2000年12月 ( 上旬 / 中旬 / 下旬 )[前月] [次月] | ||||||||||||||||||||||||||||||
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一生懸命掃除とか洗濯をしていたはずなのだが、あんまりきれいになっているように見えないのはどうしたことだろう。
キム・ニューマン『ドラキュラ紀元』(創元推理文庫)読了。
読むのに一ヶ月もかかっちゃいました。この本を貶している評を見たことがないのですが、実際ものすごくおもしろかったです。
ドラキュラがヴァン・ヘルシング教授に滅ぼされず、ヴィクトリア女王と結婚して支配者となった英国では、国民が次々と吸血鬼化していった。ロンドンのホワイト・チャペル周辺では吸血鬼の娼婦ばかりが惨殺される事件が起こり、シャーロック・ホームズの兄マイクロフトもが所属する闇内閣ディオゲネス・クラブの諜報部員ボウルガードは〈切り裂きジャック〉追跡にのりだす。ドラキュラとは血統を殊にする吸血鬼の美少女ジュヌヴィエーヴもまた事件を追いはじめるが……。
実在の人物と他の小説の登場人物とこの小説オリジナルの登場人物が入り乱れたお話。登場人物が山ほど出てくるので、巻末の登場人物表には付箋張っていつでも参照できるようにしておくと吉。
ワタクシ的には16歳の美少女に見えるけど実際は450年以上生きている「美少女」吸血鬼のジュヌヴィエーヴがツボ。
世紀末ロンドンがお好きなかたは超おすすめ。
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ユーティリティという名の納戸を整理する。
「こんなこともあろうかと」という時のためにとっておいた空き箱を捨てる。わけわかんない書類も捨てる。シュレッダーが欲しい。
とりあえず床の上の荷物は消えた。(別の場所に移動しただけという気もするが)
瀬名秀明『八月の博物館』読み始め。
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古着を切り刻む。服の形をしていると未練が残るからともかく布の形に還元する。ボロいのは適当な大きさに切って、ティッシュの空き箱に詰め込む。こうしておけば使い捨ての雑巾がわりに使える。でもレースのついたブラウスを見ると「これで人形の服を作ったら……」、裏起毛のトレーナーを見ると「これでデティベアを作ったら……」などと妄想してしまうので、ちっともはかどらないのだった。
リクエストしていた本がどどどっと届く。こんなに一度に読み切れないと思ったら、年末の休みにかかるので、返却日は1/10。よかったー!
bk1から以下の本が届く。
【松下さんの 本の虫メタサーチ】、【のとやさんの オンライン書店 メタ検索ページ】、【モリさんのオンライン書店 メタ リンク】 などを参考に、キーワードでのメタ検索作成を試みる。
amazonの検索用フォームは、エレメント名にハイフンが入っているため、JavaScriptで使うとエラーになるらしい。エレガントな解決方法がわからないので、カッコ悪いけどamazonだけはキーワード入力欄を別にして直接サブミットすることで問題を回避。amazon, bk1, goo(紀伊国屋)のキーワードサーチはできるようになりました。もう少し手を加えて近いうちに公開予定。
【掲示板】で話題になっているのだが、amazon.co.jpのブックカバーと栞は何色あるのだろうか?
私のところには、A5判ハードカバーに青いブックカバーが掛かっていて同色の栞がついていた。掲示板の書き込みを見ると、黄色とオレンジと黄緑もあるらしい。本のサイズで変わるわけではなさそう。有隣堂(横浜が本拠地の老舗書店)みたいに虹の7色+金銀黒灰ぐらいは用意しているのだろうか?
気になるので、積極的にamazonを利用している人の情報求む。
bk1は、目下梱包がクリスマス仕様になっているらしい。プレゼント用を頼んでいなくてもパッケージにクリスマス用シールが貼って黄色いオリジナルビニール袋に本を入れて送ってくる。クリスマス用シールはどうせなら貼らないで同封してほしい。剥がしてどっかに貼ろうと思ったら、うまく剥がせないんだもん。
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フォームのエレメント名にハイフンが使われているため、JavaScriptで使うとエラーになる件は、エレメントを配列要素で直接指定することで回避できることが判明。これで検索フォームの項目さえわかれば、どこのネット書店でも検索できそうである。
でも手を加えるといきなり動かなくなったりするから油断はきんもつ。
JavaScriptはエラーメッセージがちゃんとでないから、手探りでエラー箇所を探し当てるしかない。(なにかいい方法があるのだろうか?)具体的には、問題のありそうな部分をとっぱらって少しづづ書き戻してみるという、えらい原始的な方法でデバッグしている。結局原始的な方法が一番効率よかったりするのだな。
忘れそうなので、自分用のメモ。
以下のようなフォームがあったとすると、
<form name="frm1" action=http://www.xxxx.com/cgi-bin/test" method="get">
項目1 <input name="txt1" type=text value="">
項目2 <input name="txt2" type=text value="">
<input type="submit" value="frm1 実行">
</form>
<form name="frm2" action=http://www.xxxx.com/cgi-bin/test" method="get">
項目1 <input name="txt-1" type=text value="">
項目2 <input name="txt-2" type=text value="">
<input type="submit" value="frm2 実行">
</form>
JavaScriptの中では、
text_data = document.frm1.txt1.value; //これは正しい
text_data = document.frm2.txt-1.value; //これはエラーになる
text_data = document.frm2.elements[0].value; //こういう風に記述する
親戚のおぢさんにパソコンの使い方を教えることになった。一応、公民館でやっているパソコン教室(ホームページの作り方)に通っているのだが、レベルが高すぎてついていけないのだそうな。
おぢさん、パソコンを持っていないのである。息子さんはマックユーザーで、「パソコン教室で使っているのと違うから使えない。」まあ、そうでしょうね。
とりあえず、MacとWindowsとデスクトップ型とノート型とWindows95とWindows98とWindowsMeのことを教えた。電源の入れ方と落し方、キーボードのdeleteキーとBack spaceキーとリターンキーの使い方を教えた。マウスクリックの仕方は教わったらしいが、マウスの動かし方はぎこちない。
パソコン教室で作ったhtmlファイルがあるというので、メモ帳を使って更新して保存して終了する方法を教えた。centerタグの使い方を教えた。(文章が真ん中に表示されたのは嬉しかったらしい。)ここまでで2時間。
パソコン教室にいった友人が、マウスのダブルクリックの仕方とかを教わるだけであまり役に立たなかったといっていたけれど、そういう教室を必要とする人も確かに存在するのだな。
このおぢさん、電卓も使わないのである。そろばんと計算尺を使って計算するのだそうな。計算尺! どひゃー。(でも電卓やパソコン使うより計算尺使う方が偉いと思うぞ。なんせ電源がいらない。)
そんな人がいきなりパソコン教室に通い始めたわけは、仕事先が情報をメールでやりとりしたいといってきたからだそうである。六十の手習い。大丈夫なんでしょうか。
ともかく早くパソコンを買ってキーボードに慣れたほうが……。F通じゃなくてIBMがいいですよ。うちには3台ありますけど、最初のやつの電源部分がおかしくなった(室温30度の部屋でつかってたせいかも)以外は故障知らずです。
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五代ゆう『ヴァルキリープロファイル(上)』(角川春樹事務所, 1900円+税) 読了。
同名のゲームのノベライゼーション。ノベライゼーションとしては、ヴォンダ・マッキンタイアのスタトレ小説並みに高品質だと思います。ゲームはやっていないので、どこがゲームオリジナルでどこからが五代ゆうオリジナルかの区別はよくわかりませんが。
ただ、ハードカバーじゃなくてソフトカバーのほうがふさわしかったかなという気はいたします。
下巻をお待ちしています。
購入ガイド
★ISBNでネット書店を検索:ISBN4-89456-907-8
【 bk1/amazon/eS!】
早見裕司『夏の鬼 その他の鬼 〜Summer Road, Again〜』(エニックス EXノベルズ,\860+税)読了。
アニメージュ文庫から出ていた『夏街道[サマーロード]』『水路の夢[ウォーターウェイ]』に出てきた不思議なちからをもつ少女水淵季里(みなぶち・きり)を主人公にした連作短編集。前作とは少々設定を変えての新シリーズだという。
季里という少女は、高校一年生だというのに12歳ぐらいに思えるほど稚なく、か細いくせに、思い込んだらひどく頑固なところもある。この娘が気に入るかどうかでこの作品の評価は決まると思う。私は嫌いではありません。
『六番目の小夜子』をドラマ化した時間帯でドラマ化したら似合うと思います。
万人が誉める作品ではないと思いますけれど、誰かの大切な一冊になる可能性のある作品だと思います。多分この本を(切実に)必要としているひとというのはいるはずなので、無事そのひとの手元に届きますように!(谷山由紀『天夢航海』(ソノラマ文庫)がそういうたぐいの本でしたが)
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今月はもう本を買わないと誓ったのだが、レモン文庫の森奈津子を発見して2冊ほど購入。ハマると全作揃えるまで止まんないですよねぇ。
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年賀状を印刷する。
領収書の整理をする。
古着で台所マット作成を試みる。
本を読む。
通帳などなどの整理をしていて郵便貯金のカードが見つからないので大騒ぎする。探す。探す。探す。……もともとしまってあった場所の隅っこで発見。
以上のことをほぼ同時進行で行った落ち着かない一日。我ながらニワトリみたいだと思う。
高楼方子『十一月の扉』(リブリオ出版)読了。
リクエストしようと思っていたら、図書館に突然出現していたので、借りてきました。
高楼方子の本は、『時計坂の家』といいこの『十一月の扉』といい、私の前に現わるときは、まるで魔法でポンと音をたてて出てきたかのような感じなんですよね。「運命的な出会い」ってやつですよ。うふふ。
アパートから双眼鏡を覗いてみつけ心惹かれた下宿屋「十一月荘」を訪ねた中学生・爽子(そうこ)は、その帰り道に文具屋をみつけドードー鳥の絵のついたノートを買う。父の転勤先についていかずに、二学期の終わりまでを「十一月荘」で過ごすことにした彼女は、ドード鳥のノートに、その家でであった人々をモデルに物語を書き始める。
ファンタジーだと思ったら、あまりファンタジーではありませんでした。少女の日常と彼女の書いている童話を交互に綴った、アニメ『耳をすませば』を思わせる成長物語です。『耳をすませば』と違うのは、主人公の行動によって周囲のひとびと(特に母親)もまた変わっていくことでしょうか。
爽子が書いているのは、ぬいぐるみを主人公にした『たのしい川辺』『くまのプーさん』のような童話で、書いている内容が微妙に現実とシンクロしていくのが少しだけファンタジー。幼年童話を多数書いている作者だけあって、こちらの作中作も面白いです。
形こそ児童文学の体裁を取っていますが、作者が書きたかったのは、主人公の周囲にいる大人たちではなかったかなと思います。 爽子の母や「十一月荘」に暮らす三人シングルの女性たち。彼女たちは爽子に語り掛けることで、自分の人生や立っている場所を再確認しているようにも思えます。
ちなみに主人公の母親はこんな人です。
====引用開始====
母は、仕事にはつかず、ボランティア活動はせず、カルチャーセンターに通うことも、学校関係の情報交換にいそしむことも全くせずに家にいて――だが専業主婦というには、家事に精を出すわけでもなく――本を読んだり、映画のビデオを見たりしては、良かった、悪かったと言いながら暮らしていた。
====引用終了====
p.14
最初読んだときには、「うあぁーーー、ワタシのことだぁー」と思いました。ヒッジョーに親近感を覚えます。(笑)
そういうわけで、30歳を過ぎた女性が読むと二重に楽しめるかもしれません。
タイトルの意味は作品の後半で明かされますが、12月に読んだ私は「しまった! 9月か10月に読めばよかった」と思いましたよ。
以下は個人的にとても胸に響いた言葉なので、ちょっと長いけど引用しておきます。
====引用開始====
「中学生のとき、美術部にいた話をしたでしょ。美術の先生って、とても穏やかな人だったの。その先生が、あるとき、部室に来るなり、『自分の描いた絵を踏まれてニコニコ笑っているやつはバカだ。怒れ』って、目をらんらんとさせて、ぶちまけたことがあったの。部活の前の授業で、絵を踏まれたのに、踏んだ子といっしょになって笑っていた子がいたらしいのね。先生の剣幕にびっくりしちゃって、その時は何も考えられなかったんだけど、少し時間がたったら、そうじゃない気がしてきたの。つまり、絵を踏まれた子は、悲しくて悔しかったのに、そこでキレちゃうより、踏んだ子といっしょに笑う方を選んだんじゃないかって。そうでもしなければ、かえって惨めすぎたんだと思うの。だから私、先生はわかっていない、その子はふぬけなわけでも、プライドがないわけでもない、むしろその反対なのにって思ったの。今だって、そう思ってはいるのよ。だけどね、踏まれた絵をいっしょになって笑う時の心の痛みって、繰り返していくうちに、摩り減っていくのよ。痛みを感じるのが辛いから、感じないように感じないようにしているうちに、いつのまにか、痛みがなくなっていくの。そうして、たいせつなものが何なのか、しまいに自分でもわからなくなって、そうして人を人とも思わない傲慢な人間になり変わるんだと思うの。…だからね、先生の言ったことはやっぱり正しかったって、また思うようになったの。売り渡しちゃいけないものは、売り渡しちゃいけないのよ。(後略)」
====引用終了====
p.225
(「絵を酷評されて」ではなく、「絵を踏まれて」ですからね。念のため。その区別がつかない人もいるみたいだけど)
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本の整理をしていたはずなのに、なぜか途中から戸棚の整理になってしまい、古着を解体したり古ネクタイを解体したり古ストッキングをたたみ直して収納したりした。
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