更新日: 2005/12/19
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大森 望/豊崎 由美『文学賞メッタ斬り!』(パルコ ,2004.3,\1600+税, ISBN4-89194-682-2)読了。
出版を心待ちにしていた本なので、一気に読了。大笑いさせていただきました。何か飲みながら読むのは止めたほうがいいです。危険です。
今回はカバー下に仕掛けなし。日本刀構えた大森サンと豊崎サンの似顔絵でもあるかと期待したんだけど。ちょっと残念。
芥川賞・直木賞などの選考委員と選評をまな板に乗せてるROUND4も楽しかったですが、自分が読んでいる作品の多いメフィスト賞、ファンタジーノベル大賞、SFの賞についてが一番面白かったです。やっぱり作品を知らないとピンとこないところはありますね。
特にメフィスト賞に関しては、ライトノベルとの関連もいろいろ語られていて興味深いです。「そもそもライトノベルって言葉は、ニフティ方言」(p.213)ということが、ようやく活字化されて、一安心。これで評論家先生の「オレ定義」にイラつかずに済みます。
ライトノベルについて卒論書く人は、ちゃんと参照してください。(そういう人がいるかどうかは知らないが『スレイヤーズ』で卒論書いた人はいるので、そのうちに出てくるはず)
舞城王太郎をライトノベル出身と紹介した評論(p.212)のタイトルが気になるのでフォーラムで質問してみましたが、答えてもらえるかな。認識が間違っているとかそういうことを追求したいわけではなくて、「ライトノベル」という言葉の使われ方が知りたいんだけど。
(2004/03/22:お答えはあったけど、残念ながら正確なタイトルを覚えていないとのこと。でも多分三島賞受賞後に純文学系雑誌に掲載された評論/書評なんだと思います)
ちなみに、この本の中では「ライトノベル」という言葉の使い方はとてもきちんとしていて、大森さんが「ライトノベル」という言葉を使うと、豊崎さんが「ライトノベルって何?」みたいなツッコミを入れて、大森さんが解説するという構成になっています。「キャラ萌え」についても、しっかり注釈あり。すばらしい。
メフィスト賞についての ROUND8 からSFの賞の ROUND11 までは、ネットネタも多くて、書籍を読んでいるというよりも【大森望】さんのWeb日記か掲示板を読んでいるかのような雰囲気。(「セカイ系」の注釈に「はてなダイアリーの定義では……」(p.221) なんて出てきて、注釈に注釈が必要なんじゃないかと思った。)
ヒートアップするROUND13には、「大森さんの○○○○が文学賞の○○○○を!」(p.336 ネタバレにつき一部伏字)という驚愕の事実が。
とりあえず舞城王太郎と『火蛾』は読んでみようと思いました。
超おすすめ。書評サイトやってる人は必読。
購入ガイド
ISBN4-89194-682-2 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02416690)】
2chのせっけんシャンプースレで知ったラズベリー風味のビネガーを買いにいく。
【やまや】という洋酒の輸入販売やっているチェーン店で扱っているというので、ネットで検索して(比較的)近くの店をみつけ、車で買出しに出かけたのだ。
お店は郊外型のお酒のディスカウントショップだったけど、お酒だけでなくパスタやお菓子などの食料品も売っている。
目的のアロメ・グルメのラズベリー風味ビネガーは、フランス製でワイン風のペットボトルに入ってなんと一本100円! うわーっ、本当に100円なんだ。赤ワインがラズベリーの香りで白ワインが多分リンゴの香り。ラズベリー風味ビネガーの方だけ売れていましたが、これってまさかせっけんシャンプースレのせいじゃないよね? (いや、でも、私のように車で買出しにいく人もいるだろうからなぁ)
お菓子コーナーでは、ショートブレッド(英国のバタークッキーですな)を見つけて狂喜して購入。
旅行にいっても土産物屋じゃなくて現地のスーパーマーケットの食料品売り場を見るのが好きなので、たいへん楽しかったです。また行こう。
ラズベリー風味ビネガーは、せっけんシャンプーのときにリンスとして使うために購入したのです。香りはものすごくラズベリー。でも味はお酢です。はちみつ入れて水で割って飲んでも美味しいかもしれない。
ローズマリーの煮出しリンスは地肌がひきしまるようで良かったんだけど匂いがすごいし冷蔵庫でないと保存できないので、使いきったところで穀物酢+リンゴ酢に生のローズマリーの枝を漬けこんだものに切り替えた。これもお酢の匂いがきついので、これをラズベリー風味ビネガーと合わせて使うことにした。
2chのスレでオイルはリンス後でなく、シャンプーに混ぜて使うとよいというのを読んだので、それを試してみる。
よくゆすいでも、乾かすときに髪からかすかにラスベリーの香りがして、しあわせ。私はラズベリーの香りが大好きなのだ。
乾かしてみたら、シャンプーにオイルをいれたのが良かったのか、ラズベリービネガーが良かったのか、髪がつやつやに! いままで、しっとりサラサラだけど、つやがイマイチだったので、これは嬉しい。
しばらくは、この方法で洗ってみよう。
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リクエストしていた少女探偵・夜明のシリーズが入ったというので取りにいく。
日曜日に買ったスーツの中に合わせるシャツも買った。
読了本。感想書くのが、かったるいです。
少女探偵夜明のシリーズは、バカSFだけど子供向けとしては悪くない。タイムマシンがあるならば、小学校3年の私に読ませたい。
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せっけんシャンプーにハマって日々研究を続けているのですが、今日は【Soap&Herbal-Life】の手作りヘアスタイリング剤のページを参考に、砂糖水のヘアスプレーというのを作ってみました。
水道水100cc(本当は精製水がいいんだと思う)にグラニュー糖3g、クエン酸3粒(少し多いかも)を溶かして、スプレー容器に入れただけ。なめるとちょっとだけ甘いです。
これを石けんシャンプー&リン酢して乾かした髪にスプレーしてブローしてみると髪に張りがでて落ちつきました。風の中を外出しても、手櫛で整えれば元通り。まあ、すごい。
ただの砂糖水なのに〜っ! 今まで使って効果がなかったバカ高いスタイリング剤はいったい……。
コート剤が入っていない石けんシャンプーとセットで使うからこそ効果が出るんだと思います。
しかし、オリーブオイルにローズマリー酢にラズベリー酢に砂糖水……。髪の毛のことなのに、お料理のようです。
【アンダンテ】でアルカリウオッシュ、重曹その他を購入。代金支払い済み。
「エコキッズ(重曹)」の振りだし容器は指をかけるところがへこんでいて使いやすそう。この重曹は食用にも使えるそうだ。
北村想/作 とりみき/絵 『黒の女王との戦い 少女探偵夜明』(小峰書店 ミステリー・BOOKS ,2001年2月,1200円+税, ISBN4-338-16204-X)読了。
少女を誘拐し若さを奪う黒の女王と少女探偵・夜明の戦いを描く。『薔薇姫 少女探偵夜明』[→感想] の前日譚。
初稿が1996年の書かれたものなので、黒の女王の教団にはオウム真理教の姿が反映している。作中にトンデモ科学への批判が出てくるんだけど、クライマックスにかかると一気にバカSF化するので、あんまり他人のことはいえないと思う。でもジュヴナイルとしては悪くない。
これを読んだ子供が他のミステリーやSFや科学の本に手を伸ばしてくれるといいけどね。
購入ガイド
ISBN4-338-16204-X 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(01987818)】
北村想/作 とりみき/絵 『魔少年χ 少女探偵夜明』(小峰書店 ミステリー・BOOKS ,1999年5月,1200円+税, ISBN4-338-16201-5)読了。
『黒の女王との戦い 少女探偵夜明』に続く、少女探偵夜明シリーズ第2弾。
これは良かったです。ショタコン向け。
次元を自在に渡り歩くことができる魔少年カイ。少女探偵・夜明はこの宇宙を救うことができるのか?
前作で夜明自身についての大変な秘密が判明するのだが、当人はぜーんぜん気にしていないようだ。うーん……。
それにしても、相変わらずSF的なすごい大ネタを繰り出しますなぁ。
基本的にはお子様向け。でも、それだけでは済まない深いものも含んでいると思う。
全体的に見るとつじつまがあわないんだけど、非常に印象的なシーンがあるというのが、演劇出自の作家(北村想、清水マリ子、古川日出男 etc.)の特徴のような気がする。
購入ガイド
ISBN4-338-16201-5 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(01681604)】
シオドア・スタージョン/大森 望編/大森 望訳/白石 朗訳『不思議のひと触れ』(河出書房新社 奇想コレクション ,2003.12,\1900+税, ISBN4-309-62182-1)読了。
大好きな「雷鳴と薔薇」が「雷と薔薇」というタイトルの新訳で収録されている。「冷戦」という言葉が意味を持っていた高校時代に読んだ「雷鳴と薔薇」と、今読む「雷と薔薇」とでは、ずい分と印象が違う。『エヴァンゲリオン』と9・11を経た現在のほうが、この作品にはふさわしいかもね。
1940年代から1950年代に書かれた作品なのに今読んでも古い気がしない。フレドリック・ブラウンあたりだと、「あー、50年代だぁ」という気がするのに。テッド・チャンと一緒に読んでもどっちが古いのか判断つかなかったり。
『海を失った男』よりこちらのセレクトの方が好み。初心者向けでもあると思うので、スタージョン未体験者はこちらを先に読むのをおすすめする。
「影よ、影よ、影の国」「タンディの物語」といった子供が出てくるものが好きだ。「タンディの物語」は、SFとしてよりも育児小説として楽しかった。
スタージョンはやっぱり好きだなぁ。『夢見る宝石』を再読しようか、それとも『スタージョンは健在なり』を読むべきか。『スタージョンは健在なり』は、何年か前に古本屋でどっさり発見したお宝本の中に入っていたのだ。
購入ガイド
ISBN4-309-62182-1 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02373610)】
桂木祥『冥海の霊剣 仙姫幻想』(講談社 講談社X文庫 White heart,2004年1月,660円+税, ISBN4-06-255715-0)読了。
第9回ホワイトハート大賞佳作を受賞した『仙姫午睡』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】のシリーズ完結編。前作は読んでいない。
人魚の肉を食べ不老不死となった少女セイは、自分を滅ぼすことができるという「冥海の霊剣」を求めて、人ならざる青年・遊馬とともに妖の都へと旅をする……。
イラストレーターが同じせいか、雰囲気は金蓮花。でも仕掛けは大きいけどキャラクターが薄い。
舞台設定は魅力的なんだけれども、どれもなんとなく既視感を覚える。既存作品のアイテムを未消化のまま寄せ集めた印象。
「殲滅」「これまで未使用であったという着物」「過疎地域」といった雰囲気に合わない言葉が無神経に使われているのも気になる。
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東京・青山で、大学時代の友人たちと会う。忙しくてなかなか会えない人(3年ぶりか?)とも話ができて楽しかった。
【すみか南青山店】でランチを食べた。彩ランチ(伊達鶏の炭火焼き、うどん、サラダ、小鉢、ご飯、お漬物、デザート、コーヒー又は紅茶)は、胡麻味のうどんも鶏も美味でした。
クレヨンハウスに行ったら、友人の一人が布ナプに興味を示していたので、いろいろ布教(にやり)。
渋谷は疲れるので池袋に出て、ジュンク堂で本を買い、デパートでアロマポットとタオルを買った。
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成田良悟『バッカーノ! The rolling bootlegs』(メディアワークス 電撃文庫 0761,2003年2月,598円, ISBN4-8402-2278-9)読了。
第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。2chでも評判のいい作家なので手にとってみました。なるほど面白い。
ニューヨークで街のチンピラにカメラを奪われた日本人カメラマンは、カメラを獲り返してくれるという裏組織「カモッラ」の人間から奇妙な話を聞かされる。それは、禁酒法時代のニューヨークを舞台に、マフィア、警察、泥棒カップルらが「不老不死の酒」を巡ってくりひろげる「バッカーノ(大騒ぎ)」の物語。
泥棒バカップル(ほんとうに馬鹿)が大変によい味をだしています。最初は「なんだこいつら?」と思ったんですが、読み進むにつれて可愛くなってきました。
電撃大賞の受賞者は、構成力と人物描写の両方に長けた作家が多い気がします。
続きも読もうかな。
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ISBN4-8402-2278-9 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02283043)】
清水 マリコ『君の嘘、伝説の君』(メディアファクトリー MF文庫J ,2003.10,\580+税, ISBN4-8401-0886-2)読了。これはすごく良かった。
平凡な中学生の少年・浅井操は、授業で音読させられた読書感想文が縁で、学校を休みがちなクラスメイト・神鳥智奈と知り合う。住人も少なくなった古い団地にひとりで暮らしているという智奈には、どこか不自然なところがあった。そんな折り、操はクラスの女の子から、周囲を不幸にしていくという魔女ウィルスの噂を聞く……。
住人が次々と引越ししてしまってほとんど空家ばかりの古い公団住宅というノスタルジックな舞台設定、ネットを通じて広がる魔女伝説、描き出される思春期の少年少女の不安定さなどは、恩田陸作品に通じるところがある。
主人公の周囲のクラスメイトたちの思春期ならではの「イタさ」も格別。魔女ウィルスの設定が「こわい」。「ウィルス」がではなく、こういった「ウィルス」の噂によって誰かを排除していく心のありようが。
「中世の魔女狩りも、そうだったって言わない? 本当かどうかは関係なく、あれは魔女だって噂が勝てば、魔女として火あぶりにされちゃったとか」
「嫌すぎる例えだぞ」
「だから、伝説は多数決だから。智奈を魔女だって思う人の数が、魔女じゃないって思う人より多ければ、魔女が本当になっちゃうの」
(p.174)
ラストの解釈に悩んでしまった前作の『嘘つきは妹にしておく』[→感想]と違い、現実レベルでつじつまが合っているのにホラーとしても読める。
若い人よりも1980年代に青春を過ごした人間にアピールする作品だと思う。(大塚 英志『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』と同時に購入したのは、シンクロニティかも)
【toi8】のイラストもすてき。おすすめです。
購入ガイド
ISBN4-8401-0886-2 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02376167)】
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ライトノベル版の『このミステリーがすごい!』をネット上で実現させようという企画。
企画立ち上げ時から知っていましたが、参加をためらわせる雰囲気があったので静観しておりました。
リニューアルされた公式サイトを見たら、私でも参加できそうなので、参加したいと思います。
一応限定枠の基準も満たしているので、限定枠と一般の両方に参加しようと考えています。テーマは年長者向けライトノベルということで。
一般参加のアンケート集計期間は、3月29日〜4月20日。
参加方法等は【このライトノベルがすごい! 公式サイト】の「一般参加」の項目を参照。
過去日記に本の感想をいろいろ追加。
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【MAKI】さんのご好意で記事の切り抜きを入手することができました。どうもありがとうございます。
見出しは「変わるライトノベル 評価すべき作品次々」
筆者は細谷正充(文芸評論家)。時代小説の編者や解説の仕事が多いようですが、ミステリ系サイトの集まりにも顔を出しているようです。
想像していたよりもまっとうな記事でした。ちゃんとライトノベルを読んでいる人ですね。
内容を要約すると以下のような感じ。
日経MJ(流通新聞)2004年3月4日付けの記事とセットで読むべき記事なんだと思います。
『キノの旅』や『ブギーポップ』といったライトノベルのビッグタイトルは日経MJ(流通新聞)2004年3月4日付けの記事に任せて、それ以外の「ライトノベルを巡る状況」の「大きな変革」について書くのが主旨ということなんでしょう。
ポイントになる作品は、きちんと押さえてあると思います。
ところで、この作者が一番推したいのは、神野オキナ『あそびにいくヨ!』(MF文庫J)のようですね。
(2004/03/31追記:某所にアップされているようなので、リンク。そのうち消えるかも。)
ちなみに読売新聞では、【「文芸2003<12月>】で、乙一「失はれる物語」を取り上げています。
これらの作品の初出は「角川スニーカー文庫」。作者があとがきに記すところによれば、〈漫画やアニメ風の絵を表紙に持つような挿絵つきの〉、〈業界においてまともな小説として受け入れられていない〉ライトノベルとして生み出されたものだ。ブロードバンド映画の原作や、ウェブサイトで配信予定の短編も含む。既刊の文庫本から秀作六編を単行本に集め、改めて広い読者層に真価を問うという、ほとんど前例のない成り立ちの文芸書であり、確かにその内容は挑戦に値している。
このところ急に「ライトノベル」という言葉が活字に登場し出したのは、やはり乙一のあとがきの影響なのでしょうか。
大学生協の書籍店で無料配布されている冊子『読書のいずみ』No.98/2004年春号に乙一インタビュー が掲載されているそうです。
【モノグラフ 2004.3.30】に詳しい内容紹介あり。
森博嗣『迷宮百年の睡魔』(新潮社 ,2003年6月,1900円+税, ISBN4-10-461001-1)読了。
『女王の百年密室』の続編。
一夜にして森が消え、周囲が海になってしまった伝説の島・イル・サン・ジャック。
ミチルとロイディがこの島の宮殿を訪れた夜、曼陀羅の中で僧侶の首なし死体が見つかる。いったい誰が頭を持ち去ったのか?
イル・サン・ジャックの迷宮の描写はよい感じ。なんとなく野阿梓のレモン・トロッキー物を思い出します。あっさりした野阿梓みたいな印象。森博嗣と野阿梓は少女漫画の趣味が似てるんじゃないのかなぁ。
伝説の真相は、身も蓋もないというべきか、大技すぎてあきれるというべきか。
ところで、いまだに気になっているのがアキラが死ぬ前のサエバ・ミチルの性別。「彼女」と呼ばれている人は社会的には女性なんだろうけど、女性を愛する人が生物学的あるいは遺伝子的に男性とは限らないし、「社会的に女性」でも生物学的あるいは遺伝子的に男性とは限らないし。あのシリーズの続きなら、あと一回ぐらいは何かあるはずだ。
購入ガイド
新書版(幻冬舎 幻冬舎ノベルス,2004年3月,999円 (税込)+税, ISBN4-344-00917-7)
ISBN4-344-00917-7 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
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有里 (Alisato Akemi)