更新日: 2005/12/19
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おとといほどではないが、まだ腰は痛い。ボディスーツを着て腰痛バンドをすれば、なんとか直立して動けるようになった。おとといは真っ直ぐ立つこともできなかったのだ。
腰痛が直らないと『王の帰還』を見に行けないなぁ。
ホームセンターで、重曹を買う。「リビング・ソーダ」という名称で1kgが税込み470円。ネットで買ってもほぼ同じぐらいだから、送料がかからないだけお徳かな。
以前も買った店なのだが、売り場が改装されてしまっていて、どこにあるのか見当もつかなくなりあちこち探しまわってしまってしまった。結局店員さんに尋ねて、アメリカ製万能クリーナーの横にひっそり置かれているのを発見。よかったー。
いままでは全然気にしていなかったけど、合成洗剤ではない粉石けんも売っているのを発見した。あと、使用済みてんぷら油を使って、石けんを作るキット(苛性ソーダじゃなくてオルトケイ酸ナトリウムを使うものらしい)というのも売っているのを発見。流行なのね。
薬局でクエン酸を買う。500gで千円なり。これは【アンダンテ】で売っている地の塩社製のもののほうが800gで850円とお買い得ですな。
クエン酸より穀物酢のほうが安くてお徳だから、台所やトイレにはそっちを使う。クエン酸水のスプレーは洗面所とお風呂場に置いておく。
リサイクル石けんを作っている作業所までいって、固形の石けんもいくつか買ってきたので、それを100円ショップで買ったチーズおろしでおろして、お湯を加えてトロトロ石けんをつくってみる。
石けんを細かくするのは結構大変だ。作業所では、ペットボトル入りの液体の石けん(分離してた)も売っていたんだけど、あれはトロトロ石けんと同じ物なのかしら? もっと詳しく聞いてくればよかった。
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まだ痛い。最初は筋肉痛のようだった痛みが、骨のどっかがズレているような痛みに変った。うー。
安静にしていないといけないのだろうか。
トロトロせっけんで、プラスチックの容器を洗ってみた。油気がきれいさっぱり落ちて、こするとキュッキュと音がするようになった。これはいいね。
重曹とまぜて、レンジカバーも拭いてみた。油汚れがよく落ちる。お酢を薄めたもので、中和できるというのが良い。ツンとする匂いもしないしね。
匂いがいやで使っていないレンジ用洗剤があるのだけれど、あれはボロ切れに染み込ませて捨ててしまおう。(『ナチュラル・クリーニング』に塩素系以外の普通の合成洗剤は、そうやって捨てても可と書いてあった。)
今後、匂いのする洗剤は極力捨てる/使いきる方向で。
最大の問題は、微香性のゴミ用消臭スプレー。使ってみたら、甘ったるい吐き気がするほど嫌いな匂い(生ゴミの匂いとどっちを選ぶか究極の選択――みたいな感じ)で、どう処分したらいいのか悩んでいる。スプレーだから、火気厳禁だし。こっそり空中散布? 風下にいる人たちがバタバタと倒れたりして……。
佐野美津男『魔法使いの伝記』(小峰書店 てのり文庫)読了。これは面白かった。魔法使いは作者自身のことでもあるのか。
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京極 夏彦『豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録』(講談社 ,2003.11,\2000+税, ISBN4-06-212214-6)読了。
分厚い正方形の版型(豆腐型?)で、「これ、カバーかけるのが難しいんですよ。どうしてこんな版型にするんでしょ」と本屋のおじさんを嘆かせた本。むちゃくちゃ可笑しくて、読んでいる間文字通り笑い転げて、家人に嫌がられました。(うるさかったらしい)
江戸の郊外のあばら屋に突如湧き出たるは豆腐小僧。大きな頭に笠を被り、両手には盆、盆の上には紅葉豆腐。ぼーっと立ったまま、この豆腐を手放したなら自分は消えてしまうのではないか、あるいは喚起する人間もいないのになにゆえ自分は消えないのか――などとアイデンティティに悩んだりいたします。そして、情事を目撃したり、妖怪鳴屋と遭遇したりした後、あばら屋を出てさまよい、魑魅に遭い、死に神に遭い、狸に遭い、気づかぬうちに「妖怪総狸化計画」なる陰謀に巻きこまれてしまうのでありました……。
字で書いた落語ですね。こういう作風が京極夏彦の本質なのかも。
豆腐小僧、馬鹿で可愛い。ひとつのことしか頭に入らず、三歩歩くと忘れる鳥頭。いや、私もひとのことはいえませんけど。あ、豆腐小僧は「人」じゃくて「妖怪」ですが。
芸もなく豆腐を掲げて「ひゃあ」「ひええ」と叫び声を上げるしか能のない豆腐小僧ですが、いろんな妖怪にあきれられ馬鹿にされつつも、出自について教えてもらったり面倒をみてもらっちゃったりするわけで、そのあたりは関口巽と仲間たち(と書くと嫌がるキャラが多そうだ)の構図と一緒ですね。
タイトルに「双六道中」とありますように、「あがり」があります。なんとなんと豆腐小僧ってば、「成長」するんでございますよ。妖怪ビルドゥングスロマーンなのであります。
実はワタクシ、クライマックスですっと立ちあがった豆腐小僧に感動してしまったのでございます。ああ、悔しいっ! 豆腐小僧に感動しちゃうなんてっ! 京極センセの思う壺だわっ!
妖怪教養小説であり、妖怪についての教養の小説でもあります。豆腐小僧にくっついていくうちに読み手にも「妖怪とはなんたるか」が分かるという寸法。
おすすめでございます。これで直木賞を獲れば面白かったのに。
購入ガイド
ISBN4-06-212214-6 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02394355)】
佐野美津男/文 山口みねやす/絵 『魔法使いの伝記』(小峰書店 てのり文庫,1989年4月,534円+税, ISBN4-338-07911-8)読了。
『ファンタジー・ブックガイド』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】で「珍妙なる魔女物語」と紹介されていたので、読んでみました。
魔法使いの血筋を引く少女・ナカトミヨーコが、祖母(実際には父の大おば)から魔法使いはなんたるかを学んで行く物語。一人称による物語ですが、主人公がいろんな意味でクールです。
たかが消しゴム一個のことなのに、ずいぶんごたごたいうと思うひとがいるかもしれないけど、そういうひとには、わたしがもう外はくらいのに、わざわざ消しゴムを買いに行った気持ちはわかりっこないと思います。
もしも、消しゴムを買いに行かなければ、わたしが、わたしのからだのなかに流れている、魔法使いの血のことを知るきっかけには、でくわさなかったかもしれないのですよ。
だから、消しゴム一個のことだって、ちゃんといっておかなければ、だめ。
わかってほしいと思います。
(p.8-9)
なんていう言い廻しを読んで、なんとなく石堂藍的だと思いましたが、まあ、気のせいかもしれません。
この物語に出てくる魔法使いにできるのは、「人間の精神をつくり変えることだけ」で、「魔法使いにとっては、夢は心のねがいのあらわれなどではなくて、魔法という行為そのもの」なのだそうです。
まなざしがあれば夢をみることはできるのです。まなざしをうしなえば夢をみることも、自分を見ることも、他人を見ることも、世界を見ることもできません。
(p.104)
「おまえは、神とまなざしをとりかわしながら、神のまねをしていけばよいのです。すなおにまねしていけば、いつしか神の世界の一員となれるでしょう」
(p.202)
といったヨーコの祖母の言葉を読むと、「魔法使い」というのは、詩人や芸術家に近い存在に思えるけれど。
同じように「魔女」の祖母とその孫娘が出てくる梨木香歩『西の魔女が死んだ』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】と読み比べると面白いかもしれません。『西の魔女が死んだ』に《はれぶた》シリーズを突っ込むと『魔法使いの伝記』になるような気がします。
どちらの作品でも「魔女」は周囲に流されない孤高の存在ではあるのですが。
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布ナプとナチュラル・クリーナーの話題を扱う新コンテンツ完成。
布ナプも石けんも奥が深くて、ハマっちゃう人達の気持ちがよくわかった。
石けんの布教はしないけど、アルカリウオッシュの布教はしたい気分。お手軽なのに洗濯物がまっしろでふわふわ〜なんだもの。
高瀬美恵『庭師(ブラック・ガーデナー)』(祥伝社 祥伝社文庫,2002年9月,562円+税, ISBN4-396-33065-0)。読了したのは、2/20。
執筆するはずだった企画から外され、恋人とも別れたフリーライターの寺内さやかがマンションに引越した直後、異臭騒ぎ、ペット惨殺事件と怪事件が頻発し、マンションの住人たちの間に疑心と狂気が生まれる。
さやかはマンションの住人の高校生から、それらの事件すべてをリアルタイムで暴きたてる怪しげなサイトの存在を知らされるが……。
作中に登場するブラック・ガーデンという怪しげなサイトの文章になぜだか既視感がありました。(ちゅん)
マンションの住人たちの描写が現実にありそうな感じでとても怖いです。
ホラーなので、最後には大惨劇が待っているのですが、ホラーで終わってくれてむしろホッとしました。
これで淡々と日常生活が続いていく話だったら、そっちのほうが怖い。
現実にサイトでの殺人実況があったら、カウンターがぐるぐる回る前にアクセス集中でサーバーが飛んじゃうよなと思いました。
割と面白かったです。高瀬美恵にはホラーが向いていると思う。
あー、マンション暮らしの人は読まないほうがいいかもしれない。恐ろしいぞ。
購入ガイド
ISBN4-396-33065-0 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02215697)】
嶽本野ばら『鱗姫』(小学館 小学館文庫,2003年10月,476円+税, ISBN4-09-408018-X)。読了したのは、2/20。
奇跡的な美肌と美貌をもつ京都の名門龍烏家の長女・楼子は、最愛の兄・琳太郎とともに、揺籃の中で日々美しきものだけを愛する暮らしを送っていた。その楼子を奇病が襲う。やがて発病を待っていたかのように、楼子の憧れる美貌の叔母・黎子がやってくる。その叔母の口から、楼子は、病を伝える龍烏家の秘密を明かされるが…。
どこか諧謔が入ってて、耽美というよりは「お耽美」、仏蘭西というよりは「おフランス」といいたいような。長田ノオトの世界そのまんまって気もしますが。
解説は東雅夫。嶽本野ばらとはキャラクター的にも通じるものがあるような気がする。特にハイテンションモードの時とか。
購入ガイド
ISBN4-09-408018-X 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02360567)】
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せっけんシャンプーをいうのを試してみようと、ネットで情報を集めたりしていたのだけれど、なんとご近所のドラッグストアに【ミヨシ】のせっけんシャンプーがありました。こんな近くで売っていたとは。しかも、最後の1個だった。入荷してないのか、人気商品なのか、どっちだ? ひょっとして、どこぞのTV番組で、花粉症の人は石けんシャンプーを使えとか放送したんじゃないのか?
今使っているシャンプーがなくなったら、早速試してみるつもり。リンスはクエン酸+リンゴ酢で。
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【bk1.jpテスト公開】
【http://www2.bk1.jp/】
どれどれと使ってみたら……ISBN検索ができないじゃんっ! (怒)
リンクのためのbibid調べるにはISBN使うのが手っ取り早いのに、それをサポートしてないわけ?
ISBN検索に早いとこ対応してください。>bk1の中の人。
登録されてなかったら、登録されてないという結果を返してくれればいいです。
TrackBack送るのにいちいち書名だの著者だので検索するなんて、まだるっこしいことはやってられません。入力するのが大変なんだから。
『豆腐小僧双六道中ふりだし』にトラックバックしてみた。
感想にアンカーが設定してあって、URLに直接アクセスできるなら、別にBlogツールでなくても手動フォームを使ってトラックバックを送信することは可能だ。
トラックバック用フォームは、以下のような感じ。
ISBN/bibid 手動TrackBack送信フォーム(ダミー)
ISBNを入れるとblogmapへ、bibidを入れるとbk1.jpにトラックバックを送る。
振り分けは桁数で行っている。
2004/03/02追記:パラメータを勘違いしていたので、修整しました。
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高野和『七姫物語』(メディアワークス 電撃文庫 0762,2003年2月,550円+税, ISBN4-8402-2265-7)読了。これは良かった。おすすめです。
ある大陸の片隅。そこでは、七つの主要都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した。その中の一人、七宮カセンの姫に選ばれたのは九歳の孤児カラスミだった。彼女を担ぎ出したのは、武人のテン・フオウ将軍とその軍師トエル・タウ。二人とも、桁違いの嘘つきで素姓も知れないが、「三人で天下を取りにいこう」と楽しそうにそう話す二人の側にいられることで、カラスミは幸せだった。しかし、彼女が十二歳になった時、隣の都市ツヅミがカセンへの侵攻を始める…。第9回電撃ゲーム小説大賞"金賞"受賞作。
後宮の出てこない酒見賢一『後宮小説』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】といった感じ。主人公のカラスミ(酒の肴ではなく、「空澄」と書く)が可愛いんだわ。いや、可愛いとは少し違うかも。純真無垢とも違うし、けなげいうもちょっと違うかもしれない。彼女はテンとトエがどんな人間なのか知っている。知っていて彼らを受け入れる。彼女は、自分が何をしているか知っている。知っていて、その運命を受け入れる。彼女の凄みは第7節に到って読者の前にはっきりと示される。「空澄」の名は、たしかにこの少女に相応しい。
第9回電撃ゲーム小説大賞"金賞"受賞作だが、作者はどんな賞だかよく知らずに応募したらしい。「ジュヴナイル」という言葉を使っているから、上橋菜穂子のような児童文学を書いている意識なんじゃないかという気がする。この内容だったら、児童文学として出てもよかったような気がするけれど。(発行部数と業界内ヒエラルキーを秤にかけると、どっちがよかったかは微妙なとところかな)
早く続きの『七姫物語 第2章』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】が読みたい。(タイミングが悪くてネット書店でも売りきれだった。ようやく再入荷した模様。)
購入ガイド
ISBN4-8402-2265-7 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
【bk1(02283037)】
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有里 (Alisato Akemi)