1998年 |
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ほんとは、ホームページの更新をしようと思ったのですが、
NIFTYのFSF3のMES17にある「うさぎ屋にハードSFを書かせよう!」会議室にうさぎ屋さんが書いている小説が完結したそうなので、
それをダウンロードして読んでたら、ハマってしまいました。
あと皆川博子『骨笛』(集英社文庫)を買ってきて読了。
真ん中にある「溶ける薔薇」「冬薔薇」は、中井英夫へのオマージュかもと思う。
「噴水」に出てくる根本昌子というおばさんがものすごく邪悪。でもこういう人間は実在する。
花郁悠紀子さんのページの感想をくださった織里さんが『少女革命ウテナ』関係のHPを開いたというので、覗きにいきました。 非常に興味深いウテナとアンシーに関する考察で、思わず私もどーんと長文のメールを書いてしまいました。 URLを公開してもよいようでしたら、皆様にお知らせします。 △
「うさぎ屋にハードSFを書かせよう!」会議室のログを半日かけて読破。いやぁ、面白かった。NIFTYにIDのある人は、ダウンロードしてくるといいですよ。
うさぎ屋さんこと妹尾ゆふ子さんが考えた小説のプロット「月のドーム都市で冷凍睡眠から目覚めた往年の名野球選手が、月で野球をする」に対して、 皆が寄ってたかって科学的根拠のある設定を付け加えて、それをうさぎ屋さんが小説にするというコンセプトの会議室で、 先ず1Gの重力を発生させる月ドーム都市はどうやって実現させるかってところから議論が始まる。 重力問題が解決すると、移動手段や物資供給手段はどうするか等々の議論。 で、それらの議論の結果生み出されたハードな設定をつかった小説の主人公が、 関西弁を喋る「池田」さんでキーとなるVIPが「田中」さんだったりするのが妙に笑える。
コメディSFなのか!? と思ったら、ちゃんと泣かせのツボを突いた「いい話」になってましたし。
(脇役がいいんですよ。キャラが立ってる。)
本気でSFを書くのは大変だというのが、よーく判りました。
イーガー『魔法の湖』(ハヤカワ文庫FT)読了。『魔法半分』の続編で、魔法の湖へやってきてしまった4人姉弟の物語。 子どもたちが、魔法をつかってひどい目にあう「ドラエモン」的展開は前回と同じだけど、カメになったり、大人になったりするこちらの話はわりと好き。
ベアトリ・ペック『ガラスびんの中のお話』(ハヤカワ文庫FT)読了。 ボーモン夫人の延長線上にあるフランスお伽話集だが、説教臭さはなくシビア。「"夫"あるいは"父"を排除しようとする傾向が強くあらわれて」いるとする訳者あとがきの分析が面白かった。
タニス・リー『死霊の都』(ハヤカワ文庫FT)読了。まさか暗い表紙の中にこんな豪華絢爛な「庭」が隠れていようとは! なんか邦題がいまいち内容に合わない気がする。ホラーじゃなくて、純然たるファンタジーです。 多分、妹尾ゆふ子の『風人の唄』のあとがきにあった「魔法の庭」のモトネタはこれでしょう。
ジョン・ガードナー『光のかけら』(ハヤカワ文庫FT)読了。昔のハヤカワ文庫FT薄かったので、読もうと思えばあっという間に読めるのです。 ちょっとひねったお伽話集。こんなのありー?と思わせつつ、一応ちゃんとハッピーエンドなので、読者は頭抱えつつ納得する。 原書が子ども向け絵本だったというのは驚きですが、子どもの方が柔軟性があるから面白がるのかな、こういうのも?
旦那と東松山の森林公園にお花見に行きました。花は5分咲きぐらいでした。 土曜日だったからそれほど混んでもいないし、カラオケを持ち込む無粋や輩もいない(多分禁止されているのだと思う)ので、 レジャーシート敷いて、お弁当食べて、お日様をあびて、ぼけーと転がっているのって、とってもしあわせ。 (猫のような夫婦と呼んでください。)
帰りに古本屋の看板を発見し、寄り道。どこへ旅行しても本屋に寄ってしまう。(笑)
リサイクル系の古本屋で、新刊と古本がごちゃまぜに置いてある妙な本屋でした。
ここで、探していた坂田靖子の本を発見。『チャンの騎士たち』『D班レポート1』『ノーベル・マンション』(白泉社花とゆめコミックス, 絶版)を発見。
ハヤカワ文庫等はなかったけど、以下の岩波文庫をゲット。ローデンバック『死都ブリージュ』、ジョルジュ・サンド『フランス田園伝説集』、
永井荷風訳著『珊瑚集』。岩波文庫は、品切れになると手に入れにくいらしいので、見つけたら買うことにしたのです。岩波だから買っておいて損はないしね。
別の新刊書店で、麻城ゆう『玄武、燃える!』(角川スニーカー文庫)を購入。 あと、CLAMPの『カードキャプターさくら』5も出てたので購入。「さくら」は、BSでアニメ放映されるようです。
マリー・ルイーゼ・カシュニッツ『精霊たちの庭』(ハヤカワ文庫FT)読了。名作!!
すばらしい!!
フランスの作家かと思ったら、ドイツの作家でした。(訳者を見れば一目瞭然だった。)
精霊たちの住む庭を荒らした少年と少女がたどる試練の旅。でも、ドイツの作品にありがちな説教臭さは少なくて、
旅の描写が素晴らしい。作者は、ギリシャ・ローマ神話に造詣が深い人だったらしく、旅の途中で出てくるエピソードも、
ギリシャ・ローマ神話が使われていたりする。ドイツ人によるギリシャ・ローマ神話って、ちょっと不思議な感じがしますけど。
飯野和好氏の挿絵は内容にミスマッチなので、もうすこし繊細な画風の人の挿絵をつけて、復刊希望。
ちくま文庫〜、拾ってプリーズ!
麻城ゆう『玄武、燃える!』(角川スニーカー文庫)読了。 謎は全て解けた。 が、広げすぎた風呂敷きを畳むので忙しかったのか、なんかプロットノートを読まされてるみたいだった。 謎を積み残したまま、中途半端に終わるよりはいいけれど、あんまりこういう手はやってほしくないですね。
ゴットヘルフ『黒い蜘蛛』(岩波文庫)読了。洗礼式の日に老人が語る、黒い柱にまつわる物語。 悪魔との契約を違えたため、黒い蜘蛛がうじゃうじゃと発生するという話。 一応、キリスト教が勝つけど、人がいっぱい死ぬので、ホラー小説だと思って読むとよろしい。1842年の作。なんで岩波文庫にこんなのが入っているのやら。(笑)
図書館から連絡があったので、恩田陸『三月は深き紅の淵を』を借りてくる。 この本、買っちゃったんだけど、まあいいや。面白い本だから図書館に1冊あっても他の人が読むでしょう。
ついでに木田恵子『添うこころ』(太陽出版,1992)を借りる。
木田恵子氏は、「アジャセ・コンプレックス」説の古沢平作博士に師事した精神分析家(医師ではない)で、
中島梓との対談『名探偵は精神分析がお好き』(早川書房)や『喝采症候群』(彩古書房)、
『0歳人・1歳人・2歳人』(太陽出版)などの著書がある人。私は一時この人の本にハマって、せっせと読んだ。
フロイト派の精神分析をする人なので、子どもの問題には、親の存在がふかーーく関わっていると考えるのは、
近頃流行(もう廃れたか?)のアダルト・チルドレンの考え方と同じ。
ただ、自称「分裂気質」の木田先生は、攻撃的にはならずきわめて謙虚で落ち着いてますが。
私がこの人を好きなのは、「外向的な人間が偉い」「友達の多い人間が偉い」という考え方をしない点ですね。 なんせ自分が「分裂気質」だから、そういう人間にはひとりでいる時間が大切だっていうことが、よくわかっている。 美容院が苦手だっていうんだから、私と同じだ。(笑)
=====引用開始====
子どもまたは病人が立ち直るのは、親や治療者が望む姿になることではなく、その人なりの行動する能力と、楽しめる心を取り戻すことなのです。
どんな仕事でもいいから、自分の好きな仕事に就いて生活が成り立つなら、それが一番幸せなことだと私は考えています。(p.93)
=====引用終了====
うーん、よく読むと力いっぱいオタク擁護の説かも。まあ、いいんですけどね、オタクでも。日常レベルでの他者への関わり合いがちゃんとできてれば。
妹尾ゆふ子『魔法の庭1 風人の唄』(大陸ノベルズ)を再読。やっぱりこの話好き。
(99.05.21追記 1999年2月にプランニングハウスより新装版が発行されました。大陸書房版とはびみょーに違います。)
NIFTYのFSFでやってる「幻の2巻を回覧する会(仮題)」の待ち行列に入れてもらったので、本が届くのが楽しみです。
で、この本ですが、古本屋で探すときは、こんな背表紙を探してください。あ、実物は縦書きです。
■ ◆◆◆◆◆ 風人の唄 かざびとのうた 妹尾ゆふ子 大陸書房 |
天候不順のためだろうか、自律神経がおかしい。肩と頭は痛いし、気分もどんよりして、ネガティブな方へ走っていきそうな感じ。
NIFTY-SERVEが、ドメイン変更とともに新しいメールIDのサービスを始めた。私も一応、新IDを申し込んでいるのだが、
今使っているソフトだと、その機能が使えないので、新バージョンについて調べてみる。
そうしたら、通信ソフトもログビューアーも巡回機能ソフトもとっくの昔にバージョンアップしていることが判明した。
バージョンアップせねばならないのだが、めんどくさいんだよね、ソフト入れ替えるのって。
とりあえず、新バージョンの所在だけチェックする。
ついでに、NIFTYのアクセスポイントもチェックする。HYPER ROADというインターネット用アクセスポイントに繋げてみると、おお、見事繋がった!
ということは、NIFTYでもインターネットできるってことだ。だが、市内にアクセスポイントがないので、テレホーダイが使えない。
そこで、毎月200円プラスすると隣接区域でも市内区域として扱えるようにするサービス、エリアプラスを申し込むことにする。
NTTに電話して、エリアプラスの手続きを終え、ほっとしたその夜、NIFTYにアクセスすると...。
え〜〜っ、うちの市内区域にアクセスポイントが新設されたってぇ!?
そうなのだ。朝には、そんな噂のカケラもなかったのに(涙)、突然、市内区域にアクセスポイントが新設されてる。
なんだって、エリアプラスを申し込んだその日に新設されるのだ??
せっかく申し込んだエリアプラスだが、どうしようかで悩む。
新設されたNIFTYの市内区域のアクセスポイントにアクセスしてみる。 今までと接続手順が異なるので、何度もやり直したが、ついにちゃんと接続できるようになる。 インターネットも、通常のパソコン通信もOK。これで、BIGLOBEとNIFTYの両方を使って、月30時間まで固定料金でアクセスができる。
それでは、というので、テレホーダイの番号変更の手続きの為、NTT支局へ出向く。エリアプラスはキャンセルすることにした。 テレホーダイは、印鑑と身分証明をもって手続きしないとだめなんである。割引機能はなるべく使わせたくないNTTの陰謀じゃないかと思う。
ともあれ、手続きを終え、ついでだからと県立図書館へ行く。しばし書棚の間を浮遊して蔵書のチェック。
最近の図書館は文庫も収集しているが、残念ながらハヤカワ文庫FTの白背(1988年以前に出版されたもの)は、あまりないようだ。
探偵小説研究会編著『本格ミステリ・ベスト100 1975→1994』(東京創元社)にざっと目を通す。
だいたい『このミス』の上位に挙がっている本と一緒だから、それほど目新しいものはない。
コメントも目からウロコというより、小難しくて何がいいたいのかわからないものが多い。
というわけで、わざわざ購入する必要はなさそう。
巻末に、中井英夫、藤本泉、皆川博子等のミステリと他ジャンルとの境界線に位置する作家(「異端」の作家というべきか)について1ページほど載っているのが面白かった。
しかし、それぞれの作家のプロフィール等が全く載っていないので、いまひとつすっきりしない解説になっている。
気になったのは、藤本泉(フジモトセンと読む)で、確かこの人は失踪したという噂がなかったか? 『季刊幻想文学』でそんなインタビューを読んだ気がする。
図書館の目録では、1986年以降本が出ていないことになっている。後で調べようと、心に留める。
児童図書の部屋で、エマ・テナント『まぼろしの少年リック』(金の星社)を探すが見つからず、ひこ・田中『カレンダー』(ベネッセ・コーポレーション)を見つける。 半分まで読んで時間切れ。いつか続きを読もう。(ファンタジーじゃない本は、わざわざ購入する気にはなれない。)
図書館を出て古本屋へ。ここで、妹尾ゆふ子『魔法の庭1 風人の唄』を見つけてしまい、救出。 井辻朱美『幽霊屋敷のコトン』もみつけてしまい、これも救出。
家に帰って、藤本泉のことを探して『季刊幻想文学』を探す。なかなか見つからずあきらめたときに見つけた。
『季刊幻想文学』41特集ホラージャパネスクの篠田節子のインタビュー(p.76)に出ていた。
『聖域』(講談社)に出てくる女流作家のモデルが藤本泉だそうである。
ちなみにこの41号は、1994年7月の出版だが、出た当初は全然面白くなくて放っておいた。
今読むと面白い。扱われている本が文庫化されて目に付くようになり、私の興味も日本の作家に移ってきたからだと思う。
どんなにいい企画でもタイミングが合わないとダメなんだなぁとつくづく思う。
両親を亡くし、祖母(祖父とは離婚している)と暮らす女の子が、行き倒れ(?)の若い男女を拾うというところから始まる話。 よくよく考えれば登場人物たちは結構シビアな境遇にあるし、ジェンダー論やらなにやらの問題も孕んでいるのだが、 女の子の関西弁が、元気で軽やかなので、リアルな児童文学にありがちな辛気臭さがない。
大原まり子『タイムリーパー』(ハヤカワ文庫JA)を買ってあったのを思い出し、読む。 タイムトラベルものだから、時間や場所があちこちに移動するが、小説としてはオーソドックスな作りだと思う。(1993年の作品) アマカスが嶋田久作に思えるのは私だけ? 押井守監督にアニメにさせるといいかも。 解説はネタバレしているので、読むのは最後にした方がいい。
久々に「風来のシレン」を引っ張り出し、こばみ谷22階と地下水脈の村のあいだをグルグルした。 「チョコボ」には、ハマれなかったのに、どうして「シレン」だとハマれるんだろう?
金蓮花『月の系譜 焔の遊糸』(集英社コバルト文庫)と『インターネットの歩き方−7 コミック』(アクセラ刊, 1998.03.31, \1800)を買う。
後者には、「花郁悠紀子 〜花に眠れ〜」の紹介が掲載されています。70ページです。
なかなか好意的なコメントで、嬉しかったです。\1800と、ちょっと高いのが難ですね。
評判のいい『魔法の猫』を探しているのですが、いざ本屋にいったら、出版社名を忘れちゃって。扶桑社ミステリーですね。 ここに書いとけば忘れまい。
金蓮花『月の系譜 焔の遊糸』(集英社コバルト文庫)読了。 前作がいまいちだったので、しばらく買うのをやめておりましたが、今回は鎌倉薪能を舞台にしたスペクタクルシーンがあるので、 なかなかよろしいです。
ロバート・シルヴァーバーグ『夜の翼』(ハヤカワ文庫SF)読了。
<翔人>の少女が舞い上がるシーンの美しい名作SF。復刊されてよかったー!!
私のいきつけの書評サイトでは、行くとこ行くとこ、この本のコメントがありました。
復刊されたから皆さん一斉に購入したようです。さすが、読書傾向の似た人たちは、本に関しては行動パターンが一緒。(笑)
久美沙織『舞い下りた翼 ソーントルサイクル2』(新潮文庫)読了。 1巻目よりスケールがでかくなってますが、いまいち描写に血が通っていない気が...。キャラクターに魅力がないのが困ったもんです。 華麗な地の文とキャラクターの台詞の落差にがっくりきます。悪役も卑近な感じがするんですよね。 なんで一人称が「あたい」なの? というわけで、3巻目のが私は好き。
井辻朱美『幽霊屋敷のコトン』(講談社X文庫ホワイトハート)を再読。雨のどんよりした日にはぴったりの作品です。
NIFTYの会報『SEE YOU ONLINE』を読んでいたら、 電子書店パピレス(http://www.papy.co.jp/)に、久美沙織のソーントンサイクルシリーズが入ったという広告が出ていた。 (20日に確認してみたら、インターネット版には、まだ入っていないみたいです。NIFTYの方だけなのかしら?) 品切れ文庫だから、インターネットの古本屋で探すよりこっちの方がいいかも。 1巻の解説にある国産FTの「金字塔」というのはヨイショのしすぎとしても、日本のファンタジーのトップレベルにある作品なのは間違いないので、 興味のある方はどうぞ。
風の十二方位(URLhttp://www.west.net/~okawa/Index.html)
の大川さんリンクメールをいただきました。FantasyとSciFiのWeb Magazineです。「ファンタジー」でなく「ファンタシー」、
「SF」でなく「SciFi」ってところにこだわりが...。(笑)第一号は、特集ゼラズニーです。BGM付きのストーリーイメージが凄いので、ご覧あれ。
ゼラズニーを読んでみたいと思いましたが、今はほとんど品切れなんですよね。
以前駅でやっていた古本市で見たのに、パスしちゃいました。惜しい事を...。
漫研の友人の藤木ゆりこからパソコンを買いたいのだというFAXが届いた。
Macは女性向けだとは思うのだが、自分が使ってないから良く分かんないし、付属品が高そうなので、Aptivaあたりを薦めておいた。
女性こそパソコン通信やインターネットは必要だと思うのだけれど、なかなか普及しませんね。
続刊がでるというので、放っておいた『水の都の王女』上巻(ハヤカワ文庫FT)をあわてて読みはじめる。主人公の王女の行動描写だけで、どんな世界なのかが読者に少しづつ情報が伝わってくる冒頭部分は、割りと良い感じ。
王女の出てくる章ともう一人の主人公の少年ことを追った章とが交互に出てくる構成は、興が乗ってきたところで話が切り替わるので、ちょっと煩わしい。
そのうち、この二人は出会うのでしょうけどね。
挿絵は不要だと思う。物語をイメージする上でのノイズにしかならない。
『水の都の王女』上巻読了。
京極夏彦『塗仏の宴 宴の支度』(講談社ノベルズ)を買う。
本当は、これじゃなくて、森博嗣の新作がほしかったのだが、新聞に広告は出ていたが、まだ書店に並んでいなかった。
『魔法の猫』(扶桑社ミステリー)を発見。購入。
中山星香『妖精国の騎士』30巻(秋田書店プリンセスコミックス)、CLAMP『カードキャプターさくら』もみつけて購入。
「カードキャプチャー」じゃなくて「カードキャプター」だったのね。
『水の都の王女』下巻(ハヤカワ文庫FT)読了。最近のFTとしては、かなり良い出来。特に王女の周囲の人物たちが気に入った。 主人公の少年の一人称が「わたし」なのにはちょっと面食らったものの、考えてみると日本語には、 大人の仲間入りをしようとする青少年の一人称というのは他に存在しないのですね。 「僕」「ぼく」では子どもっぽいし、「俺」「おれ」「オレ」では粗野に聞こえる。 いっそ一人称を省くか「自分」(関西では一人称代名詞ではなく二人称代名詞になるらしい)とやる手もあったと思うのですが。
旦那が、アニメ新番組を録画してどれを継続して見るか吟味しているので、私も口出し。
テレビ東京では、オープニングが『ルパン3世』な『カウボーイビバップ』(金曜18:00〜)は、良かったです。脚本が『パトレイバー』の横手美智子さんだったので、納得。
水曜深夜25:15〜の『トライガン』とその後の『センチメンタルジャーニー』も、ビデオにして売る事を意識してかクオリティ高し。ただし、その後の番組は...。
日本テレビの火曜深夜25:15〜『ベルセルク』は、アンコール特別篇として放送中。なんで素直に「再放送」と言えないのかな。
一番ハマったのは、BSの『カードキャプターさくら』とテレビ朝日の『遊戯王』ですね。
どっちも緒方恵美さん(シンジ君で蔵馬でセーラーウラノス)が出てます。
『遊戯王』は、いじめられっ子が変身すると凶悪になる(「魔太郎が来る」か「三つ目が通る」かというようなコンセプト)という私の好きなパターン。
「絶対に裏切らない友達が欲しい」には泣いた。つまりそれが今の子ども(と大人)たちの本当の願いなんだよね。
図書館で、ウタ・フリス『自閉症の謎を解き明かす』(東京書籍)とA.W.シェフ『嗜癖する社会』(斉藤学監訳, 誠信書房)を借りる。 こういう心理学の本を借りちゃうぐらい私の神経って疲れてるのね〜、と思う。
あんまり人と会わない方が精神衛生にはいいのですが、ずっとそういう生活してると社会性が衰えるので、 ボランティア活動にはなるべく参加するようにしているのですね。 でも、いるんだよね、そういうところにも私の嫌いなタイプが...。
しかし、キレる子どものこと、笑えません。そりゃキレたくなるよな。あんなのが周囲にいれば。
え、どういうタイプが嫌いかって?それは秘密です。でも、好きなタイプは教えてあげる。
頭良くて、有能で、言ったことはちゃんとやって、他人を馬鹿にせず、押し付けがましくない心配りのできる人、だよん。
(真っ先に「頭良い」と「有能」がくるあたりに、私自身の抱える問題が現れているような気がしますが...)
京極夏彦『塗仏の宴 宴の支度』(講談社ノベルズ)読了。
最初は、相変わらずの関口くんのうっとぉしい一人称で、どうなることかと思ったけれど、各パートの主人公が替わっていくのね。
『狂骨の夢』の朱美さん、再登場。「朱美」ってのは、私の本名なので、読んでいて、居心地が悪いです。
こんなきっぷのいいお姐さんが「朱美」だと、名前から来るセルフイメージが混乱するんだよなぁ...。
「わいら」の榎木津、カッコイイ。相変わらず騒々しいですが、 やっぱりこの人が出てこなくっちゃね。
関口君の事件の被害者には驚きました。彼女が殺されたのは、やっぱり生きていたらまずいからだろうなぁ。
このシリーズにアイリーン・アドラーは要らないということなんでしょうか。真犯人は関口じゃなくて京極ですね。
A.W.シェフ『嗜癖する社会』(斉藤学監訳, 誠信書房)読了。 訳のせいなのか作者のせいなのかよくわからないが、何をいいたいのか半分くらいしか解らなかった。 「ウテナ」の姫宮アンシー(のような人間たち)について語っているのだとは思うのだけれど。 だいたいリチャード・バック『イリュージョン』(集英社文庫)を『幻想』と訳すような固有名詞への無関心と無神経さで、 用語の概念を明確にしてあたらしいパラダイムを示そうとしている人間の本をちゃんと訳せるわけないと思う。
篠田節子『アクアリウム』(新潮文庫)読了。
水族館を舞台にした幻想的な話を期待していたら、全然違った。
秩父の山奥の地底湖で謎の生命体を発見するという秘境探険物的な話で始まる話だった。
面白いので読み進めていったら、環境問題がらみの社会派サスペンスになってしまった。
それはそれなりに面白かったのだが、ずっと秘境探険物のまま進んでいって欲しかった。
脇役の澪って女が実にヤな女だったけど、魚オタクの主人公に対して「気持ち悪い」と叫びたくなる気持ちは判る。
『アクアリウム』が割に面白かったので、篠田節子『聖域』(講談社文庫)を買う。
一人の文芸編集者が見つけた未完の原稿「聖域」。関わった者を破滅に導くというその原稿を完成させるため、
編集者は失踪した小説家を追って東北へと向かう。
途中、妙な新興宗教がらみの社会派サスペンスになってしまうのは、あまり私の好みではないけれど、
作中小説の「聖域」や、小説家が語る東北の山頂での幻視シーンが凄いから、まあいいや。
何が恐いって、主人公の執念がいちばん恐い。
本屋に一冊だけ残っていた森博嗣『今はもうない』(講談社ノベルス)を買う。
この間から、ソフトのバージョンアップ作業をやっている。基本的に高いソフトは使わない主義なので、もっぱらシェアウェアに頼っている。
で、愛用の秀丸をバージョンアップしようと、秀まるおのページ(url:http://hidemaru.xaxon.co.jp/)へいった。
そこで、秀丸の最新バージョンとホームページ作成支援マクロというのをもらってきた。そのマクロの説明書を読んでびっくり!
なんと、IE3.0は、エディタをツールバーに登録できるのだという。
やり方は以下の通り
図書館で、篠田節子『神鳥(イビス)』(集英社)と宮部みゆき『かまいたち』(新人物往来社)を借りる。 『神鳥(イビス)』は、文庫を買おうと思っていたところだったので、ラッキー。
森博嗣『今はもうない』(講談社ノベルス)読了。犀川ファンとしては、ハラハラドキドキの展開。どうなるかと思ったら、いやぁ、やられました。(笑) これは、森博嗣版トミーとタッペンスですね。何度も読み返してしまいそう。 このシリーズの中で一番好きな作品になる気がします。
宮部みゆき『かまいたち』(新人物往来社)読了。時代小説なので、宮部みゆきの現代物のようには「痛くない」(他人事だと思っていられるって意味)。 「霊験お初」というサイキック美少女が出てくる話だというので、とても読みたかったのだが、読後感はイマイチ...かな。 初期作品のせいか、江戸情緒のようなものが伝わってこないのが残念。それにしても、宮部みゆきは犬が好きなのだなぁと思う。 最後の作品などは、きっと犬好きの人ならぐっとくる話なんでしょうね。 私は犬にはほとんど興味がないので(猫は好き)、なにも感じませんが。
篠田節子『神鳥(イビス)』(新潮社)読了。とっても凄かった。 ぶっとぶ後半の展開も凄いが、なにより凄いのは、ヒロインのたくましさだろう。あの執着、あの気力。 プラスの方向へ向かっていなければ、ものすごーく怖いことになりそうだ。
ウタ・フリス『自閉症の謎を解き明かす』』(東京書籍)ようやく読了。
論文なので、仮定と証明が延々と続いて少々かったるいが、訳文はこなれていて読みやすい。
自閉症とはどのようなものなのか、なぜ起こるか(少なくとも愛情不足の為ではないらしい)、早期発見は可能なのか、治療は可能か等々について述べられている。
自閉症の人というのは、断片を統合する機能に障害を持っている人であるらしい。
物事を「全体」、「文脈」でとらえることが出来ないし、「メタ情報」も理解できない。
(「メタ情報」の定義は難しいが、ある「情報」に対して、それの上位に位置する情報を付け加えることで、
別の意味に換えてしまうことをいう。たとえば、ある物を指して「これを××だと考えると」のような「見立て」
の情報は、「メタ情報」である。何かを言う場合の顔の表情も、発せられる言葉に対する「メタ情報」である。)
4月分の電話代の請求書が来たのだが、前月の2倍になっていた。 実家に何度も電話したのと、日中にニフティにアクセスしたのが敗因だと思われる。 いくらテレホに入ってたって、テレホーダイ時間以外は、普通に電話代がかかることを失念していた。 タイムプラスのサービスの導入を考えたほうがいいのかもしれない。
久々に森博嗣氏のホームページを見に行って、新作についてのコメントなどなどを読んでくる。 『今はもうない』の帯の言葉の意味とか、新刊案内の大誤植とか、全然気が付かなかった。(^_^;)
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