Alisato's 本買い日誌*

2000年 01月 中旬

更新日: 2002/05/23

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Topics

11 (火)
[diary] 流しの排水口: 01/11
[zakki] デビル、デーモン、ウィザード: 01/11
五味太郎『さらに・大人問題』: 01/11
12 (水)
[zakki] DEMON × DAEMON: 01/12
篠田節子『寄り道ビアホール』: 01/12
13 (木)
[diary] 本の整理: 01/13
我孫子武丸『8の殺人』(講談社文庫): 01/13
14 (金)
[zakki] ドラゴンも棲むコンピュータ: 01/14
[購入本] 小野不由美『月の影 影の海』上下(講談社文庫, 各\533+税): 01/14
[diary] 歩いた!: 01/14
15 (土)
[購入本] 『現代のエスプリ』No.391 「日記コミュニケーション」(至文堂, \1381+税): 01/15
[購入本]森 博嗣『月は幽咽のデバイス』 (講談社ノベルス,2000.1,\800+税): 01/15
[購入本]倉阪 鬼一郎『迷宮 Labyrinth』 (講談社ノベルス,2000.1,\740+税): 01/15
[購入本]中村 明『文章工房 表現の基本と実践』 (ちくま新書,1997.9,\660+税): 01/15
17 (月)
[図書館本] 筒井康隆『わたしのグランパ』(文藝春秋): 01/17
[net] ネット内コミュニティの研究: 01/17
18 (火)
[diary] お散歩: 01/18
筒井康隆『わたしのグランパ』: 01/18
森博嗣『月は幽咽のデバイス』: 01/18
『現代のエスプリ』No.391 「日記コミュニケーション」: 01/18
19 (水)
[zakki] インターネットの普及率: 01/19
[図書館本] 恩田陸『木曜組曲』(徳間書店): 01/19
[net] 他者とのコミュニケーション量: 01/19
20 (木)
[diary] 霧とシロアリ点検: 01/20
[game] Windows版 風来のシレン: 01/20
[net] 言霊の崇りとチューリングテスト: 01/20

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2000.01.11 (火)

◆[diary] 流しの排水口

えー、本日は『すてきな奥さん』(とゆー主婦雑誌がある)的な話題をひとつ。

我が家のキッチンのシンク(要するに台所の流しです)の排水口には、黒い円形のゴムの真ん中を16等分したギザギザのついた「菊蓋」と呼ばれる蓋がついておりました。が、最近このゴムの蓋がへたれてきて、洗い物をしていると、うっかりスプーンが排水バスケットの中に流れ込んでしまったりするようになってしまいました。

で、これはイケナイと替えの蓋を探していたところ、通販雑誌でステンレス製のデラックス排水口キャップなるものを見つけました。これはゴムの蓋のように16等分されたギザギザがついているのではなくて、半分に割ったボウルと平らな半円型の蓋が合体したような形をしております。ステンレスだからピカピカだし、バスケットの中のゴミも見えにくいし、汚れもつきにくそうです。まあ、すてき。

というわけで、注文した品が今日届きましたの。我が家の排水口にぴったりです。使い勝手も悪くなさそう。ああ、うっとり。
新潟にある株式会社カラサワの製品です。いろいろ探しましたが、東急百貨店の通販で扱っているのしか見つかりませんでした。もっと手軽に手に入るようになるといいのに。
(2000/11/24 最近はコレ、セシールのカタログでもみかけます)

◆[zakki] デビル、デーモン、ウィザード

『妖魔がよぶ街』を読んでいて、DEVILとDEMONの違いが気になったので、ちょっと調べました。

DEVILは、「悪魔, 悪鬼, 魔神」で善/神と対立するものだけれど、 DEMONは、「鬼神」、荒廃させるものであると同時に神と人との間の存在でもあるようです。『研究社 新英和大辞典 第五版』をひっくりかえしたら、もとはギリシャ語のdaimon = genius, denity 原義は distributor of men's destinies (人間の運命を分けるもの/与えるもの)なんて出ていて、やっぱり意味深と思いましたです。

「マックスウェルの悪魔」はDEVILじゃなくてDEMON。

コンピュータの中にいるのもDEMON (2000.01.12追記 Daemon と綴る方が多いかも)。見えないところでこっそりお仕事をするプログラムのことをDEMONといいます。タイマーの役をする Clock Demon なんていうのが有名。普段は目に見えなくて、時が至ると表に現れてくるコンピュータに棲む小鬼というわけ。上手い名前をつけたもんだよなぁと思います。

コンピュータ関連の命名にはそういう洒落っ気のあるものが多いですね。「マウス」もそうだけど(関連する単位がミッキーだと思った)、Micro$oftが大好きな「ウィザード」っていうのもよくぞ名づけたと思っちゃいます。

「ウィザード」ってのは、Windowsを使っている人はたいていお世話になっているはずのソフトで、通信環境などの設定をしたいときなどに立ち上げると、ぼそぼそとわけのわからない質問をしてきて、それに答えると勝手に設定をやってくれます。何のための質問なのかとか裏で何をやっているのかとか、細かい事は一切教えてくれないけれど、言う事を聞いていれば一応のことはしてくれるというのが、いかにも融通のきかない大魔法使いのじじい(時々あまりにも融通がきかなすぎて、「いっぺん殺したろか、このジジイ」とまで思わせる)という感じで、このネーミングはまことにお茶目。

■五味太郎『さらに・大人問題』

五味太郎『さらに・大人問題』(講談社) 読了。 お説ごもっともなれど、私はすでに制度側に組み入れられちゃった頭をしているせいか、読んでいて不快。

この人の物の言い方は、少し森博嗣に似てますね。
私は森博嗣のエッセイは別に不快ではないのだけれど、嫌う人はすごく嫌うようですね。なんとなくその気持ちが分かった気がします。

購入ガイド
・五味 太郎『さらに・大人問題』 (講談社 ,1999.2,\1,800+税)
 ISBN4-06-208951-3【amazon】 【bk1(01666491)

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2000.01.12 (水)

雪が降りました。冷えます。

◆[zakki] DEMON × DAEMON

11日のデーモンの話題について、高橋さんから【Demon ではなくて Daemon のような気が……】とのツッコミが。

ええと、daemon≒demonです。『研究社 新英和大辞典 第五版』でdaemonを引くと、demonを見よと出ています。
ギリシャ神話の「ダイモン」は、daemonと綴るようです。コンピュータに棲んでいる奴も、daemonと綴る方が多いんでしょうね。
でも、Goo/三省堂の【Exceed 英和】でdemonを調べたところでは、demonと綴っても間違いじゃなさそうですが。

あと私が調べたのは、【ブリタニカ百科事典[E]】とか【英次郎】とか。

アニメの『THE ビックオー』に出てきたツリーの種はDAEMON SEEDでしたね。
映画の『デモン・シード』はDEMON SEEDみたいなんだけど。

で、『黄金の羅針盤』にもデーモンが出てきてたのね。未読だからピンとこなかったよ。>ニムさん

■篠田節子『寄り道ビアホール』

篠田節子『寄り道ビアホール』(朝日新聞社)読了。

エコロでフェミな視点で朝日新聞の家庭欄に殴り込みをかけた(←ウソ)連載エッセイ「寄り道ビアホール」ほかを収録したエッセイ集。「妹たちへ」というタイトルでまとめられた日経ウーマンに掲載されたエッセイとあとがき、書き下ろしの「六千部平積み大作戦」が面白かった。

作品も本人もあざやかで潔くてカッコイイ(ように見える)篠田節子でさえ、進路を見失ってじたばたしていた「自分探し女」であったと知るとなんだか勇気づけられる。自分がゾンビのようだと思っていた20代後半の私だったら、さぞや救われた気分になったことだろう。

「手をだせ、男たち」「六千部平積み大作戦」(モデルは多分【この人】)や「赤ちゃんが来た」(モデルは多分【この人】)には作者の男友達の作家たちが登場するのだが、そこに描き出された男性たちの姿はものすごくカッコイイ。といっても彼らは気取ってポーズとってるわけではなく、トイレの介護をしていたり、本屋で号泣してたり、赤ちゃんを背負っていたりするんだが。

購入ガイド
・篠田 節子『寄り道ビアホール』 (朝日新聞社 ,1999.11,\1,300+税)
 ISBN4-02-257435-6【amazon】 【bk1(01701928)

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2000.01.13 (木)

◆[diary] 本の整理

懸案の本の整理を行う。新規未読本はティッシュペーパーの空き箱3杯分ぐらい。累積分は……考えたくない。奇跡的に全部の本が書棚に納まった! と、思ったら、実家から持ってきた分がまだ紙袋ひとつ分ありました。ううー。
 ハードカバーも文庫落ちしたものはそっちに買い換えることにして、なんとか全部収める。ハードカバーを買った人は文庫は半額になるというようなサービスをしてくれないものですかねぇ。小野不由美『東亰異聞』(新潮社)だけは、もったいないのでハードカバーで持っていることにする。続編でないかなぁ。

『IN POCKET』1月号の小野不由美のエッセイによれば、<十二国記>の『月の影 影の海』はX文庫から講談社文庫に落ちて、続きは講談社文庫で出て、そのあとでX文庫に落ちるそうな。前代未聞の破格の扱いとゆーか……。売れると思えば出版社はどんなコトでもやってくれるのですねぇ。

■我孫子武丸『8の殺人』(講談社文庫)

我孫子武丸『8の殺人』読了。

8の字型の屋敷で起った殺人事件のトリックをミステリマニアの3兄妹が解く。

そんだけ。

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2000.01.14 (金)

◆[zakki] ドラゴンも棲むコンピュータ

【高橋さんの日記】からリンクされている【The Jargon File】のページによれば、コンピュータの中には【dragon】 も棲んでいるらしい。 C. S. Lewis's "Narnia" books に由来するという【deep magic】なんてのもある。
とってもファンタジーである。

□[購入本] 小野不由美『月の影 影の海』上下(講談社文庫, 各\533+税)

◆[diary] 歩いた!

銀行にいった後、本屋で小野不由美『月の影 影の海』上下(講談社文庫)を買う。X文庫版もあったのだが、講談社文庫版は加筆修正してあるらしいし薄いので、こっちを選ぶ。山田章博の挿し絵はちょっと惜しい気もするが。

本屋を出て、運動不足を解消しようと回り道して帰ろうと思い立ったはいいが、思ったよりも遠くて、結局45分も歩いてしまった。足がいたいです。マメできたかも。

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2000.01.15 (土)

□[購入本] 『現代のエスプリ』No.391 「日記コミュニケーション」(至文堂, \1381+税)

『現代のエスプリ』No.391 「日記コミュニケーション」は、WEB日記についての考察があって(というより、それがメインテーマ)非常に興味深い。URLもいろいろ掲載されているので、これからチェックしてみます。

□[購入本]森 博嗣『月は幽咽のデバイス』 (講談社ノベルス,2000.1,\800+税)

□[購入本]倉阪 鬼一郎『迷宮 Labyrinth』 (講談社ノベルス,2000.1,\740+税)

□[購入本]中村 明『文章工房 表現の基本と実践』 (ちくま新書,1997.9,\660+税)

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2000.01.16 (日)

ダンナのいる日は落ち着いて更新できませんわ。

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2000.01.17 (月)

このページのタイトルを「Alisato's 本買い日記」から「Alisato's 本買い日誌」に変更します。

もともと自分用の備忘録 兼 不特定少数および特定少数に対する近況報告/調査報告/読書感想報告なんですから、「日記」より「日誌」のほうが正しいでしょう。知り合いの方のページとタイトルが同じだったというのも気になっていたし。

「日記などという個人的な内容をWEBで世界に発信するのはいかがなものか」なんていうぜーんぜんワカッチャイナイバカ対策も「あなたの書いているのは日記でない」なんていう余計なお世話なバカ対策もこれでOK。

あまり深い意味はないので、リンクやら言及やらをする場合に、わざわざ「日記」ではなく「日誌」と書く必要はありませんです。

□[図書館本] 筒井康隆『わたしのグランパ』(文藝春秋)

以下の本を借りる

以下の本を予約
・恩田陸『木曜組曲』……1/17 貸出可能
・梨木香歩『からくりからくさ』

◆[net] ネット内コミュニティの研究

ネット内コミュニティのライフサイクルの研究って、どこかにないですかねぇ。昔の『日パソコン』とか、今はなき日経MIX(というパソコン通信のネットがあった)あたりになら、なにか文献が残っていそうですが。

私は草の根BBS(個人が主催していたパソコン通信局)→NIFTY SERVE(パソコン通信)→インターネットと流れてきた人間で、草の根BBSでもパソコン通信でもそれなりに自分にとって居心地のいいグループ(コミュニティ)に属していたのですが、そういったコミュニティで3年以上続いたところというのはないんです。何が原因というよりも、ネット社会のコミュニティの構造的な問題のような気がしています。

だいたいは (1)ネットで知り合う→(2)オンラインで盛り上がる→(3)オフ会を開く→(4)オンラインでオフ会の話題が盛り上がる→(4)オフ会がたびたび開かれる→(5)オンラインで話すことがなくなって盛り下がる→(6)なんとなく分散 という経過をたどるようです。分散したときには、オンラインのグループよりもさらに小規模なオフラインでも親密なグループができていることが多いようです。

これは社会学の問題なのかなぁ?

こんなことを言い出したのは、最近のDASACONおよびMYSCONがらみの動きに思うことがあるからです。
DASACONは確かに曲がり角に来ていますでしょう。
(でも「SFファンダム」からのちょっかいは余計なお世話だと思う。)

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2000.01.18 (火)

◆[diary] お散歩

最近、かがむとお腹の脂肪がつかえるぐらいに太ってしまった。これはやばいと、脂肪を燃やすために散歩に出る。基本的に出不精で、3日間ぐらい家から一歩も出なくても平気なので、気合入れないと散歩もできないのだ。40分ぐらい歩く。
テレビ番組によれば、正しい有酸素運動を1日20分以上2週間続ければ、両手一杯ぐらいの脂肪は落ちるらしい。今日で4日目。あと10日間ちゃんと続くか? 晴れた日が続くといいんだけど。

■筒井康隆『わたしのグランパ』

筒井康隆『わたしのグランパ』(文藝春秋)読了。 「腕のいい職人さんの作ったタンス」のような作品。良いタンスとしかいいようがないが、芸術品ではない。

珠子の家に戻ってきた祖父は「塀の中の人」だった!
というオハナシ。時代はバブルな1980年代に設定されているが、妙にノスタルジックである。表紙、裏表紙のイラストの印象に引きずられたかもしれない。少女の目を通して描いてはいても、青少年の内面の問題を扱っているわけではないので、この作品を「児童文学」だとか「ジュブナイル」だとか「ヤングアダルト」だとか呼ぶのは違うと思う。

これは「じじい小説」である。「もし、自分の祖父が日活アクション映画の主人公だったら……」という小説なのだ。

珠子のグランパのゴンタケさんは、たしかにすっごくカッコイイ。

購入ガイド
・筒井 康隆『わたしのグランパ』 (文芸春秋 ,1999.8,\952+税)
 ISBN4-16-318610-7【amazon】 【bk1(01694382)

■森博嗣『月は幽咽のデバイス』

森博嗣『月は幽咽のデバイス』(講談社ノベルス)読了。
瀬在丸紅子を主人公とするシリーズの3作目。今回は密室殺人。相変わらずとらえどころのないキャラクターたちですが、これは意図されたものらしい。魅力的でありながらキャラ萌えされにくい登場人物を描き出すという実験なのかしらん。

紅子と祖父江七夏と林の三角関係のゆくえには、ちょっと注目してます。紅子さんがんばれ〜。

後半に出てくるカタカナ名前は……。そりゃ、トーマが犬なんだから……。ああ、でも、ヒドイ。あんなコトさせるなんてぇ!
森せんせいは「彼」(←カタカナ名前が由来している人)が嫌いなのでしょうか。

タイトルはいいですねぇ。このタイトルは『封印再度』と同じくらいお見事だと思います。

購入ガイド
・森 博嗣『月は幽咽のデバイス』 (講談社ノベルス,2000.1,\800+税)
 ISBN4-06-182109-1【amazon】 【bk1(00001724)

■『現代のエスプリ』No.391 「日記コミュニケーション」

『現代のエスプリ』No.391 「日記コミュニケーション」読了。
『現代のエスプリ』ってのは、心理学関係の雑誌らしい。本屋で偶然みつけたんだけど。

表紙裏の「この巻のために」を引用する。

=====引用開始=====
内面の記録と思われがちな日記がいま変わりつつある。古くは交換日記に代表されるような日記が持つコミュニケーション(手段)としての側面が、インターネットなどメディア環境の変化も手伝って顕著になってきているからである。心理学における最近の研究成果もまじえながら、日記を再検討してみたい。
=====引用終了=====

川浦康至「日記コミュニケーション」、日記コミュニケーションをテーマにした座談会や山下清美「WEB日記は、日記であって日記でない」、黒岩雅彦「サイバースペースと日記コミュニティ」は、とても面白かった。
新聞などで語られるWEB日記への評価は、表面的で「ワカッチャイナイ」感じがするのだが、川浦康至・山下清美・黒岩雅彦といった人たちは、自身でもホームページを開いてWEB日記を掲載していたり、@NIFTYのシスオペだったりするので、 ネット内コミュニケーションのことをちゃんと理解しているのだろう。

山下清美「WEB日記は、日記であって日記でない」に出てくる日記のタイプ分けは、興味深い。WEB日記には以下のような4つの種類があるという。(p.170より)

(1)備忘録……日々の生活の記録を自分のための覚書
(2)日誌……日々得た情報を他の人に提供する
(3)公開日記……他の人に自分という人間を知ってもらう
(4)(狭義の)日記……自分で自分を理解する

実はこれを読んで、自分の書いているものは何かと考えた結果(2)の「日誌」であるという結論がでたので、 ページタイトルを変えることにしたのだ。

私の場合、ホームページはパソコン通信の会議室の延長線上にあるので、常に読者の存在が頭にある。だから座談会での「少なくとも「不特定多数」に見られるだろという意識は多分いまでもあまりない」(p.12) 「ウェブ日記という以前に、ホームページそのもののがワールドワイドなんだということを意識している人がどれだけいるのかなという気はします」(p.38) というような発言を読むと少々違和感を感じてしまう。でもおそらく私の方が少数派なのだろう。道理で無防備なWEB日記が多いと思った。

座談会では、WEB日記でコミュニケーションスキルを磨くとかナラティブ・セラピーとして利用するといった話題もでていて、それも興味深かった。(「ナラティブ・セラピー」って要するに「自分語り」のことらしい。掲示板でそれをやってる人もいるが……。)

なお、朝日新聞2000年1月12日の夕刊の「新千年紀 ネットの中の私探し 2」に関連記事が出ている。

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2000.01.19 (水)

◆[zakki] インターネットの普及率

中学時代からの友人からメールが来た。(ヒロポン、ありがとー)
Outlook Express のデフォルト設定(HTML形式メール)を使っていたので、テキスト形式にするよう返事を出したら、「とてつもない苦労の後、やっと指示された点の訂正に成功した」らしい。いや、お疲れさん。
(変更の方法は、【永井さんのネチケットのページ】を読んでください)

去年からメールを送受信できる友人の数が急に増え出した。WWWがメジャーになったことや、パソコンの低価格化、iMACのブーム、ポケットボードの登場などが原因らしい。ともかくこの友人がインターネットを始めたので、私の周囲のメール普及率は80%になった。

私がパソコン通信を始めてからもうすぐ丸9年になる。ネット始めた頃は、どれほど布教しても誰ものってこんかったのにねぇ。と、遠い目をしてしまうワタクシであった。

□[図書館本] 恩田陸『木曜組曲』(徳間書店)

 図書館いくついでに今日も歩きました。30分。あと8日続けたら脂肪は落ちるか!? でも明日は天気悪そうですね。家の中で体操でもするか?

◆[net] 他者とのコミュニケーション量

1/17の[ネット内コミュニティの研究]の続き。

人間が他者と行うコミュニケーションの量には最大値と最小値が設定されているんじゃないかと気がしています。この「コミュニケーション量」っていうのは、コミュニケーションの濃度(密度?) 掛ける 相手の数 掛ける 時間 という関係式であらわされるんじゃあないか……と。 たとえば、恋人同士のような濃厚な関係を持つ相手が10人もいたら、うっとぉしくてやってらんないよとか、ショートメールをやりとりするトモダチが100人いてもやっぱり寂しい……というような話です。

オンラインで話をするにせよ、オフラインで会って話をするにせよ、適正人数というのはあるので、それをオーバーフローすると自然と調整機能が働いて、小グループに分かれたり、何人かがはじき出されちゃったりするわけ。この構造上の問題を避けるためには、ネットワークのハブ(HUB:中心というよりはこの場合ムードメーカーというべきか)になっている人ががんばる(他のグループに声をかけるとか、はじかれちゃった人に声をかけるとか)しかないんだか、そうすると今度はハブに負担がかかるんだよね。

というようなことを、つらつら考えております。はい。

ついでに私の考える「コミュニティ」の定義。属するメンバーのそれぞれがお互いに属性(WEBの場合だったら、どいういうページをもっているとか、どういう発言をしたとか)を含めて相手を認識し、コミュニケートできる集団……かな。

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2000.01.20 (木)

◆[diary] 霧とシロアリ点検

朝9時ごろ、急に霧が出てきた。「うわぉ、ホラーじゃホラーじゃ」と、ホラーな雰囲気にひたっていたら1時間ぐらいで晴れてしまった。晴れたので、今日もお散歩30分。

午後からはシロアリ被害点検。異常なしだったようです。

◆[game] Windows版 風来のシレン

Windows版 不思議のダンジョン「風来のシレン 〜月影村の怪物〜」がWebからダウンロードが可能になった。ゲームの途中(ナギ救出)まで無料でプレイすることができるし、フェイの問題を解くこともできる。 Vectorのサイトから無料で行うことができ、決済システム「プロレジ」を利用してライセンスを取得してゲームを続けることもできる「プロレジ」では、コンビニ決済も可。

というので、ダウンロードしてきました。
わたしがマウスやキーボードでの遊び方に慣れていないせいか、操作性はいまひとつ。マシンの性能があまりよくないので、重い感じがするし。「不思議のダンジョン」として遊ぶよりも、パズルゲームとして「フェイの問題」を解いているほうが面白い。問題作成機能がついたので、そのうち『倉庫番』のようにユーザー作成の「フェイの問題」集なんていうのも出てくることに期待。

◆[net] 言霊の崇りとチューリングテスト

私は言霊(ことだま)を信じている。
自分で発した言葉は必ず自分自身にかえってくる。悪いことを言えば悪いことが起り、善いことを言えば善いことが起る――可能性が高まる。(おそらくは心理学的な理由によるものだろう)だから何かを言うときには慎重にしなくちゃいけない。

というわけで、こことかここなんかはもう大笑いなのだった。

で、「チューリングテスト」だが、【失礼文学館(仮称)】の【カウチップの魔術師】の参考資料リンク(←先見の明!)にあるのは英文なので、手におえないと思った人はGooで検索すると吉。(日本語で読める文献が増えて欲しいなり)

あと2CH(←匿名ボード。良い子は知らなくてよろしい)の雀さん(注1)の半可通ぶり(注2)があまりにあまりだったので(ひょっとしてトラップ? あそこに書かれていることに目くじらたててもしょうがないのではあるが信じる人もいるからなぁ)、自戒を込めて。

1.インターネット上の情報は、鵜呑みにしないで、必ず自分で真偽を確認する
2.書き込むときは聞きかじりでなく、必ず調べて書く
(他人の知識不足をあげつらっているときには特に)

コンピュータの歴史についてのブックマーク
コンピューターの歴史
プログラム内蔵方式の原形であるパベッジの解析機関
Ada Augusta
Alan Turing- Biography
チューリングの仮想論理機械
チューリングマシン

注1:ハンドアセンブルするおぢさんたちの話をした人のことではないよ。(あの人は通かも)
注2:バイロンの娘はチューリングが生まれる前に死んでます。
もし、エイダがチューリングテストに関っていたら……というのは面白いけどね。

追記:2000/01/21
山田正紀『エイダ』(ハヤカワ文庫JA)というのもある。
四半可……の方が正確? 私でさえ変だと思うのだからね、通じゃないでしょ。
要するに私なんぞがつっこむ前に誰か訂正してやれよって話。> 雀さんたち)

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