更新日: 2006/01/05
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飛蚊症が少し悪くなったような気がしたので、目医者にいってきた。
念入りに目の玉ぐりぐりと検査されたが異常はないそうだ。
強度の近視(網膜はく離になりやすい)なので、また何か変だと思ったら早めにいらっしゃいといわれた。
県立図書館で貸し出しカードを作った。インターネットでの予約ができるように登録もしてもらった。
『オペラ座の怪人』の曲が収録されているCDを何枚か聞いた。サラ・ブライトマンの声は好み。ただオーラありすぎてヒロインとしては可憐さに欠けるかも。
岡幸二郎のファントムも好みだった。この声だったら、ヒロインが怪人に父親を重ね合わせてよろめいちゃっても無理ないかもと思った。でも日本語に訳された歌詞ってなんとなくへなへな感が漂う。
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[コバルト文庫全点目録] にようやく2004年6月〜2005年5月分のデータを追加。でもすでに半年分新しいデータが増えているという罠。
ハヤカワ文庫FTリストも更新しないとなぁ。
【カタログハウス】の買い物の代金を支払った。
グレステン小包丁はすばらしい切れ味。でも、滑らないようにざらざらに加工してあるステンレス製のもち手の手触りがあまり好きじゃない。そのうち慣れるかもしれないけれど。
アクアバリアは寝るときにつけてみた。普通のマスクを水で濡らすとふとんが濡れちゃうんだけど、これは水がそとに染み出さないのでよい感じ。
『ライトノベル完全読本 Vol.3』がみつからないと思ったら、やおい棚の前の平台に置いてあった。いつもはBL雑誌がおいてあるスペース。隣は『ウィングス』だった。並べ方としては正しいんだろうな。
そしてハヤカワ文庫と創元推理文庫が置いてある棚の一番上に『一角獣・多角獣』が面陳されててびっくりした。まさかご近所の本屋でこれに出会うとは。あんまりびっくりしたので、そのまま購入。非常に正しい場所に並べてあったといえる。
全部で3950円
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ペテン師のゴーストバスターズなグリム兄弟がフランス軍の将軍にとっつかまって、恩赦をエサにある村で起こった少女失踪事件の調査をやらされる。お目付け役はラテン系(?)の拷問係。村で出会ったのは呪われた家系の女猟師。彼女の案内で向かった森は本物の「魔法の森」だった……。
みたいな話。
公式サイトでは「失踪事件の調査を依頼される」となってますけど、真相は上記のごとし。かっこいい二人組を想像してるとハズされますから。公式サイトの映画紹介は詐欺もいいとこですよ! 『ホーリーグレイル』のグリムバージョンだと思っていれば間違いないです。
「赤頭巾」や「ヘンゼルとグレーテル」「ラプンツェル」といったグリム童話のモチーフを使った場面はきれい。ラファエロ前派な図柄がいろいろあった。ロセッティ(じゃなかった。作者は誰だっけ?)のオフィリアの図が2回でてくる。
ギリアムは、女の人はものすごく美しく撮る。赤頭巾も女王さまも女猟師のおねえさんもとてもきれい。女猟師のおねえさんなんて、汚れてぼろぼろでも美人。
でも、虫だの泥だの拷問室だのも出てきて、なんとなく悪趣味。でも車椅子の男とか、ひき肉にされる仔猫とか、無理して出しているような気もする。
『スリーピー・ホロウ』とか『ロード・オブ・ザ・リンク』みたいのをオレも作りたいよ、といいながら作った映画なのかな? 指輪も出てきたし。
(と某所に書いたら、「たぶんギリアムは、おれも作りたいじゃなく、こういうの出すから、とかスポンサーをだまくらかして何とか映画を作ったんでしょう。」というツッコミが入った。そうかも)
話はとっちらかってて、なんだかよく分からない。特に拷問屋のおじさんの態度が最後に変わる理由が不明。(でも多分脚本家のせいじゃなくて、ギリアムのせい)
ひょっとしてテリー・ギリアムってつじつまのあった映画を撮れないのか??
場面場面を撮るのが好きで、観客を感情的あるいは論理的に納得させることに興味ないんだなという気がする。
グリム兄弟のキャラは悪くないんだから、一般ウケする兄弟愛の話にしちゃえばいいじゃんと思うんだけど、そーゆーのは作家性が許さないのかしらん。
兄弟萌えの人におすすめといわれてたので、ちょっと期待したんだけどねぇ。まあ、萌えもなくはないが、足りない。
『フィッシャー・キング』みたいなの撮れるんだから、もうちょっとなんとかなるのではととも思うんだけど、あれが例外なのか? (どうやら、あれが例外のようです)
つまらなくはないけれど、見終わっても感動も納得もしない変な映画。1000円で見るのが妥当。でもともかく絵はきれい。
『ライトノベル完全読本 Vol.3』(日経BP出版センター 日経BPムック ,2005.11.10,\924, ISBN4-8222-1714-0)をパラパラと読む。
ライトノベル完全読本は、「今、これの歴史を活字でまとめとかないと、資料が散逸しちゃうからまずいんじゃね?」あるいは「今、これについてまとめとけば、企画を通すのに便利じゃね?」という発想で作られているようで、今回はブギーポップ、スレイヤーズ、アルスラーンと BLの歴史。
特集になっている3シリーズは、巻数がありすぎて新作が出ても「こいつ誰だっけ」の迷宮に入りこんでしまうので、お手軽ガイドがあるのは悪くないねというところ。
BLの歴史もいままでネット上にあっただけなので、こういう形でまとまるのは悪くないと思う。
BL特集は、記名記事はBLゲーム作家の草香祭さん、やおい/BL研究のサイトを開いている小泉蜜さん、amazonとビブロスのインタビューで、あとは無署名記事。編集は「ヘッドルーム」でゲーム本の編集を多く手がけているところらしい。特集の表紙イラストがゲーム『学園ヘブン』だったり、写真やコラムがゲームイベント寄りなのはそのせいかも。
知ったかぶりの「(男性)評論家」が偉そうにやおいを論じるような記事がなくてほっとした。やおい/BLに思い入れのない私でも、そういう記事を読むと神経を逆なでされるような気がして厭だ。
BLタイトルセレクションは私でも知っている本が入っているので(名前を知っているもの34 内 読んだ本19)割と初心者向けなんだろうと思う。
BLをかなり読んでいるネットの知人は、amazonとビブロスのインタビューが面白いといっていた。タイトルセレクションは漫画と小説に同じタイトルのものが何本も入っていることに文句をいっていたけれど、どちらかにしたらやっぱり誰かから文句が出ると思う。
知人は現役読者なので、小泉蜜さんの論考の結論は気に入らないらしいが、やおい/BL部外者の私はおおむね同意。ファンタジーだって同じようなこといわれてるんだし。
資料としては意味があるし、初心者向けガイドとしても悪くないと思うけど、でもこれだけ読んでBLが分かるわけじゃない。
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リクエストしておいた劇団四季ロングランキャスト版の『オペラ座の怪人』のCDを借りに図書館へいった。ついでに1925年製作のロン・チャニー主演の『オペラ座の怪人』のLDも見る。
図書館で1925年版のロン・チャニー主演の『オペラ座の怪人』のLDを見てきた。
これは原作にかなり近い。クリスティーヌとラウールがらぶらぶで怪人なんか目じゃないし、謎のペルシャ人(映画では実は秘密警察の男)も出てくるし。
身分違いだしプリマになる夢もあるからと、一度はラウールをふって『天使の声』のパトロンに靡いてみたものの、怪人ってばなんか性格ヘンだし顔もアレだし、あんなキモいのいやとばかりに元の恋人に「連れて逃げて」と迫っちゃうヒロインはちゃっかりしてるよなと思いますが、まあ、これはアリでしょう。
原作のヒロインは「連れて逃げて」っていうのかどうか知りたくてあらすじを教えてもらったところ、原作では逃げようと言い出すのはラウールらしい。
ラウールに逃げようって言わせればよかったのに、なぜヒロインにいわせるのかな。
ミュージカル版でとても気になった墓場に行くシーンはロン・チャニー版にはない。原作にはあるようだが、タイミングが違う。ラウールと愛を語った後ではなく、その前。
花井愛子『ときめきイチゴ時代 ティーンズハートの1987-1997』(講談社文庫 ,2005.10,\620, ISBN4-06-275228-X)読了。
花井愛子によるティーンズハート時代の回想録。
もともと2000年の夏に書き上げていた原稿があったのだが、それが紛失して(というか預けていた編集者に捨てられて)、それを書き直して出したのがこの本なのだそうだ。
要するに久美沙織『コバルト風雲録』が出たから書いたわけではないということらしい。でも、本にするという企画がもちあがったのは2004年の夏だそうだから、『コバルト風雲録』の元になったWeb版このラノに掲載された「創世記」がきっかけになったということはありそう。
でもどういう経緯にせよ、こういう資料的にも価値のある本が出たのはめでたい。
久美沙織『コバルト風雲録』と読み比べると、両者のスタンスの違いが見えて大変に興味深い。
自分を中心に語る久美沙織と仕事の手法を語る花井愛子。ペンネームを変えればという提案を頑として拒む久美と、一世を風靡した「花井愛子」のペンネームをあっさり捨て去ろうとする花井愛子。
あの独特の文体は、実は校正室の検閲をかいくぐるために生まれたのだそうだ。
漫画家を起用した表紙イラストの意図、ブックデザインについてなど、現在のライトノベルのパッケージに繋がる話も面白い。
巻末には著作一覧もついている。メディアにも多く登場した人なのに、こういう基礎的なデータはネットでも見つからないのだ。
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DVDで見た『オペラ座の怪人』は曲がいいのにキャストがイマイチ気に入らなかったので[→感想]、ミュージカルのCDを聴いてみることにした。
先ずは1988年のロンドンオリジナルキャスト版から。
ファントム:マイケル・クロフォード
クリスティーヌ:サラ・ブライトマン
ラウール:スティーブ・バートン
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オリジナルキャスト版の声から受ける印象は、ヒロインが聡明でラウールがハンサムで怪人がへんたいぽいので、小説版に近い雰囲気だと思った。
ともかくサラ・ブライトマンの声は好み。聡明な女性をイメージさせる。(歌詞は英語なのでよくわからん) ただオーラありすぎてヒロインとしては可憐さに欠けるかも。
それはそれはOKなのだが、ヒロインが墓場行っちゃうのが納得できない。(あれって、ミュージカル版そのままだったのね)
聡明なイメージのヒロインがなぜそんなアホっぽいことするかね。プリマに抜擢されて、でも劇場内は不穏な雰囲気で、不安なのはわかる、わかるが、おめーいっぺん怪人のことを拒否したんではないのか? 原作でも墓場にいくのだが、クリスティーヌが怪人に攫われて2週間行方不明になる前のこと。屋上でラウールと愛を語った後に、父親と「音楽の天使」を求めて墓場へいったら、二股かけてると思われても仕方あるまいに。
怪人の歌声にすがりつきたくなるような魅力があれば納得できるのだが、オリジナルキャスト版の怪人はそういう感じではなかった。
というわけで、次に劇団四季のロングランキャスト版。
ファントム:山口祐一郎
クリスティーヌ:鈴木京子
ラウール:石丸幹二
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歌詞が日本語なので筋を追いやすい。
ただ、日本語の歌詞はドラマチックな場面はまだいいんだけど、日常的な場面(ファントムの手紙とか)になるとなんとなく妙な気がする。まあ、ドラマチックな場面でもたまにヘナヘナ感漂う歌詞があったりするんだけど。
山口祐一郎のファントムは美声で「音楽の天使」(大天使な感じ)っぽくて、大変結構。。これだったら、歌声にくらっときちゃうのも分かる。声的には岡幸次郎のが好みだけど。
「歌え! 歌え、ええええんじぇる」ってとこがとても好き(笑)
クリスティーヌ役(鈴木京子)は、サラ・ブライトマンに比べると気弱で低めなので、いまいち。サラ・ブライトマンの方が好き。
日本語訳は全体的に怪人に同情的なのではないかなという気がする。
クリスティーヌの心はすでにファントムのものなんだけれど、彼女はファントムと彼の闇の世界を恐れてもいる。それで一度はラウールのほうに靡くけれども、ファントムを殺すという計画を聞いて思い悩むという展開は納得できる。ラウールが当て馬じゃんという気がしないでもないけれど。
こうなったら、他の版も探して聴いてみようかと。市村ファントムのは探すの大変そうだけど。
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有里 (Alisato Akemi)