Alisato's 本買い日誌

妹尾ゆふ子『鋼鉄三国志 呉書異説』イラスト：ことき（コナミデジタルエンタテインメント,2007年8月,980円, ISBN978-486155183-3）読了。アニメ『鋼鉄三国志』のノベライズということになっていますが、アニメの設定を取り入れつつも正史『三国志』に沿って書かれた作品です。
孫策の死を軸にアニメ以前の周瑜、孫権、陸遜、太史慈、孫策それぞれのエピソードを描いた連作短編集。

アニメのファンの人があのノリを期待して読むと当てが外れるでしょうし、『三国志』ファンの人が読むと、アニメ準拠の部分でひっかるかもしれませんが、私は『三国志』をほとんど知らない妹尾ファンなので、ノベライズというより『三国志』をもとにした妹尾作品だと思って楽しんで読みました。印象としては『真世の王』に近いです。冒頭から妹尾節全開。
というわけで、妹尾ファンにはお勧めです。

オリジナルキャラだという太子慈の母がかっこよかったです。

美麗なイラストも素敵。イラストレーターさん、すごい気合いれて描いてると思いました。ちゃんと小説も読み込んでるし。

なお、元になったアニメについては、見ないことをお勧めします。
とりあえずアニメ前提の設定としては、以下のような押さえておけばOK。

• 玉璽（ぎょくじ）というものがあって、それを持ってるとすごい力を出せる。
• 炎烈鎧（えんれつがい）という武具があって、勇者が使うとすごい力を発揮する。「鎧」の字がついているけど、鎧じゃなくて武器。玉璽と組み合わせると、もっとすごくなる
• 玉璽が持つ人を選ぶ。選ばれない人が持つと人が変わっちゃう。
• ニセモノのの玉璽も作れるけど、使うと壊れる
• 孫策は陸遜の親を殺して玉璽を盗んで手に入れたけど、人が変わったようになって、最終的に暗殺されてしまった
• 孫権が美少女に見まごうばかりにプリティ
• 孔明が女と見まごうばかりの美形。玉璽を使って何かしたいらしいが、何をしたいのかさっぱりわからない。ひょっとすると人間じゃなくて仙人なのかも？
• 陸遜は孔明の弟子。「わが師」と呼んで、熱烈崇拝

玉璽＝「ひとつの指輪」と思っておけばよろしいと。

著者による紹介ページ
【■うさぎ屋本舗■ 鋼鉄三国志 呉書異説】

購入ガイド
4-86155-183-8
【bk1(02906053)】

マンガ研究者のヤマダトモコさんが企画している「少女マンガパワー展」のための初出確定作業のお手伝いで、月曜日に国会図書館に行くことになっています。
今日はネットでその下調べ。

出典がわからないCLAMPのイラストの初出を確定するというもの。
「CCさくら」と「ちょびっツ」と「Holic」と「ツバサ」。
うちにある本を漁って、「Holic」はコミックスの表紙であることが判明。図書館で雑誌を調べて描き下ろしかどうかを確認します。

「CCさくら」と「ちょびっツ」はコミックスを調べても出てこないイラストでした。
「扉絵じゃなくてグッズじゃないかしら。イラスト集を図書館で借り出して調べなくちゃ」という話になって、うちの家人がCCさくらのイラスト集をもっていたことに気が付きました。本棚を漁って発見。なんとイラスト集が6冊もありました。……こんなに持ってたのか。
で、イラスト集でグッズとポスターが初出であることを確認。

イラスト集って漫画喫茶には置いてないし、図書館にも置いてないことがあるので、考えてみると貴重品なんですな……。

というようなことをやっていて、夕食を食べたらアヒル口になりました。
そばとピーナツみそと麦茶、どれが原因だろう？
単に寝不足と低気圧のせいかもしれませんけど。

注文しておいた洗剤のグリーンウオッシュ×16パックが届いた。
クレジット決済で4420円。

きのうの夜から唇の浮腫が消えない。アヒル口状態。
朝食後に薬を飲んだら副作用で爆睡。

家人はまたも休日出勤。ここで頑張らないと月末に旅行にいけないらしい。

うらわ美術館にいくつもりでいたのだが、だんだん上がる気温に気力喪失、洗濯し、精神衛生のためにペットボトルをベランダに出して湯にして使った。

だれだれしつつ、池上永一『シャングリラ』読了。むしむしと暑い日に読むには相応しい本だわな。

池上 永一『シャングリ・ラ』（角川書店 ,2005.9,\1995, ISBN4-04-873640-X）読了。

はじめのうちは古川日出男『サウンドトラック』っぽい（まともな）ＳＦかなと思っていたら、我慢しきれなくなったのか涼子登場のあたりから池上永一らしく話が暴走しはじめた。池上永一にしては、キャラが大人しいなと思ったら、案の定……(笑)。
男は影が薄いというか、「頭脳」と「良識」担当？
『レキオス』よりも漫画/アニメ的でした。さすがは元漫画家志望。

書評を探したら、いつも巡回している書評系サイト以外のサイトの感想がばんばんヒットした。アマゾンでも29件も書評がついて、賛否両論。つまりそれだけ売れたってことだね。

【yama-gat】さんの「近未来バカアクション小説」が的確な評だと思った。

【第弐齋藤 土踏まず日記 : 池上永一『シャングリ・ラ』の挿絵が見られる】経由で、アニメーター・吉田健一氏のサイト【gallo44】にあるニュータイプ連載時の挿絵も見た。なるほど、こういう絵なのか。
「ライトノベルに擬態して売っちゃえば良かったのに」というんだけど、あの絵をつけたらこれほど話題にはならかったかもしれないしね。文庫化の際に挿絵つければいいんでない？

購入ガイド
4-04-873640-X　
【bk1(2595031)】

二階のパソコンのLANがあまりに遅いので、pingを打って調べたところ、ルーターに届くまでに1/4の情報がLOSTしてることが判明。
距離が長い（30M）ので、ケーブルを途中で繋いでいるのですが、その部分が怪しいというわけで、スイッチングHUB導入。税込みで2600円なり。

【corega 100BASE-TX/10BASE-T 5ポート搭載 電源内蔵型スイッチングHUB】

結果、状況は劇的に改善されました。
「1年もLANが遅いと悩んでいたなんてバカだったー！」と家人の弁。
やはりルーターまでの距離が長すぎたのが原因かな？

アマゾンとマーケットプレイスで購入。

ふくやまけいこ『すてきな瞳』
（大都社 ,1994年12月,918円, ISBN4-88653-425-2）
4-88653-425-2

加倉井ミサイル『鴻鵠館１３０１』
（角川書店 ニュータイプ１００％コミックス ,2002年3月,1155円, ISBN4-04-853435-1）
4-04-853435-1

田中久仁彦『一撃殺虫！！ホイホイさん』
（メディアワークス Dengeki comics EX ,2004年10月,945円, ISBN4-8402-2768-3）
4-8402-2768-3
【bk1(2480046)】
……買いそこねて「ホイホイさん、買えばよかった〜」と嘆いていたら、家人が買ってきてくれました。
うちにも欲しいよ、ホイホイさん。虫取り機能はなくてもいいから、うちの豆momokoが動けばいいのに……。

萩尾望都『トーマの心臓　１』
（小学館 萩尾望都パーフェクトセレクション,2007年7月,1470円, ISBN978-409131119-1）
4-09-131119-9

萩尾望都『トーマの心臓　２』
（小学館 　萩尾望都パーフェクトセレクション,2007年7月,1470円, ISBN978-409131129-0）
4-09-131129-6

国会図書館へ行って、【ヤマダトモコ】さんが企画している「少女マンガパワー！展」のための漫画初出調査に参加。

「少女マンガパワー！展」ってのは、米国を巡回していた「Power of Girl's Comics」の日本用企画で、今回の調査はそこの展示物の初出情報をブラッシュアップするためのもの。

200点ぐらいある展示物の中には作品名は分かっても、掲載雑誌等の初出がわからないものが多数あるのでそれを確定しようというのです。米国での展示は作家紹介も兼ねているから、あまり細かい情報は必要ないんですが、日本の場合はマンガ研究とのからみもあるから、きちんと一時資料に当たる、ということなんでしょう。

既に単行本や画集などで初出は判明しているものもあれば、コミックスの扉には載ってないからグッズ用の書き下ろしなのではと思われる物もあり、それを現物に当たって初出確認するというのが作業の概要。

今回はヤマダさんを含む有志6人で調査しました。
国会図書館には貸し出しの冊数制限があるので、参加者の頭数が多いほうが資料をまとめて借り出せて効率がいいのです。
国会図書館にこの前行ったのが前世紀なのですっかり様子が変わってました。
カードとパソコンを使ってオンラインで資料請求ができるようになって、超便利。出てくるまでの時間も短縮されたし、職員の人の対応もえらく親切になっていました。（もっとも時間が短縮されたといっても、出てくるまでに20分はかかるのですが。）

今回の調査対象は牧美也子、松本あきら（松本零士の少女漫画用ペンネーム）里中満智子、くらもちふさこ、手塚治虫、CLAMPなどの作品。
牧美也子の『悪女聖書』は、ネット上に情報がなく表紙のついたコミックスを持っている図書館もほとんどなくて（国会図書館では表紙カバーをはがしてしまう）、連載された『女性自身』に当たるしかないという状況のすごい難物。
担当になったSさんは、ほとんど1日がかりで10年分以上の『女性自身』をめくって、めくって、該当の絵が連載時には使用されていないこと、雑誌の片隅に載っていた広告からコミックス表紙に使われていた絵であることを突き止めました。いやー、お疲れ様です。

私の担当はCLAMPとくらもちふさこ、その他で、CLAMPは『xxxHOLiC』『ツバサ』のイラストでした。
『ツバサ』は国会図書館で画集を借り出して、やはりグッズが初出であることを確認。
『xxxHOLiC』はコミックス4巻の表紙イラストなのは判明していたので、これが書き下ろしであることを確認するために、連載開始号から借りて、めくって、借りて、めくって……。でも、あと6冊で終わるというところで時間切れ……。く、口惜しい。

請求した本がでてくるのを待っている間に、他の人の担当の雑誌をパラパラと読んだりしましたが、それも楽しかった。里中満智子「天上の虹」の掲載されていた『mimiExcellent』とくらもちふさこ「天然コケッコー」連載の『コーラス』は面白かったです。
本屋に並んでいるときには、ふーん、とした思わなかった雑誌も10年経ってから見直すと非常に面白い。

当日は寝違えて首と肩が痛くて体調は万全ではなかったんですが、古い雑誌を調べるのはとても面白かったです。機会があれば、また参加したいと思いました。

上野駅構内の書店で購入。

西義之『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所　１３』
(集英社 ジャンプ・コミックス,2007年8月,410円,ISBN978-408874402-5)
4-08-874402-0
【bk1(02901179)】
……随分絵がきれいになってきたなという印象。冥府の海の王子パケロたんが可愛いっす。

緑川ゆき『夏目友人帳　４』
(白泉社 花とゆめコミックス,2007年8月,410円,ISBN978-459218447-8)

……出会いと別れだけでなく、夏目の成長も描けるようになってきたようで、これからが楽しみ。

佐藤大輔『皇国の守護者　２』
（中央公論新社 C・novels fantasia,1998年6月,945円, ISBN4-12-500537-0）
4-12-500537-0

佐藤大輔『皇国の守護者　２』（中央公論新社 C・novels fantasia,1998年6月,945円, ISBN4-12-500537-0）読了。

すごい面白いじゃん。私は漫画版より原作のほうが好きかも。漫画版はキャラクターに近すぎて読むのが辛い。小説版の主人公の屈折具合とキャラの突き放し具合が良い感じ。
軍隊に入ってしまった有能な「非モテ」君の話と思っていいのかしら。いや最終的に周囲に女性はいっぱい出てきそうですが。作者の女性に対する怨恨が随所から立ち昇ってくる感じ。

購入ガイド
4-12-500537-0

ここのところずっとパソにはりついてリスト作ってたし、昨日も国会図書館で資料見てましたし、暑いし、寝不足だし……。
自律神経壊れかけなので、今日はもうパソ自粛。

去年買った断熱カーテンが具合良かったので、今年も【アットライフ】でダイニング用を購入。
【断熱ミラーカーテン】150×228cmを2枚。うちの１階の掃出し窓はヘンなサイズ（窓の内枠が幅250で高さ210）なので、自分で丈詰めをした。

古いカーテンの洗濯もした。
ついでにフリースで網戸のホコリもとって、他の窓のカーテンも洗濯。

梅も干したけれど、もやーんとした曇り空なので、イマイチ。
全然夏の空じゃないじゃん。

良い天気だったので、梅を干した。
ついでにナスとミニトマトも干してみた。どちらも水分が抜けると甘くなり、食感が変わる。ナスなんて、なんだか干したキノコみたいに見える。

干しトマトはそのまま、ナスは水で戻して、タマネギと一緒に炒めて、オムレツに入れてみた。

梅干も完成。3kgの梅を18％の塩で漬けて、250ｇのコーヒーの空き瓶に2本と少々。80粒ぐらい。しばらく寝せておきます。

今食べているのは2002年に漬けた塩分18％のもの。もうすぐなくなる。
2003年の梅は塩分22.5％でかなりしょっぱいので、塩抜きして使うことにして、次は2004年の塩分18％のを開ける。3年物の梅干が一番美味しいっていうけど、本当かな。

で、午前中は久々に人形写真を撮った。形の着せ替えって体力消耗するから、なかなかできないのよねー。3時間ぐらいかかった。
人形ブログとアルバムも更新したいところ。

【うらわ美術館】にブラティスラヴァ世界絵本原画展を見に行った。
うらわ美術館は空いていていいね。

後半のチェコの子供の本がよかった。
トルンカの絵本は本当に美しい。
あとクバシュタのポップアップ絵本の実物を初めて見た。
クバシュタのコレクターの人の日記を巡回しているので、実物がどんなものなのか興味があったのだ。
クバシュタのポップアップ絵本は美しく味のあって、なるほどこれなら惚れこんでコレクションする人がいるのも道理だと思った。
チャペックの郵便屋さんのアニメも面白かった。

大宮駅構内のカレー屋に行くつもりだったが、混んでいたので諦めてスープ屋で昼食を取った。

ブックオフで『悪女聖書』と『皇国の守護者』を探すがみつからず。あきらめてネットカフェへ。
オープン席の3時間パックで900円なり。
『蟲師』と『不思議な少年』を数冊読んでから、初出や作家のプロフィールなどなどをメモる作業。
ASUKAコミックスは、表紙カバーの見返しに、生年月日と出身地、デビュー作を載せるフォーマットになっているようだ。すばらしい。他のレーベルでも真似してほしいものだ。
棚をざっと眺めてめぼしい作品があったら初出をメモ。
だんだん飽きてきたので、CLAMP『xxxHolic』を読むことにした。なんだかんだいっても、やっぱり面白いのだ、CLAMPは。
1時間超過で400円払うところを割引券を使って300円。
4時間1200円で、飲み物3杯と漫画本10冊というのはリーズナブルですな。涼しいし。次は6時間パックにしようかしら。

で、ハガレン17巻を買う気満々でジュンク堂に行ったら発売は11日だった。がっくり。
『皇国の守護者』1、3、4を買って帰ってきた。

大宮のジュンク堂で『皇国の守護者』を購入。
C-Novelsはライトノベル扱いだから、戦記物の棚ではなく漫画フロアのライトノベル棚の並びに置いてある。

佐藤大輔『皇国の守護者　１　 反逆の戦場』
（中央公論新社 C-novels fantasia,1998年6月,945円, ISBN4-12-500525-7）
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佐藤大輔『皇国の守護者　３』
（中央公論新社 C-novels fantasia ,1999年2月,945円, ISBN4-12-500542-7）
4-12-500542-7

佐藤大輔『皇国の守護者　４　壙穴の城塞』
（中央公論新社 C-novels fantasia ,2000年1月,945円, ISBN4-12-500631-8）
4-12-500631-8