更新日: 2011/02/28
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クリアフォルダーに適当に突っ込んであった取説&保証書をジャンル別に分ける作業なう。入れ直しがだいたい終わったので、今度は目次を作る。面倒だけど、暇なときにやるこういう作業が、急を要するときの手間を省くのだ。
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コスプレベヨネッタ動画をやっと見終わった。自分じゃプレイできないしハード持ってないから買いませんが、映画があったら見たい。つーか、同人誌欲しい。
今野 緒雪『マリア様がみてる 特別でないただの一日』(集英社コバルト文庫 ,2004-10-01,440円, ISBN978-408600484-8)読了。
学園祭を舞台に加南子の男性不信の原因が明かされる。マリみてなので、ほのぼのとしたオチになっているけれど、別居しているとはいえ父親が自分とほとんど年の変わらない先輩に手をだしたなんて思春期の娘にはきっつい状況。そりゃ男性不信になるのも当然だよね。
天然ボケの祐巳視点だからツッコミが入らないけれど、可南子の父親の件って地域によっては「淫行」じゃないの? そして後輩の父親を誘惑する夕子が天然ドジっ娘という設定がそこはかとなくムカツク。
それとは関係なく、瞳子はなんかかわいいな。
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4-08-600484-4
今野 緒雪『マリア様がみてる番外 マーガレットにリボン』(集英社 ,2008-04-01,460円, ISBN978-408601144-0)読了。
バレンタインデーのお返しのラッピングについて語り合う祐巳たちを枠にした短編集。先代紅薔薇の蓉子様の大学での様子や、先代黄薔薇の江利子さんと山辺さんとのエピソード、祐巳の盗まれた青い傘をめぐる人々の話などなど。
枠部分と蓉子様と江利子さんの話が良かった。蓉子様はどこへいっても蓉子様でやっぱり素敵だ。考えてみたら、私より遥かに年下のお嬢さんなわけだが、読んでるときは高校生視点だからなー。
「らいばる」は、江利子さんと山辺さんと彼の娘のエピソード。山辺さんって子供いたんだー。イロモノ要員だと思っていた江利子さんの細やかな観察眼が意外。
「青い傘の思い出」は、ちょっとあざといかな。最初に傘をもっていっちゃった人は語り手にはならないのね。まあ、当然か。気になったのは、大学生の孫のいる老婦人の語彙に「ラッキー」があるかどうか。高校生と語り口が変わらないんだよね。
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4-08-601144-1
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10月に買ったTVのエコポイントの交換申請書を作成。ご近所のスーパーで使える商品券に交換の予定。ネットフォームd記入してプリントできるというので、それを使いましたが、もうもう分かりにくいの使いにくいのなんのって。プリントアウトして保証書コピーを貼って郵送ですと。ああ、面倒。
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大学時代の友人と、ザ・ペニンシュラ東京のロビーでランチを食べてきた。
食前酒付き三品コースメニュー。トマトのムースとタラのソテー五穀米添えといちごのシャーベット。美味しゅうございました。
でもちょっと落ち着かない場所ではある。
帰りに寄った上野の駅中本屋で『翼の帰る処』上下と続編の上下が菊地秀行『いつわりシャドー』と並んで面陳されていたでござる。書店員GJ! あそこは時々びっくりするような品が揃っていたりする。ネットに強い店員がいるのかしらね。
文庫の棚では、冲方丁の『ばいばい、アース』と『ストーム・ブリング・ワールド』が並べて積んであったので買ってきた。歴史小説の単行本までは手が回らなかった。どうせ買うなら、アマゾンか紀伊国屋本店のほうがデータとして残る気がするからそっちで買うかな。
「近所に美味しいパン屋があるの」とお土産にくれた三軒茶屋のパン屋さんのクロワッサンラスクが絶品でした。こんなのがいつも手に入るなんて、うらやましい。
Twitterでつぶやいたら、「僕の友達のフランス人が焼いているんだから当然さ」って、日本在住のフランス人の人からリプライもらいました。
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冲方 丁『オイレンシュピーゲル 1』(角川書店 角川スニーカー文庫 ,2007-01,580円, ISBN978-404472901-1)を読む。実は読了したのは、去年なんだけど、感想がうまく書けずに年を越してしまった。
近未来の国連管理都市ミリオポリス(かつてのウィーン)で、機械の手足を与えられて警察組織MPBの一員(というよりは飼い犬)として犯罪者と戦う三人の少女・涼月(スズツキ)、陽炎(カゲロウ)、夕霧(ユウギリ)の物語。この巻では、それぞれの少女を主人公にその過去をからめた活躍を描く短編が3本収録されている。
シュピーゲルシリーズが始まったときに、義体化された少女たちが主人公のSFと聞いて、「SF版ガンスリンガーガール?」と思い、「冲方丁も萌えに走るのかー、ほっといても売れるだろうからすぐに読まなくていいや」と、放っておいた。
『テスタメントシュピーゲル』がえらく評判がいいので、それではとオイレンとスプライトを読んでみた。ああ、ごめんなさい、冲方丁をナメちゃいけなかった。「萌え」じゃなくて「燃え」でした。「銃やナイフの代わりに少年少女が握り締めるもの」を目指して書かれた小説だった。
近未来のウィーンを舞台にしているが、そこに描かれているのは現代の日本と世界の投影に他ならない。作中にでてくるテロ事件とその犯人には2008年の秋葉原通り魔事件を思わせるものもあるが、最初の短編が書かれたのは2004年12月、連載が始まったのは2006年、文庫が出たのは2007年なのだ。つまり作品が書かれたほうがはるかに早い。小説家の予感が当たったといえなくもないけれど、作者にしてみればそんなの嬉しくもないだろう。そういう事件を起させないために、この作品は書かれたはずだから。
シリーズ特有の/=+といった記号とルビを駆使した文体は全然気にならなくて、それどころか普通に読んでいて、あとで見返して記号が使われているのに気がついた始末。頭の中で音声変換して読むから記号は区切り以上の意味を持たなかったのだ。多分それがこの文体の適切な読み方だろう。
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4-04-472901-8
『スプライトシュピーゲル 1』(富士見書房 富士見ファンタジア文庫 ,2007-01,588円, ISBN978-482911897-9)を読む。読了したのは去年。
近未来の国連管理都市ミリオポリス(かつてのウィーン)で、公安警察MSSに所属し、電子の羽根を得て街を翔び回る三人の少女・鳳(アゲハ)、乙(ツバメ)、雛(ヒビナ)の物語。
彼女たちのほかに、MSS外部顧問トマス・ルートヴィヒ・バロウ神父の助手・冬真(トウマ)が準主役級のポジションで登場する。
『オイレンシュピーゲル』シリーズと対をなすシリーズで、後の巻では二つのシリーズはリンクすることになる。
冒頭で鳳(アゲハ)がギリシャ神話についての三択クイズを出す、それぞれの少女たちは必ず決め台詞を口にするといった、ライトノベル的にパターン化された形式に従って書かれているが、実は内容的により尖鋭的かつシビアなのは、こちらのシリーズなのかもしれない。
まともに扱うのが難しいネタは、全部こっちに詰め込まれているような気がする。「この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません」という災難除けのおまじないの代わりに、「ライトノベル的」であることを前面に出しているというか。
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4-8291-1897-0
『オイレンシュピーゲル 2』(角川書店 角川スニーカー文庫 ,2007-05,600円, ISBN978-404472902-8)を読む。読了したのは、去年。
ロシアの原子炉衛星がミリオポリスへと落下し、七つのテログループが暗躍する。涼月(スズツキ)、陽炎(カゲロウ)、夕霧(ユウギリ)らケルベルス遊撃小隊はそれぞれ別の任務を与えられ、事件を追う。
正確には「追う」なんて生易しいものではないのだが。一番楽なお仕事に見える夕霧(ユウギリ)の仕事が一番過酷だったりする。
『スプライトシュピーゲル 2』とリンクしていて、2冊それぞれの視点の物語を読んでようやく事件の全貌が見えてくる仕掛け。
似たような仕掛けのある作品としては成田良悟『バッカーノ!1931 鈍行編』『バッカーノ!1931 特急編』があるけれど、あれほどトリッキーではなく、それぞれ独立した作品として読める。
ラストで邂逅する二人の特甲児童それぞれの視点からのやり取りが、なかなか楽しい。
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4-04-472902-6
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有里 (Alisato Akemi)