1998年 |
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こそっと、【ReadMe!】に登録してみました。
実は、細田さんのレビュー目当てだったりします。どんな結果がでるでしょうか。ああ、コワイ…(^_^;) びくびくドキドキ。
(後記:「細田さん的に良い評価」をいただきました。嬉しいです。やはり「...」を「…」に直したのが良かったかと…。(笑))
Niftyの古本パティオのSIMAさん、もよさんから、それそれ山田ミネコ『スプーン一杯の愛で』の1巻と2巻が届きました。
このパティオは、会員30人ほどなのですが、いずれ劣らぬ古本探しの名人ばかり(中にはそういう本を出している人もいる)で、
そういう人間が日本国中で探求書を探してくれるので、その獲得率にはすさまじいものがあります。多分、探求書の9割は見つかっているんじゃないかな。
私の探していた山田ミネコ本は、その中でもレアに属するものだったのです(Bizseekでもみつからなかった)が、このところ、ガンガン発見されておりまして、
ついに、『星のこわれる音』(朝日ソノラマ)を残して、全コミックスゲットなるかという状況です。
このパティオの成功の最大の理由は、小規模なクローズドな環境にあるんじゃないかと思います。
早い話、見ず知らずの人間に本を譲ったり本を探し出してきたりするのは嫌だけど、
知り合いだったら気合入るよね、ということです。探求書が重なった場合も、メールじゃんけんでカタがつくし。
メンバーの守備範囲が重なっているっていうのも、ポイントです。自分に興味のない本って、古本屋にあっても目につかなかったりするんですね。
相場もわかんないから、買おうと思っても手をだしにくかったりしますし。
インターネットで同じようなことをやろうとしている方もいらっしゃるとと思うんですが、
まあ、御参考までに。
△
天気が良かったので、浦和のユザワヤへ手芸用品の買い出しに出かけました。
駅にいく前に銀行と本屋へ寄り、本屋で整理前の前田珠子『破妖の剣外伝3 忘れえぬ夏』(集英社コバルト文庫)を見つけ購入。 本棚に並べる前に売れたのが嬉しかったのか、店番のおばさんがニコニコして「ありがとうございましたぁっ!」といってくれたのが、気持ちよかったです。 いやぁ、そんなに喜んでいただけるなら、また開店直後にいって、本買っちゃおうかなって気になります。(笑) 本屋の店員は、根暗い人間より、あかるいおばさんの方が気持ちいいですね。(本屋に限らずかもしれませんけど)
手芸やらない方はご存知ないかもしれませんが、ユザワヤってのは、手芸用品(布、毛糸、小物いろいろ)のディスカウント・ストアです。 秋葉原にパーツ屋さんがいっぱいあるビルがあるでしょ、あれの手芸用品版だと思っていただけるとよろしい。 元々は蒲田にある手芸品の卸問屋なんですが、小売りも始めて支店も増えて、今では関東一円から買い出しにくる様な店になりました。 なんせ定価の3割引ぐらいの値段で買えるから、万単位でまとめ買いする人もいるわけです。
私が買ったのは、バザーのためのフェルトとリボン、でもそれだけじゃ、交通費でアシが出ちゃうから、セーター用の毛糸も買いました。
浦和駅で降りたのは初めてですが、雰囲気がちょっと横浜近辺に似ていると思いました。それも関内駅とかあの辺の雰囲気。とても埼玉とは思えない。(笑)
色レンガを敷き詰めた並木のある商店街(さくら草通り)というのが、小規模なイセザキ町を思わせます。
特に、ユザワヤのビルある交差点が、イセザキ町のオデオンビルのある交差点そっくり。
一瞬自分がどこにいるのか判らなくなりました。雰囲気はそっくりなのに、建っているビルが全然違うという、まるで夢でよくある状況で、気持ち悪い体験でした。(^_^;)
手芸用品を買ってから、伊勢丹にくっついているデパートの書店で『SFマガジン』を探すも見つからず。やはり一般人の多すぎる書店では、SFはダメか。 駅前の小さな個人書店(少なくとも関東では駅前には必ず一軒は本屋がある)で、『SFマガジン 98年11月号』とトマス・トライオン『悪を呼ぶ少年』(角川文庫)を買う。
後者は、映画にもなった作品で、長く絶版だったのが改訳して文庫化されたもの。ホラー文庫じゃなくて、海外エンタティメントフェアの一環で、普通の角川文庫海外作品として出た。 ドナルド・E.ウェストレイクのドートマンダーシリーズ(宮部みゆきが誉めてたアレです)も出た(といのか復刊なのかな?)ので、押さえとかないといけないかも。
『SFマガジン 98年11月号』は、「世界幻想文学大賞&ブラム・ストーカー賞特集」。守備範囲ですから読まないと。受賞作リストとブックガイドが嬉しい。
10月中旬に出る予定のナンシー・A.コリンズ『ブラック・ローズ』(ハヤカワ文庫FT)への伏線か?(また狂暴な「彼女」が出るといいなぁ。ワクワクドキドキ)
ダン・シモンズ「最後のクラス写真」は、荒廃しきった世界で尋常ではない生徒を教える教師の話。
感動的な話なんですけど、そうまでして教育をしたい教師って、ある意味ではゾンビより怖い。
エリザベス・A.リン「月を愛した女」は耽美な(?)正統派ファンタジー。薔薇じゃなくて百合です。それなりに面白い。
ジェイムズ.P.ブレイロック「十三の幻影」は、ジャック・フィニィ風タイム・ファンタジー。これが一番面白かった。
これ読んで、「SFの夏」の時代にいってみたいと思う人もいる……だろうか。
藤田雅矢「ファントムの左手」も割りと面白かった。この作家の最新作『蚤のサーカス』(新潮社)は、要チェックかな。
直接購読している『季刊幻想文学 53号』が届く。
今回の特集は、「音楽+幻想+文学」。編物をする時しか自分から音楽を聞かない私にはちと辛い特集。
全然音楽に思い入れがないもので。
どういう書評がでるのか楽しみだったJ.グレゴリィ・キイズ『神棲む森の勇者』(ハヤカワ文庫FT)の評者は、小泉豊氏。
(やはり解説を書いた本を自分で評価するわけにはいかなかったのね…)「石堂さんの奥歯に物のはさまったようなFT文庫讃もおもしろかった。」の一文に爆笑。
ホラーとファンタジーの書評は、東編集長と石堂藍がそれぞれ一人だけで書くとえらいことになってしまうためか、このところ対話形式になっています。
それでもやっぱり最後には石堂藍、吠える吠える。「作家と個人的につきあいたければどんな愚作でもけなすわけにはいかないことも知らんのか。」だそうで。(笑)
ってことは、友達のいない書評家が一番信用できるってこと?(^_^;)
近所の本屋でこの間買いそびれた小野不由美『東亰異聞』(新潮社)を探す。
なかなか見つからず、これは買われてしまったか、返本されたか……と諦めかけた頃、全然関係のない本の間に納まっているのを発見。
なんでこんなところに??
だいたい、うちの近所の本屋にこの本があること自体が謎。新刊でも重版でもない98年4月20日付けの16刷(4年で16刷!!この分じゃ、まだまだ、文庫にはなりませんね。)。
『屍鬼』の代りに送り込まれてきたのかなぁ? あるいは引き取り手の現れなかった客注本か?(こっちの方が可能性ありそう)
なんにせよ、以前買いそびれていたことだし、これも縁だと購入。
以前図書館で借りて一度読んでいるのだけれど、あら筋をほとんど忘れていた。
人魂売りやら人形使いやら、火炎魔人、闇御前といった妖しいものどもが跋扈する、帝都・東亰の誕生から29年。
香具師の便利屋の万造とともに火炎魔人と闇御前の謎を追っていた、新聞記者の平河新太郎は、事件が鷹司公爵家のお家騒動に関わりがあるとにらむが……。
ホラーで始まり、ミステリで展開し、それからそれから、あとは言えない。私はラスト1行で仰け反りました。
前回も仰け反ったような気がするが、すっかり忘れているのね。(^_^;) ともあれ、傑作です。買ってよかった。
ところで、これって、ファンタジー大賞の応募作ではないのでしょうか? ちなみこの年(第五回)は、佐藤哲也『イラハイ』が大賞受賞、南條竹則『酒仙』が優秀賞受賞だそうです。
ほっぽり出していた『クーロンズ・ゲート』を再開。
女王様なスタイルのハニー・レディにくっついて劇場の中をうろうろする。
最初のミッションのこなし方が上手かったらしくハニー・レディのお姉様は、「あんた勘がいいねぇ」なんてお褒めくださる。
でもその後、道に迷ったら、「あんたもアマノジャクだねぇ。左じゃなくて右の階段だよ。それともそんないあたしと話したいのかい」なぁんて言われてしまいました。
はい、お話したいですぅ。
言われた通りにフラグを外してまわって、最後に「舞台で降りて、地下で待ってな」というから、昇降する舞台で地下1階へ降りたのだが、
ハニー・レディのお姉様が現れない。地下通路を駆けずり回っても先に進めない。そのうちだんだん頭痛がしてきて、吐き気までしてきた。
(眼精疲労のためだったらしい)
仕方なく、ゲームをやめて休む。コンピューターゲームは、自律神経に悪いことを痛感する。
昨日、自立神経をいじめたせいか、パソコンを見ると頭痛がする。
パソコンを触るのをあきらめ、本屋へいきキャサリン・ネヴィル『8(エイト)』上下(文春文庫)と、 スティーブン・マーロウ『幻夢 ―エドガー・ポー最後の5日間』(徳間文庫)を買う。
キャサリン・ネヴィル『8(エイト)』上下(文春文庫)は、ハードカバーが出た時に図書館で借りて読み、星4つを付けた覚えがある。
再読しても評価がかわらないかどうかは、わからない。(いささか尻つぼみの結末だから)
謎を秘めたチェスセットの争奪の物語で、フランス革命時代と現在のパートが交互に続く。
私は、フランス革命部分が好きだった。
スティーブン・マーロウ『幻夢 ―エドガー・ポー最後の5日間』(徳間文庫)は、かのE.A.ポーを主人公にした幻想小説。
書店でずっと気になっていたのだが、誰もコメントしていないし、徳間文庫だしで、なかなか手がだせなかった1冊。
『季刊幻想文学』の書評がかなり良かったので、カスではなかろうと購入。半分ほど読み終わったところ。
史実に即したポーの自伝的物語(幼な妻ヴァージニアのことも出てくる)と、アレクサンドル・デュマと交友のあるパラレルワールドのポー、
さらには別の名前の人格の物語まで入りみだれ、もう何がなにやら……。これを読む前にポー傑作集ぐらいは再読しておくんだったと後悔している。
(いまからでも遅くはないか)
内田善美『星の時計のリデル』とリンクするような話ではあります。
パソコンを見ると頭痛がする。頭と肩が痛くてしかたがないので、ひたすら眠る。
晴天なり。
前日眠り続けたので、たいぶ体調が良い。おそるおそる「クーロンズ・ゲート」を遊ぶ。(←おいおい、それが頭痛の原因だったのでは?)
ラベル黒さんから、山田ミネコ『アリスと3人のふたご』(白泉社花とゆめコミックス)が届く。 古本パティオの面々に探してもらっても、なかなか出なかったレア中のレア本。 ああ、嬉しい。
というわけで、『クーロンズ・ゲート』を再開。
案内人のおねえちゃんがダンジョンから出してくれないので、劇場内のミッションをやり直す。
やり直してみてようやくダンジョンから出られない原因が判明。おねえちゃんのいう「地下」というのは、通路じゃなくて、舞台を降りた別の場所だったのだ。
その後はサクサクと進み、小黒を救出、九龍フロントへ戻る。
九龍フロントでおしゃべりな陰陽師に会い、清朝へと飛ばされる。
図書館から電話があり、リクエストした北村薫『朝霧』(東京創元社)が届いたというので取りに行く。
久喜図書館から来た本だった。
早速読み始め、一気に読了。大学を卒業し編集者になった「私」のその後が描かれる。
例によって人は死なない。 が、ひょっとしたら殺人以上に冷酷かもしれない人の仕打ちが語られる。
なんだか雰囲気が向田邦子に似てきたような気がする。
一番印象に残ったのは、解説にも引用されているこの台詞。
「損をするのが分かっていても、出さなきゃいけない本って多いでしょう。 本屋って、たまたま損をするわけじゃあないのよ。本屋が稼ぐっていうのは、売れない本のため。ね、社員のためじゃないの。一億入ったら、《ああ、これだけ損が出来る》と思うのが、本屋さんなの。」(p.81)
本当かなぁ〜?
夜中、夫が買ってきた『もののけ姫』のLDを見る。
初回の感想(97.07.19)に、付け加えることはあまりない。
まったく、宮崎アニメでこんなに魅力のないヒロインってのも珍しいんじゃないかと思ってしまう。趣味悪いぞアシタカ。
だいたい、他の女に貰ったアクセサリーをプレゼントなんかするなっつーの。
コダマは、やっぱり可愛いい。
レンタルビデオ屋に併設された本屋で、森博嗣『有限と微小のパン』(講談社ノベルス)を発見。
分厚い!
前作との間に京極夏彦の新刊があったせいか、「もう出たの!?」という感じ。
田中芳樹『東京ナイトメア 薬師寺凉子の怪奇事件簿』(講談社ノベルス)も見つけ、夫に買わせる。作家ごとに購入分担が決まっているのだ。 これは『メフィスト』に掲載されたものだろうか? 文庫の続きであることをちゃんと帯に書いておいて欲しい。 新作なのか文庫が新書になった(田中芳樹の場合、版元が替わるとそういうことも有り得る)のか判断がつかず、しばらく悩んでしまった。
『ファイブスター物語 IX』(角川書店)が出ているのも見つけ、やっぱり夫に買わせる。 早速読み始めたものの、ストーリーの流れがよく分からず、結局全巻読み直すことになった。 一応全部伏線があって、話も進んでいるようである。 自分勝手に話が進む(エピソードの時空間があっちこっち飛び、人物の区別がつかない。)にも関わらず、面白いんだから困ったもんだ。 こういうのは、この作者だからこそ許されるのだ。こんなのが業界標準になったらイヤだけど、さすがに世の中そんなに甘くはない……と思う。(甘かったりして)
『図書目録 白泉社全作品 1998-1999』というのも見つけてゲット。A5判160ページオールカラーという豪華な図書目録。もちろんタダ。
こんな豪華なモンをタダで配る余裕があるなら、アレとかアレとか復刊してよ〜と思わないでもないですが…。
こーゆーの客に配って、販促になるのかなぁ? 本屋には1冊は置いておく必要があると思うけど、持ち帰った目録見て本を買う客はあまりいないのでは?
ほんとに注文する場合は、カラーじゃなくていいから、作者名とタイトルと収録作品の一覧と申込書(角川やプチフラワーがやってる、取次・番線印を押してハガキに貼って出版社に出すやつね)が付いている
目録の方が便利だと思う。
カラーの目録は、私みたいな目録オタクが喜ぶだけという気がしますけど、まあいいや、もらえて嬉しいのは確か。
眺めていると、とっても楽しい。表紙写真が出ているのだけれど、白を基調にしたデザインの白泉社文庫だけ異質なのが笑える。多分、OLが電車の中でカバーなしで読んでも恥ずかしくないデザインってことなんでしょう。
(でも、『イブの息子たち』と『エレキな春』の表紙はちと恥ずかしい)
謎なのは、ジェッツコミックスで、少年漫画と青年漫画と少女漫画の愛蔵版や傑作集がごちゃ混ぜに入っている、なんでもアリのラインナップ。
でもって今は、『少年ジェッツ』って雑誌はないのね。(^_^;) 名前変えるのが面倒だってことなのかな〜?
読者としては、叢書名を変えるついでに絶版にされるよりは、そのままの名前で在庫を持っていてくれた方がありがたいですけどね。
ひかわきょうこのコミックスは残っているのに、成田美奈子の初期作品のコミックスは、残っていない。 明智抄の『サンプル・キティ』が何巻あるのか調べようと思ったら、これも残っていなかった。ううむ。 坂田靖子は、初期短篇集がジェッツコミックででたららしいのだけれど、それも残っていないしなぁ……。
出版社の目録に絶版本が載っていないのは仕方がないことなんだけど、どこかにデータがなくちゃ、探す事すらできないんですよ。
書店や出版社が、絶版本のデータを扱うのは難しいし、日本の図書館は、はっきりいって役に立たない。対象が漫画であればなおのこと。
ってことで、ファンサイトの著作一覧ってのは、重要なんです。
ホームページ持っている人は、自分の持っているいろんな作家の本の不完全なリストなんかより、一人の作家に絞った全作品リストの方がずーっと他人の役に立つんだから、そういうの載せて欲しいです。
いい加減なリストだと黙殺されるだけだけど、ある程度の情報量があるリストなら、不足分は誰かが補完してくれます。(経験者は語る。)
自分の持っている本をリストアップするっていうなら、作者、書名、出版社(と叢書名。○○文庫とか××ノベルスとか)という最低限の書誌情報ぐらいちゃんと載せてね。
ハードカバーの場合は、出版年もあるとベター。ISBNが載ってると、もっといい。
それに手持ちの本なら感想の1行や2行は、欲しいと思う。
天気がよかったので、赤城山までドライブ……のはずが、途中で運転していた夫の気力が尽き、BOOK・OFF館林店へ。 前回(1998.08.15)とは随分と品揃えが違う。うーん、大きな店だけに回転が早いのかもしれない。
今回一番気になったのが、フラワーコミックス版の萩尾望都『トーマの心臓』3巻揃え(29刷のものだった)と同じくフラワーコミックス版の竹宮恵子『空が好き!』2巻揃え。 なにしろ、チューリップマークのフラワーコミックスだから目立った。
小学館のフラワーコミックスは、背表紙のマークデザインが2回ほど変っていて、 一番初期(1975年〜)のものは、チューリップの中に「フラワーコミックス」と書かれたマーク、 その次が、ひまわりマーク、現在は「FC」のCの字の中に花が描いてあるマークである。 1988年にはもう「FC」マークに切り替わっていたから、FCマーク以外のフラワーコミックスは、とっても珍しいんである。
萩尾望都『ポーの一族』『トーマの心臓』は、今でもチューリップマークで出ているはず(オソロしい事に1975年に出た版が今でも現役)なのだが、
そういった本が古本屋に出る事はめったにない。マニアは愛蔵するし、そうでない場合は手荒く扱って捨てちゃうからである。
今回見つけた本は、美本だった。ファンが大事にしていた本なのだ。結婚を機に手放したのであろうか。うーむ。
『トーマの心臓』があって、『ポーの一族』がないのは変だと思って店内を探したら、「赤本」と呼ばれる『萩尾望都作品集 第一期』の初期の版の
『ポーの一族』4巻揃えを見つけた。きっと、これだ。
とまぁ、古本屋で売り手をプロファイリングしてしまう私であった。(笑)
買おうかどうしようか迷ったが、『トーマの心臓』も『ポーの一族』もハードカバーで持っているので、結局やめる。
文庫本のコーナーでは、探していた山尾悠子『オットーと魔術師』(集英社コバルト文庫)をぽろっと発見してしまう。
どんな背表紙だろうとずっと思っていたのだが、ベージュ色だった。
3冊100円だというので、波多野鷹『あの湖につづく空』『Aqua―水のある風景1』(集英社コバルト文庫)も一緒に購入。
ハヤカワ文庫FTでは、ジェニファー・ロバースン『森の姫君』をゲット。FTは、どれを持っていて、どれを持っていないのか、だんだん判らなくなりつつある。
(このへんの3部作は、あまり興味ないので、特にあやふや。)探索本リストを作らねば。
最後に漫画本コーナーで名香智子『パールパーティ』(小学館フラワーコミックス)の2巻と3巻を見つけて購入。
こんな感じ。(もちろん実物は縦書き。「馬」っていうのはコバルト文庫のマークね)
SFファンタジー オットーと魔術師 山尾悠子 |
[馬] | 集英社文庫 |
名香智子『パールパーティ』(小学館フラワーコミックス)の2巻と3巻。
父親が急死して一文なしになり、恋人にも去られたファザコンのお嬢様が、真珠に魅せられて男を食い物にして成り上がって、多分最後には真実の愛に気付く物語。
和製スカーレット・オハラみたいな話。男を利用するくせに、自分を愛してくれない美男の前夫に未練たらたらなのが情けない。
郷原って良い男なのに、なんでその価値がわからんのかな、この主人公は。
ということで、続きが読みたいのであった。佐伯かよのだけでなく、こういうのも文庫にして欲しい。
名香智子は、もう少し評価されてもいい感じがするのだけれど。男性が読むと腹立たしいのかな〜。
(1999.07.08現在)
田中芳樹『東京ナイトメア 薬師寺凉子の怪奇事件簿』(講談社ノベルス)読了。
財産と警察権力を濫用し、好き勝手やってる警視庁の警視「ドラまた(ドラキュラも跨ぐ)お凉」こと薬師寺凉子とそのお傅り役(「傅く(かしずく)役」、要するに「下僕」(笑))の泉田準一郎が、
怪奇な事件(というには、あまりにお笑い)を解決する(というのでしょうか?)シリーズ第二弾。第一弾は、講談社文庫から出た『魔天楼』です。
今回もライバルの室町由起子警視と一緒に燕尾服に網タイツ姿で、腐敗官僚や化け物相手に暴れまわってくれます。
読んでいる最中は実に楽しかった! 読み終わったとたん筋を忘れてしまいましたが、ストレス解消のために勢いで読む本はそれくらいでちょうどいいでしょう。
清朝のイベントをクリア。ダンジョンの中だけでは飽きるだろうということなのかな。
確かに気分が変って良かったけど、かなり重要なイベントなのにちょっと物足りなかったような。
あっさりと、九龍フロントに戻る。
山尾悠子『オットーと魔術師』(集英社コバルト文庫)を読む。
長篇かと思ったら、表題作と「チョコレート人形」「堕天使」という短篇と「初夏物語」という連作の入った短篇集だった。
短篇3作は、オチのない星新一といった、ちょっと皮肉な作品。「仮面舞踏会」のような幻想小説を期待していたので、ハズしたかとがっかり。
でも不思議なビジネスマン「タキ氏」が出てくる「初夏物語」は、なかなか良かった。まあ、ありがちな設定ではあるのだけれど、第一話と第三話は面白い。
(どちらも、青年が子どもの扱いに苦労する話だったりする。)それにしても、この連作のタイトルは、どうにかなりませんかね。
九龍フロントで、セミナーを阻止。あちこち周らなくちゃいけなくて、とっても面倒くさい。
森博嗣『有限と微小のパン』(講談社ノベルス)を読み始める。
九龍フロントの用事を済ませ、西城路へ。ダンジョンに入り、うろうろ。
ここの案内人は悪い奴じゃないんだけど、やっぱり劇場の案内人だったナイス・バディなおねえさんが恋しい。(笑)
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