更新日: 2005/12/19
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ようやく晴れた週末、夫に車を出してもらって、横浜の実家にお古のパソコンを届けにいった。
訳あって日帰りでないといけないので、高速道路の渋滞を避けるコースを選び、国道4号から明治通りを通って新木場へ。新木場入口から入り損ねて13号地出入口から高速湾岸線へ。そこにいくまでが3時間。そこから横浜までは30分。
実家について早速パソコンを設置し、ネットに接続する。ちゃんと繋がりました。よかった、よかった。
ちなみパソコンはAptiva E4A(AMD K6 266MHz, メモリ 32+32MB,HDD 4.3GB, 最大24倍速CD-ROM、56kbps FAXモデム)、ソフトはWindows95。Windows98にアップグレードもできるのだが、LANボードをはずしたりといろいろ面倒なので、Windows95のまま。
付属のキーボードを壊してしまったので、キーボードだけAptiva750のものを使った。Windowsキーがないので不便なんだが、Ctrl+Escで代用する。
ネットの設定が終わったところで、父にパソコンの使い方を教えた。
ワープロは使える人なので、メールの送受信は無理でもブラウザでネットを見るところぐらいまでは出来るだろうと思っていたのだが、甘かった。Windowsパソコンに初めて触れた中高年の例に漏れず、父もダブルクリックができなかったのだ!
クリックをやらせてみたら、マウスを机から持ち上げてしまう。マウスポインタを動かすところまではできるが、左クリックをするとなぜか右ボタンも押してしまう。そしてダブルクリックが……できない。ボタンを押す間隔が長すぎる。
しかたがないので作戦変更。
パソコンの立ち上げ方とマウスを使わない終了の仕方を教え、マウスクリックでアイコンを選択状態にして、リターンキーで開くやり方を教える。プログラムの終了は、Alt+F4で。とりあえずはゲームだけ触るように言い含めておく。
一度にいろいろいっても混乱するだけなので、初回のお勉強はこれだけ。続きは次の機会に。
前途多難かもしれない。
父にパソコンを使わせるには、マウス操作から教えなければならないというのがわかったので、ネット上でテキストを探す。
【ysfパソコンスクール:初心者のためのysf方式の解説目次】
……父に教える前にこのページを読んでおけばよかった!
「机に手首がついた状態で親指と薬指、小指で「マウス」を動かすことをかすことを覚えてもらいます。」
「マ ウスをもつ要領を「グリップは小鳥を握るように」」
「ファイルを開く右クリックの使い方をここでは教えたほうがよいと思います。」
といった解説が目ウロコ。
【「これだけやればインターネットを楽しめる」】
……初心者に教えるときのテキストだそうで、「2. 初めと終わりのやり方を覚える」は、私が父に教えたのとまったく同じだった。
父にはシングルクリックで遊べる「スーパー上海」の使い方だけ説明してきたのだが、このページを読んで、マウスカーソルを大きくしてやって、ソリティアの使い方をちゃんと説明しておけばよかったかなとちょっと反省。
【ほぼ日刊イトイ新聞 -80代からのインターネット入門】
……『豆炭とパソコン』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】の元になった連載。使っているのがiMacなので、あまり参考にはならない気がする。Macのマウスはボタンひとつだもんね。
入門書で一番いいのは、やはりサトウサンペイの『パソコンのパの字から』だろうが、XP対応の『新パソコンの「パ」の字から』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】が最新版で、Windows95や98に対応したものは絶版。ま、当然だけど。でも幸いにも amazon のマーケットプレイスにウィンドウズ98対応版が出ていたので、注文した。マーケットプレイスは、こういうときは便利だね。
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知らないうちにブックオフが増えていた。
新装開店したばかりだと棚がイマイチなのだが、この店は割と面白い品揃えだった
同じ人の棚から出てきたんだろうなと思われる林真理子のハードカバーがどどどんと揃っていたりして。結婚を機に手放したりしたのかも。
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清水 義範『作文ダイキライ』(学研 学研M文庫 ,2001.5 ,\560+税, ISBN4-05-902018-4)読了。
作家の清水義範が学年誌『小学六年生』で連載していた作文講座に大人向けエッセイを追加してまとめたもの。
「作文で道徳教育をしないように」という指摘には、はっとさせられた。
文章をもう少しうまく書きなさいよ、というのは言ってもいい。この部分説明不足でよくわからないわよ、もいい。文をずるずると長く書かないで、いくつかに区切ったほうがわかりやすいわよ、もいい。
そういう文章への指導は大いにしていい。作文とは、文章の訓練として書いているものなんだから。
でも、書いてある内容について、文句を言ってはいけない。
(中略)
それは、作文への評価ではなく、書いてある事実への評価なのだから。書いてあることがよいことだからそれをほめ、悪いことだから叱るというのは、作文の評価じゃなくて道徳教育である。
(p.61-62)
作文教育は道徳教育になりがちで、子供も「作文=道徳教育」だと思っているから、当たり障りのないことや偽善的なことしか書かないのだという。
これを読んで、自分が小学生のとき作文や読書感想文が苦手だった理由がわかった。感じたことをそのまま書いちゃいけないと思いこんでいたからだ。センセイ受けしなくちゃいけないと無意識に思っていたわけね。
昔は400字詰原稿用紙の半分を埋めることさえ苦痛だったもんね。Webに感想を書き散らしているなんて、あのころの私からは想像もできない。
「ほめちぎるのがいちばんの指導」というコラムもある。わかっちゃいるけど難しい。なぜなら「ほめることは、易しくはない。その作文のいいところを的確にさがし出さなければならないからだ。」(p.88)
ふーむ。ほめることは、けなすよりもはるかに能力と労力を必要とすることなのかも。
子供の作文に興味のない人でも、大人向けのエッセイの部分は一読しておくといいと思う。
もちろん、小学生のお子さんがいる人にはおすすめ。
購入ガイド
ISBN4-05-902018-4 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02013483)】
山田 詠美『ぼくは勉強ができない』(新潮社 ,1993.3,\1262+税, ISBN4-10-366806-7)読了。
「(学校の)勉強はできない」けれど、女の子にはモテモテの17歳の高校生・秀美を主人公にした青春小説。
「ニュー・ヒーロー」と呼ばれるだけのことはあって、主人公はキュート。自分の尺度で他者を断罪したり不当に貶めたりしない、その自由な精神が彼の最大の魅力だ。彼の恋人や母親は私にはあまり魅力的には見えないけれど、ああいう人達が周囲にいるからこそ、秀美がすてきな少年に育ったのは確かだろう。
他の登場人物では、黒川礼子と桜井先生が好きだな。
「ぼくは勉強ができない」「番外編・眠れる分度器」に登場する、秀美の小学校時代の担任は、『風葬の教室』に登場するデリカシーのない熱血教師を思わせる。何度も登場させるってことは、この手の教師に対してよっぽっどいいたいことがあるんだろうな。哀れみを含んだ秀美の母親・仁子の視線(=作者の視線)が、なかなか興味深い。
「非モテ系」とか自称している男性Webマスターや男オタクに読ませたら、どういう反応を示すのか知りたかったり。
購入ガイド
・文庫版
(新潮文庫 ,1996.3,\400+税, ISBN4-10-103616-0)
ISBN4-10-103616-0 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(01326779)】
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思い出した! 一番最初にやらなきゃいけないのは、同人誌の原稿を描くことだった!
書評リンク集の企画が結局止まっているのだが、個別作品リンク集を作るときのために、自分好みの本の感想を書いている人達のリストアップは必要だと思うのだな。
安田 晶『扉の書』(講談社X文庫 White heart ,2003.6,\580+税, ISBN4-06-255675-8)読了。
帯の川又千秋絶賞を信じて購入。Webでも割と評判がいいみたいなので読み始めた。
ホワイトハートらしからぬ硬質な文体で、『ゲド戦記』や上橋菜穂子などの児童書系ファンタジーを思わせる。
冒頭はこんな風。
アーベイルの都を西にはずれて七日、カシュガラス山脈に連なるユルト山の褐色の岩壁に、塔は密やかに建っていた。
この塔は、もともとは、今からおよそ四百年ほども前の砦の名残だった。背の低い、赤い肌の異民族が、山脈を越えて盛んに攻め込んできた時代に、侵入路を見下ろす岩壁に、半ばはその崖を穿ち、半ばはそこから切り出した岩を用いて、緊急に組み上げられた見張り台だった。
(p.8)
あ、写してみて気づいたが、歴史小説の文体かもしれない。
塔に暮らす老魔法使いキムリスは、死後の世界へ通じるという「扉の書」の封印を解くための研究を続けていた。ある日、若い女の魔法使い・エリルがやってきて取引を持ちかける。「謎解きの鍵を提供するかわりに、その書物の秘密を分け与えよ」と。
ふたりの魔法使いは契約を結び、キムリスは塔でエリルが鍵となる宝玉を持ちかえるのを待つのだが……。
物語はキムリスとエリルのふたりの視点で進む。キムリス側が塔への敵の侵入と撃退、エリル側は旅と自己の発見という同じような話の繰り返しになってしまっているが、描き出されるイメージはすばらしい。
が、しかし、ラストに至って唖然とした。
なんだこりゃー? これで終わりなの!? 続きは無いの? 私はこんなラストを見るために読みつづけていたんじゃないぞ。別に予定調和を求めていたわけじゃないが、こういうファンタジーで「ちゃぶ台返し」(←倉阪鬼一郎の得意技)かよ。いや、むしろ「屋台崩し」(←津原泰水の得意技)か。
これで文章が下手だったら、壁に投げつけているところなのだが、ラスト以外はすばらしかったのでそれもできない。
うーっ、不完全燃焼。
この悔しさを他の人と分かち合いたいので、ファンタジー読みの方はぜひご一読を。文庫だから安いし。
ひょっとしたら続きがあるのかもしれない終わり方なのだが、どうなんだろうなぁ。売れたら『扉の書 2』が出る可能性もあるのかもしれないけれど……。
購入ガイド
ISBN4-06-255675-8 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02330559)】
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ところで、Web上で読める著者インタビューの索引みたいなものって、誰か作っていないのかな。Webマガジンのコンテンツって検索にひっかかり難いから、Webマガジン横断検索みたいなものがあると便利なんだけどな。
いいツールがあれば、コラムリンク集を作りたいんですが。
【ニュースコレクター】とは、ちょっと違う。リンク管理CGIとも、ちょっと違う。
なんかないかな。
出版社に預けていた原稿が無断でまんだらけで販売されていた事件のリンク集。
【ARTIFACT −人工事実− | まんだらけ漫画原稿流出事件】
【〓 d2k 〓 - d2k's memo01 - まんだらけ生原稿売買問題について】
一番悪いのは出版社だけど、まんだらけの社長も意図的に論点ずらしをしているようで、印象が悪い。
漫画家さんたちは気の毒だ。プロダクション制にしているような大御所はともかく、駆け出しの人は契約書作ってくださいなんて自分では言い出しにくいと思う。
小説の原稿とちがって、品質が劣化するから漫画原稿はコピーして手元に保存して自衛ってことも難しいしね。
これをきっかけに、漫画家さんの権利を守る仕組みができるといいんですけどね。
マンガジャパンの動きとか見ていると、事務能力・折衝能力があってしかも自由に動ける漫画家さんは少なそうだけど、大丈夫なのかなー。まあ、他人事ですけど。
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同人誌用の原稿を発送。
amazonのマーケットプレイスで買った『パソコンの「パ」の字から―ウィンドウズ98対応版』【amazon】
を実家に発送。
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冲方 丁『マルドゥック・スクランブル The Second Combustion―燃焼』(早川書房 ハヤカワ文庫 JA,2003.6,\680+税, ISBN4-15-030726-1)読了。
刊行が待ち遠しかった2巻目!
ドンパチやっていた1巻目とはがらりと雰囲気を変えて、今回は「楽園」と呼ばれる研究施設内での出来事とカジノでの頭脳戦がメイン。巧いなぁ。もちろんアクションもあります。新たに登場したキャラクターたちも魅力的。
私は、セクハラ・イルカが気に入りました。イルカによるセクシャル・ハラスメントって成立するんだろうか?
ウフコックは前半は治療中。回復してズボンを履くシーンやボイルドとの出会いのシーンがとても素敵。果たして、バロットとボイルドとウフコックの三角関係(頂点はウフコック)の行方はどうなるのか!
読者の中にも、男性なのにウフコックに萌え萌えの人がいますよ。どうしましょ。
(追記:いやー、晒してしまってすみません。(^_^;) あまりにも意外な人による熱烈な告白だったもので……。)
購入ガイド
ISBN4-15-030726-1 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02337571)】
甲田 学人『Missing 神隠しの物語』(メディアワークス 電撃文庫 0569 ,2001.7,\570+税, ISBN4-8402-1866-8)読了。
幼いころ神隠しにあったという過去を持ち、「魔王陛下」と呼ばれ変人扱いされている文芸部の奇才・空目恭一は、ある日ひとりの少女と出会う。
少女を知人に紹介してまわっていた空目は、文芸部の友人たちの目の前で消え失せてしまい、彼のために動き出した文芸部員たちの前に現れたのは……。
某巨大掲示板の「もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら 2」スレで文体模写されているのをみて、気になったので読んでみた。
ダークファンタジーというか学園ホラー物のようだ。この巻はわりとフツーだったが、どんどん文体が濃く怖くなっていくらしいので、続きを読んでみようかと思う。
クールな毒舌女の木戸野亜紀ちゃんが好きだな。
購入ガイド
ISBN4-8402-1866-8 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02048891)】
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川越方面にはあまり行った事がないんですが、鶴ヶ島のダイエーの三階に大規模店があると知って、出かけました。
すさまじく広かったです。川崎モアーズ店に匹敵する広さでした。あんなのあったら、近隣の新刊書店は辛いですね。漫画の既刊は売れなくなると思う。といいつつ、いろいろ買いこむ。ブックオフでも出ない本は全然出ないんだけど。
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なぜか今ごろ『FF IX』を買う。中古で2000円でした。本当は『FF X-2』が欲しかったんだけど、もう少し値が下がってからね。
でもゲームを始めると他のことができないので、まだ封を切っただけでオープニングさえ見ていません。
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ハードカバーが棚からあふれてしまったので、読了本で文庫化されたものは箱詰めにする。ハードカバーは日本の住宅事情には合わないよ。
ともかく、未読本(特にブックオフで拾ってきたハードカバー)をやっつけなくてはね、と思う。
内田 樹/鈴木 晶『大人は愉しい メル友おじさん交換日記 』(冬弓舎 ,2002.6,\1800+税, ISBN4-925220-06-3)読了。
内田樹と鈴木晶のメール交換日記。なかなかスリリング。最初のほうのWeb日記と対話と論争、コミュニケーションについてのやりとりが興味深い。人は対話を通じて多くの「未知」に出会うという内田の言葉通りの内容。
内田 樹と鈴木 晶がふたりとも「元少女おじさん」だったという話も面白い。ひょっとして世の中には「元少女おじさん」と「元少女ではなかったおじさん」、「元少女おばさん」と「元少女ではなかったおばさん」がいるのだろうか?
このところ内田樹の本をせっせと読んでいるのだが、この人の本は基本的にサイトの文章の焼きなおし(偉大なるマンネリともいう)なので、『寝ながら学べる構造主義』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】と、説教本のどれか(私は『疲れすぎて眠れぬ夜のために』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】を勧める)と、映画本のどれか(新しいのは『映画の構造分析』(4-7949-6575-3) )と、この『大人は愉しい』を読めば、だいたいのところはカバーできるんじゃないかと思う。
版元の【冬弓舎】のサイトでも一部を読むことができるので、興味のある方はどうぞ。
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ISBN4-925220-06-3 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】 【bk1(02192054)】
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有里 (Alisato Akemi)