Alisato's 本買い日誌*

2000年 08月 中旬

更新日: 2002/05/23

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Topics

12 (土)
[購入本]泡坂 妻夫『亜智一郎の恐慌』 (双葉文庫,2000.7,\495+税): 08/12
[diary]: 08/12
[book] コバルトリストの出版年月不明分: 08/12
13 (日)
[zakki] ネット社会の「貨幣」: 08/13
[anime]『ストレンジドーン』: 08/13
15 (火)
[mysite] サイト改装 1: 08/15
泡坂妻夫『亜智一郎の恐慌』: 08/15
牧野修『MOUSE』: 08/15
16 (水)
[diary] 花火大会: 08/16
[net] 最近のSPAM: 08/16
[mysite] サイト改装 2: 08/16
服部まゆみ『黒猫遁走曲』: 08/16
図子慧『不思議の国のミャオ』: 08/16
17 (木)
[book] 小説ジュニアの創刊年: 08/17
服部まゆみ『罪深き緑の夏』: 08/17
18 (金)
[購入本]唐沢 俊一『古本マニア雑学ノート』 (幻冬舎文庫,2000.8,\533+税): 08/18
唐沢俊一『古本マニア雑学ノート』: 08/18
19 (土)
[obs] 遊・あいらんど本庄店とブック・オフ太田高林店: 08/19
[購入本] 8冊: 08/19
菅浩江『ゆらぎの森のシエラ』: 08/19
20 (日)
[nbs] ホラー棚のサイトマップ: 08/20

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2000.08.12 (土)

□[購入本]泡坂 妻夫『亜智一郎の恐慌』 (双葉文庫,2000.7,\495+税)

本屋にいったのに『ネムキ』9月号を買うのを忘れてしまった。

◆[diary]

世間ではお盆休みだというのに、うちのダンナは休日出勤です。「ひとりだけ?」と聞いたら「(休日出勤する人は他にも)たくさんいるよ」とのお答え。
はぁ、そうですか。頑張ってください、某社のみなさん。

ニムさんのところには、『夢の仕掛け』(NTT出版)が届いたそうな。
同じ日に申し込んで、あちらは一度に3冊も届いた(トリプったので、一旦受け取り拒否して再配達されたらしい)のに、私のところには取り寄せ不可(28日に連絡あり)ってのは、タイミングの問題だと判っていても釈然としなかったり。ニムさんが受け取り拒否したあと2冊はどこいった?!

◆[book] コバルトリストの出版年月不明分

出版年は判っても、出版年月日がわからないものが若干あります。こういうのはどうやって調べたらいいのかな?
あと『小説ジュニア』の創刊年が知りたいんですけど、そういうの調べ方って……。『小説ジュニア』の前には『ジュニア文芸』ってのあったらしい。コバルト・シリーズの前身のコバルト・ブックス『紅に燃える海』(昭和45年5月刊)の帯に『ジュニア文芸』掲載なんて書いてあるのだ。
図書館にいけばいいんですけどね、暑くてねぇ……。リファレンス係に電話すればよいのか?

(2001/04/09 残りはあと2件! 情報提供感謝です。)

か,009, C,か,03,川上宗薫   ,北風ふたりだけ         ,1976/??,再 ,
き,007, C,き,03,清川妙    ,愛は美しいランプのひかり    ,1976/??,   ,

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2000.08.13 (日)

余計な真似をすると私のように酷い目にあわされるから 特別扱いされている人以外は何もしないほうがいいんじゃないかとか。

◆[zakki] ネット社会の「貨幣」

非コマーシャルベースのネット社会での「貨幣」は、「好意」なんじゃないかと思います。「貨幣」というより「サービスポイント」に近いものかもしれないですけど。

ネット上でAという人がなんらかの行動をしますね。ホームページで情報を発信するとか、掲示板で面白いパフォーマンスをするとか。そうすると観客それぞれがもっている台帳のAの項目に好意ポイントが加算されます。何点加算されたかは、Aは知りようがありません。でも、何かをするたびに、もしそれを見ている人の台帳にポイントが加算されていくのです。「好意ポイント」はある程度貯まると、別のものに交換されます。目に見える形のものに。たとえば「賞賛」であったり、「情報」であったり、場合によっては「金品」だったり「仕事の依頼」だったりします。

「パソコン通信はギブ・アンド・テイク」なんていわれていたことがありましたが、あれも「情報」と「情報」を直接交換していたわけじゃなくて、「情報」を提供することで「好意ポイント」を貯めて、その「好意ポイント」を別の「情報」と交換していたのだと思います。

「好意ポイント」というのは、1対1の関係ではなくて、1対多の関係で発生するということです。
具体例を挙げましょう。AがBに「情報」を与えたとします。BがAに感謝して「好意」をもつのは当然のことです。が、AとBのやり取りを見ていただけの観客Cも「Aは親切な人だ」とAに対して「好意」をもつ場合があるのです。これが積もり積もって、ある日Aは見ず知らずの人(とAが思っている)Cから、思いがけない贈り物をもらったりする――こともあるというわけです。

「嫌悪ポイント」とでもいいますか、マイナスの「好意ポイント」というのもありまして、これが貯まると掲示板で喧嘩売られたり、厭がらせメールが来たり。

追記:
別に厭がらせメールが来たわけではなくて(^_^;)、ある人とボランティア・ベースの活動の価値の原理のオハナシをしていたもので……。

■[anime]『ストレンジドーン』

毎週火曜日18時30分にWOWWOWでノンスクランブル放送されているアニメ。今期のアニメのほとんどを見限った私が見続けている作品のひとつ。(あとは『妖しのセレス』『HUNTER×HUNTER』のみ)。
 三頭身鼻なし短足のちびっこい住人が住む異世界に女子高生ふたりが召喚されて魔神扱いされてしまうという異世界冒険ファンタジーアニメ。原作・監督/佐藤順一。 構成・脚本/横手美智子。

女子高生ふたりのキャラが秀逸で、トロいの(奈津野エリ)と醒めてるの(宮部ユコ)の掛け合いがなんともリアル。
私は醒めてて性格悪そうな宮部ユコのファンである。(笑)。
宮部ユコ役の 清水香里(『lain』の玲音、『ブギーポップは笑わない』の宮下藤花/ブギーポップ役)は、ホンモノの17歳らしい。

ちびっこい異世界人たちは、しっかりシリアスに生活していて、色恋沙汰もあれば人死にも出るんだが、なんせ三頭身鼻なし短足だから、シリアスに芝居しててもなんとなく可笑しいのである。
靴を脱がせるのが婚姻の印というか、男に靴脱がせられたらその女性はキズモノ扱いという風習がなんとも…… 誰の趣味?

ファンタジーファンでBSを見られる人は見るとよろし。

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2000.08.15 (火)

◆[mysite] サイト改装 1

サイト改装の話題は、[別ファイル]にまとめました。

■泡坂妻夫『亜智一郎の恐慌』

泡坂妻夫『亜智一郎の恐慌』(双葉文庫,\495+税)読了。

亜愛一郎の御先祖の亜智一郎が「雲見番」(「お庭番」の将軍プライベート・バージョン)の3人の仲間とともに、将軍家に関る難事件(?)を解決する連作集。

歴史ミステリーといっていいのかな。ミステリーとしての謎解きより、史実とフィクションがいかに組み合わされているかを見るのがよろしいのでは。

購入ガイド
・泡坂 妻夫『亜智一郎の恐慌』 (双葉文庫,2000.7,\495+税)
 ISBN4-575-50737-7【amazon】 【bk1(01905634)

■牧野修『MOUSE』

牧野修『MOUSE』(ハヤカワ文庫JA)読了。
土田さんに探していただいた本。この本を品切れにするとは早川書房ケシカラン。9月には重版がかかるそうなので、未読の人はゲットすべし。bk1さん、頼みますよ。

18歳以下の子供たちだけが住む河口に浮かぶ廃墟島ネバーランド。そこでは子供たちは腰に接続したカクテル・ボードから24時間ドラッグを摂取し、主観と客観、夢と現実が入り混じる。言葉を具現化し、意識を他人に刷り込むことが出来る彼らは、自らを<マウス>と呼んだ。

<ネバーランド>を舞台にした連作短編集。
SFと見なされる作品だろうけれども、底に流れているのは幻想の血だと思うのだ。「かれら」の世界は言葉によって形作られるのだから。

登場人物の多くがラテックスの服を着ている理由は【森奈津子さんの日記】などなどを読むと判明します。

購入ガイド

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2000.08.16 (水)

◆[diary] 花火大会

さっきから、ドォーンドーンという音が鳴り響いてている。街外れの公園でやっている花火大会の音らしい。音は派手なのだが、あいにくと我が家からは家並みの陰になって花火そのものは見えない。音ばかりの花火は、ただただうるさいばかりである。

東京ディズニーランドのご近所の人たちが花火に悩まされているという話を聞いたことがあるが、確かにこれを毎晩やられたんじゃ堪らないだろう。

昨夜は5キロほど離れた隣の隣の市でも花火大会だった。5キロ離れていても我が家まで音が届いて結構うるさかったのだが、こちらは花火が上がっているのが二階の窓から小さく見えた。距離が5キロもあると、光が見えてから15秒後で音が届く。連続して花火が上がっているときはいいのだが、しばらく間があくと、なんにもない空に花火の音だけが響いて、なんとも変な感じ。

◆[net] 最近のSPAM

定番のネズミ講まがいのもののほかに、久美ちゃんとか美里ちゃんとか佳乃さんとか探偵社とかからも来ます。
間違いメールを装っているとしか思えないものもある。美紀ちゃんからメールきてませんか? ホンモノの間違いメールが届くこともたまにあるので、断定はできないけど、文体が いかにもアヤシイ。

◆[mysite] サイト改装 2

サイト改装の話題は、、[別ファイル]にまとめました。

■服部まゆみ『黒猫遁走曲』

服部まゆみ『黒猫遁走曲』(角川文庫)読了。

森本翠が38年勤めた出版社を定年退職した夜、彼女の愛猫メロウが行方不明に。半狂乱でメロウを探す翠。だがそのときメロウは妻を殺した売れない役者の家にいて……。

半狂乱で猫を探して歩く森本翠の姿がとてもリアル? でもちょっとデフォルメされすぎている感じで読んでいてイライラしましたが。売れない役者の出てくるところは面白かったです。

もう少し端正に技巧を凝らした話にもなったんじゃないかと思うんですが……。「いとしいしと」ってのは何の意味があったのかな?

■図子慧『不思議の国のミャオ』

図子慧『ふしぎの国のミャオ』(集英社文庫コバルトシリーズ)読了。

登校拒否をしている級友・トオルのところへ見舞いに行く途中、雷に撃たれた楓子。彼女の前にライオンのような姿の不思議な生物ミャオが現われた。

うーん、学園物とファンタジー風SFが合体してますが、あんまり合体する必然性がないような……。

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2000.08.17 (木)

頭いたいのでもう寝ます…。

◆[book] 小説ジュニアの創刊年

『小説ジュニア』の創刊年は1966年だそうです。【絶望書店】さんから教えていただきました。
戦後ジュヴナイルSF出版年表】にも載っていました。あらら、見落としてましたよ。

【絶望書店】では創刊2号(昭和41年「初夏号」)を取り扱ったことがあるそうです。うーむ、さ・す・が・は特殊な品揃えの書店……。「「おばQが生まれるまで」藤子不二雄の文章と絵2P。上田とし子マンガ1P。」が掲載されていて「サイズはB6(A5かもしれない)、3cm以上の分厚い本だったような」とのことです。
 絶望書店にはまた新たな品が入荷したみたいです。特に「だんだら模様の薔薇の刻印」のページはスゴイです。

「いか消えリンク」(「書消え」でもどっちでもいい。)への情報もいただいたので、更新しました。
出版流通の話はリニューアル作業が一段落したら再開しようと資料をあつめていたのですが、なんか知らんけどそのフォルダがみつかりません。ごっそり消えちゃったのか? まさか何かの陰謀じゃないでしょうね。(単なるうっかりだと思うが……)

■服部まゆみ『罪深き緑の夏』

服部まゆみ『罪深き緑の夏』(角川文庫)読了。

十二歳の夏、蔦屋敷と呼ばれる熱海の洋館で、淳は白いドレスの少女百合と出会った。謎めいた出会いから十二年後、画廊の火災で全作品を失った淳の前に、再び百合は現われた。兄の婚約者として、事故で動かなくなった身体を横たえ……。

いばら姫、ラプンツェル、青ひげといった童話のモチーフに、洋館、白いドレスの美少女、悪魔的な美貌のその兄、腹違いの兄弟の愛憎劇と、お耽美な要素てんこもりの一作。
割と思った通りのところに落ち着いてしまったのが残念。もう少し周到に伏線を張り巡らせて、ラストでスパーンとひっくり返すなり別の絵が現われるなりすると、もっと好みだったんですが。でなけりゃ、もっと幻想文学方面に近づけるとか。

モチーフとか兄弟の愛憎とかが、なぜか花郁悠紀子作品を彷彿とさせます。

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2000.08.18 (金)

今日も頭痛。頭痛薬が効かないから眼精疲労か。ひたすら眠る。
ひたすら眠れてしまうあたり、身体のどこかが壊れている証拠かもしれない。
町内会では盆踊りらしい。音頭が聞こえる。埼玉だからか、東京音頭は掛からない。横浜では踊ったけど。

□[購入本]唐沢 俊一『古本マニア雑学ノート』 (幻冬舎文庫,2000.8,\533+税)

■唐沢俊一『古本マニア雑学ノート』

唐沢俊一『古本マニア雑学ノート』(幻冬舎文庫,\533+税)読了。

「ネオ古本ブームはこの本から始まった!」のだそうです。古書マニアの実態を面白おかしく紹介した本。ついでに唐沢コレクションの一端も紹介されてます。面白いです。

本を読まないで集める「古本マニア」には、読みたい人の機会を奪っておいて持っていることだけを自慢する人たちというか、希少価値があがるというので出版社が潰れるのを喜ぶ人たちというか、そーゆーネガティブなイメージがあって、そこんところが「本読み」に嫌われる理由だと思うんですが、どうやらイメージだけじゃなくて……。
集めた本に付加価値つけて世に還元してくれる唐沢氏とか荒俣宏氏とか(kashibaさんも?)は、例外中の例外なんでしょうね。ま、後世のために保管しておいてくれるのだと思えば……。

購入ガイド
・唐沢 俊一『古本マニア雑学ノート』 (幻冬舎文庫,2000.8,\533+税)
 ISBN4-344-40005-4【amazon】 【bk1(01914928)

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2000.08.19 (土)

◆[obs] 遊・あいらんど本庄店とブック・オフ太田高林店

このところ忙しくて休日出勤が続いていた夫だが、今週はめでたく休めるというので、ドライブに連れていってもらう。

遊・あいらんど本庄店では、コバルト文庫の初版刊行年月日をチェック。しかし、不覚にも不明リストをメモしていかなかったため、何冊かメモしそこなう。うーっ。

ブック・オフ太田高林店では、少女マンガ3冊で100円というサービスをやっていた。
三岸せいこ『ヴィクトーラきこゆ』(ぶーけコミックス)を見つけたので、ラッキー!と思ったが、あと2冊欲しい本を見つけるのに苦労した。欲しくない本は一冊10円でもいらないんであるよ。結局ひかわきょうこ『それなりにロマンチック』(花とゆめコミックス)と小花美穂『こどものおもちゃ 1』(りぼんマスコットコミックス)を拾うことに。
『こどものおもちゃ』は、3巻と4巻もあったのだが、これを買うと、半額本の2巻ともう1冊別の100円本を買わないといけないので、断念する。(そして家に帰って1巻を読んで、買わなかったことを後悔したのだった。でも定価で買う気には、なれない。りぼん系の絵ってダメなの)

□[購入本] 8冊

■菅浩江『ゆらぎの森のシエラ』

菅浩江『ゆらぎの森のシエラ』(朝日ソノラマ文庫)読了。

人間から甲冑の化け物へと変化させられた「金目」は、村人を襲う途中、人間としての意識に目覚め、自分を操っていた「主人」への復讐を誓い、ギーンの村へと向かった。その村で彼はひとりの少女と出会う。虫やゴミを食らい、言葉もしゃべれなかった少女は、急に成長を始め、知恵を身につけ、シエラと名乗った。

菅浩江の再デビュー作。ファンタジーの衣はかぶっていますが、根っこはSF。
(再)デビュー作のせいか、非常にとっちらかっていて、かつ、アタマで書いた話だなぁという印象が強いです。いちいち会話で説明しちゃうのがSFの人だなぁというか。(ちなみに描写で説明するのがファンタジーというか幻想文学の人。だから私は牧野修はSFじゃなくて幻想文学の人だと思うのだ。)

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2000.08.20 (日)

◆[nbs] ホラー棚のサイトマップ

どこに何があるんだか、さっぱりわからない【bk1】ですが、【青木みや】さんが【コラムへの直接リンクの方法】を教えてくれたので、なんとなくファイル構成が見えるようになりました。

【ホラーサイト】の【ブックルポ2/『山尾悠子作品集成』の遠近法】へのダイレクトリンクは、

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/?tpl=dir/01/01010700_0014_0000000002.tpl

01010700は、ホラーサイトのファイルであることを示します。SFサイトは 01010800 、ミステリサイトは 01010600 です。
0014は、ホラーサイト内のコラム番号。エントランスは0001、近刊情報は0002、新刊情報は0003。それ以外はサイト内で任意。
0000000002は、コラム内のファイル通番。バックナンバー一覧表示をすると値の大きいものが上に表示されます。ここを bn とするとバックナンバー一覧が表示されます。
というわけで、作ってみました [ホラーの棚サイトマップ]
ひょっとすると期間限定なので、必要な人はソースを拾ったり、ブックマークしたりしておいてね。

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