diary Alisato's 本買い日誌
1998年11月前半 *


1998年
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1998年11月前半

11月前半の話題一覧
11月前半の読了本


1998.11.01(日)

 しつこくブックオフめぐり。

BOOK・OFF太田新井店

 BOOK・OFF太田新井店。 ここは、何度も行っているところなので、あまり目新しいものはない。
名香智子を何度も拾っているので、また出ないかと思ったのだが、残念ながら、『パール・パーティ 1』のみ。
・名香智子『パール・パーティ 1』(小学館 フラワーコミックス)
・小野不由美『緑の我が家』(講談社X文庫ホワイトハート)
・バートン『バートン版 アラビアンナイト物語』(角川文庫リバイバルシリーズ)
・萩尾望都・野田秀樹『戯曲 半神』(小学館)

BOOK・OFF太田高林店

 BOOK・OFF太田高林店
ここも何度も行っているので、目新しいものはない。でも以下の本を見つけた。
・紺野キタ『ひみつの階段 2』(偕成社 ファンタジーコミックス)

◆紺野キタ『ひみつの階段』

 紺野キタ『ひみつの階段 2』(偕成社 ファンタジーコミックス)は、ネットの一部で話題になっている女子校を舞台にした学園ファンタジー。 A5判の大きい本でした。
寄宿舎のある女子校で、過去と未来がつながったり、幽霊があらわれたり、いろいろ不思議なことがおこったりするお話。 この学校の制服は、アヤナミやアスカが着ているのとデザイン同じ。 2巻のみのゲットなので、人物の把握ができないのが残念。どうも短篇ごとに出てくる生徒の世代が微妙に違うらしい。 ある短篇で学生をやっている子が別の短篇では先生だったりするし。 たしかファンページがあったはず。
ってことで、探してきました。ファンページは、【紺野キタ「ひみつの階段」】です。


1998.11.02(月)

■小野不由美『緑の我が家』

 小野不由美『緑の我が家』(講談社X文庫ホワイトハート)読了。
幽霊屋敷だという噂のあるアパートで一人暮らしをすることになった高校生の周囲で起こる怪現象。 謎の手紙も無言電話もコワイけど、やっぱり一番コワイのは黄色いチョークでびっしり描かれた落書きですね。

久美沙織『これがトドメの新人賞の獲り方おしえます』を読んでから、これを読むと、ホラーを描くには描写力が必要だというのがよーくわかる。 そして描写力のある人は小説も巧いんだということも。
考えてみれば、今注目の作家って、ほとんどホラー小説描いてますね。


1998.11.03(火)

 よーく考えてみたら、トマス・トライオン『悪を呼ぶ少年』(角川文庫)を10/30に読了していたようです。 というわけで、そのへんの日記を直してあります。

 身内の不動産関係のトラブル再燃。精神点にダメージ。胃が痛いっす。
イシャーの武器店とか出現してくれないかなぁ。


1998.11.04(水)

◆吉田秋生『吉祥天女』

 吉田秋生『吉祥天女』読了。ふつう漫画は、すぐ読んでしまうから読了記録つけてないんですが、これは読むの大変だったので。
うまやどさんが女になって男に復讐する話のような気がする。男に手っ取り早く復讐するなら、妖婦になるのが一番さって、話かな? もちろんそれは、全然幸福なことじゃないんだけど。
小夜子の周囲ではなぜか突風が吹く。『六番目の小夜子』にも竜巻が出てくるのは、このせいか?


1998.11.05(木)

 かとうあやから電話あり。
元気ぃぃ〜!」と、相変わらず元気な人です。私は胃痛のせいもあって異様にテンション低かったですけど。
今度会うときには、森博嗣が昔やってた同人誌とか見せてくれるそうです。

■綾辻行人『水車館の殺人』

 綾辻行人『水車館の殺人』(講談社文庫)読了。
誰が犯人かは、最初のほうの「文章」ですっかりわかっちゃうんですけど〜。オチも予想の範囲。(^_^;)
「館」そのものは魅力的なんですけどねぇ。美少女なんて、ぜんぜんキャラ立ってないし、探偵役はいやな奴だし。 なんかしらんが、執事の人がいちばん良かった。
こういう設定にするんなら、もっと力いっぱい幻想味を強めてほしかったよなぁ、と幻想文学読みの私は思うのであった。
あとがきの綾辻行人御本人の文章人格は可愛げがあって、結構好きです。(この人の書いた解説は、どれも良い感じ。)

有栖川有栖(またこいつか)の解説は大仰なわりに何をいいたいのかよく分からない。 社会派推理小説がハバをきかせていた時代に綾辻行人と自分が、「本格派」でデビューするのは大変だったんだから、 リアリティがないなんて批判するな、といいたいのかな? 私は設定が荒唐無稽だって構わないと思っているんだけどね、その荒唐無稽を読者に納得させるだけの文章力がないのは問題だと思う。 (だからさ、京極夏彦と森博嗣はあれでOKなんです。)


1998.11.06(金)

電子書籍

 【電子書店パピレス】にようやく久美沙織のソーントン・サイクルシリーズが入荷したようです。 PDFデータでもダウンロードできるのかな?(後日確認。TEXTファイルのみのようです。)
現在電子本としてはエキスパンドブックとPDFの二つの形式がありますが、 うちにあるエキスパンドブックのブラウザは全画面を使用するので、なんだかプログラムから抜けられないような気がして、とってもコワイです。 (ブラウザのバージョンが古いだけかもしれないけど)PDFの方は、WWWブラウザに近いのでちょっと安心。
エキスパンドブックの方が本という形式に近いみたいですけどね。

 まだSFオンラインの恩田陸の有料データをダウンロードしてないんですが、誰か感想を書いている人っているのかな?

 ところで、古本パティオの情報によると、塔晶夫版『虚無への供物』は古本屋で6万円だそうです。どひゃ。


1998.11.07(土)

大宮で鍋を買う

 不動産関係トラブル処理で出かける。ちっとも嬉しくない。
帰りに大宮のデパートで鍋とフライパンを買う。夫が勤続15年ということでデパート商品券を貰ったはいいが、使い道がないので、鍋を買う事にしたのだ。 イナカに住んでいると、デパート商品券というのは、使い道がない。図書券の方がよっぽどありがたいのに。

大宮そごう 三省堂ブックポート

 大宮そごうには三省堂ブックポートがはいっていて、本の謝恩価格セールというのをやっていた。 ハードカバーが3割引きぐらい。あんまり面白そうな本はなかったけれど。
文庫の棚を見ていたら、ミューリエル・スパーク『スパーク幻想短篇集 ポートベロー通り』(社会思想社 現代教養文庫)というのが平積みになっているのをみつけた。 1990年発行なんですけど、なぜ今これが? これとほぼ同時期に『シュペルヴィエル幻想短篇集 沖の少女』(社会思想社 現代教養文庫)というのも出てたんだけど、そっちはなかった。 シュペルヴィエル(『沖の少女』は、ハヤカワ文庫NVでも出てた)と一緒に出てたんなら名作だろうと購入。
あと話題の小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書)も購入。

 『河出文庫解説目録 '98〜'99』『ちくま新書解説目録 1998年9月』『小学館のコミックス 解説目録1998秋』もあったので、例によってゲット。
ちくま新書には、なかなか面白そうな本が多いです。特に文章読本関係、タイトルの付け方が上手いですね。中村明『悪文―裏返し文章読本』、アリアドネ『調査のためのインターネット』、藤田節子『自分でできる情報検索』 山崎浩一『危険な文章講座』(←これはタイトル負け(笑))とか。
『小学館のコミックス 解説目録1998秋』をチェックして、FC版萩尾望都『ポーの一族』『トーマの心臓』がまだ生きていることを確認。いったい何刷になったんでしょう? でもさ、この目録、値段が書いてない。これって問題あるんじゃない? (値上げするつもりか、小学館?)

 別の本屋で、紺野キタ『ひみつの階段 1』(偕成社 ファンタジーコミックス) をみつけて購入。
ちょっと嬉しい。


1998.11.09(月)

自転車で

 天気が良くてあたたかかったので、ふと思い付いて自転車で隣町まで行けるかどうか試してみた。 なんせ最近太ってしまった(昔のスカートが全部入らないっ!ショック!)ので、運動せねばならないわけでして。

埼玉というのは、秩父以外は平らだから自転車移動には最適なのですね。しかも私の住んでいるところはイナカだから、 田んぼの真ん中を舗装道路がまっすぐに伸びているわけです。まあ途中、用水路を渡る橋があったりするので、ちょっとばかりくねってますが。 そういうところを、スズメやカラスを追い立てて自転車(ママチャリってやつね)で走るのは、案外快適でありました。 6kmの距離を30分弱で走破。隣町の駅前のスーパーでジュース飲んで(考えたら、ここで糖分とったらなんにもならんがな)、 また30分かけて戻ってきました。
毎日これやったら、絶対やせると思いましたです。でも、そんな根性ない〜。


1998.11.10(火)

 いろいろあって、今日は自転車に乗れませんでした。やっぱり私って、根性なし。

■麻城ゆう『天界樹夢語り2 真逆の剣』

 麻城ゆう『天界樹夢語り2 真逆の剣』(新書館ウィングスノベルズ)と 『天界樹夢語り3 裏切りの海』(新書館ウィングスノベルズ) 読了。 これは、ちゃんと順番に読まないと、登場人物の関係がわからないことに気づき、続きも再読。

■恩田陸「イサオ・オサリヴァンをさがして」

 ようやく【SFオンライン】の恩田陸の短篇をダウンロード。
PDFファイルを読むのはこれが初めてだけれど、どうもエキスパンドブックよりPDFの方が分がありそう。なんせ字の大きさが変えられるし、ヘルプも分かりやすい。 でも一度全画面表示モードにしてみたら、抜けられなくなって焦った。
内容の方は、というとさすが恩田陸。日本人にとっては縁遠いベトナム戦争をどう扱うんだろうと思いましたが、なるほどこういう手ですか。 固有名詞抜きでも読者の記憶にアクセスできる手腕はさすが「ノスタルジー」の作家。 早く続きが読みたいものです。
ところでイサオ・オサリヴァンの造型のモトネタは、樹なつみ『OZ』と見た。違うかな?

■小谷真理『ファンタジーの冒険』

 小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書)読了。
あの小谷真理なので、ちょっと身構えつつ読み始め、案外読みやすいので、 「なぁんだ、ちゃんと一般人にも判る文章が書けるんじゃん」と思って読み進んでいたら、 第四章、第五章と小谷節が炸裂、もうこれは入門書じゃないです。(T_T)。
「入門書」を謳うなら、説明抜きに批評用語を出したり、後から思い付いたように説明を加えるのを止めて、 ちゃんと順序良く説明して欲しいもんです。ふつーの人は、複数パラグラフに同時アクセスすることはできないんだから。

 内容については、妹尾ゆふ子さんが【SFオンライン】や【うさぎ屋本舗】の書評で指摘しているように、 「フェミニズムの視点で」というのを強調しておくべきだろうと思います。
特に『指輪物語』を「世界を分けて闘争する妖精女王ガラドリエルと魔王サウロンとの魔法合戦」の物語として読む人はあまりいないと思うんだけど。 私はあれは、「魔王サウロン対ガンダルフを中心とする反サウロン勢力の指輪争奪戦争」だと思っておりましたが。 ガラドリエル様って、魔法のアイテムをくれるだけの存在だと思ってましたし。

 取り上げられている本の書誌情報リストがないのも、入門書としては問題。 第三章、第四章の内容を削ってでも入れるべきだったのでは? かなり面白いリストになるはずだったので、削られたのは本当に残念。

巻末の参考文献リストで、<指輪物語>の1976年の版が2回出てくるのが謎。(多分1つは改訂版のはずだったんでしょう) それからp.182 久美沙織が久美「佐織」になってますね。(^_^;)。あと、p.135のタニス・リーのDelirium's Mistressが、 『妖魔の女王』(正しくは、『熱夢の女王』です)なのも謎。他の翻訳書の書名はカンペキなのにね。校正し忘れか?
あと小谷真理サンは、児童文学は守備範囲外みたいですね。天沢退次郎は押さえてあるけど、 アラン・ガーナーもロイド・アレクザンダーも抜けてるぞ。 まあ、それを入れるとただですら広いファンタジーの定義がさらに広くなってしまうのは判るけど。


1998.11.11(水)

リサイクル書店 ブックス王

 例のトラブル処理の件で夫が有休を取ったので、用事が済んだあと買い物に行った。
帰り道、潰れたボーリング場に古本屋が出来ているのを発見、中を覗く。
ここもブックオフの真似をしているが、真似しきれていない「勘違いしたリサイクル系」。 そのうち潰れそうだが、掘り出し物はこういうところにあったりする。 価格設定はブックオフより安い。一応、本のクリーニングができている。 ブックオフの最大の功績というのは、他の古本屋も本を磨くようになったことではないかと思う。 海外物の文庫まで著者名順に並べているのは立派。 しかし、本の表紙に値段ラベルを張るのは止めてくれ。

 ざっと見てまわったところ、漫画はたいしたことがなかったが、文庫に珍しい物があった。
・C.G.フィニー『ラーオ博士のサーカス』(ちくま文庫)……探していたので嬉しい
・泡坂妻夫『天井のとらんぷ』(講談社文庫)……探していたので嬉しい
・麻城ゆう『満員怨霊 タロットカードは天使を招く』(大陸書房ネオファンタジー文庫)

 店の隅っこに、10冊でも1冊でも100円という投げ売りコーナーがあった。 そこをチェックしてみたところ、なんとっ! ハヤカワ文庫の青背(ただし、どれも汚い)が20冊ちかく転がっていた。 キブスンとかエフィンジャーとかベアとかベンフォードとかカードとか……。でも、持っている本と欲しくない本がほとんどだったので、 『奇人宮の宴』だけ拾う。結局買ったのは以下の4冊。全部で100円

・ロード・ダンセイニ『魔法使いの弟子』(ハヤカワ文庫FT)……持ってるけど拾う
・ティム・パワーズ『奇人宮の宴』(ハヤカワ文庫SF)
『旺文社文庫解説目録 1972年夏』……つい買ってしまった
『SFマガジン 1990.10月号』……創刊400号記念特集号!

一番の掘り出し物は、『SFマガジン 1990.10月号』。創刊400号記念特集号で、定価2500円を25円で入手(笑)。 SFマガジンの創刊号の復刻は載ってるは、「アルジャーノンに花束を」の短篇版は載ってるは、「現代SF作家名鑑」に「SFマガジン年表」、 海外SF再録特集と盛りだくさん。今買ったら4千円ぐらいの価値がありそうですが、それが25円っ! もお、笑いが止まりません。

■泡坂妻夫『天井のとらんぷ』

 泡坂妻夫『天井のとらんぷ』(講談社文庫)読了。
引退した女流奇術師・曽我佳城が登場する奇術ミステリの一冊目。奇術とミステリの両方が楽しめるお得なシリーズ。現在は、二冊目の『花火と銃声』のみが講談社文庫で入手可能。 『花火と銃声』を読んで気に入り、ずっと一冊目を探していたので見つかって嬉しい。
泡坂妻夫は、伏線の張り方が絶妙で、特に「カップと玉」のオチと伏線には唸りました。 奇術はトリックが大事なんじゃない、お客を楽しくあっと言わせるのが大事なのです。 そしてそれは、ミステリも同じ。
種が半分見えている奇術しかできないくせにお客が悪いと怒ったり、技術に溺れてイヤミだったりするのは、一流の奇術師とはいえませんよね。

■綾辻行人『人形館の殺人』

 綾辻行人『人形館の殺人』(講談社文庫)読了。
これは面白かった。ミステリというより幻想味があって好き。綾辻行人の文章がいきなり上手くなったような……。一人称の文体のせいかもしれませんが。 小野不由美サンと皆川博子サンの影響を感じるのは私だけ?
『人形館の殺人』は、「緑影荘」というアパートへやってきた青年が、何者かに狙われ、封印されていた幼いときの記憶をよみがえらせる物語。 小野不由美『緑の我が家』(『グリーンホームの亡霊たち』)は、「グリーンホーム」というアパートにやってきた少年が、亡霊たちに狙われ、封印されていた幼いときの記憶をよみがえらせる物語。 『人形館の殺人』のノベルス版の発行が1989年4月で、『グリーンホームの亡霊たち』の刊行が1990年11月なんですが、 なんだか夫婦競作みたいな感じですね。アパートにはモデルがあるんじゃないかとか、「アパート」「脅迫状」「子供時代の記憶」の三題話を作る課題があったんじゃないかとか、いろいろ勘ぐってみたくなります。(笑)
皆川博子についてはですね、綾辻行人が解説を書いている作品がありまして、それがちょっと似ているかなぁ〜と。作品名を挙げると趣を削ぐかもしれないので、書きませんが。題材は全然違うんですけど、オチが……。


1998.11.12(木)

 身内が交通事故を起こした。今年は厄年である。

■麻城ゆう『満員怨霊 タロットカードは天使を招く』

麻城ゆう『満員怨霊 タロットカードは天使を招く』(大陸書房ネオファンタジー文庫)読了。 男がみんな妊娠しちゃう話。


1998.11.13(金)

『SFマガジン 1990.10月号』

 『SFマガジン 1990.10月号』を読んでいる。ほんとにこれは掘り出し物。
まだ全部読んでいないのだけれど、今のところ、一番面白いと思ったのはジャック・ヴァンス「月の蛾」。それから、マイクル・ビショップ「キャサドニアのオデッセイ」。 やっぱり私はファンタジーの人ね。カード「ドッグウォーカー」は、いい話だけどこーゆー語り口ってやっぱり嫌い。 キャロル・エムシュウィラー「順応性」、ハミルトン「反対進化」、ハーラン・エリスン「死の鳥」などは再読ですが、 どれもいまひとつ私の好みではなくて〜。特に「死の鳥」は、何度読んでもわかんない。
日本人作家の作品では、東野司「黄色いアヒル」が一番。私って教師気質の人に反発を覚えるタチらしく、この作品の毒が楽しかった。


1998.11.14(土)

シティ文庫大宮東

 シティ文庫大宮東という古本屋は、名前の通り文庫が充実。
『ペーパームーン』のセットが2万円、同人誌『ピグマリオン傑作集』が1400円とか、なかなかに分かった値段付けをしています。
探していた『ピバ・ドラゴン』(ハヤカワ文庫FT)とティム・パワーズ『石の夢』上下(ハヤカワ文庫FT)を購入。

 大宮そごうの近くにも支店があるというので行ってみたところ、こちらは比較的小さな店舗であまり掘り出し物はなし。

■江下雅之『マンガ古本雑学ノート』

 大宮のWAVEで江下雅之『マンガ古本雑学ノート』(ダイヤモンド社)を見つけて購入。
古本ハンターの初心者にも上級者にもお薦め。 江下さんは古本パティオに出没されていて、私は諏訪のブックオフでみつけた武田京子『サボテンとマシュマロ』(セブンティーンコミックス)をお譲りしたことがあります。 こういう方だったんですねぇ。

■チェスタトン他 『ピバ・ドラゴン』

 『ピバ・ドラゴン』(ハヤカワ文庫FT)で一番面白かったのは、L.フランク・ボームの「王さまの首とムラサキ・ドラゴン」と、 E.ネズビット「最後のドラゴン」でしたが、ボームの作品は『魔法がいっぱい!』(ハヤカワ文庫FT)にも収録されているので、そちらを読んだ方がいいかもしれません。 (割りと最近まで、在庫があった本ですし)
E.ネズビット「最後のドラゴン」は、今月の『翻訳の世界』の井辻朱美さんの翻訳講座「クラッカー・パーティ」の課題文でした。
たまたまじっくり課題文を読んでいたので、作品の冒頭で「あれれ?」。 井辻さんが担当しているもうひとつの連載「子どもの本再発見」 には、赤木かん子さんのことが出てくるし、かん子さんの本には波津彬子さんのことが出てくるし、 自分が興味を持っていることがぜーんぶイモ蔓式にリンクしていくような、妙な気分。


1998.11.15(日)

 地元の福祉バザーに参加。焼きソバとフランクフルトを売ってきました。

タニス・リーのあるページ

風の十二方位】の大川さんから、Autumn Issue 98' 発行のお知らせをいただきました。 今回の特集は、タニス・リーです。平たい地球シリーズのストーリーダイジェストが圧巻。 さすがにアズュラーン様のお姿の映像化は「恐れ多くてパス」(笑)したそうですが、 ナラセン女王やチャズ様の映像は既視感を覚えるほど、私のタニス・リーの作品に対するイメージにぴったりでした。 もう、ページを読んでいて鳥肌が立つほど感動しました。本の紹介もここまでやれたら紹介者の勝ち!ですね。 タニス・リーを未読の人も既読の人も一見の価値ありです。
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