1998年 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5前 | 6前 | 7前 | 8前 | 9前 | 10前 | 11前 | 12前 |
.... | .... | .... | .... | 5後 | 6後 | 7後 | 8後 | 9後 | 10後 | 11後 | 12後 |
某行政団体の研修という名目で、おじさんおばさん連中と一緒に物見遊山。
ロマンスグレーのすてきな某団体の局長さんとか、羽生善治似の建設省の好青年のお話とかを聴いて、なまずの天ぷらを食べて、
そこそこに有意義な一日であったことです。
ひたすらホームページ更新作業。
この話題は、「HTMLやWEBでのマナーについて」へ移動しました。
NC4.5でサーフィンしていたら、いきなりリンクが効かなくなりました。
ローカルファイルを表示させてリンクボタンをクリックしてもジャンプできない。
アドレスを直接入力するとダウンロードした画面は表示されるんだけど。
ディスクキャッシュが溢れたせいかと思って(でも5000Kバイトの設定で、
ディスクキャッシュフォルダのファイル合計は1.6Mバイトぐらい)
キャッシュをクリアしてみて、ブラウザを立ち上げ直したけれどやっぱりダメ。
あきらめて、IE3.02を使いました。
あとでパソコンを立ち上げ直したら復旧したけど、こんなんじゃ安心して使えない。というわけでまたIE3.02です。
あ〜あ……。しっかりしろよ「もじら」(←Netscape Communications Corporationは、こう呼ばれたいらしい)。
このサイトのローカルファイルを表示させながらNetscape Composerをいじくっていて、うっかりファイルをセーブして、
画像ファイルを変なところにコピーされたり、ソースを妙な形に整形されてしまう。
あわててバックアップファイルを探し出し復旧する。
文書が見たままで編集できるってのは、楽でいいけど、タグが小文字で表示されたり、妙なインデントするのが気に入らない。
Netscape Composerだけ使うんならそれでもいいだろうけど、私はエディタと併用したいのだ。
今、エディタのマクロや辞書登録してあるタグが全部大文字だから小文字のタグと混在すると気持ち悪い。
とりあえず今年はエディタで作って、来年分の日記は Netscape Composer 利用も考慮に入れることにしましょうか。
この間有隣堂でもらった『東京創元社文庫解説目録 1998.8』を見ていたら、
注文方法に電話、FAX、葉書で申込み、宅配便の代金着払いで受け取る方法が明記されていた。
立ちあげる予定のホームページと連動してのことだと思うが、結構なことではある。(結構前から書いてある事を後で発見した。)
本屋に申し込むと、ろくに調べもせず「品切れです」って回答するところもあるからね。(本当に版元品切れの場合もあるみたいだけど)
というような事を書いてあるらしい 鈴木兼也『ただいまこの本品切れです』(ミオシン出版)という本がでた。
有隣堂でみかけたのだが、荷物が手いっぱいで買えなかった。どんなコトが書いてあるんでしょうかねぇ。立ち読みした感じでは、
私が以前、貶した 早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』(晶文社)よりは、客の気持ちがわかっている本のようではあったが。
ところで、『ぼくは本屋のおやじさん』は、いまだに現役であった。類書が出ないってことなのかしら。
やっぱりソノコトに関して本を出すのは、タブーなのか?
私はなぜ本屋に欲しい本がないのか、どうすれば欲しい本が手に入るのかをちゃんと知りたいだけなんだけどね。
出版社は、書店になかったら注文してくださいというだけだし、
書店の方は、文庫やコミックスの取り寄せは儲からないせいかすっごく厭そうに対応する。
新刊は売れなければ約3ヶ月で返本されるとか、町の個人書店は取次から送られてくる本を並べるだけで手いっぱいで何が送られてくるかなんか知っちゃいないとか、
そういうことは誰も教えてくれないのよね。
ちゃんと仕組みを教えてくれれば、客だってそれなりに対応するのに。その結果、ダメな本屋は消えるかもしれないけどね。
ところで、講談社の『IN★POCKET』の定期購読を申し込んだのだが、コンビニから入金して2週間以上経つのにまだ本が送られてこない。 これじゃ定期購読にした意味ないじゃん。送料無料なので我慢しているんだが……。明日も来なかったら、月曜日に問い合わせの電話をせねば。 あ〜あ、めんどくさい。
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人様の日記を読んでいると、自分のところが気になるわけで、この日記ですが、「ですます調」とそうででない文体が入り混じってて、とーっても変です。でも、ま、「日記」ですからお許しください。
WEB日記には、備忘録と不特定多数に向けた交換日記の二つの面があるので、書いている本人もどういう文体使っていいのか迷うんです。
『SFマガジン』の新刊レビューのコーナーの「ヤングアダルト」の欄が「日本SF」の欄(だと思った)に統合されるそうであります。
WEB上のあちこちで繰り広げられていたらしいライトノベル論争とやらの影響なんでしょうか??
私はあの「ヤングアダルト」の使用法がすっごく厭だったので、なんかほっとしたというか何というか……。
赤木かん子『ヤングアダルトブックガイド』(レターボックス社)に出てくるような本とスニーカー文庫や富士見ファンタジア文庫を一緒くたにされたくないよなぁ。
(図書館では一緒に並んでいるところもありますけど)
あんなの「ヤングアダルト」ぢゃない!――と、ここまで考えて、ああこれってきっと「あんなのSFぢゃない!」と叫ぶ人の発想と同じなのねぇ、と気がつきました。
そうか、わたしって「SF」や「ミステリ」や「児童文学」というジャンルラベルには偏見もっているくせに、 「ヤングアダルト」ってラベルには夢をもっていたんだねぇと思ったことです。
読んでるんですけどね、スニーカー文庫も富士見ファンタジア文庫もコバルト文庫もパレット文庫も多少は。 でもキャラクターデザインさえ終わったらあとは切り張りと水増しで話をつくっているような「ノべル」(「小説」とは区別したい)が多くてね、 なんだかな〜と。
デパートでバーゲン(前の型なので在庫一掃)していたデロンギのオイルヒーターを買う。 前から欲しかったので嬉しい。これで、寝室もあったかね。
『小説現代 12月号増刊 メフィスト』(98.12)、金蓮花『竜の眠る海 精霊の女王』(集英社コバルト文庫)、 小野不由美『過ぎる十七の春』(講談社X文庫ホワイトハート)、東雅夫編『恐竜文学大全』(河出文庫)、 百々佑利子『児童文学を英語で読む』(岩波ジュニア新書)を購入。
綾辻行人って『メフィスト』初登場なんですか。意外〜。なるほどこれがあの「どんどん橋、落ちた」なんですね。
『メフィスト』を買った目的は、もちろん京極夏彦「百器徒然袋/鳴釜」。
なんてったって、あの榎木津が主人公だというんですもの、買わなくちゃ。
でも榎木津が主人公とはいっても、語り手は別の人だったのでほっとしました。
まあ、榎木津の一人称とか、榎木津の視点の三人称というオソロシイものは書けないですよね、いくらなんでも。
(『IN★POCKET』のインタビューでも作者当人が書けないといっていたもんなぁ)
冒頭のレイプ事件の被害者の立場に関する会話は大変啓蒙的なので、男性は心して読むように。
男性作家が書いたこのテの話題を女性の立場から読むと、「けっ!」とか、「ざけんじゃねぇ」とか、思うことが多いのですが、
京極夏彦の場合はあんまりそういうの感じないんですよね〜。なぜかしら。
それはともあれ、京極堂までひっぱりこんで、榎木津大活躍でほんと楽しませていただきました。
相変わらずけたたましくて傍若無人でぶっ飛んでいるけど、世紀末の閉塞した雰囲気をぶっこわすのは榎木津しかいないね。
この一編でも1400円払った価値はあるな。でも発想としてはコレと同じなのでは?
おなじく『メフィスト』掲載、森博嗣「マン島の蒸気鉄道」。
犀川教授と萌絵登場。ありゃ、シリーズは終わったのでは? シリーズは終わっても、番外編があるってことかな。
再会は嬉しい。マン島観光をして黒後家蜘蛛の会をする話。諏訪野さんはヘンリーのイメージがありますね。
歌野晶午「烏勧請」。うーん、どうしてこう名探偵ってイヤミな奴が多いんでしょ。しかし、ディレッタントを気取っているらしいけど、研究レポート読まされてるみたい。 ところで、こういうゴミを集めるヒトというのは、地域にひとりはいるみたいです。あまりに問題だと保健所が出動するらしいという話を保健所勤めの後輩から聞いたことがあります。 (家族からの依頼がある場合だけかもしれないけど)
金蓮花『竜の眠る海 精霊の女王』(集英社コバルト文庫)読了。
14歳のリューイと姉のノーイ姫、《暁の傭兵》ジェイが、リューイらの祖父の国チャリア王国を訪れる。
歓迎舞踏会の翌日、従兄弟のカイネ王子が攫われたという噂が……。
『コバルト』誌の連載を加筆したというこの本はとってもいい感じ。今年出た金蓮花の本の中では一番の出来じゃないでしょうか。
この作者は時間に追われると文体へろへろになっちゃうから(『月の迷宮 陽の迷宮』後編とか。ありゃファンタジーの文体じゃないぞ。)、書下ろしより連載に手を入れた作品の方が出来はいいです。
このシリーズは世界メルヘン紀行なので今回もそういうネタ。精霊の女王様もよいですが、乳母のエストさんがよいですねぇ。
14歳のリューイ君も私の贔屓のジェイ君も大活躍だし、ノーイ姉様は美しいし。
そういう美形盛りだくさんのメルヘンファンタジーでも人の毒を入れとくところ(入れずにおれないのか、いれなきゃいけないと思っているのかは謎)が、金蓮花かな。
主人公の中にも毒があるともっとよいかもねぇ。ラストシーンは満足。
『封神演義』上・中・下(偕成社)という本が出たそうであります。 許仲琳 原作、渡辺 仙州 編訳、佐竹美保 絵のハードカバーで、編訳者の方のホームページが【ある日の北京】。 総ルビ付きで、佐竹美保さんのイラスト(『九年目の魔法』『リトル・カントリー』の表紙の人)というのがソソります。 (佐竹美保さんの表紙の本は面白いというワタクシ的ジンクスがあるのです。) 図書館にも入れてもらおうかなぁ。うちの近所の図書館は、中学生が『三国志』を借りに来るとこですから、需要はありそう。
小野不由美『過ぎる十七の春』(講談社X文庫ホワイトハート)読了。
山里に住む叔母と従兄弟を訪ねる直樹と典子の兄妹。17歳の誕生日を迎えようとする従兄弟同士の少年たちに襲い掛かる恐怖と悲劇とは……。
表紙見て(波津彬子さんです)、やおいホラーかと思ったんですけど、全然違いました。(苦笑)
一応ホラーですけど、それほど怖くはありませんでした。日本家屋の描写が見事であります。さすが小野不由美。
面白いのかどうかよくわかんないです。
つまらないわけでは絶対にないんですけど……。この作者ですから、一定水準以上です。
永井さんが【Cafe Bleu】のネチケットのページで、
リンク依頼メールの書き方を
リキ入れて(笑)書いてくださいました。やっぱりこの件に思うところがある人は多いようです。
どうぞ御一読ください。
うさぎ屋こと妹尾ゆふ子さんの【うさぎ屋本舗】習作小説のコーナーに『仮面祭』が入りました。
私の大好きな作品で、りどるさんの超美麗イラスト付き。タニス・リーやアイゼンシュタインファンには絶対お勧めです。でも、そういう人は私がお勧めするまでもなく知っているような気もする。(笑)
新刊ももうすぐ発売です。版元の名前が変ったらしいです。シリエン君に会えるのが楽しみ〜!
『メフィスト』掲載の恩田陸「麦の海に沈む果実」って、『三月は深き紅の淵に』の4話にでてきたあの学園ゴシックホラーなんですねぇ。
そんな情報どこにも載ってないんだもんなぁ……。ぶつぶつ。
【講談社BOOK倶楽部】に行けばあったのかな?
もう第二回だって。前の号も読みたいけど、『メフィスト』のバックナンバーなんて手に入りますかねぇ……。
お話は、北海道の湿原の中に建てられた全寮制の学園の中で起こる事件。(事件が本当に起っているのかどうか定かではないが)「13月の小鳥の巣の悲劇」で「美少女がキャリー」というような展開。
既存の作品に似ているようで、全然似てない、読んだ事があるようで読んだ事がなくて、私はたしかにこういう話が読みたかったのだと思う。
同じく『メフィスト』掲載の篠田真由美「永遠を巡る螺旋」。キャラが出てきて喋るシーンの俗っぽさと建物の「学術的」描写のギャップって、どうにかならないんでしょうか。
(1999.02.07追記) なんかこの人、現在のライトノベルズのあり方になにやら含むものがあるようですねぇ。
でもさ、キャラ萌え小説としても歴史小説としても評価されないのは、結局作品そのものがダメってことだと思う。
なんだよこれと思ったのは、千街晶之「ニューウェイヴ・ミステリへの提言」。
どうしてホームページの内容に対する反論を雑誌上でやるのかな。 それもURLを明記するならともかく、読者には誰のページだかもわからない状態で。
わたしは【大森望さんの日記】を読んでいるから少しは意味が理解できるけど、インターネットやってない人はさっぱりわけわかんないじゃん。
こーゆーのコラムの私物化とかいわないか?こんなコラムでも読者は金払って読んでいるのに。(ページ数から換算すると10円分ぐらいですね。)好きで払って読んでいるんじゃないけど。
京極作品にもれなくついてくるから仕方なく読んでいるんだけど。
おまけに何をいいたいのかよくわからないし。
どうしてこの人、自分でホームページ開いてそこで反論しないんだろうね?(パソコンないの? それぐらい貸与してやれば?>メフィスト編集部)
巽昌章の評論は面白いというか私にも理解できる。
「ミステリ絨毯爆撃」は読みやすいし面白いけど、ネタ割ってるような気がする。読んだ気になって本を買わない奴が出てくるじゃないかな〜。いいのかな?
『メフィスト』読んでる人は、ここに出ている本を全部読んでいるという前提なの?
二階堂黎人「素人カースケの世紀の対決」は、レストランならぬ”読書ラン”で嫌みな書評家をミステリマニアがへこませるという『美味しんぼ』のパロディ。一応作品として楽しめるけど、なんだかなぁ〜。
内輪ネタで遊ぶなよという感じ。(設定は面白いので、ほんとの書評をこの形式でやるといいかも。)ウロボロスシリーズだけならまだしも、執筆者全員がこれやりはじめたら(既にその気配濃厚)、『メフィスト』、書店で売る意味ないじゃん。
コミケで売れば?
といいつつ河内実加「あびこくんと愉快な仲間たち」は好き。ミステリ作家の顔をよく知らない私でさえ、誰が誰だか判っちゃうってのがすごい。
つまんねー小説だの評論だのページ数を減らして、このページを増やして欲しい。
あとは、えーと【はやみねかおる】は要チェックだと思った。
読んだことないけど、子どもの本を手抜きしないで書いて、しかも子どもが喜んで読んでいるならその作家はホンモノだろうってことで。
【hosokin's room】からのリンクで、 『小説現代 12月増刊号 メフィスト』誌上の千街晶之「ニューウェイヴ・ミステリへの提言」に出ていたホームページというのが、 【福井健太氏のページ】であったことが判明。 福井健太さんの12月1日の日記を読んで、ようやく「ニューウェイヴ・ミステリへの提言」No.6 というのが、「読んでいない本を批判したことへの批判への言い訳」であったらしいことを理解する。 でも、いっぱい言い訳しなくちゃいけないのは、そもそもの前提が間違っているからだよね。 読んでもいない本を批判したらダメだと思うけど。 他人が貶してたら、自分が全然知らないモノでもその尻馬に乗って貶していいの? 「仮にもプロの物書きがこのありさま」だなんて、信じらんな〜い。
=====引用開始=====
ネット上の言説というものが、どうしてもネガティヴな感情の捌け口になりがちな傾向にあるというのはよく言われるところだが、 仮にもプロの物書きがこのありさまでは示しがつかない。
=====引用終了=====
千街晶之「ニューウェイヴ・ミステリへの提言」
(『小説現代 12月増刊号 メフィスト』p.487,講談社, 1998.12.31)
「仮にもプロの物書き」なら、雑誌でわけわかんない言い訳すんのやめろって。
金払って読むに値する記事や小説が載っていると思うからこそ金払ってんだよ、雑誌読者は〜。
『IN★POCKET』10月号が届く。
電話したら、再送するということで、今日届いた。ほんとなら請求書と一緒に届くはずだったらしい。
前に送ったはずのは、どこいっちゃったんだ?
えー、内容は98年の文庫ミステリのベスト10。気になったのは、以下の本。
G.アイルズ『神の狩人』上下(講談社文庫)。アダルトネットに出没する殺人鬼をネカマが追いかける話らしい。
D.プレストン & L.チャイルド『マウント・ドラゴン』(扶桑社ミステリー)。大森望と風間健二がともに推薦。どんな本だ?
ジャック・ケッチャム『隣の家の少女』(扶桑社ミステリー)。
風間賢二サンのコメント「美少女虐待SMサイコ・ホラー」で思わず読みたいっ!と思った私って……。
「オトナ」の読み物と見なされず、読んで人生が変わっちゃうのが「ヤング・アダルト」。
「オトナ」の読み物と見なされず、「キャラ萌え」を前提とした読み物が「ライトノベル」。
ジャンルじゃないですね、ワタクシの定義だと。自分の中での位置づけです。あ、「ライトノベル」ジャンルかもかも。
「ヤング・アダルト」でかつ「ライトノベル」の本もあれば、
どちらにも含まれない本というのも存在するわけで。
ちなみに「オトナ」というのは、「あなたはオトナですか」と尋ねられたときに躊躇せず肯定する人と
「当たり前だ!」と怒る人たちのことをいいます。責任能力や実年齢は一切関係なし。
百々佑利子『児童文学を英語で読む』(岩波ジュニア新書)読了。
ディケンズ『クリスマス・キャロル』からル・グィン『ゲド戦記』まで、原文を引用しつつ作品と作者を紹介する本。
分かりやすいが、妙にお説教臭いのが気にかかる。
どの作家も「偉人伝」的に演出されているのが、なんだかな〜。
都合の悪いところ(作家の父親のおかげで、子供がえらい迷惑を被ったA.A.ミルンとか)は、奥歯の物がはさまったような言い方で逃げるし〜。
岩波ジュニア新書ということで、中学生向きを意識したのかもしれないが。
森博嗣『すべてがFになる』の講談社文庫版が出ていたので、ちょっと立ち読み。 解説が瀬名秀明で、何をいいたいのか一読して頭に入る。やっぱり「理系の人の文章は論理的」なんでしょうか。
G.アイルズ『神の狩人』上下(講談社文庫)は、ちょっと手をだしかね、
D.プレストン & L.チャイルド『マウント・ドラゴン』(扶桑社ミステリーの赤背)は、秘密基地で致死ウィルスが漏れて人がたくさん死ぬ話らしいので、とりあえずパス。
一番読みたかったジャック・ケッチャム『隣の家の少女』(扶桑社ミステリー)は、見つからず。
がっかりして、店内を見てまわっていたら、取次から届いたばかりの本を積んであるワゴンの中に、
上遠野浩平『ブキーポップ・リターンズ VSイマジネーター Part1』(電撃文庫)を発見。引っ掴む。
Part1しかないので、レジの店長のおじさんのところへ駆け寄って「これの続きはないんですかぁぁ!」と尋ねてみる。
ないのはわかってるんだけどね。続きを入れてもらう(取り寄せではない)ことにする。
ほんとはね、「これ、面白いんですぅぅぅ!」と訴えてみたかったが、女子高校生ならともかく、私が言っても説得力あるまい。
嬉しかったので、勢いで赤城毅『帝都探偵物語1 人造生命の謎』(中央公論社 C★NOVELS Fantasia)を買ってしまう。
(この間から鈴木雅久サンのイラストが気になっていたのである。)
ついでにCOMOの家計簿も買う。
帰ったら『IN★POCKET』11月号が届いていた。
特集は「本と闘う人々」。他人事じゃないかも(笑)。森博嗣と瀬名秀明の対談もあり。
さすがにプロの本読みの人の蔵書はすごいですねぇ。2万冊ですってさ。
ティッシュペーパーの空き箱に文庫をつめこむというのは、うちでもやってます。
収納アイデアの本によると、
無印良品のティッシュだと箱が無地でインテリア性があるらしいけど、うちのはクリネックスです。
あまり美しくないです。
ゆうパックの100円の箱が文庫を入れるのにピッタリとは知りませんでした。今度使ってみよう。
講談社文庫のマークをあつめてもらえる「蔵之助」っていう文庫用ケースはわたしも持ってますが、プラスチック製で割れ易そうなのと、
強度を出す為にちょっとかさ張る形になっているのが難。
試みに我が家の本もざっと数えてみましたが、3千冊ぐらいじゃないでしょうか。マンガと文庫・新書、ハードカバー全部合わせて。
でもその外にビデオ9百本とかLD2百枚とか……。中には生きているうちには二度と目を通さないものも混じっているはずなのに、なんで後生大事に持っているんでしょうねぇ。
って、「マーフィーの法則」のせいですね。売った本は後から必要になるという。
リサイクル系本屋のことを知ってからは、1ヶ月に30冊ぐらいづつ本が増えるので、なんだかえらいことになってます。
読んでも読んでも未読の本は減らないし……。読んでると思うんですけどねぇ、これでも結構。今、読了本のまとめをやっているんですが、10月までで月平均15冊読んでいるのに〜。
去年は1年で150冊でしたから、自己記録更新中なのに〜。
上遠野浩平『ブキーポップ・リターンズ VSイマジネーター Part1』(電撃文庫)を読了。
1作目はまぐれじゃなかったってことで。かつての私に足りなかったのは、花か葉か茎か? 今はどうか?
前作でもちょっとだけ思ったが、ますますエヴァンゲリオン。イラストの人もとってもエヴァ絵だと思うんですけど。「彼女」もなんだか綾波だし〜。
(←貶しているわけではないです。)
エヴァの功績は、異世界へ行かないでも、学園内でうじうじうだうだしてる奴でも戦いはできることを思い出させたことかもしれない。
私のヒイキのヒトが出てきません。このまま出てこないのでしょうか……。
赤城毅『帝都探偵物語1 人造生命の謎』(中央公論社 C★NOVELS Fantasia)は、う〜ん……。
大正時代の帝都を舞台に、乱歩を明るく軽くしたような文体で語られる探偵と助手と美人秘書の冒険譚。
翳のない乱歩には、荒唐無稽と悪文だけしか残らないような。あとはキャラクターなんですけど……。う〜ん。
まだ途中ですが、最後まで読めないかも……。
宇都宮までドライブ。目的は毎度おなじみブック・オフめぐり。
BOOK・OFF宇都宮宿郷店は、宇都宮大学の前の通り(やたらと渋滞している)を結婚式場方面に進んだところにある。
2FはHARD・OFFで、1FがBOOK・OFF。広さは平均。文庫売り場はやや狭い感じ。
少年コミックスに古いものが多いようで、もしかしたら掘り出し物があるのかも。
私の目的のジャンルはあまりないので、100円コーナーで以下の本をゲット。
・ナンシー・スプリンガー『赤の魔術師』(社会思想社 教養文庫)
・パトリシア・コーンウェル『死因』(講談社文庫)……あまり面白いとは思いませんが、ルーシーは好き。
・パトリシア・コーンウェル『接触』(講談社文庫)……『IN★POCKET』を読んで未読だったのを思い出した。
・明智抄『サンプル・キティ 4』(花とゆめコミックス)
・厦門潤『ドラゴン サイクル』(ASCII COMIX)
半額コーナーで以下の本をゲット。
・綾辻行人『霧越邸殺人事件』(新潮文庫)
・泡坂妻夫『ヨギカンジーの妖術』(新潮文庫)……『生者と死者』を新刊でもう一冊欲しい。
小山市内へ入ろうとして、道を間違える。が、それが幸いしてフライング・ガーデン小山市犬塚店というハンバーグ屋と ビービーショップ本部(小山市犬塚819−4)という古本屋を見つける。
フライング・ガーデンは、「爆弾ハンバーグ」というのが売りのハンバーグレストランである。 神奈川にあるハングリー・タイガーというチェーン店のハンバーグと良く似ている。 挽肉を丸めて編み焼きしたハンバーグ(中はまだ生)を、鉄板に乗せて供し、客の目の前で半分に切って生の部分を鉄板に押し付けて焼くというもの。 美味。そのせいか、不況だというのに夜10時になっても客足が途絶えない。
ビービーショップ本部は、古本チェーン店の本部らしい。掘り出し物多し!
サン・コミックスや、古い集英社文庫、鉄道雑誌などが揃っている。
ハヤカワ文庫FTの美本がごろごろ転がっていてびっくり。以下の本を買う。
・ラッセル・ホーバン『ボアズ=ヤキンのライオン』(ハヤカワ文庫FT)……実はもってんですけど。
・ジョン・ベレアーズ『霜のなかの顔』(ハヤカワ文庫FT)……入手困難本。みつけて嬉しい。
・ラッセル・ホーバン『テイルチェイサーの歌』(ハヤカワ文庫FT)
・綾辻行人『殺人鬼 II』(新潮文庫)
・波多野鷹『Aqua―水のある風景2』(集英社文庫 コバルトシリーズ)
10月31日にも行った。
あまり面白い本はない。ハードカバーの外国小説には結構いい本が並んでいるが、ハードカバーはちょっと……。
ジャック・ケッチャム『隣の家の少女』(扶桑社ミステリー)を見つけてしまう。白い背の本だった。
もう一冊大原まり子『ネットワーカーへの道』(ソフトバンク)も見つけてしまう。どこかで聞いたことのある本だなぁ、と思って中をみてみたら、挿絵が三月由布子さんだった。
よく見たら表紙にうさぎが踊っていた。(笑)
ってことで、大原まり子『ネットワーカーへの道』(ソフトバンク)、古本屋で買ってしまいました。大原まり子さん、三月由布子さん、ごめんなさい、ごめんなさい。でも1994年の本だし、もう新刊書店で見つけるのは難しいかと……。
内容は1991年から1994年までの『Oh!PC』誌の連載で、最初のほうではMS-DOSの話をしている。
ハードのほうは日進月歩。でも、人間の方はあんまり変わらないような気がします。
パソコン通信からインターネットに舞台が移ったことで、ネットコミュニティの質がちょっとだけ変化した感じもしますが、
(ほんとにWeb=網状になってきた感じ)、本質的なところはあまり変わらないというか……。相変わらずケンカは多いしぃ〜。(笑)
1989年ごろまでは、「集英社文庫コバルトシリーズ」であった。 今は、「集英社コバルト文庫」である。いつごろ名前が変ったのか、ちょっと気になる。
『ネムキ』99年1月号、『このミステリーがすごい! 99年版』、
余湖裕輝・田畑由秋『コミックマスターJ』(少年画報社 YKコミックス)。
『ブキーポップは笑わない』とその続編は、重版分が各書店に配本されている模様。最寄りの本屋の顔を立てて買わずにおきました。
『コミックマスターJ』は、原稿を落としそうになった漫画家のアシスタントを法外な値段で請け負う、漫画家版ブラック・ジャック。 『ぱふ』の別冊で知ったのですが、少年画報社のコミックスを置いてあるところが少なくて、ずっと探してたのです。 (でもタイトルうろ覚えで、「なんとかJ」としか覚えてなかった。)面白いです〜。特に第4話が好き。漫画業界のことを知っているともっと面白いのかも。(逆にリアルすぎて面白がれなかったりして……) いろいろパロディも入っている様なんですが、全部は追いきれません。
『このミステリーがすごい! 99年版』の「覆面座談会」は今回が最終回だそうで。
笠井潔と千街晶之の覆面座談会への反論が載っているが、笠井潔の方は相変わらず何言っているのかよくわかんないや。
千街晶之の方は今回は随分まともだと思ったけど。
千街晶之ってヒト、『メフィスト』を読んでいるのは「一般読者」ではないという認識なのでしょうか?
あっちは、【大森望さん】の【12月3日付けの日記】でようやく内容を理解。
次回の「ニューウェーブ・ミステリへの提言」では、ぜひ大森望さんのページをサイドリーダーとして指定して、URLを明記しておいて欲しいものです。
大森望さんの日記には、もうひとつ『メフィスト』の京極夏彦作品は匿名座談会ネタではないかという指摘があって、 『メフィスト』って奥が深い(というのだろうか?)と思ったことです。(笑)
ジャック・ケッチャム『隣の家の少女』(扶桑社ミステリー)読了。
内容は、風間賢二氏のコメント通りでした。
面白かった〜!と、手放しで誉めるとなんかイケナイような気もするんですけど……。
でも『野獣館』と比べるとちゃんと文学してるし。
これって、一番コワイのは、語り手の「その後の人生」かもしれないです。
多分、男性の方が語り手に自分を同一化しやすくて、よりコワイのでは。女性には別の怖さがありますがなぁ。
後味は悪いですが、私には気になりませんでした。
この話を最後まで読んじゃった人は、後味が悪いなんて言っちゃいけない気がする。
ネタバレ満載のスティーブン・キングの気合はいった解説も面白かったです。
なんか、WWWのケンカ観戦って癖になるなぁと思う今日このごろ。
パソコン通信だと、当事者でなくても足元に流れ弾が飛んできそうで恐いというか、「ぼくの村は戦場だった」状態でいつのまにやら難民になって悲惨だったりしますが、
WWWだとノコノコ戦場に出て行かない限り他人事ですものねぇ。鎮火しそうになると、もう終わっちゃうのぉ、つまんな〜いと思う――って、おい……。(^_^;)
(でも、そういう感じでわざわざ熾き火を掻き立てる発言をするヒトっていますよね。)
パソコン通信でも論争が始まると必ずその場に現れるヒトというのがいたけれど、あれも半分中毒になってて、カラダが論争を求めてたからなんだろうなぁ。
私は、「僕はフェミニズムには理解がある方なのですが」とか「私は女性差別をしない男なのですが」という発言をする男性を信用しないし、好感も持ちません。
なぜならそういう発言をする人は、その言い方に含まれる傲慢さ、二重に他人を見下している自分というものを全然認識していないからです。
「フェミニズム」や「女性差別」の部分を他の言葉に置き換えてみると、その傲慢さがはっきりわかるのではと思います。
「私は、オタク差別廃止には理解がある方なのですが」
「私はそういう発言をするネットワーカーに対する差別をしない人間なのですが」
私にはあんた何様!?って感じがするんですけど。
「自分より下の位置にいるオタクを差別しない、オタク差別者よりも上にいるワタシ」って言っているように思えます。
かつて私がいたNIFTYの会議室に以下のような主旨の発言をする男性がいました。
「僕はフェミニズムには理解がある男なのですが、どうも女性はそれをわかってくれないみたいで、攻撃されることが多いんですよ。
やっぱり女性は論理的じゃないから、僕の論理がわかんないですかね。」……どこが論理的だ!?
そういえば、「僕は女性差別をしない主義なんです。でも、その問題は難しいから、やっぱり女性には無理だと思いますよ。」
っていう男もおるなぁ。主義と行動は別なんであるね。
ところで上記の台詞のどこが問題かというと、要するに個体差も考慮せずに大まかにくくって決め付けているところにありますね。 女性のところを個人名にして「でも、その問題は難しいから、やっぱり○○さんには無理だと思いますよ。」だったら可かな。 でも当人に向かって言うのだとしたら、随分と失礼な奴だよな。
泡坂妻夫『ヨギ カンジーの妖術』(新潮文庫)読了。
怪しげな(?)ヨガ行者ヨギ カンジーが、怪異事件の真相を推理する短篇集。
ブラウン神父のパロディみたいなもんです。私はこのシリーズはあまり好きじゃないんですけど、
続編の『しあわせの書』と『生者と死者』がとっても凄い(内容がではないんですが……)ので、
短篇も読んでみたかったのです。
偶然にも朝日新聞の夕刊の「私が愛した名探偵」も伊奈かっぺいによる「ヨギ ガンジー」の回でした。
私は『生者と死者』の消えてしまった短篇がすごく好きで。長篇を読む前にちゃんと印つけておけばよかったなぁ。
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