更新日: 2006/01/05
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ドイツの捕虜収容所でのアメリカ空軍の兵士たちを描くビリー・ワイルダーの異色戦争映画。大昔にTVの放映されたのを何度か見て、もう一度見たいと思っていた。今見てもやっぱり楽しめる。凄いね。
メインはドイツ軍のスパイ探しだけど、収容所内での生活描写、特にアニマル(ロバート・ストラウス)とハリー(ハーヴェイ・レムベック)のコミカルなやり取りが可笑しい。
小道具使いが巧いといわれるビリー・ワイルダー監督だけあって、印象的な小道具がいろいろ。一番重要なものはスパイの連絡に使われるアレとアレでしょうけれど、ピンポン球とかマッチとかタバコとかバケツとか挙げていったらきりがないです。私の印象に残ったものでは、収容所長のブーツでしょうか。地面が泥だらけなんですけど、ブーツを汚さないためにわざわざ板を敷かせてその上を歩く。でもって、自分じゃ脱いだり履いたりしないで、部下にやらせる。キャラクターまで表現するお見事な小道具。ほんと、凄いな。
何度も流れるテーマ曲は「ジョニーが凱旋するとき」というらしい。南北戦争のときに作られた曲なんだそうで。へぇ。『博士の異常な愛情』『ダイハード3』でも使われていたそうです。へぇ。でもこの曲歌おうとするとなぜか途中で『プロジェクトA』のテーマになっちゃうんだよねぇ。あ、違うと思って、歌いなおすと今度は『クワイ河のマーチ』に……。
隣にロシア女性の捕虜収容所があるという設定なので、少しは女性も映りますが、捕虜収容所なので、基本的には男ばっかり。男同士でダンス踊ったり(全員踊れるんですな。空軍の軍曹だからみんなそれなりに教養はあるのか)、そこはかとなくホモくさい。一人だけ、妙にきれいな男の子がいたりするんですよねぇ。やおいアイをお持ちの方の目にはどう見えるのか聞いてみたい。
第十七捕虜収容所 ウィリアム・ホールデン ビリー・ワイルダー ドン・テイラー オットー・プレミンジャー パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-03-25 売り上げランキング : 9,134 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
君野倫子『ハイカラ手ぬぐい案内』(河出書房新社 ,2005年5月, 1470円, ISBN4-309-28011-0)読了。読了っていっても、読む本というより見る本ですが。
いまどきの手ぬぐいコレクションの紹介本。和物ブームなので、出版されたらしい。
私は手ぬぐいが大好きなので、いろんな柄の手ぬぐいの写真を見ているだけで楽しい。手ぬぐいを使った小物の作り方や、手ぬぐい体操のやりかたも載っている。
手ぬぐいとふろしきは世界に誇る日本の文化だと思うので、もっと再評価されるといいと思う。
須賀 しのぶ『喪の女王 1』イラスト:船戸明里(集英社 コバルト文庫 流血女神伝 ,2005.6,\520, ISBN4-08-600597-2)読了。
すべてを捨てて、新しい道へ。命がけで息子である王子アフレイムを救ったカリエ。だが胎内に宿る新しい命のため、カリエはすべてを捨てユリ・スカナの地へ向かう。新たな運命とは!?
ユリ・スカナ編開始。バルアン再起動。エドとカリエが一緒にいるのに、相変わらず少女小説とは思えぬロマンス度の低さというか……。いい男がゴロゴロ出てくるのに、全然ロマンチックじゃないんですね。
とりあえずイーダル様の本性を楽しみに次の巻を待つことにします。
毛利志生子 『クロス 月影の譜』イラスト:増田恵(集英社 コバルト文庫 ,2005年6月,500円 (税込), ISBN4-08-600598-0)読了。
従姉妹の真弥が蒸発して2年、飛鳥のもとに招待状が届く。「真弥が結婚?」相手の名はハーディ・モンフォール。2年前に飛鳥を殺そうとした吸血鬼だった。飛鳥は香港に住む吸血鬼退治人を訪ねるが…。
キャラクター紹介のイラストを見て、「あれれ、この美形の吸血鬼さんは敵役なの?」と意外に思ったものですが(配役でネタが割れてしまうのが2時間ドラマとライトノベルの悪いところ)、主人公の相手役は別にいました。
キャラクターがプロットに動かされてしまうというのがこの作者の欠点なのですが、今回は主人公と相手役が運命的な結びつきがあるという設定でこの点をクリアし、ミステリ的な謎解きへの興味でストーリーを読ませることに成功。面白かったです。
前世でうんぬんといった「運命的な結びつき」を持ち出すのは、主人公の魅力を具体的に描かなくてもロマンスが発生するので、ある種の反則技だと思うんですが、プロットに重点をおきたい話には有効なのかなと思いました。ほんとうはプロットとキャラの魅力を描くエピソードがうまく絡まればいいんでしょうけれど、なかなか難しいし。
少年の外観をもつ老成した吸血鬼キャラの存在が良かったです。
これはシリーズ化されるかな。
榎田尤利『秒針を止める放浪者(エグザイル)』イラスト:あんどうよしき&天野翔(角川書店 角川ビーンズ文庫 ヴァムピール・アリトス ,2004年7月,500円 (税込), ISBN4-04-449103-8)読了。
見木優人の奇妙な隣人、長髪美形の裏戸幸夜の真の名はアリトス、その正体はいわゆる吸血鬼だ。出会って一年。栄養補給にと血を吸われる、そんな非科学的なふれあいが日常だと思い始めたその矢先に、アリトスは言う。「今宵の夢を抱えたまま、帰るべき寝床へと戻れ」それは忘却と別離のことば…?
今回現れるのは、中学時代に優人をいじめた最大の「敵」。
やおい風吸血鬼物とみせかけて、実はいじめと友情が隠しテーマの作品だったのですね。読者受けするテイストをまぜつつ、しっかり真面目なテーマを描き出す職人芸でありました。作者が本当に書きたい物語なのかどうかは微妙ですが。
成田 良悟『デュラララ!! ×2』イラスト:ヤスダスズヒト (メディアワークス 電撃文庫 ,2005.3,\662, ISBN4-8402-3000-5)読了。
東京・池袋。そこには人を愛することが不器用な人間が集う。自分の立ち位置を悩む女子高生、池袋を取材する三流雑誌記者、セクハラ疑惑の教師、黄色いバンダナを巻いた黄巾賊、池袋最強のチンピラ、様々な裏情報を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る"首なしライダー"。そんな彼らが連続通り魔事件に巻き込まれ、池袋が壊れ始めていく―。
池袋を舞台にしたぶっとんだ群像劇の今回の中心は通り魔事件を起させる「ある存在」と池袋最凶の男と噂される平和島静雄。もちろん前回の登場人物たちも登場。
うーむ、なるほど、こういう風に絡んでくるのか。
マトモなキャラがほとんどいない(ひょっとすると人外のセルティが一番マトモかも)群像劇はこれからどこへ行くのでしょうか。まだ続くんだよね?
マニアな年寄り受けはいいけど若い子の評判はどうなんだろうと心配だった成田良悟ですが、学校図書館司書の人によれば(マニアな)現役高校生ファンもついているし、二次創作のオンリーイベントも開催されるぐらいに人気が出てきているようです。
どうか末永く活躍してくださいね。
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一度使ってみたかったので、ローソンに某映画の前売りを買いに行くついでに【WebMoney】を買ってみた。(結局前売りは買わなかった。アニメイトで買う)
ローソンの【Loppi】で、キーワード:ウェブマネで検索して出てきた画面に従って画面を押すと印刷シートが出てくるので、それをレジの人に渡してお金を払うと、プリンタでオンラインシートを印刷して渡してくれる仕組み。
で、シートに載っているプリペイド番号を、WebMoneyが使えるサイトで入力すればいいらしい。でも2000円とか3000円とか定額のものしかないから、端数が余っちゃうよねぇ。
一応繰り越しはできるみたいだけど。
これは、クレジットカードを使えない/使いたくない場合や、お子様にお小遣い代わりに与えるためのものなんだろうな。
私は【GENZO】を買うために使うんですが。
【GENZO】
210円で読めるWebコミック雑誌。私は船戸明里『Under the Rose』を読むために購入してます。『Under the Rose』一本だけだとさすがにコストパフォーマンスが悪いけど、他にもう2本ぐらい読むものがあれば、充分モトは取れますね。
『Under the Rose』は一難去ってまた一難のブレナン先生なんですが、おっかないおば様と前任の家庭教師に反撃中です。老人を興奮させてはいけないと思うんですがねぇ。
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当サイトの掲示板は、【KENT WEB】の ASKA BBSを改造して、過去ログ作成機能を追加して使っているのだが、業者の宣伝書き込みがウザくなったので、以下の記事を参考にNGワード対策機能とアルバムモードを搭載してみた。
【[教えて!goo] 投稿記事にNGワードを見つけたら投稿拒否するCGI】
【プログラミングメモ-Perl、掲示板のいやがらせ対策。】
アルバムモードのほうは、アルバムモード用のフラグを用意して、それがONなら投稿フォームの代わりにメッセージを表示するようにした。
というわけで、明日からちょっとお出かけなので、掲示板は一時的にアルバムモード。
倉阪鬼一郎『紫の館の幻惑 卍卍教殺人事件』(講談社 講談社ノベルス,2005年6月,966円, ISBN4-06-182436-8)読了。
この表紙で柏枝真郷『PARTNER 3』と並べて面陳されていたんで、驚愕しました。おおう、まるで「お耽美小説」か「ライトノベル」のようだっ! でも中身はいつもの倉阪鬼一郎、ゴーストハンターシリーズなのでミステリ(というより今回はバカミス)の皮をかぶったホラー。
今回はゴーストハンターをはじめとする人でなし三人組が黒猫のぬいぐるみミーコ姫とともに吸血鬼原理主義者率いる宗教団体と対決いたします。珍しくちゃんと対決するんです。ミーコ姫だいかつやく。
登場人物といくつかの描写がアダルトなので「ライトノベル」にはなりませんが、多少手直しすればライトノベルの体裁で出せそうな……。でも、中高生に倉阪鬼一郎なんか読ませたら人生踏み外すこと必須なのでやめたほうがいいと思います。
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【HAMACON2】に土曜日のみの当日参加。
9じちょっとすぎに会場にいったら、一般受付はまだだといわれた。先行受付は企画者用らしい。そうじゃないかとは思ったけど、もっとちゃんとサイトに書いておいて欲しい。
コーヒーのんで時間つぶし。
10じちょっとすぎに会場へいったら、長蛇の列。しかも受付はまだ始まっていない。当日参加の列と登録済みの人の列がどちらなのかわからない。口頭で説明したって聞えない。プラカードでもつくっておけばいいのに。
暑い中長時間「観客」を並ばせるような受付の不手際は事故につながりかねないんで、本当にどうにかしたほうがいいと思った。
当日参加の人は、待たされるの覚悟してるけど、登録済みの人の列を暑い中待たせるのはいかがなものかと思ったよ。慣れている人はそういうもんだと思ってるのかもしれないけど、初参加で登録済みだったら、絶対怒ってる。
あんなんでワールドコンなんてできるのか?
世界中から言葉が通じない人が来るっていうのに。
あちこちでいわれているが、受付でもらった冊子(布製の手提げ袋に入っている。この手提げは、なかなかよろしい)にはタイムテーブルが載っていなかった。公式サイトには一応時間割が載っていたので、それをプリントアウトしていったんだけど部屋割りが書いてない! 仕方ないので、細かい字の企画一覧表をチェックして目的の部屋を見つけた。
0コマ目は、初心者の部屋。
知ってる人に会いました。【タカアキラ】さんとか【一歩】さんとか。実は一歩さんとは初対面。「えー、ネットであんなにやりとりしてるのにー!?」と他の人にいわれましたが、電識はあっても面識はなかったのでした。
内容はゆるゆる。ゆるゆると気張らずに楽しもうということをアピールするのはいいんだけれど、事務的なことに関するアナウンスは、後から入ってきた人でもわかるように紙に書いて貼っておくとかするべきなんじゃないかな。
たとえば「ATMはどこにありますか」という質問に対して、ちゃんと答えられなかったりするのはよろしくないと思った。あれに対する「正しい」対応は、”受付でもらった袋の中に入っている「ヨコハマ便利帖」をみろ”です。
そいういう便利なものが袋に入っているのに気づかなくて、家帰って袋の中身をぶちまけてから気づいた。公式サイトには一応載ってたけど、その場ではすっかり忘れていたし。多分、初心者部屋のスタッフも「ヨコハマ便利帖」のことを知らなかったんじゃないかという気がするけどね。
途中退出OKというのをきちんと言ってくれたのは良かった。
現実問題として、なかなかやりにくかったけど。
一番役に立ったのは初代煩悩王のシール企画攻略法だった。
「ディーラーズのシール屋さんの前で交換している人たちの群れがいるから、そこへ突っ込んでいって交換を申し込む」
なるほど。
シールを持ってきていない人用に何枚か交換用のシールを配布したのは良かったけど、手書きで名前を入れられるデザインだともっと良かったのにと思った。名前入れられないから、配るに配れなかった人もいたみたい。
毎回初心者の部屋を企画するなら、高橋メソッドでのパネル用データでも用意してネットに載せとけばいいのに。
名刺代わりに自分の名前やサイト名の入ったプリクラサイズのシールを作っていて、他の人と交換してシール台帳に貼っていくという企画。受付で配られる手提げの中には、シール台帳とそれを入れるケースも入っていた。
一応、自作の千代紙柄にサイト名を入れたシールを作っていった。
地味すぎて家人には不評だったが、他の人とデザインがかち合わなかったから、まあ目的は果たせた。
「何で”ありさとの蔵”なんですか」と聞かれて「サイト名なんです」と説明しなくちゃならなかったので、サイト名だけじゃなくて、「サイト:ありさとの蔵」と印字しておけばよかったと思った。
先ずは、初心者の部屋の最後にその場にいた人たちとシール交換。
シールをもって廊下を歩いていたら、若いお嬢さんに「すみません、シール交換してください」と申し込まれて、なるほどこうやって声をかければいいのだなと思った。
企画と企画の間の休み時間には、初代煩悩王の攻略法に従って、「ディーラーズのシール屋さんの前で交換している人たちの群れがいるから、そこへ突っ込んでいって交換を申し込む」を実践。結構な枚数のシールを交換した。名前も知らない人たちだったけど、すっごく楽しかった!!
初心者部屋の感想にも書いたけど、シール屋さんは出来上がりまでに時間がかかるので、手書きで名前を入れられるようなデザインのシールを何枚か売るか、最初からシール台帳につけてくれればいいのにと思った。シール作ってきた人は、作ってこなかった人にあげてもいいし、名前書いてもらって、自分のシールをあげてもいいし。
ああそうか、シールを持ってこなかった人用の名前を記入できるシールを自分で用意すればいいのか! シールもってきてないプロにサインをもらう口実にもなるではないか!
ぎりぎりになってホールに入った。空気が悪かった……。(←雰囲気ではなく空調の話)
結構不手際があったらしいけど、よくわからなかった。オープニングアニメは社会風刺が入った感じのものだったけれど、絵はきれいで雰囲気はよかった。
(あとで知ったが公募作品だったのだそうな。2編しか集まらなかったらしいけど、レベルは、そこそこ高かったと思う)
空気が悪かったので、ゲストの挨拶のあとホールを抜け出す。
神代創さん、五代ゆうさん、妹尾ゆふ子さん、ひかわ玲子さんによるパネルディスカッション。司会は篠崎砂美さん(男性だとは知らなかった)
HAMACON2に参加したのは、これを見るため。入り口に何にも表示がなかったので、まだ準備中なのかと思って外で待っていた。一方、部屋の中ではパネラーの人たちが「お客さんが来ないなぁ」と待っていたらしい。うーん……。やっているのに気づかずに、パスしちゃった人もいたかもね。
以下内容のメモ。ただし、パラフレーズやら思い違い等があるはずなので、話半分に読んでください。
始まったとたんに「企画の主旨がいまいち分からなくて。ライトじゃないファンタジーって何?」といいだすパネラー(笑)。そして「企画者の意図はおいといてー、各自のおすすめを紹介しましょう」ということに。
ひかわさんのお勧めはスペンサー『妖精の女王』。登場する女騎士について熱く語るひかわさん。インクリングスにも影響を与えているんです、と熱弁をふるう。読んでみたくなりました。(でも読む暇あるかな)
ちなみに企画に集まった人は濃ゆいファンタジストが多くて『指輪物語』(LotR)、ゲド、ナルニアの既読率は9割ぐらい。マキリップの『妖女サイベル』になると6割ぐらい。
神代創さんのお薦めはファファード&グレイ・マウザー。「あれってキャラクター小説でもありますよね」とツッコミをいれる五代さん。前期の作品は怪奇色がつよいけれど、後期になるとお笑い度が上がるとか。
このあたりで宗教の話に。欧米はキリスト教の締め付けが厳しいからこそ、そこから自由になるためにファンタジーの世界を作り上げる必要があったのではないかという話。
日本には、そういう宗教的な象徴はたくさんあるけれど、精神的な締め付けはそれほどない、とか。
ファンタジーとは象徴であるというのが、ひかわさんの持論らしい。
(2005/07/22追記:
ひかわさんご本人より以下のコメントをいただきました。
「神話的世界の創造とか象徴、とかいうファンタジーについての話は、トールキンのファンタジー論や井辻朱美さんのファンタジー論を読んだ上でまとめとして話したものでもあるので、わたしの持論、というのだと、ちょっと違うかもしれません。」)
ライトなファンタジー、ゲームっぽいファンタジーの話から
「”ファンタジーはなんでもあり”じゃないですよ」と五代さん。ゴブリンを出すにはゴブリンを出す必然性があるべきだと。
妹尾ゆふ子さんのお薦めは、マキリップ『影のオンブリア』、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(DWJ)の〈デイルマーク王国年代記〉、ロビン・ホブの〈ファーシーアの一族〉。ところが読んでいる人がほとんどいなくて(私もよんでいません。すみません「お友達」になれなくて……)「みんなー、最近のファンタジーも読もうよー」と叫ぶ妹尾さん。
「でもDWJってキャラクターが譲り合わないから苦手」とひかわさん。
で、DWJはファンタジー版橋田壽賀子という結論になりました。(今回の企画で一番のヒット発言)
「日本のファンタジーがライトだっていうけど、海外ファンタジーだってライトだ」とひかわさん。
原因は世界大戦がないせいだろう、LotRの底にはトールキンの二回の従軍経験があるし、ゴーメンガーストにはピークの幼年時代の体験(太平天国の乱に巻きこまれたらしい)が反映されているんじゃないか、などなど。
五代さんのお薦めはバーカーの『アバラット』。「へんなキャラクターばっかり出てくる話なんですよー」で、その中の1シーン(何もない平原に海が押し寄せる)を説明して「これがわたしにとってのファンタジーです」
それから爆弾発言がひとつ。「デビュー作はもともとSFのつもりでした」ええええーーー!?
というあたりで時間がきたので、パネラーの今後の出版予定を紹介してお開き。
しゃべるしゃべるひかわさん、鋭いツッコミをいれつつまとめようとする妹尾さん、わが道をゆく五代さん、自分の担当はヒロイックファンタジーだしなぁという感じで口をださない神代さん(「正確には口を出そうと思っても、ひかわさんの勢いに呑まれていただけで(^_^;) なんどか突っ込もうとしたのですが、失敗しました」だそうです)、ほうっておいても勝手にしゃべるからいいかという感じの司会の篠崎さん(注参照)でした。
楽しかったです、和気あいあいとしててアツくて。
注:マイクがなかったとか、いろいろ理由があったそうです。詳しくは、【うさぎ屋さんのKamiwiki】の【伝言版】の篠崎さんの発言をご覧ください。
5階のコンスイート(って何だ?)では、無料でお紅茶とお菓子が配られていた。
非常食としてチョコレートとお茶のペットボトルは持ち込んでいたけれど、あったかい紅茶はとても嬉しかった。
でも、コンスイートでのみ飲食可というのは知っていても、そこで紅茶を配ってるなんて知らない人の方が多かったんじゃないかなあ。
なんつーか全体的に、広報や事務連絡がマズイ感じでした。
「ライトじゃないファンタジーが好き」の出演者がそのまま雪崩れこんでのお茶会企画。
めるへんめーかーさん、中山星香さん、久美沙織さんといったプロの方もいらしていて異様にプロ率の高い企画でした。ひょっとすると、プロのほうが多かったのかも。
私は妹尾さんと五代さんの前の席に陣取って「ここだけの話」をいろいろ聞かせていただきました。
すんげー濃い人が集まっているテーブルなのに(だからこそ?)ハリポタを全巻読んでいる人がいなかったりとか。
「早川からでている長いシリーズって売れているんですかねー?」とか。
<白の乗り手>という老舗ファンタジー系サークルの人が、
「LotRが映画になったおかげで、自分たちの活動が説明しやすくなった」とか。
「今の若い子って何でもパクリパクリっていうんですよねー」
「どうせいうなら聖書のパクリとでもいえばいいのに」
「聖書なんて読んでませんよー」
「LotRはTRPGのパクリ」(一同大爆笑)
「Zガンダムはキラもアスランもでてこないシードのパクリとか」(ほんとうに映画館でsそういって憤慨しているお嬢さんがいたらしい)
「何のパクリというかでお里が知れると」
イマドキの三国志ブームについても盛りあがったのですが、私は三国志には疎いので、話に全然ついていけませんでした。うー、悔しい。ゲーム買うかー。
桜庭×桜坂対談をみるつもりだったのですが、部屋が満員で入れなかったので、野田昌宏さんとのっぽさんの対談を見に行きました。『できるかな』をリアルタイムで見ていた世代ではないので、個人的には感激度は低め。タップダンスはすごかったけど。
部屋を出やすい場所に陣取るべきだったな。飛浩隆さんが星雲賞獲ったって知ってたら、受賞者座談会に行ったのに。結局、飛浩隆さんの実物を拝見すること叶わず。ぐすん。
中華街での宴会に混ぜてもらいました。お店は【鯉鰻菜館】。
そこにいくまでに、会場の廊下で時間をつぶしていて、ネットの知り合いの方とご挨拶。1日で電識はあるけど面識がなかった10人ぐらいの方々とお会いすることができて、効率いいなぁと思いました。
SF大会に人を呼びたいんなら、いっそネットのオフ会とからめた企画立てりゃいいのにと思いましたよ。
みなとみらい線に乗るのは初めてでした。かっこいいねぇ。
宴会は、美味しくて楽しくて大満足。幹事の人、ありがとう、ありがとう。
というわけで、楽しく過ごせた一日でした。
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SF大会2日目だけど、夫が車で迎えにくるので、実家でうだうだ。
大会の感想をまとめて、mixiにアップしたりとか。
お昼ごろに家を出た夫は、予想よりも早く到着。いつもは渋滞に巻き込まれるのだけれど、道が空いていた由。
花火大会の渋滞に巻き込まれないようにと、夕方に出発。渋滞にひっかかりもせず、夜8時には家に到着。
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【一歩さん作:HAMACON2アフターレポートリンク集】
【一歩さん作:ゲリラ的2005年SF大会Wiki】
【SF大会感想リンク集@hatena】
はてなのキーワード[SF大会]と[日本SF大会]から辿った日記をメモ。
それ以外のレポート&感想も入れておくことにしました。
そのうち一歩さんの「HAMACON2アフターレポートリンク集」に移すかも。
妹尾ゆふ子さんの「SF大会・なかば個人的なまとめ」用wiki
http://usagiya.cside2.com/kami/
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有里 (Alisato Akemi)