更新日: 2005/12/19
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しばらく放置していたのだが、nDiary化してHTMLを書かずに更新できるようにした。
以下、自分用のメモ。
月別ファイル(雛型)とトピックファイル(雛型)だけを使い、最新ファイルはbody部なしのダミー。
トピックファイルはtopic_sortを使ってトピック一覧を表示し、目次ページにする。
月別ファイルは、blog風の応用で、日付を消すdatedelフィルタを使って日付を消して、topic_blogプラグインでトピック一覧を表示。
リンクを簡単にするために、tplだけ指定するとbk1のコラムへのリンクを生成するフィルタを作った。
ソースファイルは、特集コラム用、注目本コラム用、連載コラム用、新着記事用を作り、プログラムで.diaryファイルに変換して、nDiaryを通して.htmlを生成する。
連載用(src01.htm) ―変換→ 20030104.diary + 月別雛型 ―nDiary→ 200301a.html
特集用(src02.htm) ―変換→ 20030102.diary + 月別雛型 ―nDiary→ 200301b.html
注目用(src01.htm) ―変換→ 20030103.diary + 月別雛型 ―nDiary→ 200301c.html
新着用(src_new.htm) ―変換→ 20030101.diary + 月別雛型 ―nDiary→ 200301new.html
トピック雛型(horror_web.htm) ―nDiary→ horror_web.htm
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古川 日出男『沈黙/アビシニアン』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】が良かったので、頭がそっち方面向いているうちにと日野啓三『抱擁』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】読む。文章が快感だった。
これも良かったので、続いてひきこもりつながりでシャーリイ・ジャクソン『ずっとお城で暮らしてる』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】を読む。面白かったがひきこもり主婦にはどう転んでも毒が強すぎた。
毒消しにメグ・キャボット『プリンセス・ダイアリー ラブレター騒動篇 』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】を読む。楽しかったので続きも読むことにする。
と、本を読みづづけていたせいか、眼精疲労で頭痛がする。
日野啓三『抱擁』(集英社,1982) 読了。図書館で借りた『幻想文学』2号のインタビューで興味を持ち、注文してみたものの文庫もハードカバーも既に絶版、あきらめていたら、ブックオフの100円コーナーで拾ってしまったという本。こういうことがあるから、出版社や新刊書店よりブックオフをひいきにしたくなってしまう。
気まぐれにバスを途中下車した私は、マンションの間に静かに佇む古い洋館に心引かれる。不動産業をいとなむ荒尾という男に導かれ屋敷を訪れた私は、その一室で現実に心を閉ざした少女・霧子と出会う。主の老人に気に入られ、やがて私は霧子の家庭教師として屋敷に住むことになるが……。
文章が快感だった。心地よさというより爽快感に近い快さを感じる。読んでいて、なぜこれほど気持ちがいいのか不思議だった。文章が私の呼吸に合っているのだろうか。
ちょうど夕日の最後の光が、二階から上の部分に刺しこんで、びっしりと壁面を埋めつくした蔦の葉の一枚一枚が赤っぽい金色にきらめき、まるで鱗に包まれた爬虫類の胴のようだった。そして屋根裏部屋のたったひとつの小さな窓が、赤く燃える目を思わせた。(p.31)
大都会の中の小さな森に浮かぶ古い館は、方舟のように現実と向こう側との境を漂う。老人も霧子も主人公も方舟の住人だ。その中で霧子の継母である若夫人だけが、ただ苛立っている。彼女は現実にしか住めない人間だからだ。
では荒尾は?
この小説の中で私がもっとも気になったのは、主人公でも霧子でもなく、荒尾という男だった。古い屋敷に見入る主人公に声をかけ、そこに導いた男。難破した方舟から、主人公を現実へ引き戻した男。時にはひどく俗っぽく、時には謎めいている。異端者の中の異端者。この男の意味するところは何か?
書誌情報
・日野啓三 『抱擁』
(集英社 ,1982年2月,971円+税, ISBN4-08-772359-3)【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
・日野啓三/著 『抱擁』
(集英社文庫,1987年1月,476円+税, ISBN4-08-749179-X)【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
実をいうと『夢を走る』の単行本(帯付き)もブックオフで拾った。買おうかどうしようか迷っていたら無意識サマが「日野啓三なんだからともかく拾っとけ」と頭の中でささやいたので買ったのだ。無意識サマありがとう。
日野啓三でぐぐってみたら、【加藤@異次元を覗くホームページ】さんや、【冬樹蛉】さんや【MZT】さんや【ヒラマド】さんが言及してるのであった。ううむ。
シャーリイ・ジャクスン/山下 義之訳『ずっとお城で暮らしてる』(学研ホラーノベルズ,1994.12,\971+税, ISBN4-05-400445-8)読了。
メアリー・キャサリン・ブラックウッドは火曜と金曜、村に買い物に出かける。姉のコンスタンスは自分の庭から一歩も外へは出ないから、買い物はいつも彼女の役目。村人たちの悪意のこもった視線と言葉が降り注ぐ。子供達の囃し唄が聞える。「お茶でもいかがとコニーの誘い、毒入りなのねとメリキャット…。」
そんな読むのも辛い第一章を過ぎると、おぼろげながらブラックウッド家に何が起こったのかが見えてくる。主人公のメリキャットがどんな少女であるのかも。
そしてブラックウッド邸に一人の男がやってくる。変化を嫌うメリキャットの努力にもかかわらず、男はブラックウッド家の日常を変えていく。そして再び悲劇は起こる。
問題なのはそこから先で、こういうラストに惹かれてはいかんと思うのだが……。でもペリーヌ物語みたいでなんだかすてき……。いや、だめだってばそういう方向に進んでは。
日野啓三『抱擁』のあと、ひきこもりつながりで読んでみたが、ひきこもり主婦には毒が強すぎた。私も火曜と金曜に買い物にいくのだ。(火曜日は特売日だからね。)他人には聞えない囃し唄が聞こえるようになったらどうしよう、とか、このままメリキャットに同化してしまったらどうしよう、とか考えてしまうのであった。ああ、怖い、怖い。
書誌情報
ISBN4-05-400445-8 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(01085713)】
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メグ・キャボット/金原 瑞人訳/代田 亜香子訳『プリンセス・ダイアリー ラブレター騒動篇 』(河出書房新社 ,2002.7,\1600+税, ISBN4-309-20363-9)読了。
あたし、ミア・サモポリス。ハイスクールの一年生、でもってジェノヴィア公国のプリンセス。ほんとだって! あたしがなんで、ハイスクールに行きながらプリンセスやってるかは前の巻を読んでね。
代数とおばあさまのプリンセス教育だけでも大変だっていうのに、またまた大問題発生。ママが妊娠しちゃった。お相手はあたしの代数の先生。まったく、やる前にもう少し考えろっての。
そのことを知ったおばあさま――あたしのパパのお母さんで、前のジェノヴィア大公の未亡人ね――が豪勢な結婚式を計画しちゃったから、また大変。あのママがそんなものに出るわけない。
さらにその上、あたしのところに謎のラブレターが届いた! 書いたのは誰? もしかして、マイケル!? ううん、そんなはずない。だって、マイケルはあたしのこと妹の親友としか思っていないんだもん。でもでも、ほんとにマイケルだったらいいのに……。
ああ、もうっ、今はラブレターどころの話じゃないのにっ!
と、あらすじを書くのもたいへん楽しい、アメリカ版コバルト小説。
ミアのママの結婚話を中心に、謎のラブレターやらフェロモンむんむんのミアのいとこやらが登場して今回も大騒ぎ。
ところで、マイケルってのは、ミアの親友リリーのお兄さんでして、前の巻でもミアがハイスクールの人気者のジョシュ・リクターの次に気にしていた男の子。ジョシュの株が大暴落した(ってゆーか、アウト・オブ・眼中になった)おかげで、いまやミアちゃんの気になる男性ナンバーワンなんですけれども……。
もしもーし、ミアちゃん、マイケルが「あたしをたんなる友だち以上に好きになる可能性なんて、ゼロに等しい(p.59)」なんて、何を根拠に思うわけ? あなた、マイケルにお歌を聞かせてもらったでしょ? それで何で気がつかないわけ!? な・ん・て・鈍いんだ!
と、読者をじれじれさせつつ、物語は意外な方向へ。
え、そうなの!? どうするの!? というところで、次巻へ。
購入ガイド
ISBN4-309-20363-9 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02204784)】
メグ・キャボット/金原 瑞人訳/代田 亜香子訳『プリンセス・ダイアリー 恋するプリンセス篇』(河出書房新社 ,2003.1,\1600+税, ISBN4-309-20370-1)読了。
あたし、ミア・サモポリス。ハイスクールの一年生、でもってジェノヴィア公国のプリンセス。ようやくあたしにもBFができた。だけど、あたしが本当に好きなのは別の人なの。今の彼は嫌いじゃない。でも、でも……。
と、恋に悩めるプリンセスの巻。
今の彼に恋してるわけじゃないから別れなきゃ、でも今別れると、ウィンター・ダンスパーティの相手がいなくなって困る――などと悩むあたりが実にリアル。女の子はちゃっかりしてるんです、そういう点は。
ミアちゃんとおばあさま双方の人間的成長(?)も見物です
誰が見ても相思相愛のくせに、本人たちだけがそれに気づかずにぐずぐずうだうだしていて、読者を含めた周囲の人間がやきもきするという状況を一人称で表現するには、実はかなり高度な小説テクニックが必要なんじゃないかと思います。さらっと書いているようにみえて、この作者すごく巧いのかも。
しかし、読んでいると米国という国がいかに対幻想に支配されているかが分かりますね。カップルじゃなきゃ社会生活からはみ出しちゃうわけですな。その点では、日本の方がまだシングルに優しいと思う。女性が一人でお酒飲みにいけるものね。
本物の10代の女の子に読んで欲しいのはもちろん、10代だったのは何十年も前ですという人にも読んで欲しい物語。氷室冴子『クララ白書』が好きだった人とか、西谷祥子のロマコメ漫画が好きだった人とか。
若返りますよ(気分だけは)。
ほら、ハードカバーだから買うのも借りるのも恥ずかしくないし。
購入ガイド
ISBN4-309-20370-1 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02277304)】
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眼精疲労というか自律神経失調というか、ともかく右目奥がずっくんずっくん痛んで首と肩がこりこりなので、パソコン自粛、本読み自粛で寝てすごす。
頭痛薬が効かないから、寝てるっきゃ対策がないのである。半分は緊張性の頭痛ゆえ、(残念なことに)だましだましなら家事はできる。
日記を見ると、去年も同じようなことを書いているので、季節性のものだと諦めるしかない。季節の変化に身体が対応しきれないってことでしょう。
2日間寝ていたら良くなった(本当にうそのように痛みがなくなった)ので、書けなかった本の感想を書くことにする。
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8月18日から1週間、この日記が置いてあるCOOLONLINEのサーバーメンテナンス期間になります。
よって更新できません。何かあったら、[エレホン番外地@はてな]に書く予定です。
昨日は『FF9』をやってました。また眼精疲労が悪化……。
海原 零『銀盤カレイドスコープ』(集英社 集英社スーパーダッシュ文庫,2003.6,各\571+税)読了。第2回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。【極楽トンボ】さんが激しくプッシュしているフィギュアスケート小説。
100億ドルの美貌を自称する16歳、フィギュアスケート女子シングルの実力者・桜野タズサは、高飛車な性格と無尽蔵の減らず口で多くの関係者に嫌われる問題児。
そんな彼女に、ある日、カナダ人幽霊のピートが取り憑いた。ほぼ全てのプライバシーを失い、怒り狂うタズサだったが、彼の的確な助言や意外な包容力に徐々に心を通わせていく。
冬期五輪トリノ大会への代表選考会で、ライバルである至藤響子に先んじられるも、ピートの影響で精神面での弱さを克服したタズサは土壇場で底力を見せ、選考は次の大会へともつれ込む。過激なコスチュームと斬新な振り付けで、全てを賭けて挑む最終選考会・全日本選手権。タズサへのバッシングと至藤への同情ムードという圧倒的な逆風の中、勝利すなわち代表の座を、タズサは手にすることができるだろうか――?
強力におすすめする人がいるだけのことはあって、フィギュアスケート大会の部分は面白かった。幽霊騒動のドタバタやマスコミとの対決はやりすぎの感もある。
主人公はあまり好きになれなかった(不必要に他人を貶める人間に好意は持てない)が、反発を感じるほどではなかった。一人称小説による感情移入の勝利というべきか。
こういうキャラクターが男の子向けレーベルの主人公を張るというのは画期的で、歓迎すべきことなのかもしれない。もっとも主人公の高飛車さは、女性の目から見るとなんかズレてるんだけど。だいたい「100億ドルの美貌を自称」してる時点で女としてはどっかヘン。そんなの自称するのはお笑い芸人だけだと思うが、そういう路線で売りたいのか、タズサ?
エピソードがなんとなく、『愛のアランフェス』+『へへへの方程式』+『ガラスの仮面』で、小説ではなく少女漫画を良く読んでいる人なんじゃないかという印象。
幽霊のエピソードは、後付けだろうなと思う。高飛車で勝気な主人公が素直に心を通わせられる存在を探していたら、必然的にそうなったということか。フツーの男は逃げるわな、相手があれじゃ。
主人公の性格はともかく、フィギュアスケートの部分はすばらしい。ウェイトレス・ナンバー見てみたい。アニメにならないかなぁ。
主人公以外の女性キャラは良い味を出していた。特にイヤミの三代監督。普通の小説なら文句なしのカタキ役だけど、この小説は主人公がアレなので、たいへんにマトモに見えるという……。
ところで、あとがきでの余裕や、大会シーンの描写、そして小説家はどこかに自画像を描きこまずにはいられない(らしい)ということを考えると、この作者はスポーツ系のライターさんだろうか。
購入ガイド
・海原 零『銀盤カレイドスコープ Vol.1』
(集英社 集英社スーパーダッシュ文庫,2003.6,\571+税, ISBN4-08-630132-6)
ISBN4-08-630132-6 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02337344)】
・海原 零『銀盤カレイドスコープ Vol.2』
(集英社 集英社スーパーダッシュ文庫,2003.6,\571+税, ISBN4-08-630133-4)
ISBN4-08-630133-4 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02337345)】
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毎年恒例の白樺湖への旅行に出発。飽きてるんだけど、リーズナブルなお値段でそこそこのサービスを受けられる宿泊施設が白樺湖にある健保の保養所以外にないので、仕方ないのです。もはや観光より保養が目的。
出発時は曇り。涼しいので、用心のため長袖と半袖の両方をバックに詰め込んでいく。こんなに涼しかったら信州に「避暑」に行く意味がないじゃん。
ユニクロに寄って買い物したりしてだらだら移動して、上信越道に入ると山並みが水墨画のよう(←要するに曇っていて霧っぽい)。でもってトンネルを抜けたら、前がみえないくらいの大雨だった。
佐久でブックオフに寄る。【メアリローズ・ガーデン】にも寄るつもりだったが、時間がないのでレストランで軽食を食べるだけにする。バラのジャム入りレモンゼリーを食べてみた。たしかにほんのりバラの香りがする。
売店でバラのジャムを買おうと思ったら、売りきれていた。結局、帰りにもう一度寄ることにする。
宿についたら、すぐにお食事。この日のメニューは大変に美味しかった。
部屋に帰ってから、北森鴻『花の下にて春死なむ』を読む。
北森 鴻『花の下にて春死なむ』(講談社 講談社文庫 ,2001.12,\533+税, ISBN4-06-273327-7)読了。
年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋(かなりや)」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全6編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。
ほろ苦い人情話ミステリー黒後家蜘蛛の会風でしょうか。お料理が出てくるミステリーだというので読んでみました。たしかに美味しそうだけど、柴田 よしき『ふたたびの虹』[→感想] に出てくる料理のほうが好みかな。
ストーリーのほろ苦さがイマイチ好みではないので、続きを読むかどうか迷い中。
購入ガイド
ISBN4-06-273327-7 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02107896)】
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白樺湖2日目。天気は曇り。雲の間からときどき青空が覗く微妙な天気。
本当は塩尻にある【ミュージアム鉱研 地球の宝石箱】に行くつもりだったのだが、旅行直前になって月曜と火曜が定休日であることが判明してがっくり。仕方ないので、晴れたら美ヶ原高原美術館へでもと思ったが、こんな微妙な天気では行っても寒いだけだろうということで、和田峠までドライブしてから諏訪湖に下りることにする。
途中、車山で【はちみつ蔵】に寄ることにした。【ぎんのさじ】というペンションがやっているはちみつの博物館で、100円ではちみつの味比べができる。
レンゲ・アカシア・ミカン・クリ・ボダイジュ・ソバ・コーヒー・ブルーベリーをなめてみた。レンゲがいつも食べている味。アカシアは上品な味。ミカンからコーヒーまでは癖がありすぎた。ブルーベリーは、ほんのりブルーペリーの香りがして美味しかった。というわけで、アカシアとブルーベリーのはちみつをお土産に買った。
諏訪湖は暑かった。なぜか我々の車の西側に青空、東側に雨雲、そして真上には雲。なんなのこれは。
諏訪湖周辺の美術館・博物館は行き尽くしてしまったので、ファミレスで食事をしてからブックオフに寄る。わざわざ信州まで来ても、いつもの休日と同じ行動パターンなのであった。
夕食は、特別料理のブイヤベースを頼んだら、なんとこれが追加料理扱いで、テーブルの上にはフルコース+ブイヤベースが並んだ。食べきれないよぅ。いつもフルコースだってもてあまし気味なのに。ブイヤベースは期待したほどの味ではなく、しかもメニューの前半が魚介類中心で、ブイヤベースとかぶる。その上、私があまり好きではないシャコだの赤貝だのムール貝だのタピオカのココナッツミルクあえだのが出てきてガックリ。
いろいろ残してしまいました。ああ、もったいない。
部屋に帰って、ブックオフで買った池谷裕二/糸井重里『海馬 脳は疲れない』(朝日出版社)【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】を読む。
池谷 裕二/糸井 重里『海馬 脳は疲れない』(朝日出版社 ほぼ日ブックス ,2002.6,\1700+税, ISBN4-255-00154-5)読了。
池谷裕二氏の脳の説明は面白いのだが、私は糸井重里が好きじゃないらしく、糸井がしゃべっている部分を読んでいるうちになんとなくムカついてくる。対談相手が糸井だと思わなければそれなりに楽しめそうだったので、「糸井」のところに全部点を打って「糸丼」しようかと思ったくらい。
大人は絵を見て手で描いて覚えると忘れないというのが興味深かった。あと、「やりはじめないと、やる気はでない」とか「寝ることで記憶は整理される」とか「言ってしまったことが未来を決める」とか。
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ISBN4-255-00154-5 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02185026)】
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晴れた。もう帰らなくてはいけないというのに……。かなしい。
宿を出て、ソフトクリームを食べるため長門牧場へ。ソフトクリームは今年も美味だった。
長門牧場を出て、佐久へと向かう。山を下っていく。だんだん暑くなる。高原の夏よ、さようなら。
時間がなくて月曜日に入園できなかった佐久の【メアリローズ・ガーデン】に寄る。昼食を食べるつもりだった園のレストランに定休日の札がかかっていて、ショックを受ける。が、気を取りなおして庭園へ。
入園料ひとり1000円のところ、インターネット割引券を印刷していったので、200円引き。
庭園は予想外に素晴らしかった。バラクラ・イングリッシュ・ガーデンにも負けてないぞ。
バラ園、ハーブ園、コニファーガーデン、池のある庭、芝生のあるボーダーガーデン、イチイの迷路などなど趣向の異なる庭園が塀で囲まれていくつもある。
先ずは一番の売りのバラ園へ。小さなレンガのゲートを先にくぐった連れがいうには「すごい、門を境に匂いが変る!」
本当でした。門をくぐったとたんに、ふわんとバラの香りが! 夏バラの盛りは終わりかけていたんですが、それでも香りがすばらしい。イングリシュローズがメインなので、丸みのある花が多い。
白い花ばかりを集めたというホワイト・ガーデンも一歩進むと匂いが変わる。花を目で見るだけでなく、香りも楽しめるような演出になっているのに感心する。ガーデニングって奥が深いわ。
広い芝生の広場の両側に花が咲き乱れるボーダーガーデンも良かったけれど、一番よかったのは、園の中央にある大木でした。木陰にベンチがおいてあるので、開園したばかりでお客がすくないのをいいことに、そこでのったりのったり。この樹は造園前から自生していたものをそのまま残したのだとか。紫の小さな柿のような実をつける木で、地元では「シブの木」と呼ばれているそうな。
園のシンボルでもあるメアリータワーは、コンクリート打ちっぱなしだし、内部は展示室になっていて、あんまり趣はないけれど、屋上からの眺めは最高。
疲れたらテラスで一休み。サービスでホットコーヒーが飲めるが、暑かったので有料のハニーミルク(400円)を頼む。で、ここでレストランが開いていることに気づく。定休日じゃなかったの? どうやら「定休日」のフダを「準備中」のフダのかわりに使っていたらしい。
というわけで、めでたく園内のレストランで食事することができた。でも、味はフツー。食べ物の点では、本物のクロテッドクリームつきのイングリシュマフィンが食べられるバラクラ・イングリシュ・ガーデンの方が上かも。
お食事よりお茶とケーキの方がいいかもね。
手作りパンと念願のバラのジャムをお土産に購入。
旅行中にブックオフ&新刊書店で買った本
角川文庫の87年ファンタジーフェアと89年新青春&ファンタジーフェアのチラシの挟まった文庫をゲット。ほんと、ネット書店とブックオフはありがたい。図書館の蔵書だけではこういう調査は進まない。
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有里 (Alisato Akemi)