかも。
特集は「友成純一&鬼畜スペシャル!」。困ったことにこれが面白くって……(苦笑)。
怖い小説(「テラー」ってやつ?)は苦手なくせに、鬼畜ホラーだと全然平気な自分を発見する。困った、困った。
視覚化能力が低いせいなのか、小説の中で首が飛ぼうが、ハラワタが出ようが、口から串刺しにされようがその逆だろうが全くOK。
もちろん、そういう話を読むときは、犠牲者より鬼畜な奴の方に乗り移っていたいものですが。
読む分には平気でも、視覚化されたものにはとっても弱くて、バーカーの<血の本>なんてブック・オフで見かけてたら50センチぐらい離れてしまいます。
表紙が怖い。触るのもイヤ。家に置いておくなんて、もっての外。 ってことで、スプラッタな映画も見ないのです。
掲載作品はどれも面白かったけど、牧野修「グノーシス心中」が一番かな。森奈津子も面白かった。百合小説、好きですから、私。(^_^;)
・和田はつ子『魔神』(角川春樹事務所)
・片岡しのぶ『【入門】翻訳家になりたい人へ』(中経出版)……別になりたいわけじゃありませんが
久美沙織『ドラゴンファームのゆかいな仲間』上下を購入したものの、前日譚の『ドラゴンファームはいつもにぎやか』が手に入らないので、
『……にぎやか』を読まずに『ゆかいな仲間』を読んでもよいかどうかを【ファンタジーの森】サイトの掲示板で尋ねてみる。
おむらよしえさんや久美沙織さんご本人からのレスがついて、『……にぎやか』を先に読んだ方がいいとのこと。
というわけで、『ドラゴンファームのゆかいな仲間』上下は封印である。
<ファンタジーの森>は、おすすめ叢書なので、ファンタジーファンは【ファンタジーの森】を見るべし、見るべし! 私の一押しは、妹尾ゆふ子『風の名前』です。
綾辻行人『アヤツジ・ユキト 1987-1995』(講談社文庫)読了。
あんまり言うことはないんですけど、「れくいえむ」(p.349)にはちょっと感動。
あと綾辻センセの好みのタイプは、どうやら奥さんそのものらしいというのが判明。(笑)
レメディオス・バロ展を見るため、新宿へ。
電車の中でハリー・タートルダヴ『精霊がいっぱい!』を読んでいたのですが、これは失敗。小説が面白かったせいで、頭の中がコメディタッチになって、バロ作品にシンクロする能力が落ちてしまった感じ。山尾悠子とか岩波文庫系の小説を読んでいくべきでした。
バロ作品については【いなばさんのページ】を参照してください。
中学時代に『美術手帖』でレオノーラ・キャリントンとレオノール・フィニーの絵に出会って以来、このふたりの絵に焦がれてきたのですが、
レメディオス・バロの絵もその延長線上にありますね。夢の領域、既視感の絵画。でも、実は20代で観たかったなぁというのが最大の感想なんです。
やっぱり歳とると感受性が鈍るみたい。
質感は池田あきこにも似ている感じ。(1999.07.03付記 ニムさんが似ているといっていたのは、ビネッテ・シュレーダーでした。確かにビネッテ・シュレーダーにも似ている。 でもって、私はビネッテ・シュレーダーも好きなのです) でももっと似ていると思ったのは、トーベ・ヤンソン描くところのスナフキン(っていうか、ムムリクっていうか)なんですねー。
2階のハードカバーコーナーがいい感じ。特にミステリーの棚は、担当者の「俺の技をみろ!」的な徹底したセレクションが見事。
ああいう風に徹底した棚を作るのは、多分男性だと思う。『ぱふ活字倶楽部』からクーンツの『ベストセラーの書き方』までしっかりフォローしてあるんだもの。
そういえば、初めて『創元推理』の実物を見ました。
ホラーと幻想文学の棚には、倉阪鬼一郎『活字狂奏曲』がポップ付きで置いてありましたが、なんと残りあと2冊。1冊は私が買ったので、あと一冊だよん。ちゃんと補充してね。
出版芸術社の<ふしぎ図書館>と『幻想文学』のバックナンバーが並んでいたり。『ホラーウェイヴ02』は平台に積んでありました。でもミステリーの棚に比べるとタマ不足って感じですね。
・倉阪鬼一郎『活字狂奏曲』(時事通信社)
・ディーン・R・クーンツ『ベストセラー小説の書き方』(朝日文庫)……最近こーゆーのばかり読んでいますね。
・アメリカ探偵作家クラブ『ミステリーの書き方』(講談社文庫)
江崎書店とブック・オフに寄る。
ブック・オフ新大久保店では、100円コーナーで、
ジュマーク・ハイウォーター『<幻の馬>物語 Vol.1 伝説の日々』(福武書店)というのと目が合ってしまい購入。
江崎書店では、アスプリン『魔法無用の大博打』(ハヤカワ文庫FT)を購入。今回の解説はなぜか久美沙織サン。
小谷真理サンと本当に区別がつかないかどうか比べてみろ! ってことでしょうか?
西武のリブロに寄ろうとしたら定休日であった。西武デパートの中をぬけてジュンク堂に抜けようとしたのに通れない。その上、雨が降ってくる。 雨女の私は、いつも池袋で本を買おうとすると雨に降られる。
ジュンク堂のすごさは言うまでもないですね。すごすぎて、感覚がマヒしちゃうという感じがありますが。
HTML関係の棚の前で小耳にはさんだ書店員さんとその友人(?)の会話が面白かったです。
「私、ここに来る前は大阪の専門店にいたんだけど、関西人はすげーしつこく質問してくるの。東京の人は質問しないね。本屋がいっぱいあるから、本が見つからなければ別の店にいってしまう。だから棚を見てすぐに見つかるようにしておかないと。」
というような話でした。
・『幻想文学 35』
・『幻想文学 38』
・スタニワフ・レム『ソラリスの太陽のもとに』(ハヤカワ文庫SF)……昔読もうとして挫折した
本を買ってから、コーヒーを飲むため、9階の喫茶コーナーへ。 ジュンク堂って、上りエスカレーターが怖いです。私、高所恐怖症なもので、窓ぎわにエスカレーターがあるのって苦手なんですよね。必死で手すりにしがみついてました。 ここの喫茶コーナーは、いつ来てもいい感じ。空いていましたが、平日だからかもしれません。
ジュンク堂のあとは、東武デパート内の旭屋書店へ。ここは広いだけが取り柄であまり面白くはないです。
買い忘れた森博嗣『そして二人だけになった』(集英社)を購入。
ほんとは、本屋めぐりの最大の目的は、久美沙織『ドラゴンファームはいつもにぎやか』を買うためだったのですが、この本は全然みつかりませんでした。 しくしくしく……。
ハリー・タートルダヴ『精霊がいっぱい!』(ハヤカワ文庫FT)読了。
科学を魔法に置き換えただけのありきたりのパラレルワールド物かと思って、ちょっとげんなりしながら読みはじめたら、これが面白くって夜中の3時までかかって下巻を読んでしまいました。
改変歴史物なんですが、確かに「ファンタジー」なんです。おすすめ! このところハヤカワ文庫FTの単発物は調子がいいですね。装丁も良い感じ。小菅久美さんのイラスト好きです〜。
科学の代わりに精霊魔法が使われているもうひとつの地球で、環境保全局の調査官フィッシャーは早朝から内密の調査に駆り出される。
魔法処理場から有害魔法物質が漏洩しているというのだ。調査を始めたフィッシャーの回りで次々と事件が……。
プロットだけだとまるでハードボイルド系ミステリみたいなんですが、テイストはしっかりユーモア・ファンタジーです。
単に科学を魔法に置き換えるだけじゃなくて、キャラクターたちの思考方法もそれに伴ってファンタジー世界に即したものに換えられている点が、
この作品を「ファンタジー風ミステリ」ではなくて、「ファンタジー」として成立させている秘密のようです。
機械に仕込まれた「魔法の小鬼」さんたちは魅力的ですが、中でも僧院の写本室に住んでいるエラスムスという名前の精霊がとってもいいです。
倉阪鬼一郎作品を読む。どちらも面白かったので、倉阪氏の日記をダウンロードして気合を入れて読む。 『幻想文学』と細田氏の意外な関係が判明。該当人物を探すべく、バックナンバーを漁る。見つからなかったけど、書評者の中に「押絵旅男」と「咲耶児」の名前を発見。 「きねずみあん」ってのは浅羽通明だそうです。
倉阪鬼一郎『活字狂奏曲』(時事通信社)読了。
キれると怖い怪奇作家・倉阪鬼一郎が会社員として過ごした日々のあんなことやこんなこと。
噂通り、すっごく面白いので、超おすすめ。これから、パンフレットやカタログを見るたびに、その陰に屍累々なのを思い出しちゃうかも。
倉阪鬼一郎『赤い額縁』(幻冬社)読了。
「赤い額縁」というタイトルの本をめぐるメタメタしたホラー&ミステリ。少女誘拐殺人事件あり。
あらすじを紹介するのは困難。『幻想文学』を読んでいると面白さ倍増。探偵役の「ひとでなし」の二人がとっても気に入ったので、『百鬼譚の夜』も探そう。
お笑い路線で突っ走ってくれた方が私としては好みです。
夫がアスプリン『魔法無用の大博打』(ハヤカワ文庫FT)を手に帰宅。しまった、買ったことを伝えるのを忘れた。 同じ本が2冊。これがほんとのダブルブッキング……。(^_^;)
森博嗣『そして二人だけになった』(新潮社)読了。
巨大な海峡大橋を支える<アンカレイジ>の内部の建物で起こる連続殺人。最後に残ったのは、盲目の天才科学者とそのアシスタント。 犯人はいったい……?
ううむ、これは……ひょっとして究極のラブストーリー&ハッピーエンドか? 森博嗣の最大の功績は常人には理解できない犯行理由もOKにしちゃったことかも。
あ、でも既にレクター・ハリス博士ってのがいますね。
アガサ・クリスティですが、綾辻行人と竹本健治への挑戦かも〜。それともセバスチャン・ジャプリゾかな?
『森博嗣のミステリ工作室』(メディアファクトリー)のミステリ100冊にはジャプリゾは入っていませんが、読んでいないとは思えない。
【森博嗣の浮遊工作室】で公開されていた、文字だけの予告アニメは一見の価値あり。
ソフトバレーというのをしました。ひさびさの運動なので、疲れた〜。
家に帰って、シャワー浴びて、疲れてたけど買い物へ。
・コニーウィリス『リメイク』(ハヤカワ文庫SF)
・『SFマガジン』1999年8月号
・余湖裕輝・田畑由秋『コミックマスターJ 3』(少年画報社 YKコミックス)
・『ホームページベスト5000』(アスキームック)
特集は「20世紀のSF映画ベスト100」。SW エピソード1に合わせての特集ですね。 皆さん嬉しそうに原稿を書いていて、最近の特集の中では一番面白かったと思います。
特集増ページのあおりを食ってか、小説は本数が少なかったけどイアン・マクドナルドと大原まり子が書いているので購入。 今号の掲載作品はどれも面白かった。もしかしたらSFMを最初から最後まで読み通したのって、初めてかも。
草上仁(クサカミジンと読むらしい)の「マダム・フィグスの宇宙お料理教室スペシャル」は、SF的大ネタをお笑い料理番組に仕てた短編。今回は4本立て。ぜひともCDブックで出してください。
藤田雅矢「鬼になる」は、天保の大飢饉の時代のとある村を舞台にした……うーん、これはファンタジーじゃなくてSFだと思う。
藤田雅矢は、日本ファンタジーノベル大賞出身の作家。『糞袋』とか『蚤のサーカス』とか出してますね。この人も要チェックな人。
日本ファンタジーノベル大賞ってのは、ほんと侮れない賞ですねぇ。
大原まり子「神の片鱗」は連載2回目。今回もハズされなかったので、次回も期待。次はいつ掲載されるのでしょう?
イアン・マクドナルド「ケリーを失ってから」は傑作。ACの問題にも通じる「家族」の物語。しつこいようだが、こういう「母親」は実在する。
今号は、あまりSFを知らないファンタジー派の人でも結構楽しめると思うので、大森掲示板などを読んで、『SFマガジン』って何?と思った人は読んでみるのも吉。
コニー・ウィリス『リメイク』(ハヤカワ文庫SF)読了。
出るのがこんなに待ち遠しかった本はない。発行日を指折り数えて待った甲斐がありました。おすすめ!
『ザッツ・エンタティメント』のビデオを借りてから読むと吉。絶対見たくなるから、先に借りておくのだ! 先に見ておいた方がいいかもしれない。
デジタル技術の進歩によって、かつてのスターたちの映像をつかったリメイク映画ばかりが作られる近未来のハリウッド。映画のデジタル修正の仕事を請け負う学生のトムは、映画の中で踊ることを夢見るアリスと出会った……。 惹句通りの切ないボーイ・ミーツ・ガールの物語。もっともトムは、「ボーイ」と呼ぶにはちょっとスレた感じですけどね。 トムのガールフレンドのヘッダがすごくいい味だしてます。
映画の知識はあったほうが楽しめる。というより、俳優のイメージが湧かないとちょっと苦しいかも。『フィラデルフィア物語』を未見の私は、この映画が見たくて見たくて……。 巻末に訳者による詳細な訳注と映画一覧が掲載されていますが、やっぱり画があった方がわかりやすいですね。だれか『リメイク』攻略サイトなんてのを立ち上げて、スチール写真へのリンクを張ってくれないかなぁなんてムシの良いことを思っってみたり。 ほんとはポイントのシーンをつなげた『リメイク』攻略ビデオがあれば最高だけど、それこそ訴訟ざたになってしまいますなぁ。
和雑貨やリネンを扱っている【FABRIC COLLECTION】で購入したブックカバーが届く。
文庫本用のブックカバーで、青いチェックの和布でできています。さっそく『リメイク』にこのカバーをかけてみたところ、手触りがよくて紙のカバーと違って滑らないし、湿気を吸い取ってくれるせいか、手にしっくりとなじんで良い具合。
皮製やビニール製のカバーより薄いから、表紙に添ってきれいに曲がるし。
部屋のあちこちに文庫本がころがっているので、どれが今読んでいる本がわからなくて苦労するんですが、こうして特別のカバーが掛っていれば安心。(笑)
というわけで、おすすめです。今は紺色だけなんですが、他の色も欲しいと製作者の方にリクエストしてみました。そのうち新製品が出てくるかも。
コンサイスのような片手で持つ辞書も、ビニール装より革装の方が手になじんで使い勝手が良い。耐久性もあるし。 本の手触りって、あまり問題にされないけれど、実は重要なのかも。
布の気持ち良さで思い出したので、布わらじの話。『通販生活』で、布わらじというのを買ってみたところ、これもなかなか具合がいいです。 我が家はフローリングなんですが、ちょっと掃除がアレなので(苦笑)、夏場でもスリッパなしでは歩けない状態なのですね。 でも夏用のスリッパっていうのは、汗でジトジトしちゃって、どれもいまひとつなんですね。中に畳や竹が敷いてあるものはカカトが荒れてしまうし。 そこで、布わらじの登場。素足で履くと、適当に汗を吸い取ってくれて涼しい。わらじですから、外反拇指の予防にもなります。
雑誌で見かけてから、ずっと売っているところを探していて、ようやく『通販生活』でゲット。手作りだそうです。 洗えます。難は、靴下をはいてしまうと履けなくなることですね。仕方ないけど。
食文化を研究している大学教授とその友人の女性刑事を探偵役にした猟奇ミステリ。ワタクシ的には全然ダメ。
キャラクター造詣も展開もTVドラマ的に類型化している。
作者と主人公が棚の上から説教しはじめるのにうんざり。環境ホルモンのことを扱ったりして、社会派のつもり〜?
ときどき出てくるチキンサラダやアシタバの天ぷらといった食べ物のレシピは面白い。でも、変死体がごろごろしてる作品なので、食欲は湧かない。
わけあって、能田達規さんの色紙もいただいてしまった。あいだを取り持ってくれた人から、ホームページで自慢してもよいという許可をもらったので、自慢します。 カラーだぞ。印刷じゃないぞ、直筆だぞ。いいだろ〜。えへっん。
でもって、作者の能田達規さんご本人が作成しているのが、【ピース電器店ホームページ】。
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