2002年7月 ( 上旬 / 中旬 / 下旬 )[前月] [次月] | ||||||||||||||||||||||||||||||
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台風の影響が強かった夜中の2時半から明け方の4時まで、雨音がすごくて眠れなくて、TVの台風情報を見ながらネットしたり。
朝になったら台風一過の良い天気。
久々に「40分でできる手作りパン」を作る。
井田 真木子『ルポ十四歳 消える少女たち』【bk1/amazon/Yahoo!】 について考える。ネットで情報を検索したり。「井田真木子 訃報」で検索したら、 香山リカのメルマガ(【香山ココロ週報 No.058】)がひっかかった。訃報に反応している人はジャーナリストやライターが多い。
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井田 真木子『ルポ十四歳 消える少女たち』 (講談社 講談社文庫,2002.2,\695+税, ISBN4-06-273369-2)読了。
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ISBN4-06-273369-2 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02130952)】
香山 リカ『若者の法則』 (岩波書店 岩波新書 新赤版 781,2002.4,\700+税, ISBN4-00-430781-3)読了。
イマドキの若者(18歳〜28歳ぐらい?)の一見理解不可能で非常識な行動の奥にある彼らなりの考え方や主張を元・若者の香山リカ(42歳)が読み取り、団塊の世代(50代)のおじさんたちに解説しているといった感じの本。
いささか若者に媚びているんじゃないのかと思えるようなところもありますが、ついこの間まで若者気分だった人が書いているのだから、若者寄りの見方になるのも無理ないか。
イマドキの若者の感想を聞いてみたいです。【bk1】にあった19歳の人の書評では、割とあたってるみたいなことが書かれていました。
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ISBN4-00-430781-3 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02164423)】
井田 真木子『もうひとつの青春 同性愛者たち』 (文芸春秋 文春文庫,1997.12,\543+税, ISBN4-16-755403-8)読了。
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ISBN4-16-755403-8 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(01477085)】
鷲田 清一『死なないでいる理由』 (小学館 ,2002.5,\1,700+税, ISBN4-09-387344-5)読了。
「わたし、ほんとにここにいていいの……? 現代人の「いのち」の根っこの弱さ、寂しさ、壊れやすさの理由を都市生活から解き明かす」という帯の文句に惹かれて読んだのですが、あんまり解き明かされていないような。
第一部なんて堅すぎて何を言っているのかよくわかりませんでした。第四部の講演会の記録と『広告批評』に掲載された文章のところだけは面白かったです。
この本を買うより『悲鳴をあげる身体』(PHP新書, 689円, ISBN4-569-60309-2)【bk1/amazon/Yahoo!】を再読したほうがよかったかなーと思ったり。
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ISBN4-09-387344-5 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02160242)】
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同人誌原稿用のペンを買いにいく。はじめは、ミリペンかなにかでグシグシ描くつもりだったのだが、久々にちゃんとペンを使いたくなったのだ。
とはいえ、どこにいったらペン先が買えるかわからず(近所の文具店では扱っているかどうかもあやしい)、夫に頼んで、書籍と文具を扱っている大型店へ車でつれていってもらった。
タチカワのGペンと丸ペンとインクとホワイトを購入。せっかくだからとスクリーントーンも一枚だけ購入。イマドキのトーンの種類の多さには目を見張る。しかし点描やベタフラはともかく、カケアミやナワぐらい自分で描けよといいたい。
夫(←大学漫研出身)は「校舎の背景」のトーンを見て大笑いしていた。
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ワンピースを縫う。フレンチスリーブでウェストゴムという、ほとんど貫頭衣みたいなデザインのものだが、タックがあったり、ポケットつけたりするので結構大変。布地がてろてろのポリエステルなので、縫うのも大変。
布端の始末をしようとしたら、ジグザク用の押さえ金具が見つからず。どこかに仕舞いこんだが、まだ実家にあるのか。多分、実家だ。仕方なく端ミシンで切り抜ける。
作業がだいぶ進んだところで、型紙に重大なミスがあったことに気付く。前身ごろと後ろ身ごろのウェストゴム位置が違うのだ(←もっと早く気付くけよ)。どこかで写し間違えたらしい。後ろ身ごろに合わせてみたら、ウェスト位置が下すぎた。中を取るべきだったなぁ。(型紙修正しておくように)
二日がかりで、とりあえず完成。カギホックと飾り用のボタンを探さねば。
倉阪 鬼一郎『青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件』 (講談社 講談社ノベルス,2002.7,\800+税, ISBN4-06-182265-9)読了。
待望のゴーストハンター・シリーズ。
あれ? 幻冬舎じゃないよ、ハードカバーでもないよ、表紙が藤田新策さんじゃないよ!? がーん、『赤い額縁』『白い館の惨劇』の隣に並べるつもりだったのに、大きさがあわないじゃん。安いのは嬉しいが複雑な気分。
顔の溶けた人間が目撃されるという噂の歪で面妖な七階建てマンション「ブルー・ローズ」の向かいのに引っ越したゴーストハンター。そのマンションの最初の所有者は奇怪な密室ミステリーを残して失踪したという。五万枚のミステリーを書いているゴーストハンターは、マンションの住人たちと密室ミステリーの謎に巻きこまれ……。
今回は黒猫のぬいぐるみミーコちゃんも登場し大活躍(?)。
作中作の「青い館の追憶」が結構気に入ってしまい、こんなの気に入るのは私ぐらいかと思っていたら石堂藍さんが誉めていたので安心した。七色の氷の館のイメージは、ファンタジー読みの琴線にふれるものがあるんじゃないでしょうか。
ゴーストハンターと黒川の漫才にミーコちゃんと謎の猫耳娘も加わって、なにがなにやら訳判らんことに。いや、いいんですけど、私はこの雰囲気が好きだから。
今回の地下室のシーンは怖かったっす。多分、私が今まで読んだ倉阪作品の中で一番怖い。
というわけで、倉阪マニア向けの作品。初心者にはお勧めしない。
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ISBN4-06-182265-9 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02197390)】
マーティン・スコット/内田 昌之訳『魔術探偵スラクサス』 (早川書房 ハヤカワ文庫 FT 306,2002.2,\680+税, ISBN4-15-020306-7)読了。
主人公のスラクサスは、魔法の国トゥライに住むデブで大食い、大酒飲みで、借金だらけの三流魔法探偵。ある日舞込んだ依頼は、単純なスキャンダルのもみ消し……のはずだったのに、死体は出てくるは、謎の集団は次々襲ってくるはの大騒ぎ。どうやら国中を揺るがす魔法の赤布紛失事件に巻き込まれたらしい。
私立探偵物のパロディをファンタジー世界でやってみましたという話。楽しかったです。主人公が地道に捜査している部分の方が好きだったので、最後の派手な魔法のドンパチはやりすぎって気がしました。
主人公の相棒で、三種族(エルフとオルクと人間)の混血の筋肉美人なウェートレスのマクリたんが可愛いっす。
軽いノリで楽しめるユーモア・ファンタジー。《マジカルランド》シリーズが好きな人におすすめ。
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ISBN4-15-020306-7 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02131612)】
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倉阪 鬼一郎『青い館の崩壊』の感想、マーティン・スコット『魔術探偵スラクサス』の感想、香山 リカ『若者の法則』の感想、鷲田 清一『死なないでいる理由』の感想を追加。たいしたことは書いてませんが。
『魔術探偵スラクサス』は、割とおすすめ。
『青い館の崩壊』は、倉阪マニア向け。
今度はツーピースを作る。
これまたフレンチスリーブでウェストゴムなのだ。
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小林 恭二『カブキの日』 (新潮社 新潮文庫,2002.7,\552+税, ISBN4-10-147812-0)再読。
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ISBN4-10-147812-0 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02191590)】
北山 猛邦『アルファベット荘事件』 (白泉社 白泉社My文庫,2002.7,\619+税, ISBN4-592-85010-6)読了。
プロローグとエピローグの雰囲気はいいのだが、本編に出てくる登場人物がことごとく頭悪そうなしゃべり方するのは勘弁してほしい。(ものすごく頭がいいという設定の人間が二人とそれに準ずるレベルの人間が二人はいるはずなのに、そいつらも頭悪そう)
本編の語り手の女性はイヤミがなくてよい感じ。
トリックは別にどうでもいいが、時間的制約を考えると実現可能なのかどうかは微妙だと思った。大ネタかますならそれ以外のところでは、きちんと読者にリアリティを感じさせる書き方をして欲しい。キャラクターが薄っぺらいとトリックも薄っぺらく見えます。
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ISBN4-592-85010-6 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02197662)】
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バテてます。
笑わないと頬の筋力が衰えてブルドック顔になるらしい。ブルドック化防止。
ちょーヒロイン大特集。ただし目的は2002年ロマン大賞発表と眉村卓VS瀬名秀明の対談。
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乾 くるみ『Jの神話』 (講談社文庫,2002.6,\733+税, ISBN4-06-273460-5)読了。
実にワタクシ好みでした(笑)。(でもジャックは邪魔だ。)面白かったけど、他人に薦めるのには躊躇するなぁ。女子寄宿舎モノです。森奈津子がオッケーなら多分大丈夫。ただ森奈津子は森奈津子でも(以下ネタバレにつき省略)。ノベルズ版の帯が大森望、文庫版の解説が小森健太郎ということで方向性は想像できるかと。
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ISBN4-06-273460-5 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02184980)】
ちょーヒロイン大特集。ボーイズ路線に走ったCobaltが心を入れ替えて少女小説に戻ってきたのかと思ったら、10月号はボーイズ小説特集ですと。うーん……。
宮城とおこのマンガ連載『白桜の園 ホワイト・ガーデン』が面白そう。ちょっと『少女革命ウテナ』のパクリっぽいですが。
競作集で良かったのが石川宏宇『かき鳴らせ』。年が違うというだけでクラスから孤立している少女に対して黙って心の中でエールを送る教師の話。デリカシーのあるイマドキの教師の立場というのはこういうもんだよなぁと思ってしまう、妙にリアリティのある作品でした。ラストがなかなか爽快(笑)。イラストの星野和夏子も良かった。瀬川貴次『聖霊狩り』のイラストを描いている人のようです。
2002年度ロマン大賞が発表されてます。年々応募作品数が減っている感じ。
受賞作は長編のため、冒頭のみ掲載。
選考委員:井沢元彦、大岡玲、田中雅美、眉村卓
応募作品数:499編
入選 :該当作品なし
佳作 :久藤冬貴『シラトリ』
佳作 :倉世春『祈りの日』
最終予選通過作品:
・『祈りの日』――――――倉世春(26歳)
・『天の黒龍 地の黄龍』―山本遙(29歳)
・『梁瀬 ―友の肖像―』―高橋一人(29歳)
・『シラトリ』――――――久藤冬貴(28歳)
短編小説新人賞は100回を迎えるのだだそうで、松井千尋(「月光」で第68回短編小説新人賞佳作受賞)のエッセイや倉世春(第92回短編小説新人賞佳作受賞、第97回短編小説新人賞入選受賞)なかじまみさを(第89回短編小説新人賞佳作受賞)のコメントが載ってます。
乙一『GOTH リストカット事件』 (角川書店 ,2002.7,\1,500+税, ISBN4-04-873390-7)読了。
面白かった! このカップルで続編希望。
死を想いつつ生き続けるための話ですわね。
あとがきを読むと乙一のまっとうさがよく判りますね。
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ISBN4-04-873390-7 【bk1/amazon/Yahoo!】 【bk1(02194838)】
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【ニム】さんの日記や【ヒラマド】さんの日記をご覧の方はご存知でしょうが、青春オカルトホラーの傑作、稲生平太郎『アクアリウムの夜』[→おすすめ]【bk1/amazon/Yahoo!】が、ラジオドラマとして放送中です。
おなじみ「青春アドベンチャー」ですね。
【NHKオーディオドラマ - NHK-FM Audio Drama】によると、放送日は、
7月15日(月)〜7月19日(金) 22:45〜23:00(1-5回)
7月22日(月)〜7月26日(金) 22:45〜23:00(5-10回)
となっていますが、7月22日(月)から17:30-17:45に再放送があるようです。
私はまだ聴いていないのですが、ヒラマドさんの情報だとなかなかの出来のようです。
というわけで、これを機会に原作を再プッシュ。どうぞよろしくー。
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稲生 平太郎『アクアリウムの夜』
(角川スニーカー文庫,2002.2,\600+税,ISBN4-04-427501-7)
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『Cobalt』を読んでいてびっくり、1999年度ロマン大賞受賞作の霜越かほる『高天原なリアル』[→感想]が新装版で集英社スーバーダッシュ文庫から再登場します。
今回のイラスト担当は木場智士。可愛い眼鏡っ娘とキレイなおねーさんのイラストという実に「正しい」表紙で登場。そうだよ、この作品はこうでなくっちゃイカンでしょ!
(ちなみにスーパーファンタジー文庫で出たときの表紙はいしかわじゅん)
でもスーパーダッシュ文庫のページは、やりすぎって感じがしないでもないですが、売れるんならそれでもいいか。(ちなみにあのイラストは作中に出てくるエロゲーの1シーン。作品そのものにはエロなシーンは全然ないです。念のため)
女性が読んでも面白い超おすすめ作品なので、これもよろしくー!
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有里 (Alisato Akemi)