2000年6月 ( 上旬 / 中旬 / 下旬 )[前月] [次月] | |||||||||||||||||||||||||||||
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父が手術をすることになったので、付き添いのため実家に帰っておりました。
高里椎奈『悪魔と詐欺師』(講談社ノベルス)読了。
うーん、最後まで読んでも何があったのかよくわからないんですけど……。
下手な小細工とひとり合点が多すぎる気がします。個人的に気に入っているキャラであるビジュアル系坊主の高橋総和が出て来たのは良かったんですけどね。
オススメはしません。でも、読んじゃうんだろうな、次の本も。
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父の手術についての説明を聞いたりとか。インフォームド・コンセントとかいうやつですね。視神経のそばにオデキがあって、それが視神経を圧迫しているので、ほじり出すという話。手術方法は蓄膿症の場合に近いみたいです。執刀医は松尾貴史似。
とりあえず私は自宅に帰ることに。
ストレスがたまっているので、新刊本を一気買い。
彩穂ひかる『法廷士グラウベン』(講談社X文庫ホワイトハート)を探しているのですが、全然見つからないのですよ。(←誰か、かまってほしいなり(笑)) ブック・オフで見つけちゃったらどうしましょ?
(2000/06/18 追記)
横浜のオタク御用達書店でゲットしました。「かまって」くださったかた、ありがとうございます。(笑)
中世ファンタジー風の法廷バトルという妙な作品でした。
香山リカ『サイコな愛に気をつけて』(河出文庫,\580+税)読了。
購入ガイド
香山 リカ『サイコな愛に気をつけて 深層心理の恋愛学』 (河出書房新社 河出文庫,2000.6,\580+税)
ISBN4-309-40609-2【amazon】 【bk1(00024815)】
この話題は別ファイルの〔「BOOK・OFF問題」から「出版流通問題」へ〕に移動しました。
……文章上達術の特集が読みたくて。こんなに読むところの多い雑誌は久しぶり。
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この話題は別ファイルの〔「BOOK・OFF問題」から「出版流通問題」へ〕に移動しました。
でもブックオフには行くのだな。(苦笑)
新規開店した店のようです。以前は衣料品の店だったようです。直営店じゃなくて、フランチャイズ店だと思います。
『早稲田文学』だの『海燕』だののバックナンバーがいっぱい転がってました。元ブンガク青年が売りにきたのか? 新しい店らしく漫画はバックナンバー揃いが多くて、文庫は売れ筋だった本の複本がいっぱい。群ようこの文庫(全部同じ本)が40冊づつならんでいたりとか。
ブックオフの醍醐味というのは、売り手の趣味がそのまま棚に反映するというところにあるので、新しい店っていうのは、あんまり面白くないです。
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池上永一『レキオス』(文藝春秋社,\2000+税)読了。
これは凄いぞーっ!
購入ガイド
池上 永一『レキオス』 (文芸春秋 ,2000.5,\2,000+税)
ISBN4-16-319210-7【amazon】 【bk1(00022248)】
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横浜の実家に帰る。
(父が入院したので、母親のお守りをするため。以後17日まで、実家にいました)
上野のブックガーデンで『別冊宝島515 ホームページ繁盛の法則』を購入。
駒崎優『闇の降りる庭』(講談社X文庫ホワイトハート)読了。
第五回ホワイトハート大賞佳作受賞作。このとき同時に佳作を受賞したのが、とみなが貴和『セレーネセイレーン』。
フィレンツェの大商人ギナッツィに取り入った謎の魔術師。ギナッツィ家で働く若き庭師シモーヌは魔術師の野望を打ち砕くべく闘うが……。
というようなお話。一応ファンタジーです。デビュー作なので、展開にもたつきがあり、キャラの魅力も薄い感じ。でも、こーゆー題材の話に賞を出すホワイトハートは偉い。
購入ガイド
駒崎 優『闇の降りる庭』 (講談社X文庫 White heart,1998.5,\470+税)
ISBN4-06-255353-8【amazon】 【bk1(01564026)】
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父の手術日なので、病院の中で待機。
(難しい手術ではないという話だったので、それほど心配はしていなかったけれど、まあ万が一ということはありますからね。一番心配だったのは、疲れた看護婦さんが点滴液を他の薬と間違えやしないかということでした)
無事に手術が済んだのを確認して、買い物をして、実家に帰る。
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嵐のような天気だったので、外出せず。暇だったので、実家の掃除をしたり。ほんとは自分の家も掃除せにゃいかんのですが。玄関汚いしー、エアコンもカビはえてるからカバー外して掃除したいしー。
上遠野浩平『殺竜事件』(講談社ノベルス)読了。
一部ではあまり評判もよくないようですが、キャラクターが気に入ったので、ワタクシ的にはOK。有能で裏まで読めるくせにおマヌケなヒロインというのがよろしいですね。
ファティマとアマテラスとモーターヘッドの出てこない『ファイブ・スター・ストーリー』みたい。(そういうのは、もはや全然FFSではない気がするが……)。こちら側の世界の投影としての異世界ですね。世界がぜーんぜん見せてきませんが、別にいいです。あの竜の存在だけで全部許す。神様がいなくて、竜がいる世界なんだな、多分。
購入ガイド
上遠野 浩平『殺竜事件 A case of dragonslayer』 (講談社ノベルス,2000.6,\880+税)
ISBN4-06-182135-0【amazon】 【bk1(00025097)】
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古本屋と図書館に寄った後、病院に見舞いに行き、新刊書店に寄って帰る。
西横浜ブックファンに行く。100円コーナーの海外文庫もきれいに揃えられていたけれど、面白そうな本はすっかり消えていた。マニアが漁っていったかな。棚の間を歩いていたら、大原まり子『電視される都市』と目が合っちゃっいました。表紙が鳥図明児。リアル書店はこんな風に本が「呼びかけて」くるからおもしろい。ネット書店だとこういうことは起こらないんじゃないかな。
横浜中央図書館へ行く。 桜木町駅から歩いて10分。昔は野毛坂を通るバスがもっとあったはずなのだが、MM21地区が開発されたせいでバス路線がすっかり変わってしまったらしい。
図書館に入る前にカフェテリアに寄る。まだそれほど古い建物ではないのに、場末の喫茶店のような荒んだ雰囲気があるのは、なぜだろう。だが500円のサービスランチの味は悪くなかった。
図書館の入り口にはガードマンが立っていた。置き引き対策らしい。ガードマンの採用については利用者の間では賛否両論があるようである。私はもう横浜市民じゃないから、どうでもいいや。かつては横浜市民だったので、図書館の建物には私の払った税金が使われているはずだけど。
検索機で、ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』(福武書店)と小泉喜美子『血の季節』(文春文庫)を検索する。どちらも書庫にあるというので、閲覧を申し込んで待つ。待っている間にヤングアダルトの棚でコバルト文庫をチェックする。図書館の本は、著者整理番号のところに分類シールが貼ってあるのが難ですな。
20分ほども待たされて、ようやく本が出てきた。『血の季節』の方は背表紙の色が知りたかっただけ。色褪せていてよくわからないけど、赤か茶色だと思う。これ、名作なのでどこかで復刊してほしいなり。ハルキ文庫当たりでやってくれないかなぁ。
『エンジン・サマー』は噂どおりの美しい本。病院の面会時間までに読み終わらないといけないので、必死で読む。なんとか読了。もう一度読みたい。まだ手に入るだろうか。
『エンジン・サマー』には、クロスワード・パズル(クロスティック・ワード)のことが出てくるのだが、この作品そのものが一種のクロスワード・パズルなのだと思う。クロウリーの書き方は、固有名詞を出さずに何かを描写するという点で恩田陸に似ている気がする。晴雨計にしてもカレンダーにしても作者と同じ文化的背景をもつ読者ならもっとピンとくるモノなのではないだろうか。
服部まゆみ『この闇と光』読了。
追放された父王とともに暮らしていた幼い盲目の王女が幽閉場所から連れ出されたとき、世界は……。
すごいっすよ、これはー。ファンタジー(だと思って読んでいたもの)がいきなりミステリーになってしまう。
私は服部まゆみと服部あゆみ(コバルト文庫で挿し絵やってた人)と服部真澄(『龍の契り』の人)の区別がつかなかったんですが、服部まゆみは『時のアラベスク』の人なんですね。でもほんと、紛らわしい。
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旦那と待ち合わせて病院に見舞いに行く。
旦那は見舞いのあと、そそくさと秋葉原へ、私はそのまま実家へ戻る。私がいなくても別にたいした問題はないそうです。「苦労するのは、夕食とゴミ捨てぐらいかなぁ」
はあ、そうですか……。(実際、帰ってみたら掃除も洗濯もきちんとやってありました。掃除にいたっては私がやるよりきれいだという……)
バス停で駅へ行くバスを待っていたのだが、あと5分あるからと、バス停のすぐそばにある本屋へ寄った。私が小学生のころからある小さな町の書店である。主に雑誌と参考書の売上げでやっているような店で、文庫本の棚などは去年の6月の新刊が堂々と「今月の新刊」として並んでいる。雑然とした雰囲気はブックオフの100円コーナー(でも定価(笑))みたいな感じ。
それなんのに驚いたことに、コバルト文庫などの少女小説と売れ筋のマンガについては、既刊がきちんと一冊づつ揃っていた! この店の店長がそういう営業努力をするとは思えないので、おそらく取次の方からそういうセットが送られてくるのでしょうね。なんだ、この前の店もそういうことだったのか。
などと棚を見て考察していたら、その間にバスが行ってしもうたです。(涙)仕方ないので、駅まで歩きました。20分。脂肪を燃やすためには良かったかもね。
とみなが貴和『EDGE2』(講談社X文庫ホワイトハート)読了。
上手くなっているという噂でしたが、ほんとに上手くなってますなぁ。
メインストーリーは、死体に魅せられた青年と可愛げのない(それゆえ周囲から浮いている)女の子が、川に落ちた人形を探して神田川を旅する物語。それに大滝錬摩の過去のストーリーが絡む。
このシリーズは、キャラクターがツボ。宗一郎が、(精神年齢で)あと5歳育ってくれたら、ワタクシの骨抜きのツボを直撃でございましょう。個人的な満足度は300%です。5回くらい読み返した。早く続きが出るといいなあ。
えー、ベルばらのオスカルとアンドレに未練のある人は読むとよろしいかも。(笑)
(やはりいい男はいい女をかばってくれないと……。でも死んではイカンよ、死んでは。)
まずこっちを読んでからシリーズ一冊目を読むとよむのが良いと思います。一冊目は、まだ言い回しなどなどが下手なのです。でも、一番美味しいシーンは一冊目にあるのだ。
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