diary Alisato's 本買い日誌
1998年8月後半 *


1998年
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1998年8月後半

8月後半の話題一覧
8月後半の読了本


1998.08.15

ブックオフ館林店

 明日から長野の白樺湖に旅行に行くので、着ていく服などを調達しに出かける。 なにも前日に行かなくてもと思うけど、うちはそーゆードロナワ式の家なんである。 新婚旅行の前日(結婚式の翌日)にトランクを買いにいったりとかしたっけ。あのときも夜更けまで荷物詰め込んで辛かったです。

 なにも旅行の前日にリサイクル本屋へ行かなくても……と思うけど、買いたいCDがあると夫がいうので、ブックオフ館林店へ行ってしまう。
店員が前回(7/25)行ったときの日記を読んだのか(まさかね)、今回はきちんと本が整理されていた。でも、あまりに整理されすぎて、掘り出し物はほとんど見つからず。 前回迷った『夢見る宝石』が消えていた。案外回転が早いのかも。
結局、今市子『GAME』(一水社)と、猫十字社『華本さんちのご兄弟』(白泉社)だけ買う。

 帰ったら、torikoさんから波津彬子責任編集『幽霊コミックアンソロジー 眠れぬ夜に』(大陸書房 奇想天外コミックス, )が届いていた。

◆猫十字社『華本さんちのご兄弟』

猫十字社『華本さんちのご兄弟』は、猫十字社初のシリアス(?)コミックス。掘り出し物でした。 華本家の4人兄弟+猫のそれぞれのラブストーリーを描く予定が、掲載雑誌の休刊でシリーズ中断しちゃったらしく、 収録されているのは、4男と次男と猫の話だけ。全員分、読みたかったです。


1998.08.16

白樺湖へ出発/遊あいらんど

 長野の白樺湖めざして、出発。関越自動車道の本庄児玉I.C目指して車を転がしていたところ、運転している夫な人がぼそっとつぶやいた。 「今の店、本買いますって書いてあったよ。どうする?」
インターチェンジまで、あと2キロもないんだが……。なにも、旅行の途中で、古本屋に寄らなくったっていいと思うんだけど、でも……。 結局Uターンして、寄りました。(^_^;)  ブックオフじゃなくて、遊あいらんどという店で、元々はレンタルをやっていたらしい。ただしシステムはブックオフとほぼ同じ。(パクったんでしょう、きっと)
それなりにがんばっていて、本のクリーニングも整頓もきちんと出来ている。
夫は、探していたマンガを見つけたらしく御満悦。
私も100円コーナーで以下の本を見つけて結構満足。

・山田ミネコ『雲中飛行』(東京三世社)
・めるへんめーかー編『魔法の鍵』(集英社コバルト文庫)
・マリオン・ジマー・ブラッドリー『太陽神の乙女』(ハヤカワ文庫FT)
・マリオン・ジマー・ブラッドリー『アプロディーテーの贈り物』(ハヤカワ文庫FT)
・マリオン・ジマー・ブラッドリー『ポセイドーンの審判』(ハヤカワ文庫FT)
・ロバート・ジョーダン『竜王伝説 1』(ハヤカワ文庫FT)

白樺湖到着

 そんなこんなで時間をつぶしたため、関越自動車道に乗ったのは午後1時をまわっていた。 それでも道は空いていた上、長野オリンピックのおかげで道路も標識も整備されていたので、午後4時半には無事白樺湖に到着。 さすが高原、風は涼しく、半袖では寒いくらいでありました。避暑が目的だから、それでいいんだけど。

 宿は健保の保養所で、夕食は有無を言わさず、フランス料理のフルコース。 でもここの料理で「あー、美味しいっ」って思うのは、パンとシャーベットとコーヒーだけなんだな。 朝食のバイキングは美味しいので、いっそのこと夕食もバイキング形式にしてくれればいいのにと思う。


1998.08.17

BOOK・OFF諏訪赤沼店

 白樺湖二日目。朝食を食べて宿を出ると、雨だった。私は雨女なんである。しくしく。
白樺湖周辺は俗っぽい上駐車料金まで取られていやなので、今回は諏訪湖へ向かう。 茅野駅近くを通り抜け、諏訪湖めざして走っていると、運転している夫な人が叫んだ。 「あ、ブックオフ!」
諏訪湖は目の前である。観光地まで来てなんでブックオフ?と、思いつつ、「寄ろう」と答える私。 昨日と同じパターンですな。

 この店はBOOK・OFF諏訪赤沼店というらしい。かなり大きな店である。
さすが長野というべきか、普通ではあんまり見ない古めの漫画がいろいろある。 ひまわりマークのフラワーコミックスとか白いセブンティーンコミックスとか、70年代の装丁の本まであるので驚いた。 地方は住宅に本をしまっておく場所があるから(蔵のある家とか見るものね)、古い本がきれいな形で出てくることもあるらしい。

 めるへんめーかーファンが蔵書を放出したらしく、絶版の花とゆめコミックスがどんとあった。 どうしようか悩んで断念。お願い、諏訪方面の人、ちゃんと拾ってね。
山田ミネコファンや三原順ファンはいないらしく、ソッチ方面は全然なし。
ビニールカバー付きの武田京子『サボテンとマシュマロ』(セブンティーンコミックス)4冊セットを発見。 あまりにも珍しいのと200円だったので確保。
PFコミックスでは、珍しい本がいろいろ。竹宮恵子『嘘つきな真珠たち』とか。
ちばひさと『秋の蝶』(PFコミックス)と木原敏江『ユンタームアリー』(PFコミックス)を見つけてゲット。ちばひさとのコミックスって出てたのね。
『ユンタームアリー』は、『摩利と新吾』の外伝。本伝の方は、昔、後輩からセットでもらったのが実家にあるはず。(それとも売り払ってしまったか?) 夢殿さんと摩利が好きで、新吾が大嫌い!な私としては、新吾があんまり出てこないのが嬉しい。(笑)
あと、竹宮恵子『中公愛蔵版 竹宮恵子SF短篇集 MIRAGE』(中央公論社)があったので、これも購入。愛蔵版だから、画面がおおきくて文庫で揃えるよりいいかなぁと。 一冊にまとまっているから、取り扱いも簡単だし。

 SFやFT系文庫は、そこそこ。ハヤカワ文庫FTもあるのだが、私が探している本はかなりのレア物なので、さすがにない。 傷んでいるけど、シルヴァーバーグ『夜の翼』の初版を発見。復刊されてなきゃ、狂喜乱舞したところなんですが。(^_^;)
やっぱりちょっと傷んでいるけどロジャー・ゼラズニィ『わが名はコンラッド』(ハヤカワ文庫SF)を発見し、ゲット。
これもちょっと傷んでいるけどヴァン・ヴォークト『宇宙船ビーグル号』(創元推理文庫)を発見し、ゲット。なぜかヴァン・ヴォークトは全然読んでなかったんで。
この辺りの本は、同じ人が手放したって感じです。発行年が近いし、傷み具合も似てる(笑)。本にカバー掛けない人だったのね。引越しを機にSFから完全に足を洗ったとかいうところでしょうか(^_^;)。

その他の本としては、ずーと気になっていたホフマン『黄金の壷』(岩波文庫)、ルイス・キャロル『もつれっ話』(ちくま文庫)といったところを拾いました。

諏訪湖湖畔美術館めぐり

 ブックオフでやたら時間をつぶした後、諏訪湖湖畔へ。あんまり長い時間ブックオフにいたせいか雨が上がっていた。
諏訪湖では、SUWAガラスの里諏訪北沢美術館を見る。
SUWAガラスの里には、ルネ・ラリック美術館とガラスミュージアムショップとガラス工房がある。 ルネ・ラリックは好きなので、時間をかけて見る。ガラス工房では実演をやっていて、ちょっと暑かったけど面白かったので30分ぐらい眺めていた。 ずーっと眺めていて、制作途中の製品をどこかへ持っていてしまうのに気付いた。あれは失敗作なんだろうか、それとも少し冷やしてからまた細工するんだろうか。 気になる〜。

 諏訪北沢美術館にはガレのコレクションがあるのだが、あまり好きじゃないので、ざっとみておしまい。
せっかく諏訪湖に来たというのに、湖畔を歩くこともせずさっさと宿に帰ってきてしまった。
結局一番長い時間いたのは、ブックオフだったのである。(^_^;)


1998.08.18

白樺湖三日目

 白樺湖三日目。とはいえ、今日帰るんですけど。宿でおみやげを買い込みチェックアウト。

 本日の予定は、去年も行ったバラクラ・イングリッシュガーデンと蓼科湖のマリーロランサン美術館彫刻公園、 それから、BOOK・OFF諏訪赤沼店でもらった広告に名前がのっていたBOOK・OFF佐久中込店に寄ることである。

バラクラ・イングリッシュガーデン

 バラクラ・イングリッシュガーデンの庭の花は、暑さのためか元気がない。でも、今年の目的は庭じゃなくて、 『イギリスはおいしい』(林望著,文春文庫)で予習したデボンシャー・クロッテッド・クリーム付きのスコーンを食べることなのである。 去年はうっかりケーキを頼んでしまったが、今年こそはスコーンセットだっ!
というわけで、めでたく屋外のテーブルでスコーンを食べた。スコーンは「狼が口を開いたよう」には膨らんでいなかったが、クロッテッド・クリームは英国からの直輸入品。 なかなか私の好みにもあっていて、美味しくいただいた。でもお茶は、ポットにこそ入っていたものの、水出し麦茶風に紙パックに入っていた。 ま、日本の観光地なんで、こんなものでしょう。

 マリーロランサン美術館は、ざっと流して、彫刻公園を歩く。今回は、ポケットピカチュウも一緒である。 散策の途中で雨に降られたが、彫刻公園だけで5000歩を達成。

BOOK・OFF佐久中込店

 午後は、ブックオフを求めて佐久市内へ。広告には住所がのっていなかったのだけれど、ブックオフなら大きな道路沿いにあるはずだと、なるべく広い道を選んで走る。 と、ばかでかい看板が難なく見つかった。さすがブックオフ。(笑)
というわけで、佐久市役所の向かいにあるBOOK・OFF佐久中込店
やっぱりここまで来ると、変った本がいろいろある。

・三原順『XDay』(白泉社)
・鳥図明児『夢庭園』(奇想天外コミックス)……なんと珍しい
・坂田靖子『アモンとアスラエール』(新書館)……実は100円。
・花郁悠紀子『フェネラ』(秋田書店 プリンセスコミックス)
・花郁悠紀子『白木蓮抄』(秋田書店 プリンセスコミックス)
・かわみなみ『ダイダイ青年団』(白泉社 花とゆめコミックス)
・ジョルジュ・サンド『愛の妖精』(岩波文庫)……この本やたらと見る。高校の課題図書だったのか?

 この店でねばりにねばり(私がではなく、夫が)、その間に店の外ではどしゃ降りの雨が降り、そして止んだ。

 ようやく高速に乗ったのは夕方で、霧雨で視界が悪いながらもそれほど渋滞せずに走る。 が、高速を降りたら迷った。暗くて、地図が見えず、現在地を見失ったせいである。
利根川沿いの田んぼの中を適当に見当をつけて走っていたら、花火が上がった。花火大会の日だったのである。
あぜ道に車を停めて、しばし花火見物。迷ったおかげで良い物を見られました。(笑)。

 ようやく見知った道へ出て、無事帰宅。
それにしても、土産物がほとんど本だってのは、いったい何なんでしょうかね。(笑)。


1998.08.19

 羽根兎さんから波津彬子情報誌『日々是良日』を見せて頂く。おかげで単行本未収録作品のチェックができた。


1998.08.20

■オースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ』

 オースン・スコット・カード『無伴奏ソナタ』(ハヤカワ文庫SF)読了。ところでこの本、いつ買ったんだろう。ブックオフで買ったのは間違いないのだが。
カードの作品は、「心温まる」と「胸が悪くなる」を同時に感じさせるものが多い。この短篇集に収められた作品もそいういうものばかり。
「エンダーのゲーム」は、ラストを先に知っているせいか、短篇より長篇の方が良いと思った。
気に入ったのは「王の食肉」と「四階共同便所の怨霊」。鬼畜な話と因果応報な話が好きな私としては、「四階共同便所の怨霊」が最高に面白かった。 あの赤ん坊の妖怪ですが、形はイカだけど、なんだか子泣き爺みたい。(^_^;) あの妖怪は、ある種の人間のメタファーでもあるわけですが、そうなると子泣き爺ってのは、そういう妖怪だったわけなんでしょうか。 (京極堂サンに説明していただきたいものです。)


1998.08.21

 図書館で、『久美沙織の新人賞の獲り方教えます』(徳間書店)と有栖川有栖『双頭の悪魔』(東京創元社)を借りる。


1998.08.22

■久美沙織『久美沙織の新人賞の獲り方教えます』

 『久美沙織の新人賞の獲り方教えます』(徳間書店)読了。
久美沙織さん、だんだん月影千草になってきましたね。北島マヤは月影先生にはなれないけど、姫川亜弓は月影先生になれるんだよね。 早いとこ久美沙織の『紅天女』を書いてほしいもの。まあ『紅天女』の上演権なんてなくたって月影千草は月影千草ですけどさ。
小説を書かない人にも面白い本です。ただね、これ読んでしまうと、下手な小説のアラが更に目立ってしまうわけです。
これの直後に『双頭の悪魔』を読んでしまったから、もう辛いのなんのって……。


1998.08.24

■有栖川有栖『双頭の悪魔』

 有栖川有栖『双頭の悪魔』(東京創元社)読了。
『久美沙織の新人賞の獲り方教えます』に書かれた、新人賞を獲る作品を書くときにやってはいけないことを全部やっているような作品でありました。あ〜あ〜(タメイキ)
なにしろ全然描写がなってない。鉄砲水で橋が流されるぐらいの雨ならそれなりの描写があってしかるべきだろうに。 (あんまり変なので、メタレベルでのトリックかと思った。) そのくせ妙に気取った表現が気に触る。なるほど一人称にしたのは正解です。一人称だったら、作中人物の頭の程度に合わせた文体なのですって言い訳できるもんなぁ。


1998.08.25

■ル=グィン『帰還』

 NIFTYのFSF2の「『ゲド戦記』を語る」会議室のログをダウンロードしてきて読む。
当然ル=グィン『帰還』(岩波書店)を読みたくなって、再読。

 この本を最初に読んだのは、まだ翻訳が出る前で、友人から「ゲド戦記の4巻目がでたらしい」と聞いて洋書売り場へすっ飛んでいってパフィン版を手に入れて読みました。 最初の感想は「よくぞここまで」という快哉に近いもので、他の人たちがいうような失望は全然感じなかったです。 次に感じたのは、「こりゃ子どもの本じゃないよなぁ」で、
"What's a child for? What's it there for? To be used. To be raped, to be gelded -- Listen, Moss" なんてどうやって訳すつもりだろうと思いましたが、そのまんま訳されてましたね。

 会議室ログを読む限りでは、『帰還』に対して不満や失望を持つ主な要因は
 1.ゲドがしょぼくれちゃったこと
 2.フェミニズム思想が全面に押し出されすぎていること
 3.もはや児童文学とはいえないこと
 4.エンディングのカレシンの登場の唐突さ
が、あげられるようですが、4番目以外は、私としては別に気にならないです。
特に1番目については、かつて3巻目でゲドが「わし」という人称を使った時点でイメージ壊されつくしてるから、 いまさらしょぼくれてたって平気だもんね〜、というほかはない。(というわけで、私は『さいはての島へ』が嫌いでした)

 エンディングに関しては、確かに唐突。アスペンにしても、もうすこしどうにかならなかったもんでしょうか。 あの男がああなったのは、自業自得で別に構わないんだけど、あそこまで男の傲慢さをリアルに見せ付けなくても〜と思ってしまう。 男性は、『帰還』に描かれた男性像は酷すぎると思っているフシがあるが、あんな男、現実にいくらでも転がっている。

ゲーム日記―『AZEL』

 アスペクト版のAZEL攻略本(とっても凄い。攻略本でここまでやるかというような本。)を手に入れ、AZELのやり残し分をプレイ。 ようやくシェルクーフの中に入る事が出来(壊すべきものを壊していなかったらしい) ちっちゃいのを連れて飛び回ることに成功。やっぱり前作のゲームも探すべきかもしれません。


1998.08.26

■ル=グィン『さいはての島へ』

 ル=グィン『さいはての島へ』(岩波書店)を読み返したくなって、再読。
昔読んだときは、アレンのアホさ加減にうんざりしたものだけれど(誰か同じような感想を……うさぎ屋さんだったかな)、 さすがにこちらが年をとった今ではそんなことはない。が、魔法の衰退と死の世界というテーマが、相変わらず、いまひとつピンとこない。 ということで、ゲド戦記は、2巻→1巻→4巻→→→3巻の順で好きということが判明。3巻以外の3冊の順位はそれほど変わらないです。


1998.08.27

新大久保のブックオフ

 Niftyのシレンパティオのあすかさんご一家が岡山から上京するというので、ミニオフに出席するため上京。
正午に秋葉原で待ち合わせなので、それまで新大久保のブックオフで本を漁る。本当は、新宿古書センターにも寄るつもりだったけど、時間がなくて寄れなかった。

 で、新大久保のブックオフですが、さすが東京のブックオフは回転が早い。またハヤカワ文庫FTがいろいろ出てました。私が持ってるものばかりでしたが。
1階のハードカバー売り場で、田中芳樹『風よ万里を駆けよ』(徳間書店)を100円でゲット。
マンガのセット売りコーナーで、出ない出ないといわれていた三原順『ルーとソロモン』全3冊セットをゲット。 わざわざ東京へ探しにいった人もいるというのに、なぜ今ごろ? ほんとに、タイミングってのがあるみたいです。 この本は古本パティオの方にお譲りする予定。
たらさわみち『ぼくら少年合唱団 3』(新書館ペーパームーンコミックス)をみつけ、珍しかったので、ゲット。 麻城ゆう『シンデレラの罠 天界樹夢語り 4』(新書館ウィングスノベルス)をみつけてゲット。新刊じゃ見つからないんですもの。

あすか一家上京オフ

 秋葉原であすか一家とラッコさんと合流し、喫茶店へなだれ込む。大人たちがオタクな話題に花を咲かせている間、 オタク英才教育をほどこされたあすか家のひとり息子(小1)は、モバイルパソコンをいじくって遊んでいました。 末おそろしいというか、将来が楽しみというか……(笑)。 この小学生は、シレンやトルネコの大ファンで、ゴブリン、ドワーフという言葉に敏感に反応する。 でもって、今はお父さんが読み聞かせるトールキン『ホビットの冒険』(岩波書店)に夢中で、東京遠征にまで『ホビットの冒険』ハードカバー版を持参したというツワモノ。 「ゴクリゴクリシーシー」と叫んでいたところをみると、ゴグリがお気に入りらしい。ますますもって将来有望。(笑)

 喫茶店で3時間ぐらいねばった後、セガのお店でキャラクターグッズを眺めたり(いいトシの大人4人+小学生はかなり異様だったかも)、 手塚治虫のキャラクターグッズを打っている店を覗いたりして5時に解散。
あすか一家のお土産の廣榮堂本店の「元祖 きびだんご」はとっても美味でした。(あすか夫人からあげまるさんによると、岡山で一番美味しい店らしい)

BOOK GARDEN フローラ上野店

 帰りに上野駅構内のBOOK GARDEN フローラ上野店で、中井英夫『彼方より』(創元ライブラリ)、『香りの時間』(創元ライブラリ)を買う。 駅構内の本屋のくせにこういうマニアな本の在庫がある店なのだ。私は恩田陸の本をここでみつけた。 忙しくてわざわざ本屋へ寄る暇のない会社員には、ありがたい書店だろう。 どうかこのままマニアにも対応した在庫管理を続けてくれますように。


1998.08.28

 麻城ゆう『シンデレラの罠 天界樹夢語り 4』(新書館ウィングスノベルス)読了。


1998.08.29

BOOK・OFF太田新井店

 大雨が降っているというのに、夫が出かけるという。行く先を教えてくれないのだが(^_^;)、どうも欲しいCDがあるらしいので、きっとまたブックオフだろう。 もちろん、くっついて行く。

 行く先は太田市のブックオフだった。道が真っ白に見えるくらい雨が降っていたが、ともかくブックオフを目指す。
なんだってこんな日に出かけるんだか。と、思ったが、BOOK・OFF太田新井店は割に混んでいた。雨だから屋根のあるところへ人が集まるらしい。
1ヶ月前に来たばかりだし、それほど品揃えは変っていないだろうと思ったら、意外にそうでもなく、 山田ミネコファン手放したらしい本をごっそりゲット。
・山田ミネコ『パトロールシリーズ1 笛吹伝説』(大都社)
・山田ミネコ『パトロールシリーズ2 影―シャドウ―』(大都社)
・山田ミネコ『パトロールシリーズ3 クレイジー・ドリー』(大都社)
・山田ミネコ『パトロールシリーズ4 風の迷路』(大都社)
・山田ミネコ『呪禁師の森』(双葉社 フタバ・ファンタジー)
・名香智子『ふんわり狩人 2』(新書館ペーパームーンコミックス)
・綾辻行人『迷路館の殺人』(講談社文庫)
・大原まり子『恐怖のカタチ』(朝日ソノラマ文庫)

結構な収穫でした。
あと、本棚の間を浮遊していて、わかったことがひとつ。
ブックオフは、定価の10分の1で買い入れ、半額+αで売り、3ヶ月たっても売れなかったら100円セールにするというシステムらしいんですが、 その3ヶ月たったらというのをどうやって判断しているのか不思議でした。どうやら価格ラベルの色で区別しているようです。ラベルの色は赤、黒、青、緑。 1ヶ月ごとにラベルの色を替えていけば、3ヶ月たった本もすぐ判りますものね。

BOOK・OFF 太田高林店

 もう一軒のBOOK・OFF 太田高林店では、 妹尾ゆふ子『仮面祭』(白泉社花丸ノベルズ)、妹尾ゆふ子『邪眼の王子』(白泉社花丸ノベルズ)が出ていたので、救出。 ひょっとすると、新たな読者の獲得を邪魔してるだけという気もしないでもないですが、花丸ノベルズっていまやヤオイ本ばかりだから、 あそこに並んでるとファンタジーファンの手に渡らないと思うのよね。
(これ多分版元品切れ状態だと思いますので、読みたいという方はメールしてください。)
最後にいつもはあまり見ないハードカバーの棚をみていて『薔薇の黙示録』(青林工藝社)を発見。ウテナ本です。 水玉蛍之丞さんが描いていたので、ゲット。


1998.08.30

大雨

 大雨。我が家は、利根川の堤防が決壊するとえらいことになる地域にあるのだが、まだ大丈夫の様子。
郡山の方は大変らしい。Niftyの知人で郡山の人がいるのだが、大丈夫だろうか?

■めるへんめーかー編『魔法の鍵』

 めるへんめーかー編『魔法の鍵』(集英社コバルト文庫) を半分ほど読む。
今のところ、気に入っているのは、波多野鷹「私はその鍵を十年間持っていた」。この人、上手かったんですねぇ。 そういえば、『都市に降る雪』って波多野鷹でしたっけ。あれは凄かった。 コバルト文庫で出ていた本は、ほとんど絶版状態のようですが、ブックオフには結構出回っているので、今度拾ってこようかと思います。

 『魔法の鍵』は、1989年の本ですが、巻末の目録を見ると今はもういない作家の本がいっぱい。(^_^;)
前田珠子が『まどろみの守護者』を出した頃ですからねぇ。 今でも残っている人、赤川次郎、新井素子、久美沙織(古い本は絶版)、倉本由布(古い本は絶版)、 氷室冴子、日向章一郎、藤本ひとみ、山浦弘靖。うーん……。
少女ノベルズは、読者と一緒に作者も入れ替わるから、古本はどこも持てあましているみたいです。 買い入れを中止しているところもあります。でも、まあ、仕方ないよねぇ。大人になってからも読み返したくなる作品って少ないんだから……。

『薔薇の黙示録』

 『薔薇の黙示録』(青林工藝社)読了。
ああ、ウテナのページを作るつもりで、イラストも描いたのに……。今更遅いよね。



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