diary Alisato's 本買い日誌
1999年4月後半 *


1999年
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4月後半の話題
4月後半の読了本


1999.04.16(金)

小包を台湾へ送る

 台湾から送られてきた小包がEMSを使っていたので、私もEMSを使って送ってみることにする。
 宛先のメモと小包をもって郵便局へ行き、EMSの伝票を探す。国際小包用の伝票は置いてあるが、EMSの伝票は見つからず、窓口の人に請求すると、奥の方の戸棚からがさごそと引っ張り出してきてくれた。 あとは、教えてもらった宛先どおりに伝票に記入する。なんせ台湾だから、漢字で書けばよくて簡単。(ただ、「様」をつけようかどうしようか悩んで、名前のうんとうしろの方に書いた) 内容物の重量を書く欄があるのだが、ちゃんと計っていったので楽勝。(本2冊で750gでした)
 あとは、小包と伝票を窓口で出して、料金を払っておしまい。800gで料金1520円(米国で2040円、ヨーロッパで2400円、アフリカで3120円)。 日本のどこかに本を送るのとほとんど変わらない。拍子抜けするほど簡単。

 私は狭いご町内から一歩も出ずに、台湾の人とメールを交換し、手紙を交換し、品物を交換しちゃったわけです。 ひょっとしてこれって凄いことなんじゃないか? ネットワークの底ぢからを見たというか……。 世界は確実に狭くなっていると思う。

■ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「スローミュージック」

 ティプトリー特集をいろいろと読み漁り、ふと思い付いて、『星ぼしの荒野から』に収録されている伊藤典夫訳の「スローミュージック」と『SFマガジン』1989年12月号に 掲載された今村徹訳のものをざっと読み比べてみて、びっくり。訳によって作品のイメージというのは随分と変るのです。

以下、ネタバレと思われるものはあぶり出し
 今村訳のジャッコは伊藤訳のジャッコよりも、若くて初々しい感じ。一人称が「おれ」の伊藤ジャッコは、性格悪そう(笑)。ピーチシーフも今村訳の方が若い感じ。 まあ、ティプトリーの描く「男」としては、伊藤訳の方が正解かもしれませんが、 私は、今村ジャッコの方が好きです。
 もっとも大きな違いは、ピーチシーフとジャッコがエアパークで出会う老人のキャラクターで、 この違いは、登場人物と読者の前から「名前もしられぬ」まま姿を消すこの老人の正体を、伊藤典夫氏の方は気づいていたからだと思います。 この老人の名前は多分アリス=ジェイムズというのです。 読者の興を削ぐような解説は一切行っていないものの、あとがきの記述と「”細動”」(p.277)、「おとこおんな」(p.286)といった記述を付き合わせると、 伊藤氏が、この老人の口調に老女アリスの口調を重ねていたことは明らか。

 ラストも伊藤訳と今村訳はだいぶ違う。「ピーチシーフ! おれの大事な人、もどってきてくれ!」(伊藤訳 p.303)って、だめですよ「おれの大事な人」なんて入れちゃったら、女はしらけちゃいますって。 それに「彼は妖怪など欲していなかった」って……よ、妖怪ですか(^_^;)。(ちなみに今村訳では「亡霊」。原文は?)

 お二方の訳したラストはこんな感じ。

=====引用開始====
 それでもなお、地球人としての彼のエッセンスは、彼女のエッセンスを追って、閉ざされてゆく無限の霧の中へゆっくり動いてゆき、彼の姿をリヴァーに刻みつけた。 亡霊のような白い乳鹿を追っていった愛らしい黒髪の娘を永遠に求め続けるかつて男だったものを。
(今村徹訳,『SFマガジン』1989年12月号 p.103)
=====引用終了====

=====引用開始====
 それでもなお、彼の地上的なエッセンスは、閉じゆく無限の霧のなかをゆっくりと進んでいた。 かつてひとりの男であったきらめく輪郭を<河>に浮かべ、おぼろな白いミルク鹿を追って消えた浅黒い肌の女を永遠に恋い求めながら。
(伊藤典夫訳,『星ぼしの荒野から』, p.304, ハヤカワ文庫SF)
=====引用終了====

 この部分の比較だけでも、両者の訳の人物解釈違いというのは分かるでしょう。少年少女の今村訳に対して、男と女の伊藤訳。 私は生硬な感じはするものの神話的な余韻を残す今村訳の方が好き。
(99.05.21追記 神話的余韻ってのは、今村訳を読んでいて、どこかの神話で亡き妻を追って星になった男の話があるのを思い浮かべたからです。伊藤訳だと神話っていうよりはまだ人間くさいです。)
 メインは今村訳で、老人の出てくるところは伊藤訳ってのが、私にとってのベストな訳なんだけどなぁ。

ティプトリーと萩尾望都&佐藤史生

 今村徹訳「スローミュージック」が掲載された『SFマガジン』1989年12月号の表紙は、萩尾望都が描いています。 一見すると男性と女性がいっぱいいるだけに見えるこのイラスト、よくよく見れば性のない人間、男装の女、女装の男、女の身体に男の顔の人物、性別不明の人物、男の身体に女の顔の人物と並んでいるんです。 つまりイラストによるティプトリー論だったのです。私はこの号を買った当時はそんなことに全然気づかず、1997年12月のティプトリー特集号がでたときにこの号を引っ張り出してきて、発見しました。

 萩尾望都がル・グィンついて語っているのは読んだことがありますが(白泉社『少女まんがゆめ王国』p.78)、ティプトリーについては記憶にありません。 でもイラストによるティプトリー論が描けるぐらいんなんだから、もちろん読んでいないはずないわけで、『マージナル』なんていうのは、「ラセンウジバエ解決法」に対する萩尾望都からの返歌なのかもしれません。
 私はジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/アリス・シェルドンと萩尾望都は、どこか似ているところがあるような気がするのですが、どうでしょう? スノットフェースとイグアナ娘、星にあこがれた人々と火星にあこがれたレッド・星、そして母親との関係。 誰か研究して。(笑)

 ティプトリーについて語っていない(らしい)萩尾望都に対して、佐藤史生ははっきりと好きな作家だと語っています。 「アレフ」は「ヒューストン、ヒューストン……」の地上バージョン。 「バビロンまでは何マイル」も「われら<夢>を盗みし者」に通じるものがあるんじゃないか……とか。 探せばまだありそうですが。これも誰か研究して。(笑)


1999.04.17(土)

桜求めて赤城山

 このところずっと忙しくて、仕事を持ち帰って休日もパソコンに張り付いていた運転手兼夫の人が、久々にドライブに行こうと言い出した。
 桜も見に行けなかったので、遅まきながら花見をしようというのである。埼玉ではもう葉桜ばかりで、桜前線は青森までいっている。いくらなんでも青森まで行くのは無理だが山の上なら……というわけで、赤城山を目指す。 赤城山のふもとには赤城南面千本桜という桜の名所があるのである。

 とろとろ走ってようやく赤城山へついた。 さすがに標高が高いだけあって、桜の花はまだ残っているのだが、考えることはみな同じと見えて、赤城南面千本桜の駐車場は満車。 空きを待つ車が列をなしている。待つことが嫌いなわれわれは、桜をさっさとあきらめて、赤城山頂へ。
 細い山道を上って、山頂まで行き、帰りは赤城道路を使って降りてくる予定であったが、なんてことだ、土砂崩れで道が不通で、赤城温泉のところまでしか上れないのであった。 そういや上ってくる途中に小さな看板がでていたっけ。もっと大きく工事中って書いておけ! 仕方なく、Uターンして山を降りる。われわれが下っていく最中も何もしらない車が何台も頂上めざして上っていく。 あ〜あ。

群馬フラワーパーク

 そんなこんなで疲れてしまったので、赤城山山頂あきらめ、群馬フラワーパークへ寄る。 ここも込んでいて直営駐車場は満車。仕方なく近所の農家がやっている有料駐車場へ車をとめる。
 ここの花壇はなかなかに見事。温室も関東屈指の出来。特に蘭の温室はすばらしい。 (温室はあちこち見てまわっているので、けっこうウルサイ(笑)) 公園設計とメンテナンスがしっかりしているせいだと思う。

おひさしぶりのブック・オフ

 帰り道、お久しぶりのブック・オフへ寄る。でも、割と何度も寄っている店のせいか あまり掘り出し物はなし。欲しい本はほとんどみつかっちゃったから、最近はブック・オフへいってもあまり面白くないのである。

BOOK・OFF 太田新井店
 やたらと漫画のセット物が目に付く。だぶついているのかな?
・鈴木廉也『ただいまこの本品切れです』(ミオシン出版)
ブック・オフで買うのは申し訳ないが、見つけちゃったからねぇ。

BOOK・OFF 太田高林店
 ついこの間買ったばかりの『観用少女 5』『なつかしい花の思い出』なんてのがあって、ちょっと悔しい気も……。 でもブック・オフで買っても作者や出版社には何の恩恵もないんだから、やっぱり好きな作家の本は新刊で買わなきゃね。
 今市子が描いている『イマージュ』なんてのもありましたが、いくら今市子のためとはいえ、やおい本を手にするのは私には無理でした。 ロリコン本だったら、他人が見てなきゃ手に取るんだけどさ。
 100円コーナーで以下の本を見つけ、珍しいからとゲット。
・武田武彦編『海外版 怪奇ファンタジー傑作選』(集英社文庫コバルトシリーズ)
・武田武彦編中国のコワーイ・ショートショート 怪奇ラブ・ロマン集』(集英社文庫コバルトシリーズ)
・豊田有恒編『ホラーSF傑作選』(集英社文庫コバルトシリーズ)
・豊田有恒編『ユーモアSF傑作選』(集英社文庫コバルトシリーズ)


1999.04.18(日)

■鈴木廉也『ただいまこの本品切れです』

 鈴木廉也『ただいまこの本品切れです』(ミオシン出版)読了。新刊書店で買わなくて申し訳ないことです。
 著者は出版社の人だが、某書店チェーンの店長から取材した本屋の実態をイタコとなって(?)語った本。 愚痴は多いが、(万引きするような奴は別として)客に対して批判は少ないので、『ぼくは本屋のおやじさん』より素直に読める。 本屋さんって、ほんとに大変なんだねぇというのが良く分かる。書店勤めをしながら、本を読んでいるというのは実はとっても凄いことらしい。 忙しいから、本に囲まれていても本を読めないのだそうな。 面白いというより読んでいてどんよりとしてしまう話題が多いのだが、そんな中でコミックのならべ方ひとつで売り上げを倍増させた棚作りの達人の話などは、なんとなくほっとする。 それみろ、やっぱり棚作りは大切じゃないか。でもその割につまんねー棚の書店が多いよなぁ。

■上橋菜穂子『精霊の守り人』

 上橋菜穂子『精霊の守り人』(偕成社)読了。超おすすめ品。
 この本は以前から気になっていたのだけれど、クレヨンハウスで冒頭を読んで「すげーっ!」と思って買うことを決めた。 その第一印象に間違いのなかったすばらしいファンタジーだが、先ずはその冒頭の引用を読んでいただきたい。

=====引用開始====
 バルサが鳥影橋をわたっていたとき、皇族(おうぞく)の行列が、ちょうど一本上流の山影橋にさしかかっていたことが、バルサの運命をかえた。
 鳥影橋は平民用の、そまつなつり橋で、ところどころ板がくさりおちて、すきまから青弓川の流れがみえる。ふだんでもあまり気持ちのよい光景ではないが、きょうは、このところ秋の長雨がつづいたせいで川の水かさがふえ、茶色くにごった水が白くあわだちながら、 さかまいて流れていて、とくにおそろしい光景だった。
 すりきれた旅衣をまとい、ずだ袋をみじかめの手槍(短槍)にひっかけてかついだバルサは、しかし、眉ひとつうごかさずに、ゆらゆらゆれる鳥影橋をわたりはじめた。バルサは今年三十。さして大柄ではないが、筋肉のひきしまった柔軟なからだつきをしている。 長いあぶらっけのない黒髪をうなじでたばね、化粧ひとつしていない顔は日にやけて、すでに小じわが見える。
 しかし、バルサを一目みた人は、まず、その目にひきつけられるだろう。その黒い瞳にはおどろくほど強い精気があった。がっしりとしたあごとその目をみれば、バルサがよういに手玉にはとれぬ女であることがわかるはずだ。――そして、武術の心得のある者がみれば、その手ごわさにも気づくだろう。(p.6)
=====引用終了====

 これで、1ページ分。約600文字です。ね、凄いでしょ。 この1ページで、この世界の背景から季節からバルサという女がどういう人生をすごしてきたかまでを見せてしまう、それも子ども向けの平易な言葉で!
 これで、「おっ!」っと思った人は、これ以上私の解説なんか読まないでよろしい。さっさと本屋なり図書館なりへ走っていって、この本を探してください。

 それでもまだ読んでいるアナタのために少しばかり解説すると、この後バルサは川に落ちたチャグム皇子を救い、<精霊の守り人>としての運命を背負わされた皇子の命を守る仕事を引き受けることになります。 彼女は皇宮からの追っ手から皇子を守るだけでなく、また別の”モノ”からも守らねばなりません。 バルサはある事情から用心棒を生業としていてるのですが、そうやって皇子と過ごすうちに、頑なになっていた彼女の心に変化が訪れます。守られるばかりであった皇子もまた成長していきます。

 雰囲気としては、うーん、『太陽の王子 ホルスの冒険』と『妖女サイベルの呼び声』を足して二で割ったみたいなものをイメージしていただくとよいのではと。 アクションシーンもたくさんあるんですよ。バルサをはじめとする登場人物も魅力的です。私のひいきは、薬草師のタンダです。(なんつーか、苦労する役回りだよね>タンダ) ジュヴナイルなので、物語が収まるべきところに収まってしまうのが物足りないといえば物足りないんですけど、いやー、十代でこの本に出会いたかったと心から思います。

 この間本屋でチェックしたら、1996年7月が1刷で、現在9刷でした。売れているようです。


1999.04.19(月)

 ボランティア・サークルに出席してまたも気分は荒れる。そんなに嫌なら辞めればいいのにと思うでしょうが、やくざと一緒で足洗うのはなかなかに難しい。

Windows95の再インストール

 気分が荒れていたので、荒れついでに半分ヤケクソで、懸案のHDD初期化 & Windows95の再インストールに取り掛かる。
詳細は別ファイルにしました。


1999.04.20(火)

パソコン環境再構築

 昨日に引き続き、パソコン環境の再構築を行う。
 詳細は別ファイルにしました。

イルメリン・リリウス『ムッドレのくびかざり』

ニムさん】の【掲示板】で話題になった本。 この『ムッドレのくびかざり』や学研のおなじシリーズに入っていたエリザベス・エンライト『ひかりの国のタッシンダ』は、知る人ぞ知る(めるへんめーかーさんとか)児童ファンタジーの傑作で、 私にとっては<ナルニア国ものがたり>と並ぶ「わたしのファンタジー」のルーツです。
 私の子どもの頃は、この学研の新しい世界の童話シリーズというのは、ものすごく流行っていたんですよ > ニム様。私の周りの子はみんな読んでいたもの。多分児童書にはそういう流行っていうのがあるんじゃないでしょうか。 (だから私は、あの『まぼろしの白い馬』は、赤木かん子の本で知るまで、存在を知らなかったです。) 他にも『小さい魔女』『小さいおばけ』『小さなスプーンおばさん』『リンゴの木の上のおばあさん』『がんばれヘンリーくん』なんてのもこのシリーズであったと思います。

 ものがたりは、おかあさんからもらったサンゴの首飾りをなくしてしまったムッドレという小さな女の子が人形のアステル・ピッピと一緒に海の魔女のところへサンゴの角をもつ「つの馬」を探しにいくというもの。 まだ字もかけない子どもの視点と論理で描かれているので、なぜわざわざムッドレがそんな大冒険をしなくちゃならないのか今読むとちょっと不明確。 子どものときはちゃんと解ってたんですけど。トーベ・ヤンソンの作品にも通じる北欧の静かでちょっと物寂しい自然(イギリスのものとはちょっと違う)の描写は本当にすばらしいです。 そしてつの馬〜、つの馬〜! サンゴの角を持つ白い馬は要するに「一角獣」なのですが、それを「いっかくじゅう」でも「ユニコーン」でもなく 「つの馬」とした訳者のセンスはお見事だったと思います。 子どもの視点、子どもの語彙では確かにあれは、「ユニコーン」じゃなくて「つの馬」です。

 この本、今でも持っているんですが、何度も読んだのでぼろぼろで、しかも私は飲み食いしながら本を読む子だったので、あちこち染みだらけなんです。 (なにしろこの本には、思わず食べてみたくなるような「おかゆ」や「うすいパン」が出てくるんです!) もう一冊きれいな本がほしい。どこかで復刊してくれないかなぁ。(切望)

 イルメリン・リリウス『ムッドレのくびかざり』(福田 貴訳, 1967, 学習研究社 新しい世界の童話シリーズ・21)
今は図書館でも見つけ難いかもしれませんね。


1999.04.21(水)

バブルの名残り

 10年前に預けた郵便局の定額貯金が満期になったので、払い戻しにいった。 これを預けたのは、横浜博の頃で、まだまだバブルは華やかで、利率も高かった頃。 通帳式じゃなくて証書なので、利率がよくわからないんだけれど、今よりはマシだろうから、ちっとは増えているだろうと期待していったです。 そしたらば……
思わず窓口で「へっ!?」って叫んでしまうほど、太って返ってきました、私の虎の子ちゃん。 これで、通信代も賄えるし、眼鏡も買える。働かなくても小金持ち。るんるん。 なるほど、バブル期を懐かしむ人が絶えないわけだわ、これじゃ。お金を寝かしておくだけで、増えるんだもんねぇ。 (どうも利率6.0%ぐらいだったらしい。今は、0.20%だよ)
 ああ、しかし、もしもあの頃、海外旅行なんぞ行かずに、もっと地道に貯金していたら今ごろは……。
(遠い目……)

■リンダ・ナガタ『極微機械ボーア・メイカー』

 リンダ・ナガタ『極微機械ボーア・メイカー』(ハヤカワ文庫SF)読了。
 宿主の身体だけでなく他人の肉体や精神まで改変できる分子機械ボーア・メイカーを巡る争奪戦を描いたSF。 ナノテクノロジーだけでなく、クローンを各地に用意しておいて精神だけネットワークでダウンロードするとか、脳の中に”枢房”という器官を作ってバーチャルリアリティ空間を実現させるとか、 SF的ガジェットが怒涛のように押し寄せるので、読んでいてなんだかよくわからなかったり。 でもプロットは要するにインディ・ジョーンズ物と一緒なので、ハードSF志向の人には物足りないらしい。 誉めてるのはファンタジー読みとSF的ガジェットが好きなヒトですね。
 私は割と楽しめましたが、なんだかひどく読みにくかったので、この作者の他の作品を読むかどうかは分かりません。 夏別荘社(←しかし凄い名前)の描写や、フォージタの見る世界なんてのは、幻想的イメージにあふれていて、とても好みでした。

 装丁は失敗だと思います。 タイトルと装丁で、ハードSFを期待した人には期待はずれだったろうし、私のようなファンタジー読みはハードSFだと思って敬遠してましたから。 この内容だったらもっと幻想的な表紙にした方が、内容を面白がる人の手元に届くでしょう。 (今SFMで連載してる田中光サンとか藤原コウヨウサンとか)


1999.04.22(木)

髪を切る/本屋にいく

 髪がだいぶ伸びた(手を下の方から背中にまわして掴めるくらい)ので、肩に触れるくらいにまで切ってもらう。 要するに長めのおかっぱです。たかがおかっぱでもシロートが切るのと、プロが切るのとでは仕上がりが全然違う。 この前見つけた美容院のお兄ちゃんは、ちゃんと髪のクセを見抜いて、ブローなんてしなくてもそれなりにまとまるようにカットしてくれるので、なかなか良いです。 アタマが軽くなった感じ。

 美容院にいったついでに本屋へ寄る。このところ、毎日本屋通いである。
 この店では、取り次ぎから届いた本がワゴンの上にならべてあるので、そこを眺めて配架前に引っこ抜いて買ってしまうのである。 でもいつ眺めてもどういう基準で本が届いているのか謎。何日か前(4/14)に私が買ったリンダ・ナガタ『極微機械ボーア・メイカー』や、 4/7に買った大塚英志『多重人格探偵サイコ 1』(角川書店 スニーカー文庫)が、また入っていた。定番商品なのか?
 菅谷充『電脳文章作法』(小学館文庫)という本をみつけ、中を覗くと「……」や「――」の使い方が載っていたので、買うことにする。 ところで、この作者、誰? と思ったら、すがやみつるサンでありましたよ。漢字だとピンとこないのね。
 爆笑問題『爆笑問題の日本原論』(宝島社文庫)というのも見つけて購入。小説以外のものも読みたい気分だったのね。 それにしても、この本のCMソング(←サムイ)をまだ歌える私って……。

■菅谷充『電脳文章作法』

 菅谷充『電脳文章作法』(小学館文庫)読了。  初心者向けのコンピュータで文章を作成するためのハウツー本。パソコン通信で鍛えただけあって、文体はとっても読みやすい。 段落が短いのが特徴。多分横書きで書いていたものでしょう。横書きの方がもっと読みやすかったのにと思います。 出たばかりの本なので、最新情報がきっちりフォローされています。オンラインソフトをダウンロードするためのURL等の情報や、 参考文献も充実。巻末にそれらの情報をまとめた便利一覧が載っていて、役に立ちそう。 索引もろくについていないソフトカバーのハウツー本を作成しているヒトは、企画をパクるんじゃなくて、こういうところをしっかり真似してほしいもんだと思います。
 小説やエッセイを書こうとしている人、必読。ホームページを開いている人も目を通しておくと役に立ちます。

■爆笑問題『爆笑問題の日本原論』

 爆笑問題『爆笑問題の日本原論』(宝島社文庫)もつづけて読了。  すごく売れた本だから説明は不用かな? 1994年から1996年にかけて日本に起こった事件を爆笑問題が漫才のネタにして笑い飛ばすという趣向の本。毒入り。 いやーんな事件が多いので、確かに毒入りの笑いで制するしかないよなと思います。(だから売れたんでしょう)
 小林信彦の解説が面白い。爆笑問題は、漫才じゃなくてアボット&コステロとか、マーティン&ルイスの路線なんじゃないかとか。 本の「解説」というのは、こういうのが理想だと思います。


1999.04.23(金)

メガネを買いに……

 今使っている眼鏡の表面のコーティングが取れてきて、物が見難くくて仕方がないので、新しい眼鏡を買いに眼科に併設された眼鏡屋へ行く。 だがわざわざ電車で出かけたというのに、その店はコンタクト専門店に変わっていた。不精な私にはコンタクトは合わないのよ。 干からびさせちゃうし……。
 でもここまで来たので、検眼して眼鏡の処方を出してもらう。ついでに、飛蚊症の原因検査もしてもらう。 この検査は瞳孔が開く薬を挿すので、検査が終わってからも半日ぐらいはものすごく眩しく感じるのである。したがって車を運転してきた人は受けられない。 私は以前夏にこの検査を受けて、えらい目にあったことがある。 道路の照り返しが眩しくて、普通に道を歩くことさえままならなかった。 結果は問題なしとのこと。でも強度の近視の人は網膜剥離を起こしやすいので、あまり「蚊」の数が増えるようだったら、まだいらっしゃいといわれた。 今日は雨が降っているので、それほど眩しい思いをせずに帰ってこられた。

 帰りに古本屋を覗いたら(この店は眼科に行く前にも覗いているのだが)、店外のワゴンコーナーで、 山田ミネコの表紙の光瀬龍『猫柳ヨウレの冒険 激闘編』(徳間ノベルス)を発見。 今ハルキ文庫からでている『宇宙航路』の続編だと思います。

SFセミナーに参加することを決める

 行こうかどうしようかずっと迷っていたのだが、篠田節子がゲストだというし、文庫編集者の話もあるというので、 【SFセミナー】の本会に参加することに決める。もう郵送での受付けは締め切られているが、当日受け付けはOKということなので、 DASACONな人たちに一緒にいってもらえるかどうかお伺いを立てる。どうやら、待ち合わせ場所を決めてもらえる雰囲気。


1999.04.24(土)

再度メガネを買いに

 雨がざばざば降っていたが、昨日の復讐戦(←なにそれ)というわけで、眼鏡を買いに行く。 今はフレームが小さ目のものが流行らしい。眼科でもフレームが小さいものの方が軽くてずれ難いし、レンズの厚みも薄くできるといわれたので、小さ目のつや消しの金色のフレームを選ぶ。 なにしろ私は裸眼で0.02ですから、レンズがむちゃくちゃ厚くなるのよ。乱視もひどいし。 だからレンズは一番薄くできるというプラスチックレンズ。値は張るけど毎日使うものですし。

 一緒にいった夫も眼鏡がほしいというので、勝手に選ばせる。以前「安いのにしなさい」といったら、ふて腐れて、作った眼鏡を一度も使わなかった(今も使っていない)ということがあったので、 好きにさせる。

 同じ建物に入っている本屋で泡坂妻夫『妖女のねむり』(ハルキ文庫)を買う。


1999.04.25(日)

やっぱり腰が……

 腰が痛いというよりビテーコツが痛いというか……。あんまり落ち着いて座っていられないのが辛い。

 プロバイダの固定料金分のアクセス時間を使い切ってしまった。 今月はあと1週間もあるのに、どーすんだ?

■恩田陸『不安な童話』

 恩田陸『不安な童話』(祥伝社文庫)読了。

 25年前に殺された女流画家の残した絵をめぐるミステリーに、輪廻転生、幻視というオカルト的なテーマをからめた作品。 『球形の季節』に比べるとよくまとまっている。登場人物の悪意がところどころに棘のように潜んでいるのも、私好みかも。 主人公が、同僚たちのアタマの中を幻視する場面は、『光の帝国』の「オセロ・ゲーム」を思わせて、恩田陸の本領発揮といった感じ。 やっぱり恩田陸はホラーの人でしょう。
 ところで、グレーテルって誰? ヘンゼルの妹?


1999.04.26(月)

 ボランティア・サークルのオバさんの一人に嫌われたらしい。まあ、いいですけど、私もその人あんまり好きじゃないしお互い様。 いつもしかめっ面した他人に批判的なヒトで、あれじゃ人生つまんないだろうに。 さて、一緒の仕事を組まされたりしないように根回しせんといかんなぁ。

■篠田真由美『桜闇』

 この間からちまちまと読んでいた篠田真由美『桜闇』(講談社ノベルス)読了。 建築探偵桜井京介物を集めた短編集。 講談社ノベルスはどの本も装丁が良いが、この本はとりわけ題字が美しい。

 表題作は、桜井京介16歳の初……物語。その他に二重螺旋の建築物をめぐる短編が4本と、 蒼が『原罪の庭』のダメージからいかにして回復して『未明の家』のあかるい蒼になったかを語る「君の名は空の色」、 深春の初デートの話が聞ける「迷宮に死者は棲む」など。 短編のタイトルは、結構遊んでいると思います。 一番面白かったのは「井戸の中の悪魔」。キャラクター、語り、トリック、建築物、オチなどなどがうまい具合に組み合わさって、 この短編集の中では一番の傑作ではないかと。


1999.04.27(火)

闖入者たち

 庭で観葉植物を植え替える。鉢を玄関に入れたとたんに3センチくらいの薄みどり色のものがピョンっと……。 ちょっと目を離した隙にアマガエルが葉によじ登っていたらしい。慌てて玄関から追い出す。(ゴキブリなんかもこういう風に家の中に入り込むらしい)
 我が家はイナカにあるので、こういうカエルだの蜘蛛だのカタツムリだのが家の中にまで入ってくるので困る。玄関ドアに小さなかたつむりがびっちり付いていたことがあったし、ベランダも毎日蜘蛛の巣との闘いである。 蜘蛛は蚊だの蝿だのを食べてくれるのでありがたいのだが、物干し竿に巣をかけるのはやめてもらいたいのである。

本を買う

 銀行にいったついでに本屋に寄る。5月分のこづかい(うちは夫も妻も小遣い制。でないと歯止めがきかないから)が入ったので、どさどさと本を買う。
 ソノラマ文庫の棚で谷山由紀『こんな緑の森の中』(朝日ソノラマ ソノラマ文庫)というのを見つけ、「あら〜谷山浩子がソノラマ文庫に書いている(←この認識は既に誤りである)」と思い、 手にとって「ふうん、まだファンタジーを書いているのね(←だからその認識は違うというのに)」と思い、作者紹介の欄をみて「あれ? 同姓同名の人? (←だから〜、違うって)」と思い、 もう一度作者名を見直して「あ、谷山浩子じゃなくて谷山由紀だ(←やっと気が付いたか!)」。また出ちゃいましたよ、区別できない病が。  で、本を棚に戻そうと思ったのだが、なぜか手に張り付いたように取れない(←守護霊様のお導きだろう)ので、そのまま購入することに。

 ニコラ・グリフィス『スロー・リバー』(ハヤカワ文庫SF)があったので、それも購入。 この間来た時に立ち読みして気になっていた小林泰三『玩具修理者』(角川ホラー文庫)も購入。 あと、接骨院で『週刊少年ジャンプ』を読んだときに面白かったので、富樫義博『HUNTER×HUNTER』(集英社ジャンプコミックス)を2巻まで購入。4巻まで出てるけど、3巻が抜けていた。 『ジャンプ』では他に囲碁漫画が面白かったけどあれも待っていればコミックスが出るでしょう。 藤崎竜「封神演義」はわけわかんないことになっていたので、もういいや。

■谷山由紀『こんな緑の森の中』

 高校を中退し大検を目指す少年が、従兄弟の猫の世話をするためにやってきたアパート。そこで待っていたのは……。

 心に傷を負った人々が不思議なアパートで暮らすうちに癒されていくという、 小野不由美『緑の我が家』(講談社X文庫ホワイトハート)を紺野キタ『ひみつの階段』風に力いっぱいファンタジー側に引き寄せたようなお話。 とはいえ、ファンタジーである必然性も猫が出てくる必然性もあまりない。ワタクシ的定義における「ヤングアダルト」としてはよくできているので、今何かに迷っている人、疲れている人は読むと御利益があるかもしれない。 少なくとも私は読んでちょっとばかし救われた。
 この作者、オリジナリティがいささかアレだが、読者を引き付けて先を読ませる力はある。問題は、引き出しが小さそうだということ。 自分の中身を書き尽くしちゃったら、この先書くことないんじゃないかという気はする。とりあえず他の作品も読んでみることに決定。

■小林泰三『玩具修理者』

 小林泰三『玩具修理者』(角川ホラー文庫)読了。
 弟を死なせてしまった少女が、何でも直してくれるという「玩具修理者」のところへ弟をつれていく――というのが表題作。 凄いとは聞いていたが、確かに凄い。特にラストが……。
短い作品なので、立ち読みで読んでしまい、忘れられずに結局購入した。ホラーと銘打たれ、有名なホラーネタも入っててはいるがあまり怖くはない。 それもそのはず、この作者、ほんとはホラーじゃなくてSFを書きたいヒトだったのだ。 「酔歩する男」は、目眩のするような時間SF。これも凄い。

 ということで、ホラー、SF、幻想文学のどの分野の読者をも魅了する本でありましょう。篠田節子といい恩田陸といい、最近こういう人多いですね。 お薦め。ホラーだと思って敬遠せずに読むと吉。あ、でもエグイことはエグイので、グロテスクがだめなヒトは注意。


1999.04.28(水)

 困った。何をしていたのか記憶にない。

◆富樫義博『HUNTER×HUNTER』

 富樫義博『HUNTER×HUNTER』(集英社ジャンプコミックス)の3巻4巻を旦那に買ってきてもらって読了。
作者のヒト、ご結婚なさってしあわせそうで良かったですねぇ。末永くお幸せでいてほしいものです。なんせ蔵馬の生みの親だし。 『レベルE』からいきなりこんな一見健全な子ども漫画(でも結構、人は死ぬ)になってしまったのは、やはり私生活がしあわせなせいか? どんなストーリーにしたって、どうせ最後は武道会になっちゃうんだから、最初から試合にしてしまえという話なのかもしれませんが、 ストーリーテラーは何やっても面白いのねと思いましたです。
 キャラは、『幽遊白書』に釣りキチ三平とルパン三世をぶちこんだみたいね。


1999.04.29(木)

 ついに腰痛対策としてバランス・チェアを買う。2万円なり。でも納品は、12日だそうな。


1999.04.30(金)

ねこのダヤン 池田あきこ原画展

 東京は日本橋高島屋8階ホールで開かれている池田あきこ原画展(期間は4/29〜5/11)を見に行く。私は、ダヤンのファンなのである。 ダヤンのキャラクターは私の物欲を刺激するらしく、グッズばっかりいっぱい買っているのだが、そのくせ本は一冊も持っていない。我ながら不思議。
 会場はダヤンがいっぱい。とってもしあわせ。。。 意外だったのは、男性(中年男性も含む)が熱心に原画に見入っていたことでした。 女性ファンばかりじゃないんですね。
 グッズコーナーで、図録と化粧ポーチと買い物バッグを購入。

 オフィシャル・ホームページは、【WachiField】ですが、Shockwave の最新バージョンがないと見られません。

丸善

 原画展を見た後、ロッテリアで昼食を取り、丸善を覗く。小林泰三『人獣細工』があれば買おうと思ったのだが、『肉屋敷』しかなかった。
 一部で噂の『もてない男』があったので、目を通してみる。 いやほんとこの作者、馬鹿。たしかにこれでは、絶対に女性にもてまい。もてたい男はこんなの読んでいないで、橋本治を片っ端から読みなさい。橋本センセのいうことを実践すれば、女に惚れられる男になれるかどうかは別として、女の友達ができる男にはなれます。多分。

金井書店/八重洲古書館

 丸善を出てから、ぶらぶらと東京駅方面へ歩き、八重洲地下街へと入る。このとき時刻は3時半(←重要な伏線)。目当ては、八重洲地下街にある金井書店。 狭い店ながら、本の整理はきちんとできていて、狙っているのか狙っていないのか微妙なカンジの店頭の本の並べ方が面白い。 ここで、服部早苗『日本のデザイン・ジャパンキルト物語』(京都書院)を買う。千代紙素材の参考用である。

 八重洲地下街には、もう一軒、古本屋ができたらしく、両方の店で買い物をすると、なにやら特典があるのだそうな。 店員に場所を教えてもらって、その店に急ぐ。
 さて、その店八重洲古書館は、古本屋とリサイクル系本屋が合体したような店。 午前中に買うと10%割引になるとか、月曜日は女性は割引だとかいろいろ工夫をしているらしい。 ここは、雑誌も結構あって、引き出しの中に1969年ごろのSFマガジンとか1988年ごろのSFアドベンチャーとか。ユリイカもあったし、割と面白い店なのである。
 しかし、実はまさにその日の午後1時、あの【溝口@書物の帝国】さんがこの店を漁り尽くしていたのである。 溝口氏の収穫は、なんとなんとあの山尾悠子『夢の棲む街』(ハヤカワ文庫JA)などなど。くぅぅぅぅぅ。ま、いいんですけどね、私は出たとき買ったから。 でもさ、文字どおり溝口大人の後塵を拝しているとも知らず、あたしゃ能天気に「いいとこ見つけちゃった、他の人にも教えてあげようっ」なんて思ってたですよ。ちっ。 まさか東京駅までテリトリーとは……。

 この店ではA.C.クリスピン『V』上下(サンリオSF文庫)と『現代詩手帖』1978年5月号 特集:ファンタジー を購入。

 金井書店と八重洲古書館のホームページは、【http://www.kosho.co.jp】です。

BOOKファン

 東京駅から横浜へ移動し、相鉄線西横浜駅の近くにあるリサイクル系古本屋 BOOKファンへ。 ここは、凄い穴場なのである。ディレーニ『時は準宝石の螺旋のように』(サンリオSF文庫) もここで拾った
 ポケミスが250円でスチール製の棚4段分ぐらいあって、そのうち1段分は銀背(要するにSFですね)。ほとんど文庫ででているやつで、ヘンリー・カットナーなんかはなかったようです。あったら買ったのに。金背も15冊ぐらい。
150円均一の文庫の棚には、創元推理文庫の『20億の針』の初版もあり。定価160円。奥付けには検印つき。30年以上前の本なのに割と美本。マニアがまとめて手放したらしく、創元推理文庫は他にもいろいろありました。 私には興味のない本だったのでパスしたけど、欲しい人は横浜へ走れ。 残念ながらハヤカワ文庫FTの私の欲しいものはなし。古いものはそうそう出てくるわけじゃないので仕方がない。棚のあちこちに散在しているので、目立つところにまとめてきました。 そういや、前回来たとき(11/27)にあったディックやカルヴィーノはすっかりなくなっていたから、拾っていく人がいるんでしょう。 結構回転してるのかも。

 ここで買った本は以下の通り。ハヤカワ文庫を買い支えようとか全然考えてない私。

・菅浩江『メルサスの少年』(新潮文庫)……布教用
・ダグラス・アダムズ『宇宙の果てのレストラン』(新潮文庫)……投資用
・コードウェイナー・スミス『第81Q戦争』(ハヤカワ文庫SF)……どうも読んでいなかったらしい
・ピータ・ラウゼイ『マダム・タッソーがおまちかね』(ハヤカワ・ミステリ文庫)……森博嗣のお薦め
・篠田節子『愛逢い月』(集英社文庫)……SFセミナー予習用
・篠田節子『ブルー・ハネムーン』(光文社文庫)……SFセミナー予習用
・神林長平『戦闘妖精・雪風』(ハヤカワ文庫JA)……SFセミナー予習用



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