更新日: 2005/12/19
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夫の実家の農業用ビニールハウス(パイプハウス)のビニール張り替え作業を手伝う。
たかがビニールでも、12畳以上もあるハウスを覆うぐらいになると、えらく重いのだ。風が吹かないうちに、4人がかりでなんとかパイプハウスに被せることに成功する。
もっとも私は猫の手なので、ビニールが飛ばないように引っ張ったり、綱を張ったり、ゴミ拾ったりするだけで、実質的な作業は義父と義弟がやっていたのだが。
まだ風邪も抜けきらないし、慣れぬ作業で疲れたので寝る。
夕方まで眠ったが、起きたら目の奥がずっくんずっくん痛む。眼精疲労のようだ。暖かいので、いつもなら4月中旬に起こる自律神経失調が1ヶ月前にやってきたらしい。
仕方ないので葛根湯を飲んで早く寝る。
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【ならの】さんの3/11付けのBLOGで【MINOLTA DiMAGE X20 DG-20S】のことを知る。
安いし、マクロモードも使えるというので、心が動く。
と、【掲示板】で、「コニカミノルタのDiMAGE X20がお薦めです。」という書きこみが! やはりこれは買わねば。
今なら【amazon】で15%引きだそうで。
【MINOLTA DiMAGE X20 DG-20S】
【MINOLTA DiMAGE X20 DG-X20W】
夫が通販を嫌がるので、明日にでも家電屋さんに見に行きます。
amazonの方が安いと思うんだけどな……。
【わたしのメール道】
【メール道:COMZINE by nttコムウェア】
どちらも書いてるのは久米信行氏。「読まれるメールのタイトルのつけ方」や「名乗り方」「あいさつの仕方」などビジネスメールの極意いろいろ。
素材ページをやっている関係で、ときどき素材の紹介や収録許可を求めるメールをいただくことがあるのですが、メールのタイトルと名乗り方で、好感度は決まってしまいますね。やはり的確なタイトルと要領のいい内容のメールを送ってくる人に対しては、好感度や信頼度は上がります。
それで思い出したのが、以下の頂戴本。私の作った素材が収録されているので、見本誌をいただきました。収録許可を求めるメールは、もちろん的確なタイトルのきちんとしたものでした。
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夫が外付けハードディスクドライブが欲しいというので、デジカメを見るついでに購入。
【BUFFALO】の【HD-120U2】で、インターフェースボードは、【IFC-USB2P4】。
ネットから美少女アニメCGな画像をガンガン落してくるので、HDDの容量が足りなくなったとかそういうことらしいです。
コニカミノルタのDiMAGE X20は、可愛くて使いやすそうでしたが、amazonのほうが安いことがわかったので、amazonで購入することにしました。
ところで、【amazon】では、早沸きケトルの【T-FAL ティーメーカー ヴィテス 1.0L
】[→感想]を売っているのも発見。
これね、一人暮しや紅茶好きの人には超おすすめです。保温機能なしのただ電気でお湯を沸かすだけの電気ケトルですが、ほんとうにあっという間に沸きます。沸いたら自動的に電気が切れるから、ガスと違って火をつけたまま忘れるなんてこともないし。(沸かしたの忘れて、お湯が冷めるということはあるけど…)
1.5Lの【T-FAL 電気ケトル オデリアブルー】や、1.8Lの【T-FAL ティーメーカー ヴィテス 1.7L】もありますが、小人数だったら1Lで充分だと思います。
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石けんサイト、布なぷサイト巡りをしているので、本が読めません。
【ミヨシ】の【無添加せっけんシャンプー】を使い始めて1週間ですが、トラブルもなく、あっさり髪になじんでおります。2chのスレなどを読むと、石けんカスが出たり、いろいろ大変そうなのに、こんなに簡単でいいのかと、ちょっと拍子抜け。縮毛矯正のストレートパーマをかけてから1年経っているし、カラーリングをやったことがないので、髪がせっけんに馴染みやすかったのかもしれません。ご近所で売っていたシャンプーが髪に合って本当によかった。
私の髪はいわゆる「猫っ毛」で、細くて柔くてコシがなく、冬など静電気バシバシだったんですが、せっけんシャンプーとリンゴ酢+煮出しローズマリー液のリンス+オリーブオイルにしたとたん、しっとりサラサラで静電気も起こりにくくなりました。シャンプーとリン酢だけで、髪がまとまるから、へんなベトベトのスタイリング剤も不要になりました。シャンプーを替えるだけで、こんなに違うものだとは、あー、びっくり。
以前使っていたのは、メリットシャンプーで、選択理由はフケかゆみを押さえる成分が入っていたからなんですが、煮出しローズマリー液のリンスを使ったら、かゆみもなくなりましたし。
庭に植えたはいいけれど、宝の持ち腐れ状態だったローマンカモミールとローズマリーがリンスとして使えるなんて、こんなに結構なことはありません。
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【amazon】に注文していた【MINOLTA DiMAGE X20 DG-20S】が届きました。
最初に撮ったのは、浦安にあるアメリカネズミの国のアヒルのぬいぐるみだったのですが、撮った後で著作権の問題を思いだし、ネットにアップするのを断念しました。
次に撮ったのは本棚の写真。お約束の猫も撮りたかったけど、みつからなかったので、猫の人形で我慢。
[→もっと見る]
いろいろ撮って遊んでいたら、あっという間に電池がなくなりました。
というわけで、MINOLTA AC-6L ACアダプター【amazon】も注文。
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県立浦和図書館に日経MJのライトノベル関連記事を探しにいくついでに、社会保険事務所で年金手帳の記載の確認をしたり、通帳記帳をしたり(地元はイナカだから都市銀の支店がないのだ)、美術館に寄ったり、ユザワヤに寄ったり、大宮そごうに入っている生活の木に寄ったりした。疲れた。
北浦和にある。常設展(入場料200円)のデルヴォーの『森』が展示されていた「夜ー詩情と幻想」のコーナーがとても良かった。デルヴォーを中心に駒井哲郎の版画やシャガール『二つの花束』などを展示し、照明を落し、黒の紗のカーテンを吊るして雰囲気を盛り上げる。イマドキの美術館は空間演出にも凝るのだね。
作品の入れ替えがあるらしいので、次にいったときにデルヴォーの『森』があるかどうかは判らない。
【ユザワヤ】でワンピース用の生地を購入。ポリエステル生地が良かったんだけど、イメージに合った柄がなかったので、綿の先染めチェックを購入。地直ししなくちゃ。
もうネルは時期はずれなのね。カラーネルしか見つからなかった。
大宮そごうに【生活の木】があると教えられて、エッセンシャルオイルを買いに行く。フロアのはじっこにある小さい店舗だった。
グレープフルーツオイルが欲しかったんだけど単品ボトルは売りきれだったので、ゼラニウムとレモングラスと一緒に詰め合わせになった初心者用お試しセットを買った。あとヘアトリートメント用にせっけんシャンプースレでお薦めされていたホホバオイルというのも購入。オリーブオイルや椿油よりも軽いらしい。
掲示板で教えていただいた日経MJ(流通新聞)2004年3月4日付け20面「ブームの裏側:小説はライトに読む メール世代にマッチ」の実物を見てきました。
3/4付けの日経流通新聞の最終面にライトノベルに関する大きな記事が出ていました。その中に、発行部数の数字が出ていました。電撃文庫シリーズでは、「ブギーポップは笑わない」は260万部、「キノの旅」第7巻は215万部、どんな作品でも初版は3万部するということです。また、新人作家でも5〜6万部売れるらしいです。講談社の新雑誌「ファウスト」の販売部数は3万部とも。
【エレホン伝言板(予備)】ライトノベルの売上 投稿者:toki 投稿日: 3月 8日(月)20時12分45秒
ブームの裏側:小説はライトに読む メール世代にマッチ
ライトノベル(light novel)と呼ばれる書籍が人気を呼んでいる。軽く読めるエンターテインメント小説のことだ。読者は主に10代から30代。200万部以上売れる作品も出てきている。背景にはコミック、ゲーム、アニメを同時並行に消費してきた世代が台頭し、これまでにないジャンルの活字文化が育ってきたことがあるようだ。
日経MJ2004年3月4日付「ブームの裏側:小説はライトに読む メール世代にマッチ」
表紙イラストが載っているのが『涼宮ハルヒの憂鬱』『マルドゥック・スクランブル』『ブギーポップは笑わない』『戦うボーイ・ミーツ・ガール』の4冊。(絵柄的に『マルドゥック・スクランブル』が激しく浮いているんだけど、見なれていない人には区別つかないかな?)
池袋のジュンク堂店員と「ライトノベル・フェスティバル」実行委員長の言葉を引用して、ライトノベルがどういうものかを説明してます。
読者はカバーイラストを見た瞬間から既に物語を「読んで」いる。そしてイラストを見て抱いた主人公のイメージを念頭にページをめくり、「キャラクターが何をしゃべるかを追う」という漫画風の読書スタイルを楽しむのだ
日経MJ2004年3月4日付「ブームの裏側:小説はライトに読む メール世代にマッチ」
という「ライトノベル」の説明は正しいと思うし、既存ジャンルでは分類できない作者像としてゲーム企画やアニメ脚本も書く倉田英之をもってくるのも悪くない選択だと思うんだけど、その次にでてくるのが早川書房の「プラチナ・ファンタジイ」で、これに関してはとてもとても疑問。なぜここに「プラチナ・ファンタジイ」が? ハヤカワ文庫JAと勘違いしたか? 間違っても『スペシャリストの帽子』は「ライトノベル」じゃないと思いますが……。
執筆者は飯田美穂子。
ともあれこれで、「ライトノベル」という言葉は日経のお墨付きです。
(2004/03/19 加筆しました)
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ケリー・リンク/著 金子ゆき子/訳 佐田千織/訳 『スペシャリストの帽子』(早川書房 ハヤカワ文庫 FT 358,2004年2月,840円+税, ISBN4-15-020358-X)読了。
なんだかよくわからないけど、とても面白かった。(という感想は大森望さんの日記が出る前に書きたかったと思った。)
最高に面白かったのが「飛行訓練」と「雪の女王と旅して」。どちらも神話/童話がベースにあって(前者はギリシャ神話、後者はもちろんアンデルセン童話)、間に挟まる謎の文章の意味が最後になって判る。
意味はわからないけれど面白かったのが「靴と結婚」と「少女探偵」。要するに私は参照先がいろいろある話が好きなんだな。
「靴と結婚」の独裁者の妻の話は、古今東西の独裁者の逸話を思い出させて興味深い。独裁者と呼ばれる人々は似たようなことを繰り返しやっていて、それらを組み合わせてひとつの類型の物語を作りあげたというところかな。
「少女探偵」は『少女探偵夜明 薔薇姫』[→感想] を読んだばかりなので、勝手にリンクさせて楽しく読んだ。いや、本当に参照すべきはナンシー・ドルーとグリム童話だろうけど、夢のような話なのでどう読もうと読者の勝手。
「スペシャリストの帽子」は怖いけれども、よく判らない。「黒犬の背に水」と「人間消滅」もよくわからないけれど、痛々しい物語だということだけは分かる。
全然判らないのが「ルイーズの幽霊」で私には彼女は彼女を愛していたということしか読み取れない。この作品もまた痛々しさと喪失感だけは伝わってくる。それだけ分かれば充分なのかもしれないが。
なぜこれがハヤカワ文庫FTで出たのかは謎。『夜の姉妹団』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】みたいなのが好きな人のための本だよね。epiとかNVのほうがよさそうだけど。そのための柴田元幸の帯と解説なんだろうけど、こういうのが好きな人達にちゃんと見つけてもらえるのだろうか。
というわけで、【OK】さんが好きそうな本だと思いました、とか書いて電波を送ってみよう。
感想リンク集
2004/03/20追加分
購入ガイド
ISBN4-15-020358-X 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02414641)】
高瀬彼方『カラミティナイト 3』(角川春樹事務所 ハルキ文庫 ヌーヴェルSFシリーズ,2004年1月,940円+税, ISBN4-7584-3067-5)読了。
カルト教団によって「災厄の心臓」を埋めこまれ、そのために両親も従弟も恩師も失うことになった遠野忍。心ならずも「第五の騎士」として心臓を守る使命を課せられ、その力に苦しむ沢村智美。忍の従姉であるために、事情を知らぬまま戦いに巻きこまれ命を狙われる鹿山美由紀。
美由紀を狙う敵の意図を知り、親友の櫻井優子とともにそれを防ぐ決意を固める智美だが……。
と、あらすじだけ読むとなんとも過酷で痛々しい話で、実際1巻も2巻[→感想]もいろんな意味で痛い話であったのですが、3巻になったら鬱展開が極まって躁転してしまったかのような妙な雰囲気。本人たちは悲壮なのにスラップスティックコメディにしか見えないという……。
それにしても美由紀の命を狙う超能力者の「慟哭の三十人衆」よりも、智美にゆがんだ愛情を抱くストーカーな普通人のほうがよっぽど不気味で狡猾だというのも困ったもんだ。(これでストーカーな人が超能力を手に入れちゃったら最強じゃん)
購入ガイド
ISBN4-7584-3067-5 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02399690)】
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昨日おとといと外出して花粉を吸いこんだせいか、目と顔が痒くて調子最悪。ヒスタミンを飲んだら痒みは止まったけど、今度はだるくて動けないのでおとなしく本を読んでました。このところ未読本が溜まっていたから消化しないと。
『夜の姉妹団』を読み終わったところで、調子にのって『ふたりジャネット』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】と『不思議のひと触れ』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】を注文してしまう。
うわー、大丈夫なのか>自分。まだ『海を失った男』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】も『あなたの人生の物語』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】も読みかけで、『サウンドトラック』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】も『ダイヤモンド・エイジ』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】もライラシリーズも積んであるんだぞ。
というわけで、未読本消化にいそしみます。
読みかけで放っておいた柴田元幸/編訳 『夜の姉妹団 とびきりの現代英米小説14篇』(朝日新聞社 朝日文庫,2001年6月,720円+税, ISBN4-02-264272-6)読了。
一番面白かったのは、コレクターの鑑のような男の物語の『ラベル』(ルイ・ド・ベルニエール)と、個性の違う祖母・母・娘三代の女性たちがそれぞれ魅力的な『シャボン玉の幾何学と叶わぬ恋』(レベッカ・ゴールドスタイン)、切ないような可笑しいような『北ロンドン死者の書』(ウィル・セルフ)。ウィル・セルフの作品は肉親を失った人間にとっては、とても切ない物語ではなかろうか。
『夜の姉妹団』(ミルハウザー)、『いつかそのうち』(ジェームズ・パーディ)、『匕首をもった男』(ラッセル・ホーバン)もよかった。
期待していたクロウリーは、なんだかよくわからなかった。
アンジェラ・カーターは、やっぱりフェミフェミしてますね。
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ISBN4-02-264272-6 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02027069)】
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読売新聞3月17日夕刊にも「ライトノベル」関連記事が掲載されたそうです。
http://d.hatena.ne.jp/INN/20040317#p1
(CAXの日記経由)
夕刊なので、近所の図書館では読めないんだけど、多分そのうち【YOMIURI BOOKSTAND】のニュース欄で読めるんじゃないかと思います。
執筆者が誰なのかが気になります。
追記:2004/03/21
執筆者は、細谷正充(文芸評論家)とのこと。(情報元:掲示板 &【うたたねこや】)
検索すると、時代劇の本を書いている人みたいですね。
少女漫画系自分史年表。よく覚えてるなぁ。
私の忘れられない作品は矢代まさ子『えくぼがお似合い』(『別冊マーガレット』1967年6月号)と細川知栄子『あこがれ』(『週刊少女フレンド』昭和43年3号〜)と『ルルが風にのって』(『週刊マーガレット』1972年)あたり。
楳図かずおも読んでいたけど、怖いからあんまり思い出したくないですな。
正式オープンしたら、綿谷りさインタビュー効果で大変なことになっているらしい【bk1.jp】ですが、一歩さんの要望が通って「書籍詳細頁に跳ぶけど買物カゴには入らない状態で、更にそこから購入時にはbreeder-codeが入るようになった」そうです。
bk1の中の人としては、買ってもらえるのが一番なんだろうけど、いきなり買い物カゴに本をつっこんじゃう仕様だと人にお薦めするのは躊躇しちゃう(だからこの日記ではブリーダーIDなしの詳細画面を表示してた)ので、この変更は嬉しい。
ブリーダーリンクURL(買い物カゴに商品が入る)
http://breeder.bk1.jp/rd/(bk1書籍ID)/(ブリーダーID)/
ブリーダーリンクURL(ブリーダーIDのみ記載される)
http://breeder.bk1.jp/rd/(bk1書籍ID)/(ブリーダーID)/noentry
でも今は http://www.bk1.jpでアクセスすると昔のテスト用サーバーが表示されてるみたい。DNS更新中ということなので、そのせいかな。
テッド・チャン/浅倉 久志ほか訳『あなたの人生の物語』(早川書房 ハヤカワ文庫 SF 1458 ,2003.9,\940+税, ISBN4-15-011458-7)読了。
「バビロンの塔」は素晴らしかった。オチではなく、途中の描写が。あのオチは別になくても構わないとさえ思った。他のも面白かったけど、最近はSF力が落ちているので読むのに苦労した。
表題作は裏返ったティプトリーみたいだと思った。ティプトリーがティプトリーの母の視線でティプトリーの人生をこの調子で描いたらどうなるだろうかと想像してしまった。
「顔の美醜について」も「接続された女」とセットで読むと面白いかも思った。
以下のコメントは自分用のメモなのだがネタバレ気味なので、未読者は注意。
「理解」……アルジャーノン超能力大戦
「あなたの人生の物語」……未来を思い出す異星言語
「七十二文字」……カバラでゴーレムな改変ヴィクトリア朝でDNA言語発見
「地獄とは神の不在なり」……スペクタクルなヨブ記。救われないフィッシャー・キング
購入ガイド
ISBN4-15-011458-7 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02365049)】
シオドア・スタージョン/若島 正編『海を失った男』(晶文社 晶文社ミステリ ,2003.7,\2500+税, ISBN4-7949-2737-1)読了。
出てすぐに購入したのだが、「ビアンカの手」を読んでから放置していたのだ。続きを読み出したのは、ケリー・リンクを読んで海外小説の短編集を読みたくなったから。
「ビアンカの手」「そして私のおそれはつのる」が好きだな。「三の法則」は大原まり子+「へへへの方程式」みたいね。連想のベクトルが間違っているのは承知しているんだけど、萩尾望都や佐藤史生の漫画経由でSFを読み始めた身としては、スタージョンを読むと自分がかつて読んだ漫画を思い出してしまうのだった。
テッド・チャン「あなたの人生の物語」とスタージョン「海を失った男」を読んで、小説の二人称について考えさせられた。「接続された女」もある意味二人称だし。どうして(米国の)SFには二人称が多いんだろう? 読者を無理矢理作中に引きずり込むことで、真相がわかったときのインパクトの大きさを狙うのだろうか。
日本語には正確な意味では二人称は存在しないからか(一人称の代名詞が二人称として使われることすらある)、二人称で書かれた日本の小説は、どこかナルシスティックな印象がある。
(というようなことを考えていたら、SFマガジン2004年5月号掲載の津原泰水の作品が二人称小説だったよ。あはは……)
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ISBN4-7949-2737-1 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02335091)】
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雪が雨に変った中、【bk1】より本が届く。メール便なので、本が濡れやしないかと心配で外をずっと見張っていたので、玄関に置かれた包みをすぐに取り込むことができた。一応ビニール袋に入っていたが、封筒は濡れていた。あと10分も放置してたら、封筒はふにゃふにゃになっていたことだろう。
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有里 (Alisato Akemi)