更新日: 2005/12/19
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梅雨に入って花粉が飛ばなくなったのと目薬のおかげで目の痒みは治まったのだが、今度は(パソコン画面の見すぎで)目が乾いてきたのでドライアイ用の目薬を出してもらう。
この間薬を買った薬局では、イケメン薬剤師と受付けのお姉さんが険悪な雰囲気になっていた。ふたりしかいない店なのに、お互いに目を合わせないし言葉も交わさない。客には愛想がいいのだが……。客が居たたまれないから、そーゆのやめれ。
図書館では、『思想の科学 1991年10月号 少女小説の力―「日本語」が生まれるとき―』から拾った新聞記事の実物などを確認する。
割とあっさり終わったので、『詩と思想』のファンタジー特集号、『eトランス』の大森望インタビュー、『小説TRIPPER』の「作家の家計簿」などの記事を読む。
『思想の科学 1991年10月号 少女小説の力―「日本語」が生まれるとき―』
細かく内容をみていくと長くなりそうなので、タイトルと書き手の紹介だけ。
「読者が見えなくなった」はインタビューをまとめ上げた記事ですが、ほとんど久美沙織がメインです。久美せんせいは、この頃から居場所探しやってて未だに居場所探し(というか「私を見てっ!見てっ!私を認めてっ!私をっ、私をっ、私をっ!」)をやっているわけですか。どうりで説得力のある思春期小説が書けるわけだ。やはりここはヤングアダルト小説を書いて金原瑞人の帯つけて売るしか……。
川崎賢子は『読む女・書く女―女系読書案内』[→感想]を書いた人。『少女日和』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】という少女小説論を書いたので、対談に呼ばれたらしい。ジュニア小説だけでなく、少女漫画や吉本ばななに関しても語っています。少なくとも川崎賢子のほうは、ジュニア小説の特徴をちゃんと押さえてます。
石原秋彦はコバルト文庫と『Cobalt』の編集長。高山英男は子ども調査研究所所長で『現代用語の基礎知識』などの子ども文化の項目を執筆している人。
【永井良和】の論考は非常に面白かった。
少女小説のジャンルにおいてしっかりとした作品論が展開されていないことは、この分野で仕事をする人にとって不幸なことだ。そいういう評論活動がでないうちは、ジャンル全体への大雑把な評価を甘んじて受けざるを得ないだろう。
永井 良和「サブカルチャーの「格式」」(『思想の科学 1991年10月号』p.66)
10年以上も前からこういうことをいっている人はいるんですね。
「少女小説の中のエロス」は、折原みと作品をフェミニズム性愛論的に読み解く論考――だと思う。パス。
図書館で実物を確認してきた少女小説関連記事
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【茨城県フラワーパーク】にバラの写真を撮りに行く。
バラの盛りは過ぎてしまっている上に、雨で花びらが痛んだ花が多くて被写体としてはイマイチ。元気なのはピンクのクィーンエリザベスぐらいでした。
写真は、はてなダイアリーのほうに載せてあります。
[エレホン番外地 2004-06-12 茨城フラワーパーク]
[エレホン番外地 2004-06-12 茨城フラワーパーク 2]
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【ティーンズ小説相関図】
【らいぶらりあんときどき通信:相関図の問題点】
そろそろ新しい相関図を作りたいのですが、誰か一緒に作ってくださる人はいませんか?
だそうです。
こういうのは、作品名を書いたポストイットをホワイトボードに貼り付けていくのが一番手っ取り早いんですけど、Webでそういうことができないかなと思ったり。
座標軸を決めれば、1作品ごとに座標軸を入力してもらうことは可能か。
そういえば付箋紙を使ったWikiみたいなソフトがあったような……。
追記:
【一歩】さんから反応が。なるほど【wema】というのですか。(2004-06-15 23:39:23現在 サーバーエラーが出てます)
というわけで、一歩さんのところに設置されている【変なもの(仮)】。使い方が分からないので、まだ眺めているだけです。
舞城王太郎『煙か土か食い物』(講談社 講談社ノベルス,2001年3月,1050円, ISBN4-06-182172-5)読了。
噂通り凄い凄い。読めるかどうか心配だった改行のない特異な文体も脳みそにするする流れこんできて快感。ひっかかったのはチャンドラーの引用文のとこでした。(ひっかかったのは内容じゃなくて、文体。それまでスルスル読めていたのが急に読めなくなった。)
暴力シーンが多いという話も聞きましたが、それほど多いとは感じませんでした。綾辻行人『殺人鬼』とかで痛い描写には耐性ついちゃったからかなぁ。
川端裕人『The S.O.U.P.』(角川書店 角川文庫,2004年5月,780円, ISBN4-04-374801-9)読了。
なんとなく身体の内側が痒くなるような読後感。帯の『指輪物語』と『ゲド戦記』のタイトルを見た瞬間から痒かった。ちりばめられたSF作家の名前もなんだかなぁ……。
スーパーハッカーが全然凄腕に見えない。一番気になったのはスーパーハッカーが「厨房」とか言っちゃうところですね。「厨房、厨房」いう奴が「厨」なんだよっ!
リアルにしようと一生懸命お勉強して背伸びして書いて、かえってハズしちゃった感じ。
死者からのメールというアイデアはいい感じなんですけどね。
『.hack//』はこれにインスパイアされたのではないかと推測します。
キュウリをスライサーで切っていて、親指の指先をスパっと……。まあ皮が切れただけなんですが、問題はそのとき変な風に身体をひねって腰が痛くなってしまったこと。
この間の寝違えもそうだけど、要するに身体が堅いのがいけないんだ。
身体のどこかが痛いとそれが気になって集中力が落ちて、結果ヘマが増えるので困ります。うー。
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昨日スーパーで紀州南高梅を見つけたので、2kg漬けることにした。
土曜日に探しにいったら売り切れで今年は梅干は作れないかと思っていたので、梅をゲットできてよかった。
5Lの梅酒用ガラス瓶を梅漬け用に買ったんだけど2kgの梅を入れると重しを入れる余地がなさそうなので、迷ったあげく容器はホーローのストックポットを使うことにした。本当は草木染めに使うつもりだったんだけど未使用だから1ヶ月ぐらいなら梅用に転用してもいいかなと。具合が良かったら、来年は梅漬け用にもうひとつ買います。
ストックポットはガラス瓶と違って梅酢が上がってくるのが横から確認できないのが難だ。半日で半分ぐらい上がってきたようだ。これなら大丈夫かな。
町井登志夫 『電脳のイヴ』(講談社X文庫 White heart,1997年6月,630円, ISBN4-06-255300-7)読了。
日本人とフィリピン人のハーフ麗子は、学校にも行かずバーチャルリアルゲームの世界に入り浸っている。ゲームで知り合った親友・エヴェリンの自殺を知った麗子は、韓国の友人・ジェニーとともにゲームに隠されているその死の謎を探そうとするが……。
第三回ホワイトハート大賞エンタテインメント部門優秀賞受賞作。
刊行は1997年だが、執筆は1996年だろう。1996年にネットゲームを通じて日本、韓国、香港の少女が親友になるという話を書いたのは立派。
舞台となっているネットゲームのシステムには、ツッコミどころが多々あるが、書かれた時期とレーベルを勘案すればこれでOKかなという気もする。とはいえユーザーによるプログラム書き換えが公認のマルチプレイヤーゲームだなんて実際には危なすぎるけどねぇ。しかも使われているのが「行番号付のベーシック」だ。うーん……。
ただ、ネットを通じての孤独な少女たちの国籍を超えた交流は、刊行から7年経った現在でも十分納得できる描き方。むしろマルチプレイヤーによるオンラインゲームがポピュラーになった今読むほうがリアルかも。
ネットに残されたエヴェリンのメッセージは切ない。
町井登志夫はホワイトーハートではこの一作きりで、2001年に「今池電波聖ゴミマリア」で第2回小松左京賞を受賞している。
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少し早いけど2004年上半期の書籍代のまとめ。
ネット書店での購入(DVD含む)が、約6万円。(アフィリエイトのポイントのおかげで実際にはもう少し割引になっている。)
リアル書店&ネット古書店での購入(DVD、電子書籍含む)が約8万円。
合計で、約14万円。
1年間の書籍代の予算は30万円なのでちゃんと枠内。結構本を買った気がするんだけど、ブックオフで100円で拾った本もあるからこんなものかなぁ。
購入冊数は雑誌を含めて142冊(DVDは除く)。読了冊数は、漫画雑誌も含めて102冊。読了率72%。
ちなみに2003年は、購入冊数400冊(漫画85冊、雑誌27冊を含む)。読了冊数は、漫画雑誌も含めて287冊ぐらい。読了率はやっぱり72%。
去年は漫画を全巻まとめて購入したりしているので、その分が冊数に影響してます。
買った本を必ずその年に読むわけじゃなくて、積んでおいて何年後かに読むこともあるわけですが、ともかく購入本の30%は未読だということですね。積読本が増えるわけだ。
『赤×ピンク』(エンターブレイン ファミ通文庫,2003年2月,672円, ISBN4-7577-1283-9)読了。
躁鬱の激しいブルマ少女、まゆ14歳(実は21歳)。魅せることに喜びを感じる女王様、ミーコ(実はSMの女王様)。女性にモテる女性恐怖症の空手家、皐月(実は…)。彼女たちが毎夜働くのは、廃校の校舎を改良したファイトクラブ、それぞれが秘めた思いを胸に、たたかい続ける…。
「女の格闘(キャットファイト)」を見せる非合法のファイトクラブで働いている女の子たちを描く連作短編集。彼女たちはそれぞれに問題をかかえ、中には格闘技のおかげで壊れかけた心をかろうじてこちら側に繋ぎとめていられる娘もいる。
ライトノベルの装丁で出ているけれど、本当は一般書籍の装丁で『蛇にピアス』と『Deep Love』の間に置いて、生きるのが辛いという「おたくじゃない女の子」たちに読ませてみたいです。こういうのをポロっと出しちゃうファミ通文庫おそるべし。
【Stella】さんのサイトで見かけて気になっていた本。もうひとつ別のサイト(場所失念)でも見かけましたが、話題になっているのでしょうか?
作者の桜庭一樹(女性)は、自身も空手が趣味だそうで、それゆえ格闘シーンや格闘技にかける心情の描写に迫力があります。
『からくりアンモラル』[→感想]を「せつない少女小説」として読める人に特におすすめ。SM女王様も出てきます。真性じゃなくて「なんちゃって」だけど。
まゆちゃんは、あれからしあわせになれたのだろうか? 心配です。
成田良悟『ヴぁんぷ!』(メディアワークス 電撃文庫 0936,2004年5月,641円, ISBN4-8402-2688-1)読了。
吸血鬼物です。例によって変な人たちがいっぱい。
薀蓄好きの子爵の性格が好き。
お城の名前がバルシュタインだったり、ヴァルシュタインだったりするのは何か意味があるのか、単なるミスか?
木島閑音の生い立ちにはなにか元ネタがあるのだろうか?
ヴァルの正体って何? 「美味しそう……」って? 食べ物なのか?
2004/06/19追記:
ヴァルの正体のヒントをメールで教えていただきました。
うわー、こんなところにーっ! 確かにかわいくて美味しそうです。
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読もうとすると眠くなります。ライトノベルばっかり読んでちゃいかんと思います。
リスト作るのは頭を使わないので、[ありろぐに] をいじくったりしてます。
[アリストック] に【Blog Pet こうさぎ】を設置しました。
RSSを読んで言葉を覚えたり、関連サイトを教えてくれたりするそうですが、あんまり更新していないので、覚えはイマイチ。
こうさぎがいきなり「グリフィスー!」って叫んだときには、「私の知らないうちに『ベルセルク』なんか読んだのか!?」と焦ってしまいましたが、なんのことはない『スローリバー』の作者の名前を叫んだだけでした。でも、ほんと、びっくりした。
俳句(?)も詠みました。
「志 おすすめするよ 志 」
設置方法については、【こうさぎ ウィキ】が詳しいです。
ショタとやおいについての用語初出調べや資料発掘をしている方(男性)のBlogです。
私がヤングアダルトとライトノベルに関してやっているのと同じようなことを、ショタとやおいについてやってらっしゃるわけで、親近感を覚えます。
私には「やおいの血」がほとんど流れていないので(鋼錬のロイ×エドにはちょっと転びそうになったけどさ)、女性がやっているやおい系サイトよりこういうアプローチのサイトの方が面白いです。
たまたま文中に「ライトノベル」の語があったので、【Blukfeeds:ライトノベル】でひっかかったのです。こういうサイトを発見できてラッキー!
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有里 (Alisato Akemi)