更新日: 2005/12/19
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実家から電車で帰宅。つかれました……。
いつもは車で迎えにきてもらうので、たくさん本を購入しても大丈夫なのですが、今回は自分で荷物を持たなくてはいけないので2冊しか買えませんでした。
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【エレホン番外地】に作りました。
リファラが拾えるし、コメントも付けられるので、感想を書いた方、感想を見つけた方は、リンクまたはタレコミしていただけると嬉しい。
今のところ誉めてる感想しか拾っていないけど、批判的な感想も入れたほうがバランスはいいんでしょうね。
【読冊日記 2003/6/2】に倣って、ぐぐってみたら、自分のページで倉阪鬼一郎せんせいの名前を誤記しているのを発見。しかも4番目ぐらいにでてくるよ。(涙) 直しました。
最近は、ネット書店の書誌情報を利用しているので、その情報が間違っていなければ誤字はないと思うんだけど。
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伊坂 幸太郎『重力ピエロ』(新潮社 ,2003.4,\1500+税, ISBN4-10-459601-9)読了。
ある人が誉めていたので購入。どうやら誉めていた理由は、その人の書く文章とリズムがそっくりだったからのようだ。
リアルな女が出てこない。『プリンズン・ホテル』が「ファンタジー」であるのと同じような意味で「ファンタジー」だと思った。村上春樹と石田衣良の間に置く本という感じ。
ミステリージャンルでデビューした作家のようだが、ミステリーリーグでの扱いはどうなんだろうなぁ。さっさと三島由紀夫賞とかあげて文学扱いしたほうが作者も読者もミステリーファンも幸せになれるんじゃないだろうか。
追記:2003/06/04
「リアルな女が出てこない。」というのは、生身の肉体を備えた存在には見えないという意味。
「オングストローム」の女の子も「夏子さん」も主人公たちの母親も、そういう行動をとる女性は実在すると思うけど、中身が見えないというか、女の外側だけが動いているような感じ。多分、あえて内面を描かないんだとは思うけど。
この作品に出てくる母親は、西崎 憲『世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ』に出てくる、だんだん若くなっていく母に似ている。
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ISBN4-10-459601-9 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】【bk1(02314102)】
鈴木 輝一郎『罪と罠へのアドレス』(実業之日本社 ,2003.4,\1700+税, ISBN4-408-53435-8)読了。
ネット上での犯罪を描いたオムニバス短編集。
実在のモデルがいそうな初期の作品より、人生の苦さを感じさせる最近の作品のほうが面白い。
(モデルが想像できる作品は、実物のほうがよっぽどキョーレツなので……)
特にクラッシク指揮者が主人公の「Folder8 一度でいいから」が良かった。
うばすて屋が主人公の「Folder9 誰も悪くない」は、重くてつらいです。
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ISBN4-408-53435-8 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】【bk1(02309428)】
川上 弘美『蛇を踏む』(文芸春秋 文春文庫 ,1999.8,\390+税, ISBN4-16-763101-6)読了。
表題作は、蛇を踏んだらその蛇が母親に化けてやってきて家に住み着いてしまったというヘンな話。不思議少女のなれの果ての自立物語なのか?
「消える」は、団地に住む”消える家族”と”縮む家族”の縁組の話。筒井康隆の初期の短編に似た感じの話があったなと思いながら読んでいたら、解説に「遠い座敷」のことが出てきた。文体は『驚愕の曠野』のようです。
最後の「惜夜記」は、漱石の『夢十夜』か百けんの『冥土』に『不思議の国のアリス』を混ぜたような夢文学。夢文学は書くのが難しいのだが、これは面白かった。やたらと飲み食いする動物がでてくるのがアリスのようだと思った所以。
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ISBN4-16-763101-6 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(01692361)】
連城 三紀彦『少女』(光文社文庫 ,2001.4,\438+税, ISBN4-334-73136-8)読了。
官能小説の短編集でした。
表題作は「援助交際」の少女から2万円を盗み取ったら、その札の番号が郵便局強盗の奪った番号と一致して警察に連行され、疑いは晴れたが納得いかず少女を探す男の話。しょーもねー男だなとムカムカしながら読んでいったら、最後が……。ワタクシにとっては場外ホームラン級の爽快感がありました。わーははは。
『戻り川心中』[→感想]は、女たちを美化し過ぎてるところが、なんとなくイヤンな感じでしたが、さらに身も蓋もない話ばかりです。
「ひと夏の肌」なんて耽美な幻想小説になりそうなのに、意地でもそっちの方向を避けているような。
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ISBN4-334-73136-8 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02014443)】
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@niftyのIDを変更するので、@niftyサーバーに置いてある【ありさとのべつくら】をCOOLOnlineの無料領域に移動させる作業を行う。
新URL:http://yokohama.cool.ne.jp/alisato/
無料領域ゆえ、ポップアップ広告が出るのが少々ウザいですが、ウィンドウを後ろに追いやってしまえば、ページ切り替えても最前面に出てくることはありませんので、我慢してください。
JacaScriptを切れば、ポップアップは出ません。(画面最下部にバナーが表示されるけど。)
有料会員なので、広告表示なしにすることもできるのですが、拡張子を.shtmlに変更しないといけないので、面倒なのです。
さて、素材系ポータルサイトとWebリング管理者に引越しメールを出さなきゃ。
niftyのメールフォームも使えなくなるので、新しいメールフォームを入れてみました。
【青木みや】さんが使っている【Yomi-Mailer】です。
送信確認画面が出て、送信者用にもコピーが送れるところが気に入っています。
複数のメールフォームの設置もブラウザからできます。
[冲方丁『マルドゥック・スクランブル』感想リンク集] は、なかなか好調です。
HatenaDiaryの機能はリンク集を作るのに合っているようです。リンク集へリンクを張ってくれた方の感想も捕捉することができました。
というわけで、【yama-gat】さん、【向井】さん、【いちせ】さんの感想を追加。
だいたい、ああいう作品が好きそうな人が反応しているという感じではあります。
感想リンク集に関しては、恣意的に編集したいので、WikiよりHatenaDiaryを使いたいですね。
あらゆる意見を網羅するつもりなら、Wikiのほうがいいんじゃないかと思うんですが。
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東 雅夫編/宮部 みゆきほか『ホラー・ジャパネスクを語る』(双葉社 ,2003.6,\1000+税, ISBN4-575-23469-9)読了。
東雅夫による対談本。対談相手は、宮部みゆき、津原泰水、岩井志麻子、福澤徹三、加門七海、京極夏彦。以前にも他のメディアで東雅夫がインタビューや対談をしてきた相手ばかりなので、すべて語りおろしとはいえ、いつものメンバーによるいつもの話題の続きという感じがする。(シマコさんは、相変わらずキョーレツです。)
もっとも、ホラー系インタビューになじみのないミステリ系の読者にとっては新鮮なんじゃないかな。
作品やWebページだけ読んでいると真面目な元文学青年といったイメージしか浮かばない福澤徹三がなぜいつも妙な形容(「こわもて」とかなんとか)で呼ばれるのか、写真を見て納得。
印伝の工芸品を思わせる赤と黒の装幀はとても美しい。触るとちゃんと凹凸がある。こういうオブジェとしての本の魅力がネットでは伝えられないのが残念。リアル書店でいっぺん触ってみてください。
(装幀装画・本文レイアウトは、大路浩実。)
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ISBN4-575-23469-9 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02320905)】
斎藤 美奈子『読者は踊る』(文芸春秋 文春文庫 ,2001.12,\676+税, ISBN4-16-765620-5)読了。
いままで斎藤美奈子の本は、読むのを敬遠していた。(『紅一点論』は読んだけど)
作家と作品を毒舌でバッサバッサと一刀両断にしていく人というイメージがあって、自分の好きな作家がばっさり切られていたりしたら厭だなと思ったからだが、それでもこの本を買ってしまったのは、柳美里のことが書かれていたからだ。
柳美里の作品は読まないが、「石に泳ぐ魚」裁判での自己正当化の弁がとても不愉快だったので、貶されているところを読んでみたかったのだ。(ワタクシ結構悪趣味です)。解説にも引用されているが、柳美里の作品に対する批判は以下のようなもの。
私は柳作品にいつも軽い不快感を覚えるのだ。「フルハウス」に出てくる失語症の少女。前回芥川賞候補作「もやし」に出てくる知的障害のある青年(両作とも『フルハウス』文春文庫所収)。こういう種類の人物に対する視線に、無意識の差別感、といって悪ければ「鈍感さ」を感じちゃうのである。
(p.37)
私が柳美里の自己正当化の弁に感じた不快感が言語化されていた。なるほどね、斎藤美奈子はただの「毒舌評論家」ではなかったのである。(それについては、米原万里が過不足なく解説で述べている。)
しかし、米原万里のいうごとく「急所要所を突いている」正当な批評でも、自分の好きな作品や「踊る読者」としての自分に突き刺さったら痛いぞ、と恐る恐る読んでいたんだけど、これが案外平気だった。
なぜなら、私が読んだことのある本はほとんど出てこなかったから。自分が「踊らない読者」――時流に乗らないというより乗れない読者であるのを確認できて、嬉しいようなさ淋しいような。
読んだことがある本で出てくるのは、『久美沙織の新人賞の獲り方教えます』ほかの創作ハウツー本(わりと誉められてた)、久世光彦『蝶とヒットラー』、『ソフィーの世界』、橋本治『源氏供養』ぐらいか。
私は『蝶とヒットラー』を幻想小説の一種として読んだから斎藤美奈子の批判は的外れに思えたし、『ソフィーの世界』もそもそもファンタジー小説だと思って読んで(そして失望した)ので「知的大衆のスケベ根性」といわれたところで痛くも痒くもなかった。
『源氏供養』に関してだけは、ちょっと耳が痛かったけど。(でも私は内容覚えてるよー)
読んでいて面白かったのは、イルカ&クジラ本の批評(p.184)と聖書の日本語訳について(p.124)だった。どちらも数多くの資料を読んで比較対照した批評で、地味だし手間ひまかかるんだろうけれど、知的大衆を皮肉る批評よりこういった仕事のほうが私は好きだ。
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ISBN4-16-765620-5 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02105172)】
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【茨城県フラワーパーク】に薔薇を見に行く。先月のリベンジです。
さすがに今回は満開。ただ雨が多かったせいか、痛んでいる花が多かったのが残念。
年々広くなっているのか、今年は紫系の薔薇を集めたコーナーもできていました。でも紫の薔薇(ブルームーンとかレディ・エックスとか)ばかりだと、なんだか病的な感じ。
モデルさんを招いての撮影会もあったみたいで、カメラかかえた男性が群れをなして移動していました。
ブックオフを覗いてから、100円ショップでお買い物。ホームセンターがつぶれてダイソーに変っていたのです。
20個買っても2千円(プラス消費税)。あー、ストレス解消。
ダイソーの横には鞄屋ができていたので入ってみたら予想外に品揃えがよく、夫のビジネスバッグや私のお買い物用バッグを衝動買い。あー、楽しい。
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ついでに寄った電気店でルーターを衝動買い。corgaのBar pro2。これで夫のマシンもADSLできるはずなんですが、LANケーブルは15メートルで足りるのだろうか……。
久々に大きな新刊書店に寄った。でも出たばかりの本以外だったら、ネット書店ので探した方が早い。
リアル書店って、作者名と書名だけではどこに置いてあるのかわからないのだ。出版社名も必要なのね。手元に検索端末が欲しいと切実に思った。
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COOL ONLINE のシステム変更があるそうです。どうして引っ越した翌日にそういう告知が出るのかな。タイミング悪すぎ。
メール関連のサービスがすべて廃止され、CGIでも sendmail が使えなくなるようです。SPAM発信に使われるのを防止するためだそうです。
仕方がないかなとは思うですが、せっかく設置したメールフォームが使えなくなってしまうので、困ったなぁ。
BIGLOBEの領域に設置し直しますか。
システム変更に伴って、バナーのカスタマイズもできなくなっているようです。
【風野】ドクターの日記の指摘で、はてなダイアリーに作成した[『マルドゥック・スクランブル』感想リンク集] が消えているのに気づき、大慌てで復旧。
油断してバックアップを取っていなかったのですが、それほどの数はなかったので、記憶をたよりにデータを入れなおしました。
原因は不明ですが、はてなダイアリーのバグ技を使ったせいか、あるいは私がボケて削除ボタンを押したか、別の日付の日記を入力しようとしてデータを空白で上書きしちゃったかしたのではないかと。
やっぱりローカルにデータが残らないツールは不安かも。
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横手 美智子『.hack//ZERO Vol.1 ファントム・ペイン』(角川スニーカー文庫 ,2003.6,\552+税, ISBN4-04-419903-5)読了。
主人公は孤独な重斧使いの少女カール。ネットゲーム「The World」の中でPK(プレイヤー殺し)やアイテムのチート(不正作成)を続ける彼女のリアルでの姿は小学生の潤花。ある日彼女はソラと名乗るプレイヤーと不思議な力をもつ白い少女アウラに出会う……。
アニメ『.hack//SIGN』とゲーム『.hack//』を繋ぐ半年間の物語のようです。アニメとゲームの両方を見ていない人には全然面白くないと思いますが、両方のファンは必読のこと。ゲームで名前しか出てこなかったキャラが登場するし、アニメに出てきたキャラたちのその後も知ることができます。
ゲームをコンプリートしても多くの謎が解明されなかったため、ユーザーは不完全燃焼気味だったんですが、果たして期待に応えてくれるのでしょうか。
主人公の潤花は10歳という設定ですが、物語から受ける印象は中学生ぐらいな感じ。出版前に出ていた情報では確か高校生だったような気がします。アニメの登場人物でもあった「ソラ」がリアル(ネットの外)では小4年生という設定なので、それに合わせたんでしょう。『.hack//』のシリーズは、ゲームもアニメもテリブルなお子様が登場する話なのです。
書いているのが横手美智子なので、安心して読むことができます。『パトレイバー』シリーズのノヴェライズで発揮された、世界観を損なわずに登場人物の隠された面を表現する手腕はここでも健在。後半に出てきた潤花の身の上にはびっくり。
続きが大変気になります。ちゃんと出ますように!!
購入ガイド
ISBN4-04-419903-5 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02327643)】
ボーナスも出ることだし、半年分の家計簿のまとめをやろうとしたのはいいが、金額が合わない……。それも万単位で……。
なぜだー? どこで使ったんだー?
と、一日悩んで、香典代と夫の歯医者の費用だったということにして、決着をつける。
アイテム集めイベントがあるので、幻の泉に武器を突っ込んでアイテムを集める。
残り47個を29個にしたところで、夫が帰ってきたので、コントローラーを置いて、「お帰り〜」と出迎えて、ふっとゲーム画面に目を戻したら、キャラクターたちが野良モンスターに襲われて全滅してました。し、しまった〜。このゲームはリアルタイムでモンスターとエンカウントするんだっけ。
アイテムウィンドウを開いて一時停止させてから、コントローラーを放すべきだった。
しくしくしく。せっかく、8個も集めたのに。
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有里 (Alisato Akemi)