2000年4月 ( 上旬 / 中旬 / 下旬 )[前月] [次月] | |||||||||||||||||||||||||||||
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体調不良。じんましんが出てまたアヒル顔になっちゃいましたー。
特にいらっしゃいませ、【HEY BULLDOG】からお越しの皆様。
捨てぜりふの部分をしっかり引用されてしまいましたね。
具体的な指摘のない貶し批評の例としては【これ】とか。
ある作家とその作品について匿名で罵倒しているんですが、罵倒っぷりはある種おみごとであるものの、肝心の作品についての批評の部分は、具体例に欠けていて、欠点を指摘している部分も
====引用開始====
構成も伏線も何もない、アイデアだけが基調の擬似連作短編
====引用終了====
(有里による注:「擬似連作短編」って何だろう? 「短編」は単数なのかな? 複数なのかな? 複数なら「短編集」としたほうが分かりやすくないか?)
とか
====引用開始====
こういう話なら基本的にやって欲しい「登場人物の相互関係」という構造が、最後まで読んで欠けている
====引用終了====
(有里による注:「構造が、最後まで読んで欠けている」ってどういう意味だ? 「構造が欠けている」といいたいのか? 文章ヘン。ついでにいえば、「登場人物の相互関係」は「構造」じゃないと思うがなぁ。)
とか
====引用開始====
中学生でちょっと作文(小説書くの)が好きな女の子が考えたような世間知らずぶりキャラ設定
====引用終了====
(有里による注:「世間知らずぶりキャラ設定」って何だろう? 「世間知らずぶりキャラ」を設定しているのか? 「世間知らずぶりキャラ」って何? 「世間知らずなキャラ」ということか? 世間知らずな登場人物を設定したって悪い事はあるまいに? はて? それとも「キャラ設定」が「世間知らず」なのか? それって何だ? 世間を良く知らないでキャラクターを設定しているといいたいのか? だったら具体例を挙げてここが変だって書けばいいのに。)
といった 「ちょっと日本語ヘン」な文章だったりするのですね。(マラルメ氏の批評と比較すると、この批評がいかに具体的でないかってのが分かると思います。)
三つぐらいしか具体的に欠点(といえるほどの欠点かどうかも疑問)を指摘できないのに、なんでこんなにこの作品を貶すんですかね、この人。
さらにおまけしていえば、これ書いた人は「メタ言語」ってどういう意味か知っているのかなぁ? 「メタ○○」というのは「○○自身について言及した」「○○自身をいじくる」というような意味だと私は理解しています(←識者の解説求む)。だから小説中の文章そのものが妙な具合に変化してしまっている神林作品(読んでないけど『言壷』はそういう作品らしい)だったら、「メタ言語」作品といってよろしいでしょうが、この批評が対象にしている作品は、小説中の登場人物が小説を読んでいるという入れ子構造になってはいるけれど、文体がどうこうという作品ではないはずだから「メタ言語」じゃなくて「メタ小説」というのが適切だと思いますが。
「今、徳間文庫で」のパラグラフも問題ですね。作品から何を読み取り何を推測しようがそれは読者の自由ですが、実際に「ナメてるいる」か「ナメていない」か不明なのにもかかわらず、「小説業界(作家・編集者・読者)をよくもここまでナメることができたものです。」などと断罪するのはフェアではありませんね。
そういうのが「あり」(存在可能という意味です)ならば、以下のような推測も「あり」でしょう。
要するにこの評者は作品を批評するのではなく批評対象の作品の作者を貶めたいだけなのだ。文脈から想像するに、おそらく作者に自分の「小説」を酷評されて逆恨みでもしているのであろう。この文章の奇怪さから考えると、ひょっとしてあの伝説の「たがをくるる」という迷表現を生み出したヒトなのではあるまいか? この評者のこんな日本語で「小説」を書かれたら読まされる方はたまったもんじゃないよなぁ。
以上、うっかり「批評」をすると「批評の対象」よりも「批評する人間」のレベルを世間にさらけ出してしまうという実例をお目にかけましたー。
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今日もやっぱりじんましん。顔がパンパン(#T_T#)
【DASACON3】も無事終了したようで、良かったですね。レポートも続々アップされているようで、楽しみです。
【タニグチリウイチ】さんところと【青木みや】さんのところはいつもレポートが早い。タニグチさんは職業柄か? でも今回は【のだ】さんが一番のり。
青木さんの日記で、回る総統の額にはりついていたのが「貞」の裏返し文字であることを知る。そ、そうだったのか……。ずっと「貞」だと思ってました。(^_^;)
ある方に代理購入をお願いしていた<ファンタジーの森>シリーズが届く。買いそびれたものと布教用として4冊。
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じんましんのあとは、寝違え。首が痛くて上を向けません。左半身がうまく動かないので、更新休みます。
右手でのマウス操作は出来るんだけど。
一条理希『サイケデリック・レスキュー』(集英社スーパファンタジー文庫)読了。
航空機事故で奇跡的に生き残った過去をもつ高校生の少年が、民間のレスキュー部隊にスカウトされ、テロリストに占拠された病院から人質を救い出すレスキュー・アクション物。
ノリはほとんどハリウッド製アクション映画で、展開は結構シビア。レスキュー部隊を設立したのがまだ17歳の少年実業家だったり、隊員のひとりが怪盗だったりする荒唐無稽さが、息抜きになっていたりします。こんな話、リアルにやられたら読むほうがしんどいですからねぇ。
面白かったのですが、唯一気に入らないのが犯人の処遇ですね。ジュヴナイルの主人公が犯人を処刑しちゃマズイでしょってのはあるんでしょうが、こんな鬼畜な連中はそれ相応の罰を受けるのが当然だと思うんですけどね。死刑なんて生ぬるいっ! 磔獄門の刑とかさ、釜茹での刑とかさ。
ゆうきりん『灰髪姫と七人の醜男』(集英社コバルト文庫)読了。
【うさぎ屋】さんの掲示板で話題になっていたので、買ってみました。以前から気になっていた作家さんではあったのですが、なかなか手が出なかったのですね。(コバルトの解説目録の作家紹介で男性だと知ってびっくりです。)ハードだというので、どういうものなのかなぁと思ったら、確かにハードだ。情け容赦ないっすね。悪い奴がしっかり報いを受けるので、ワタクシ的には大満足。
基本的にはシンデレラを下敷きにした、両親を殺されたお姫さまの復讐物語。下働きに身をやつすあたりが、マキャフリィの『竜の戦士』のレサを思い出させます。エメラルド・ソープという石鹸を作るところの描写が気に入りました。こういう手わざをきちんと描写できる作家って好きだな。
というわけで、他の作品も探してみましょう。
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寝違え継続中。枕が悪いのかも。
眞明さんに見つけていただいた本が届く。
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首の痛みがようやくなくなってきた。大雨だったが、牛乳と卵を切らしてしまって、嫌々ながら買い物に出る。
DASACON3のWEB企画「サン・ジョルディの日をめざして」で、私の出した『どすこい(仮)』のポップコピーが、銀河通信賞を獲得した模様。笑いを取るつもりで、賞を取ってしまったのだ。選んでくださった安田ママさん&ダイジマンさんありがとうございます。少しでも売り上げに貢献できたら嬉しいのですが。
レポートによると【みのる】さんも票を入れてくださったらしい。ありがとうございますー。
(ついでにいうと『BH85』のポップコピーも私です。)
「○○と××くらいちがう」大賞の講評はWEBでは発表されないのでしょうかー?
廣済堂の文庫からの撤退のニュースに慌てて『異形コレクション』を買いに走る。
プランニングハウスの前例から、のんびり構えていると泣きを見る予感がするので、『ぶたぶた』をブックサービスに注文することにする。ついでに以前から気になっていた本も発注。
赤江瀑『京都小説集 其之弐 夢跡』(立風書房 ,1992.11,ISBN4-651-66049-5)読了。
図書館で借りた本なので、返却期限に間に合うよう必死に読んだ。
面白かったのは「雪華葬刺し」「夜の藤十郎」「百魔」 「柩の都」「寝室のアダム」「隠れ川」。
「夜の藤十郎」「百魔」は、岩井志麻子ファン必読。岩井さんのあの作品や『幻想文学 57』59ページの恋文と併読してニヤリとしてください。
「十二宮の夜」「罪喰い」「阿修羅花伝」は、どうも結末の意味がピンとこなかったです。 「柩の都」もそうですが、赤江瀑の作品は魅力的な謎をちらつかせて読者を引き込んでおいて、さあこれから謎解きだというクライマックス直前でいきなり真相を見せちゃうことが多い気がします。「起承転結」の「起承」まであって「転結」の「云糸」が抜けてている……みたいな。
この本には「物」に「魔」が憑く話が多かったような。もちろん「魔」を呼び込むのは人の心でありましょうが。
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カラスが徒歩で庭に侵入してくるのを目撃。トコトコと歩いているので、最初は黒いニワトリかと思いましたよ。
発作的にジオシティに確保しておいたページを更新しました。
まだトップページと昔の読書記録しかありません。
URLは以下のとおり。
【ありさとのジオ倉】
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/3941/index.htm#TOP
【発掘! 読書記録】は、パソコン通信の草の根BBSへの書き込みをサルベージして整形。
1991年のものですが、書き込み内容は今と全然変わってないのが、情けない。
なかなか更新できない赤木かん子ページはジオ倉へ移動させる予定です。
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赤木かん子ページリニューアル作業中。
明日はお弁当をもってお花見の予定。
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お弁当を持って森林公園に花見にいって、お散歩したまではいいのだが、帰ってきてから鼻炎が悪化。
しゃみ鼻水が止まらないー。やっぱり花粉を浴びたせいなのだろうか?
押し入れ用のキャスター付き本棚というのを買って、リビングに置いて読みかけの本を収納しておくことにしました。
文庫本がティッシュペーパーの空き箱13個分ぐらい格納できます。
でもって、どういうわけか読みかけの本とか手元においておきたい本がティッシュペーパーの空き箱8個分もあったりして……。
ええと、SFMや『このミス』などの雑誌系が2個、手元に置きたい文庫版漫画が1個、目録などが1個、未読新書1個、既読新書1個、未読文庫1個、既読新書1個。おおっ、計算は合うではないか! って、何の計算だ?
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更新のストップしていた「赤木かん子著作リスト」を【ジオ倉】に移動して、リニューアルオープンしました。もうあんまり更新する意欲が湧かないので、このまま凍結ということになりそうです。そこそこの需要はあるようなので、閉じるわけにもいかんのですわ。
『沙耶は和子の名を呼ぶ』(加納朋子, 集英社)の一部ミステリ読者にえらく評判の悪い解説を読んでみたいのですが、本がみつからんのです。まあ、どんな調子かはだいたい想像がつきますが。
何を書いても自分語りになっちゃう人と何書いても同じネタに行きつく人は、基本的に解説を書くのには向いていないと思います。読者は小説と小説の作者についての解説が読みたいんであって、解説者について知りたいわけじゃないんだから。
感想用メールフォームのページというのを作ってみました。ちょこっと感想を送りたいときなどにご利用ください。
本当はこのページの下の方にフォームを載せておくとカッコイイんですが、CGIをいじくるのが面倒だったので、@Niftyのフォーム機能を流用しました。ニフティサーバーからじゃないと送れないので、別ページになっています。
特に書名作家名の間違いの指摘を歓迎します。
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