diary Alisato's 本買い日誌
1998年3月 *


1999年
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◆1998年3月◆

3月の話題一覧
3月の読了本

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1998.03.01

 ろうあ団体の講演会のため、雨の中、道案内のお手伝い。
同世代の人と二人で、ただ道に立ってくっちゃべっているだけでいいので、楽な仕事なのだが、 いかんせん寒かった。前日の花粉症で痛めつけられた鼻の粘膜に負担が掛ったらしく、風邪をひく。

★■岡田淳『ふしぎな木の実の料理法』

 帰りに図書館で、岡田淳『ふしぎな木の実の料理法』を読む。実は去年の10月に借りたのだが、 読めずに返却した本なのだ。他人とうまくなじめず、でもひとりでそこそこ楽しくくらしている少年が、 旅に出ている同居人から送られてきたふしぎな木の実の料理法がわからず、 こそあどの森の住人ひとりひとりに尋ねてあるく間に他人とのふれあいを楽しめるまでに成長するという物語。
いってみれば『台所のマリアさま』のムーミン谷版みたいな話なのだが、作者が少年のひとりの時間を「さびしい」と決め付けず、 ひとりの楽しみに没頭している時間もみんなでいる時間もどちらも同じくらいすばらしいのだと認めている点が気に入った。

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1998.03.02

★風邪をひく

 昨夜の風邪と花粉症が悪化し、鼻水が止まらない。くるしい〜。
外出するが、苦しさに耐えかねて、戻ってくる。しっかり図書館には寄り、 ロバート・ゴダード『千尋の闇』上下(創元推理文庫)を借りてくる。 ついでに恩田陸『三月は深き紅の淵を』もリクエストしてくる。

 家に帰って本を読んでいたが、悪寒がする。熱が出てきたらしい。38度。 喉が痛いので、ぬれたマスクとして、とっとと寝てしまう。

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1998.03.03

 体温は37・5度。どうやらインフルエンザではなく、ただの風邪だったらしい。
この分なら暖かくして寝てれば直ると、ベッドでうだうだしながら、『千尋の闇』を読んでしまう。
続いて、久世光彦『蝶とヒットラー』も読了。風邪ひくと、おおいばりでベッドで本が読めるから嬉しい。(笑)
夜にはすっかり熱も下がる。

★■ロバート・ゴダード『千尋の闇』

 ロバート・ゴダード『千尋の闇』(創元推理文庫)読了。
(1999.07.06追記)
元歴史教師が手にした回顧録には、半世紀以上も前のある青年政治家の失脚の謎が……。

 婦人参政権を求める青年政治家の元婚約者と解放されすぎた現在の女性との対比があざといですなぁ。しかし、なんで気が付かないのかね、この元婚約者。 なぜかこれを読んだら京極夏彦『絡新婦の理』が、どういう話だったか理解できてしまいました。

★■久世光彦『蝶とヒットラー』

 久世光彦『蝶とヒットラー』(ハルキ文庫)読了。  実在の店をテーマにしつつ久世光彦が語る幻想的エッセイ。

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1998.03.04

 熱も下がったので、懲りずにインターネット。

★ヒコ・田中さんのホームページ

 ヒコ・田中さんのホームページ (URL:http://www.asahi-net.or.jp/~qe6m-tnk/hico/)が面白い。
ヒコ・田中さんは、『お引越し』(ベネッセ)などの子どもの本を書いているお人です。 なんと、直接リンク依頼メールをくださったので、びっくりしましたわ〜。
ホームページには日記や著作紹介のほか、児童文学書評やゲームレビューも載っています。 児童文学な人はTVゲームなんて馬鹿にしてるのかと思いましたが、最先端を行く人は、ちゃーんとそこも押さえているのですね。 エヴァについてもちゃんと押さえてありました。

★じんましん

 夕食にシュウマイを食べたところ、唇が腫れだした。じんましんらしい。 3年ぐらい前もシュウマイでじんましんが出た。普段はなんでもないのだが、風邪などで体力がオチルと出るようだ。 軽いので、だいたい抗ヒスタミン剤を飲めば直るんだけど。アレルギー体質なんで困ったもんです。

★◆萩尾望都CD−ROM画集『SANCTUS』

 じんましんで大騒ぎしていると夫が萩尾望都CD−ROM画集『SANCTUS』(バンダイビュジュアル)を持って帰宅。 複製原画入りの初回特典版です。東京秋葉原の石丸電気で\12800のところ1割引で購入だそうです。 予約限定発売のところを「東京へいけば予約なしでも買えるさ〜」というので、責任とって買ってきて貰ったのでした。
高い買い物でしたが、高いだけのことはある素晴らしい出来栄え。せっかくCD−ROMで画集を出すんなら、これぐらいのレベルでなくっちゃね。
萩尾望都作品目録(URL:http://www.tk.airnet.ne.jp/nagai/hagio/index.html)に詳しい情報が出ていますので、興味のある方はどうぞ。

★■クリストファー・ファウラー『ルーフ・ワールド』

 ハヤカワ文庫品切れリストを修正。未読のFTをやっつけねばと思う。
というわけで、クリストファー・ファウラー『ルーフ・ワールド』(ハヤカワ文庫FT)読了。 ロンドンの街の屋根の上を棲み家とする人間たちの間の集団抗争に巻き込まれた放送作家の話です。 主人公はひたすら情けなく、主人公と行動を共にするローズという女性がひたすらカッコイイ。 屋根の上の”ルーフワールド”と呼ばれる世界の描写がすばらしいです。でも妙なオカルト趣味を持込んでいるのがなぁ。
FTじゃなくて、ミステリで出した方が良かったかも。 いや、ハヤカワ文庫じゃなくて創元推理文庫がだした方がもっと良かったかもね。

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1998.03.05

 萩尾望都CD−ROM画集『SANCTUS』をじっくり見る。スケッチブックの画像をを拡大機能で隅から隅まで見る。 付録のインタビュー集が感動物。ただ、うちのCD−ROMドライブの性能では、音飛びしちゃうのが残念です。 気がついたら、半日ぐらい見ていたらしい。

 放り出していた「mochi」のつづきを書く。 ネット内時間の流れは早いので、2ヶ月も前のことなんて、もう誰も気にしちゃいない気もするけど、 一応ケリはつけとかないと...。

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1998.03.06

 しつこく「mochi」の続きを書く。もう繋がらないサイトもあるようだ。(^_^;)

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1998.03.07

 金蓮花の『黄昏の伶人』(集英社コバルト文庫)、『エタニティ・ブルー ―楽園追放―』(集英社スーパーファンタジー文庫)、『銀珠綺譚』(集英社コバルト文庫)を買う。 どうも月1冊のペースで新刊が出ていたらしい。凄いねぇ。
ついでに、皆川博子『たまご猫』(ハヤカワ文庫JA)も買う。
ゲーム屋に行ったら、『街公式ガイド ZAP’S』があったので、それも買う。もっとも、もう『街』は飽きちゃいましたが...。

★明智小五郎と萩尾望都RT

 稲垣吾郎主演のテレビ朝日土曜ワイド劇場『名探偵・明智小五郎』を見る。 ふと新聞を見たら、なんと長坂秀佳脚本で、監督が佐藤嗣麻子さん。 まあ、土曜の二時間ドラマの制約もあってか、ちょっとたるい展開なんですが、映像はなかなか良かったです。 ビデオだから、びみょーな陰影がでないのが残念だけど。室内の家具調度や構図が萩尾望都の『残酷な神が支配する』みたいでした。
なぜか、舞台が現代で、明智小五郎が作家でフェンシングが得意でヴァイオリンを弾くという、 シャーロック・ホームズとワトソンが合体したようなキャラクターになってて、ハドソン夫人みたいなおばさんと洋館に住んでる。 ヒロインは、年をとらないヴァンパネラのような秋吉久美子。目に光がないところが『残酷』のサンドラ。(笑)
仮面の男は出てくるわ、ベッドに縛り付けられて鞭打たれるわで、ジェルミとサンドラが合体して、イアン役を明智小五郎が務めるような、 奇妙なドラマでした。 脚本家はドッペルゲンガー譚を意図したような感じもありますが、江戸川乱歩はどっかにいっちゃって、 ほとんど佐藤嗣麻子版『残酷な神が支配する』になってたんじゃないかと思います。

 で、それが終わって食器洗って、NIFTYのFCOMICAの萩尾望都会議室主催のRT(チャット)に参加しました。 そしたら、なんと佐藤嗣麻子さん御本人がいらして、気軽にお話してるんでびっくりしました。
私がどうしようと思って逡巡している間に、佐藤さんは去っていってしまわれました。しくしく。
でもその後、残った萩尾望都ファンの人たちとRTで盛り上がりました。気分はもう中学生!楽しかったぁ!

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1998.03.08

★■金蓮花『黄昏の伶人』

 『黄昏の伶人』(集英社コバルト文庫)読了。ジェニーの肖像だけど、オープニングに白雪姫がちらっとよぎったりする。 このシリーズは、要するにメルヘンがモチーフなんですね。最初が眠れる森の美女、次が雪の女王、今度は白雪姫。 それ以外にも黒姫伝説やら、イスの伝説やらなにやらも入っている感じです。テーマはコンプレクスの克服。。。かぁ? 少年少女ノベルスとしては、かなり頑張っているとは思う。

★■金蓮花の『銀珠綺譚』

 『銀珠綺譚』(集英社コバルト文庫)読了。雑誌掲載時に読んでしまったので、ざっと流し読み。 女ならではの苦しみが描かれている点は悪くないと思うんだけど、このヒロインはどうしてこうお馬鹿なんでしょう? 前作の方が、人の悪意が描かれてて面白かった。もちろん、一番面白かったのは、『蝶々姫綺譚』。 あれは、初恋のどきどき、恋のためらいが実にうまく描かれていて、大好きなんですが、 3作目ともなると、さすがにいい加減にせいと言いたくなる。さすがに、このカップルの話はこれでおわりだったけど。

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1998.03.09

 図書館で、泡坂妻夫『泡坂妻夫の怖い話』(新潮社)、 スティーブン・キング『IT』上(文藝春秋)、『きもの文様図鑑』
『きもの文様図鑑』は、文様の名前を調べるため。 松葉散らし、七宝文、桧垣文、山路文、猫足文なんていうのは、そのうち背景画像で作ってみたいなぁと思ってます。 工霞、九曜、観世水もやってみたいんですけどねぇ。扇のアイコンも作りたいし。

★『AERA』とアダルト・チルドレン

 図書館で3/2発売の『AERA』を読む。朝日新聞社は「アダルト・チルドレン理論」撲滅キャンペーンをやりたいらしい。 何を怖がっているのやら。まあ、分かる気もするけど。朝日新聞って、もっとも「ACの親」的だもん。 「ACの親」って言われてる人たちが読んでいる新聞は、多分朝日が一番多いだろうと思うの。うちも朝日だけど。(笑)
斉藤医師のインタビューはちゃんと書かれていましたが、 それが中吊り用キャプションになると「権威斉藤医師『ACもう使わない』」というACの概念そのものが間違っていたかのような印象を与える ものになっているんですな。ACを刺激して売り上げを伸ばそうという魂胆かな? なお、斉藤医師は、今後は「AC」ではなく「トラウマ・サヴァイヴァー」という言葉を使うと言っているらしい。 私自身は、「アダルト・チルドレン」という言葉は誤解をうけやすい言葉だと思っているので、 「トラウマ・サヴァイヴァー」の方がずっといいと思います。

★■泡坂妻夫『泡坂妻夫の怖い話』

 『泡坂妻夫の怖い話』()は、さすがにこの作家らしい巧い話が並んでいる。 でも、怖い話という割にはあまり怖くない。というより、女は怖いということなのかな。 「わんわん鳥」(ある意味これが一番怖いかも)「キジマくんの話」「吉田御殿」などが面白かったけど、 一番好きなのは「黙祷」です。

★■金蓮花『エタニティ・ブルー ―楽園追放―』

 『エタニティ・ブルー ―楽園追放―』(集英社スーパーファンタジー文庫)読了。ラストの謎解きが急ぎ過ぎという感じがある。 これでは、読者にはうまく伝わらないと思うぞ。私には話が見えない。前半の方が良かったな。
ノースウェスト・スミスとヤロール、『スターレッド』と『地球へ』のイメージがちらちらする、昔なつかしい(?)SFという感じ。 もっとも作者によればSFはSFでもスペース・ファンタジーらしい。
作家が自作を「SF」と呼ぶのを嫌うのは、「SFファンは狭量である」というイメージがあるからだろう。 下手に自作を「SF」と呼んで「こんなのはSFじゃない」とおっかない「SFファン」に突っ込まれるぐらいなら、 SFじゃないことにした方いいというわけ。かくして、「SFの冬の時代」が巡ってきたわけね。

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1998.03.10

★■皆川博子『たまご猫』

 皆川博子『たまご猫』(ハヤカワ文庫JA)読了。 『幻想文学』編集長 東雅夫が熱弁をふるう解説通り、「カルト作家」皆川博子の幻想の魅力にのめり込もう。
『水底の祭り』(文春文庫)は気に入っていたのだけれど、その後の作風が幻想文学じゃなかったし、 直木賞も獲ってしまったしで、この人が幻想文学作家だというのは私の勘違いだと思っていたら、 嬉しいことにしっかり幻想文学作家でしたのね。
前半に載っている作品より、後半の作品の方が面白い。
著書リストも載っているので、他の本も探してみようと思う。

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1998.03.11

★■キング『IT』上

 『IT』上(文藝春秋)を読みはじめる。キングは好きじゃないんだけど、この本だけは興味があったので。 『キャリー』は読んだことがあるけれど、しんどかった。この本もしんどい。世界が悪意に満ちているんだもの。 最後に愛が勝つ、ホラーとしては邪道のクーンツは好きなんですけどねぇ。

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1998.03.12

★ポスペを始める

 萩尾望都作品目録の永井さんがポスペ日記を始めた。読んでいるうちに、とーっても『Post Pet』が欲しくなる。 ポスペを布教するなら、日記が一番だよなぁなんて思う。
前々から興味があって、導入したいとは思っていたのだけれど、 メールIDが必要らしいし、めんどくさそうなので二の足を踏んでいた。 が、永井さんの「おもしろいですよ」のメールで、背中を押され、お試し版をダウンロードしてしまう。 IDは、使っていないmeshnetのメールIDがあったのでそれを使用することにする。 使えるのは来年までだけど、どうせそれまでには飽きるだろうし...。

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1998.03.13

★妹尾ゆふ子さんのメールと黒くなる背景

 妹尾ゆふ子さんからメールいただいてしまいました。ひえぇぇぇ。ファンなんです、私。 インターネットってすばらしいっ!
今はなき大陸書房から出るはずだった「魔法の庭」幻の2巻についても教えていただく。
ところが、このサイトのトップページが真っ黒で見えないそうなのです。 で、急いで背景画像を変更したのですが、やっぱり見えないらしい。 どうもMacintoshの一部機種でNetscapeを使用した場合、Windowsで作った淡い灰色の背景画像は濃紺に見えるなるらしいです。 詳しい情報や回避方法等を探してネットサーフィンしてますが、まだ正確な情報は見つかっていません。 (1999.07.04付記:どうやらMac版Netscapeの3.02以下のバージョンの不具合だったらしい。64×64ピクセルより小さい画像だとそういうことが起ことがあるらしい。 現在のものは多分大丈夫。)

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1998.03.14

★□『IT』下巻

 図書館で、『IT』(文藝春秋)の下巻を借りる。なんか、読むのかったるいですが、ここまで読んだことだし...。 えぐい描写もありますが、ステーィブン・キングの場合、心理的怖さより視覚的ショックの方が大きいから、 意識しないと文章を読んでも視覚イメージを想起できない私はへーき。

 『季刊幻想文学』54号が届く。今回の特集は、「猫の妖、猫の幻」。表紙からなにかれ猫づくし。 猫好き必見。

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1998.03.15

★BOOK GARDEN フローラ上野店

 中学時代からの友人なかしにやすこが、銀座でグループ展を開くというので、 もうひとりの友人ヒグチヒロコと一緒に見にいった。会うのは一年ぶり。

 博品館で待ち合わせだったが、時間があるからと、上野駅構内のBOOK GARDEN フローラ上野店で本を漁る。 キオスクがやっている本屋だが、品揃えがなかなかに凄い。広いせいもあってか、下手な本屋よりよほどまし。 特にミステリやSFに関しては、各種ベストテン雑誌を参考にしているらしく、新刊だけでなく、 ベストテン上位に食い込んだ本がしっかり平積みになっていた。ハヤカワ文庫も創元SFもそこそこ揃っているし、 『水の都の女王』上下と『氷の城の乙女』上下が平積みになってました。 多分、文庫担当者の趣味なのでは?(それとも売れてないってこと?)
恩田陸『光の帝国』をみつけたけれど、ちょっと悩んでパス。失敗したかも。


とりあえず新聞の広告や書評欄でチェックした本を探し、目に付いた本を買う。
泡坂妻夫『夢の密室』(光文社文庫)
大原まり子『タイムリーパー』(ハヤカワ文庫JA)
森岡宏之『星界の紋章 II』((ハヤカワ文庫JA)
江戸川乱歩『江戸川乱歩傑作選』(新潮文庫)
内田春菊『やられ女の言い分』(文藝春秋)
江戸川乱歩は、「陰獣」が欲しかったのだが、 生誕100年目に当たる1994年にはあれほど出ていた文庫が、カケラも見つからない。 ようやくみつかったのが、『江戸川乱歩傑作選』だった。


井上雅彦監修『ラブ・フリーク』もみつけ、皆川博子の「砂嵐」を読んでしまう。 (黒背でフランス書院の本の隣に並んでいたので、本棚から抜くのを一瞬躊躇した。) うーん、確かに凄いや。文章を読み進むうちに、状況がすこしつづわかってくるわけなんだけど、それが...。 それも1センテンス読むごとに、どんどん異様になっていくわけで...。

★なかにしやすこグループ展 in 銀座

 そんなこんなで時間をつぶし、博品館でヒグチヒロコと合流して、「絵本くりえいたあずグループ展」をやっている画廊へ。 なかにしやすこは、一応子どもの本のイラストレーターなのだけれど、あんまり売れないので、 普段は幼稚園児向け雑誌の雇われ編集者をしている。『GREAT SATURN』という雑誌の 谷村志穂さんのゲームエッセイにイラスト付けてますので、見かけたらよろしく。
一緒にグループ展を開いたメンバーも状況は同じような感じらしい。 「絵本くりえいたあず」というグループ名が示す通り、皆さん、児童向けイラストを描いているわけだけど、 子ども向けの本はあんまり売れないので、絵本を出版するなんていうのはほとんど夢のような状況らしい。

 画廊をぬけだした なかにしやすこと3人で昼食。ゲームの話で盛り上がる。 35過ぎた女3人の共通の話題がゲームなんである(苦笑)。 なかにしやすこは、わたしにドラクエを教えた張本人で、中学時代、私に最初に幻想文学を貸してくれたのも彼女だったような気がする。 この二人がいなければ、このホームページは存在しなかったんじゃなかろうか。

 食事のあと、猫の絵を専門に扱っている画廊ギャラリー美有(銀座7-5-15銀座鎌田ビル4F)に寄る。 なかにしやすこは、展示してあった招き猫と目があってしまったとかで、画廊代を使い込んで購入。 わたしもその隣にいた招き猫と目が合ったのだが、ニンテンドー64を買うことを考えて、パス。

 なかにしやすこと別れ、ヒグチヒロコと共に秋葉原へ。あんまり女ふたりで歩くところじゃないですねぇ。 ラオックスで、『ソニックJAM』と『AZEL』を買う。 いきおいで、Post Pet DXも買う。 VAIOに心が動いているらしいヒグチヒロコにポスペの箱をみせびらかし、パソコンを買うよう誘惑する。

★内田春菊『やられ女の言い分』

 帰りの電車の中で、内田春菊『やられ女の言い分』(文藝春秋) 読了。2週間で二刷になっている。さすが。

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1998.03.16

★ゲーム日記―『AZEL』

 『AZEL』をやってみる。ムービーがCGだけど、キャラクターが人形アニメのようで、なかなか良い雰囲気を出している。 プロポーションが良くて、ピアノ線のないサンダーバードを思い浮かべていただくとよろしいかと。
オープニングやフィールドでのアイテムの探し方なんかは、『E0』を受けているんじゃないかと思う。 『E0』より、操作性は良い。
戦闘は、ドラゴンに乗って行う。 アクションRPGの名残が残っていて、すばやくドラゴンを移動させながら攻撃しなくてはいけない。 慣れないので、操作に手間取り、わざわざ敵に攻撃されやすい位置に移動させてしまったりする。 でも、空を飛ぶ感覚は、快感。

★■森岡宏之 『星界の紋章 II』

 森岡宏之 『星界の紋章 II』(ハヤカワ文庫JA)読了。アーヴ語というのが、この作品の一番の特徴だし魅力なのでしょうが、 私には、うっとぉしく感じます。まあ、いいんだけど。ルビ読まずにがんがん読み飛ばしてます。 あんまり正しい読者ではないですね。

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1998.03.17

★HDDのおそうじ

 Post Pet DXをインストールしようと思ったが、HDDに空きが少ない。 しかたなく、ネットーサーフィンのたびにブラウザキャッシュから吸い上げてHDDに溜めた ホームページデータを、どうしても残しておきたいもの以外、エイヤッっと削除する。100Mぐらいあった(^_^;)。
中にはクローズしてしまったHPのデータもあるので、そういうのは永久保存用ディレクトリに移す。

 そういう作業のついでに、大森望さんや森博嗣さんやジブリの日記を読んでしまったものだから、 あんまり作業は進まなかった。

★■泡坂妻夫『夢の密室』

 泡坂妻夫『夢の密室』()読了。いろんな雑誌に掲載されたものを寄せ集めたせいか、あまり面白くはなかった。 中では、奇術師の生涯を描いたファンタジー「ダッキニー抄」が良かった。

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1998.03.18

★ゲーム日記―『AZEL』

 『AZEL』のつづき。1枚めを終了する。ようやく謎の少女にお目にかかる。
ドラゴンの名前は、「エスタ」。どうしてもこの名前がいいと潜在意識が主張するのである。 変形ができるようになった。だんだんなついてくるのが可愛い。餌やれないの?
『AZEL』のムービーは声もついているのだが、台詞も声優さんもいいので、ハマる。 一番嬉しかったのは、大塚明夫さんが声をあてていたことですね。あと、キャラバンの隊長の人の声もステキですよぉ。聴いていると、ゾクゾクする。 (あの声で口説かれたら、きっと立ってられないわ、私(笑))

★明日は人間ドック

 明日は、人間ドックなので、夜9時までに食事を済ませよ、という指示があった。早く食べねば。 いつもは、夫がいないとロクなものを食べていないのだが、食事内容も書いて提出しないといけないので、 ミエ張ってまともな食事を作る。

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1998.03.19

★人間ドック

 夫とふたりで人間ドック。私の方は大丈夫だったが、夫は、2箇所引っかかって、再検査が必要といわれた。うーん...

★新大久保ブック・オフ

 3時半にはドックから放免されたので、新大久保のBOOK-OFFへ。
有名になってしまったせいか(?)、ハヤカワ文庫のめぼしいものは、ほとんど無い。 仕方なく、皆川博子、江戸川乱歩を探して、以下の本を購入。
皆川博子『聖女の島』(講談社文庫)
皆川博子・文 岡田嘉夫・絵『うろこの家』(角川ホラー文庫)
江戸川乱歩『鏡地獄 江戸川乱歩怪奇幻想傑作選』(角川ホラー文庫)
篠田節子『アクアリウム』(新潮文庫)
乱歩の方は、新潮文庫の傑作選と3本ダブっていた(「鏡地獄」「人間椅子」「芋虫」)が、 「陰獣」が読みたかったので、仕方なく購入。

 ハードカバーの棚にはロバート・ホールドストック『ミサゴの森』(角川書店,1992)があった。 ハードカバーなので、どうしようか迷ったのだが、もしかしたらもう絶版かも...という天の声に従って購入。
ふと横を見ると、図書館にリクエストした恩田陸『三月は深き紅の淵を』(講談社)があるのを発見。 これは、私に買われたがっているに違いないと、購入。

 BOOK-OFFを出たら、なんと新大久保駅前の無人の旅館が火事になっていた。 消火活動で人がごった返している上、煙がひどくて歩くこともできないので、喫茶店に避難して、 しばらく様子を見ていた。鎮火したところで、ようやく駅へ辿り着くことができ、秋葉原へ向かった。

★秋葉原

 秋葉原では、私は書泉ブックタワー、夫は電気街へ。
書泉ブックタワーは、場所柄かマニアな品揃えの店であった。 目録落ちしたハヤカワ文庫FTがまだ残っている。ヨーレン『三つの魔法』がまだあった。
萩尾望都の『あぶない丘の家』2〜3(角川ASUKAコミックス)を購入。 本当は、版元品切れらしい『海のアリア』の3巻を探しいったのだが、これはなかった。

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1998.03.20

★■皆川博子『聖女の島』

 皆川博子『聖女の島』(講談社文庫)読了。皆川博子は、中井英夫の女性版であると思った。

★漫画喫茶

 漫画喫茶というものに行ってみる。カラオケボックスに併設されているところなので、 あまり本は揃っていないが、『美少女戦士セーラームーン』があったので読んできた。

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1998.03.22

★■恩田陸『三月は深き紅の淵を』

 恩田陸『三月は深き紅の淵を』(新潮社)読了。 第1話と第4話が好きだ。作中小説の学園ゴシックホラーが読んでみたい。 (なんか美内すずえ『13月の悲劇』と池田理代子の『オル窓』と萩尾望都の「小鳥の巣」の合体した話みたい。)

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1998.03.23

★■キング(スティーブン) 『IT』

 『IT』下(文藝春秋)読了。謎が解明されていくとあんまり怖くなくなる。

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1998.03.27

★春日部図書館へいく

 井辻朱美さんの連載記事をコピーするため、春日部図書館へ行き、『翻訳の世界』のバックナンバーを漁る。
帰りに寄った本屋で、探していたロバート・シルヴァーバーグ『夜の翼』(ハヤカワ文庫SF)を見つけ購入。

★『Nights 冬季限定版』

 知り合いに探しておいてくれるよう頼んでおいたゲーム『Nights 冬季限定版』が届いたので、 早速遊んでみる。きらきらしたクリスマスバージョンのナイツは、製品版より楽しいかも。 どうしてこれも一般に売ってくれないんだろう。

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1998.03.28

★古本屋めぐり

 天気が良いので浮かれ出て、古本屋めぐり。今回は、すっごい掘り出し物がザクザクでました。
先ずは、行き付けのマンガ専門書店。目的は、版元品切れの萩尾望都『海のアリア』3巻だったけど、これは見つからず。 が、店の隅に置いてあった段ボール箱の中に花郁悠紀子『四季つづり』を発見。文字が目に飛び込んできた。あっと思って救出。 探している方が多いようなので、読者プレゼントにしようと思い付く。 他にもないかと本棚をひっくり返して探したら、ありましたありました。というわけで収穫は以下の通り。


花郁悠紀子『四季つづり』(秋田書店プリンセスコミックス)...読者プレゼントにします
花郁悠紀子『フェネラ』(秋田書店プリンセスコミックス)...読者プレゼントにします
花郁悠紀子『幻の花恋』(秋田書店プリンセスコミックス)...読者プレゼントにします
山田ミネコ『地平線の銀の星』(秋田書店プリンセスコミックス)
みさき速『特攻天女』6(秋田書店チャンピオンコミックス)
坂田靖子『闇夜の本 2』(朝日ソノラマ サンコミックス)
萩尾望都『感謝知らずの男』(小学館PFコミックス)

★古河の古本屋その1

 次に行ったのは、この間発見した古河市内の古本屋。元は玩具屋だったが、今は、古本とゲーム機で細々と商売をしているらしい。 この店は、すごかった!100番以下のハヤカワ文庫FTの白背が無造作に転がってる。 なんとあの幻の『魔性の犬』まで出てきたのですぜ。それも1冊100円だぁ!私は、歓喜の叫びをあげっぱなしでした。 きっとマニアな人がまとめて手放したのでしょうね。 通販で買った本もいっぱいあったのは悔しかったですけど、それは仕方ない。買い占めて、ジグソーさんにでも卸せばよかたかも。(笑)

 掘り出し文庫を探すなら、マニアに荒らされていない地方の古本屋を探すべきですね。(笑)

 この店での収穫は以下の通り。
デ・ラ・メア『ムルガーのはるかな旅』 (ハヤカワ文庫FT3)
ヒューズ『クモの宮殿』 (ハヤカワ文庫FT4)...持ってるけどこっちのがきれい
ディ・キャンプ&プラッ『妖精の王国』 (ハヤカワ文庫FT20)
カシュニッツ『精霊たちの庭』 (ハヤカワ文庫FT27)
ファラダ『田園幻想譚』 (ハヤカワ文庫FT38)
イーガー『魔法の湖』 (ハヤカワ文庫FT40)...探してたので嬉しい
クリスプ『魔性の犬』 (ハヤカワ文庫FT46)...超掘り出し物
タニス・リー『死霊の都』 (ハヤカワ文庫FT50)...どうも読んでいなかったらしい
タニス・リー『幻魔の虜囚』 (ハヤカワ文庫FT51)...どうも読んでいなかったらしい
エリザベス・A・リン『アランの舞人』 (ハヤカワ文庫FT81)
グレッグ・ベア『無限コンチェルト』 (ハヤカワ文庫FT)...続編が欲しいのだが
ハネス・ボク『魔法使いの船』 (ハヤカワ文庫NV)...一応押さえる
ゴッドヘルフ『黒い蜘蛛』 (岩波文庫)...多分幻想文学だと思う
花郁悠紀子『踊って死神さん』 (秋田書店プリンセスコミックス)...読者プレゼントにします

★古河の古本屋その2

 最後は、前にも寄ったことがある古河市内の古本屋。わりと新しめの本が入るところ。 本の女神様が憑いている気分の私は、ここでも絶対探している本が見つかると確信していた。 探し物は、久美沙織のソーントン・サイクルの2巻。が、新潮文庫の棚にはない。うーん、残念と思って、 ル・グィン『内海の漁師』(ハヤカワ文庫SF)と レイ・ファラディ・ネルスン『ブレイクの飛翔』(ハヤカワ文庫SF)をゲット。
そして、ふっと文春文庫の棚を見ると、赤い背表紙と「久美沙織」の文字が目に飛び込んできた。 ソーントン・サイクルの1巻と2巻!やったぁ! というわけで、久美沙織『舞い下りた翼』(新潮文庫)ゲット!
最後に妹尾ゆふ子『竜の哭く谷 夢語りの詩1』(白泉社花丸コミックス)を見つけたので、これも救出。(笑)


やっぱり、本に関する限り「想い続ければ願いは叶う」みたいですね。

★『ユリイカ』98年4月号

 新刊書店では、『ユリイカ』98年4月号が「トーベ・ヤンソンとムーミンの世界」の特集だったので、確保。 最近のアニメ化され、コマーシャリズムに毒されたムーミンでなく、トーベ・ヤンソンの原作の世界を中心にした、良い企画でした。

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1998.03.30

★クリスプ 『魔性の犬』

 クリスプ『魔性の犬』(ハヤカワ文庫FT)読了。
犬と人間のハーフが生れてしまうというグロテスクな話ですが、 好きな人は好きだろうなぁ(笑)。怪作。

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