diary Alisato's 本買い日誌
1999年3月前半 *


1999年
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3月前半

3月前半の話題
3月前半の読了本


1999.03.01(月)

人間ドック

 夫とふたりで人間ドック。去年は夫が二個所も引っかかったけど、今年は二人とも異常なしとのこと。一安心。 そういえば、私はストレステストで異常に高い攻撃性を示し、 「疲れてますね。これがひどくなると家出しちゃったりすることもあるから、危ないと思ったらメンタル・サポートに相談しなさいね。」と言われました。 あと「ストレスをためないように、気分転換をすること。趣味やスポーツをするのもいい。」ってアドバイスされましたが、 その趣味のホームページ更新する時間がないからストレスたまるんですってばっ。

中野ブロードウェイ

 人間ドックの帰りに噂の中野ブロードウェイへ行く。最初、どこにあるのかわからなかったけど、 中野駅北口を出てすぐのアーケード街を通り抜けたところでした。

 アーケードの途中で「中野古本市」(【ホームページ】もあるらしい)やっていたので、中を覗く。あんまりめぼしいものはなかったです。 以下の本を購入。

・トーマス・マン『マリオと魔術師』(角川文庫 リバイバルコレクション)
・湯川秀樹『目に見えないもの』(講談社学術文庫)

 中野ブロードウェーは、なんというか、商店街をそのまんまビルにしましたというような雰囲気で、ごちゃごちゃさ加減が、「清潔な九龍城砦」といった趣。 「まんだらけ」をはじめとして、オタク御用達の店がいくつもあるらしく、なんだかとっても怪しい。シャッターが降りている店も多く、うろついているうちに本当にダンジョン巡りしているような気になった。

 ブロードウェイ内の新刊書店で、以下の本を購入。

・妹尾ゆふ子『魔法の庭1 風人の唄』(プランニングハウス)
『星界の紋章読本』(早川書房)

まんだらけ

 噂だけは聞いていた「まんだらけ」にはじめて足を踏み入れる。 盗難防止に荷物を預かるシステムらしいが、手ぶらで本を見て回れるので、便利といえば便利。 棚の分類はお見事のひとこと。さすがマニア向け専門店。人気作家の本はちゃんと作家別に棚が出来ていて検索効率も高い。 でも『パール・パーティ』の続きがなくて残念。購入本は、以下の通り。

・名香智子『続・鈴姫さま』(角川書店 ASUKAコミックス)
・名香智子『パートナー 2』(小学館 フラワーコミックスワイド版)
・名香智子『パートナー 6』(小学館 フラワーコミックスワイド版)
・名香智子『パートナー 7』(小学館 フラワーコミックスワイド版)

古書ワタナベ

 中野ブロードウェー4階にある古書ワタナベは、2坪くらいしかないんじゃないかと思われる小さな店。 左側の壁には文庫本用の本棚があって、ハヤカワ文庫SFやらFTやら創元SF文庫やらがびっちりと詰っている。奥の方にはサンリオSF文庫が置いてある。 右側の壁はハードカバー用の棚。で、さらに真中にやや小さな本棚が置いてあって、特価本らしきものが並んでいる。で、店の奥のカウンターの前には未整理の本が積んであり、 カウンターの向うに店の人、でもってその後にもさらに本が積み上げてある。客が二人入ると身動きができないほどの狭さ。 カウンターの前には、ラストベーダー4冊揃えが3200円なり。《黄昏の戦士》にこの値段はちょっと……。(^_^;)
 神戸から来たという人が店の人とハヤカワ文庫FTの話をしていた。 嬉しくって、つい口を挟む。あああああ、おばさんな行動をしてしまった。 上京のついでに本の買い出しに来たらしい。「関西には東京ほど古本屋はない。東京は、駅があれば必ず古本屋がある」とのこと。どうですか、関西の皆様?
 探しているグレッグ・ベア『蛇の魔術師』のことを聞くが、在庫はないとのこと。 幻想文学のバックナンバーは、30号以降が5冊ぐらい。山尾悠子作品についても尋ねるが、「ほとんど見たことがない」とのこと。 まあ、そりゃそうだろう。結局この店では何も買わずに出てきてしまった。

歩書房

 こちらの古本屋は、中野ブロードウェー2階にある。古書ワタナベよりは広く、店内も整然としている。 左右と中央に本棚がある。入口付近の棚に創元推理文庫の『ウロボロス』が定価より安く売っていたので、購入。 サンリオ文庫等の価格設定は、ジグソーハウスあたりとほぼ一致。右手通路奥に、澁澤龍彦や中井英夫の棚があったので、山尾悠子を探すが見つからず。 でも牧神社の『魔女グレートリ』があった。5千円なり。ううう、手がでない。 同じシリーズのデ・ラ・メア『アリスの教母さま』だったら5千円でも惜しくないんだけどねぇ。 挿絵が橋本治だし。文庫の棚をみていたら、探していた講談社文庫の『華麗なる幻想』を発見。1500円。この値段で買えるなら安いと購入。

 というわけで、この店での収穫は以下の通り。
・E.R.エディスン『ウロボロス』(創元推理文庫)
『華麗なる幻想』(講談社文庫)


1999.03.02(火)

■妹尾ゆふ子『魔法の庭1 風人の唄』

 『風の名前』の続編で、大陸書房から出ていた『魔法の庭』の4年ぶりのリライト版。 氷姫イザモルドの住む魔法の庭を求め、うたびとアストラと妖魔の王シリエンが旅立つというあらすじは変らねど、文章はビミョーに違う。 書かれていることのニュアンスもビミョーに違う。

以下ネタバレ部分はあぶりだし
 私が気付いた大陸書房版との一番の違いは、サーライの魔女が孤独から解放される場面。 新版は大陸書房版ほど「手放し」ではないのだ。なるほど、これが4年の月日なのだな。
 大陸書房版では、エイーシャは自分を慕ってくれる精霊たちの存在に気付いて孤独から解放されるのだけれど、 新版ではそこにかすかな疑問の余地を残す。でも確かにそうだろう。愛されるだけでは十分じゃないのだ。 彼女の真の解放は、彼女が誰かを「束縛することなく」愛することができたときに達成される。 だけど、そんな日は本当に来るのだろうか? 強大すぎる「力」をその身に備えてしまった彼女に。 (そしてそれはシリエンやイザモルドも同じことなのだが。)

 『風の名前』のキャラクターが登場する三章ももちろん変更されている。実をいうと巫女さんに関しては、大陸書房版で言及されたやせっぽちの少女のキャラクターに未練があるのだけれど、 ファンタジーとしては『風の名前』の方向性が正しいと思う(これについては、そのうち書きます)ので、これはまあ仕方がない。 小さなトゥラじゃシリエンの初恋(ご本人は否定するでしょうが、初恋だと思うぞ私は)の相手はちと荷が重いよね。

 その後、大陸書房版とよーく読み比べてみたら、魔法の庭の描写そのものが、アストラの一人称から三人称にそっくり変っていた。 うーむ、気が付かなくて済みません。 アストラ君とかイザモルド様って、私にとってはエイーシャや巫女さんに比べるとちょっとばかし影が薄いもので……。

◆名香智子『PARTNER』

 競技ダンスの世界を華麗に描いた少女マンガなのだが、実はダンスマンガのフリをして性教育マンガなんじゃないかという気がしてきた。 『Shall We Dance?』の周防監督も読んでいたという噂がある。(キャラの名前が映画に使われているらしい)
 主人公の茉莉花のお母さんがカッコイイ。この人はお嬢様育ちで、若い頃悪い男に騙されて駆け落ちし、身も心もボロボロになったとき、 見かけは冴えなくても心から彼女を愛してくれる男性(茉莉花の父)と出会い幸せを掴んだという女性。(この話は外伝にで出てくる) そういう経験をして女を磨いて、いまでは昔の男が見惚れるくらいのいい女。こういう母だから、娘が金髪美形と不倫しようが同棲しようが全然たじろかないのであった。 ううむ。


1999.03.03(水)

■D.H.ケラー「歩行者族の反乱」

 『華麗なる幻想』(講談社文庫)に収録されている「歩行者族の反乱」の再読完了。
 はじめて読んだのは、高校の図書室にあった『SF文学全集』に収録されていたもので、以来ずっと記憶の片隅にあってどうしても読み返したかった作品。 再読してみて驚いた。いやぁ、鬼畜な話だわ〜。だから好きだったのか(苦笑)。
 自動車文明が発展しすぎた結果、人々は車なしでは歩行できなくなり、自分の足で歩行する人々は歩行者族としてひき殺しても構わないことになった未来世界。 自動車族の実力者に先祖返り的な「歩行する娘」が生れた頃、山奥でひっそりと生き残っていた歩行者族は、自動車族に対抗する恐ろしい力を手に入れる。……。
 自動車族たちの社会が滅んでいく様子が凄まじい。女装して速記者に化けた歩行者族のスパイ(←この発想がなんともいえません。なんで女装?)の恋の顛末といい、ともかくとんでもねー。 差別問題にひっかかって、このままでは復刊できない気がしますが、ひとつの社会の終末を描いた幻想SFとして、1999年に読むにふさわしい話なんじゃないかと……。


1999.03.04(木)

ダウン

 仕事から帰って、着替えようと思いながらベッドに倒れ込んだら(布団が呼んでいたんです〜)、そのまま動けなくなってしまった。 気が付いたら身体がだるくて熱があるようだ。喉は痛くないので風邪ではなさそう。 (昔からよく風邪とインフルエンザには罹っていたので、自覚症状でだいたい判る) どうも疲れとストレスからくる発熱らしい。食欲もないので、旦那にレトルトの雑炊を買ってきてもらって、そのまま眠る。 翌日は熱が下がっていたので、そろりそろりと出勤。やっぱり疲れが溜まっていたんだと思う。


1999.03.06(土)

図書館で本を借りる

・綾辻行人『緋色の囁き』(講談社文庫)

古本屋で本を買う

 買い物の途中で見かけた古本屋に寄る。
菅浩江『鷺娘―京の闇舞―』(朝日ソノラマ文庫)
松村武雄編『マヤ・インカ神話伝説集』(社会思想社 現代教養文庫)
前田珠子『万象の杖』(集英社コバルト文庫)
川村真弓美『さよならコレクター』(朝日ソノラマ ハロウィン少女コミック館)

新刊書店で本を買う

 新刊書店で以下の本を購入。この本屋で講談社ノベルスの新刊を見かけることは滅多にないのだけれど、 どうやら1冊だけ配本はされているらしい。私が見つける前に他の人が買ってしまうということだったのだな。 『銀の檻を溶かして』は、メフィスト賞の選考座談会を読んだときから目をつけていたので、かなり期待。

・高里椎奈『銀の檻を溶かして』(講談社ノベルス)


1999.03.07(日)

HDDを掃除したいんだが……

 どうもHDDの中身がぐちゃぐちゃになってきたらしく、ウィンドウズの起動や終了にも時間がかかる。 というわけで、「初期化して再インストール」というのが出来ないかと、WWWでやり方を探してみる。 いくつかのページがヒットしたので、セーブして研究する。
 で、だいたいやり方は判ったのだが、私のWin95は、Win3.1からのアップグレード版なのだな。 ひょっとして、3.1から入れ直さなくては、いけないんでしょうか? うーん、うーん、面倒くさそう。
 夫は「新しいの買えばぁ〜」と、そそのかす。(確かに今は決算期なので安い)
 ともあれ、MDにいろいろバックアップを取り、CD-ROMドライバ入りの起動用ディスクというのを作っておく。 忙しくて4月にならないと、なんにも出来ないんだし。

■高里椎奈『銀の檻を溶かして』

 高里椎奈『銀の檻を溶かして』(講談社ノベルス)読了。
薬屋をやっている妖怪3人組(妖怪人間ベムを思い出してはいけない。)が、妖怪がらみの事件を解決するお話。 ミステリだと思わず、グループSNEの《妖魔夜行》シリーズ(角川スニーカー文庫)の童話的外伝だと思って読むのが吉。
 妖怪3人組の詳細はというと、薬屋の仮の店主で家事が趣味(?)の外見20代の好青年の座木(ザギ)、薬屋の真の主人で、見た目は15歳の茶髪の美少年の秋、 そして外見赤毛の小学3年生のリベザル。”ショタ入ってる”と評判のリベザルがもうもう可愛い。でもって、彼の「原形」が最高! 次のコミケではリベザル原形が出回っていることでしょう。誰もやらなかったら、ワタシがやるっ!
 できれば、田中芳樹の創竜伝のように、会話部分だけで誰がしゃべっているのか判るくらいにキャラの区別ができているとよかったんだけど。 脇役のお寺の息子(ただしビジュアル系)の高橋総和もなかなか良いので、再登場希望。

 ミステリ的にはちょっと拙い気がしますが(だいたい探偵役が妖怪でどうやって「本格ミステリ」するというのだ!?)、キャラで読ませるタイプの小説だから、まぁよろしいでしょう。 (でも大森センセの「美しいアルペジオ」ってのは、ちと誉めすぎ。演奏、かなり危うい)

 シリーズ化されるといいですね。(と、いわんでもシリーズ化されるだろうけど)挿絵があってもよかったかなぁってことで、『メフィスト』の掲載に期待。


1999.03.08(月)

■前田珠子『万象の杖』

 前田珠子『万象の杖』(集英社コバルト文庫)読了。
う〜ん、はっきりいってこれは……。
王国の最後の生き残りのお姫様というありがちなパターンの上に、このお姫様というのが無力非力の上に非常事態になるとパニックおこして固まっちゃう。 私は(自分がパニクリやすい性格だからなおさら)そういうキャラクターは大嫌い。 もうひとり出てくる別の国の若様は考えなしの馬鹿。私はそういう奴も嫌いだ。 お守り役の連中は何考えているのか、わかんない奴等だし。
とうわけで、筋がどうこうという前に、主人公&副主人公を捕まえて思いっきり揺さぶって「もーちっとシャッキリせんかぁっ、シャッキリっ!(ビシバシ、ビシバシ)」と往復ビンタしたくなるほどストレス溜まるので、 ワタクシ的には×。
 やっぱり出てくるキャラクターが軒並みぶっとんでる<破妖の剣>シリーズの方が好き。


1999.03.10(水)

DASACON賞投票

 以下の通り、DASACON賞の投票メールを送る。
読み物として面白いページ部門にノミネートされていないDASACONスタッフのページが入ってますが、私が巡回している私好みのSF系ページでなおかつノンプロのところを選んだら、 3つぐらいしか残らなくて、3位は迷った末に「新人賞」のつもりでかつきさんのところに入れました。

 【細田】さんに関しては、「負けず嫌いなんだなぁ」と思ったことです。でも、あそこSF系じゃないと思う。 リストもSFとミステリとホラーが混在してますし、ヤオイもあるし。私が一番評価してるのは「講談社・大衆文学館100冊」のリストだけど。 細田リストが効いてくるのは、5年後くらいからであろうと思います。本がある間(←絶版品切れになっていないの意味)は、あんまり有り難味を感じないもんなんです、あーゆーリストは。

DASACON賞の投票メール
--------------------------------ここから---------------------------------------
■投票者について
○ハンドルネーム:有里
○メールアドレス:alisato@anet.ne.jp
○ページ名(ページがあれば):http://www2r.biglobe.ne.jp/~alisato/

「DASACON賞:役に立つページ部門」
■投票
□1位
URL:  http://www.kt.rim.or.jp/~ameq/
タイトル:AMEQ LAND(AMEQ)
コメント:
ここを見つけたときには、ついに日本にもこういう本格的SF資料ページが
できたのか! と、ほんとに嬉しかったです。
作家の短篇を求めてSFマガジンのバックナンバーを漁ったことのある人/漁ろ
うとしている人には、懐かしくまた便利なページだと思います。
リスト好きの私なんぞは、調べものにいって、ついつい読みふけってしまうの
でした。

□2位
URL: http://www.linkclub.or.jp/~k-nomura/
タイトル:5.Index to Anthologies(野村宏平)
コメント:
ここも見つけたとき、すっごく嬉しくて、思わず馴れ馴れしいメールを
打ってしまいました。
あとで『このミス』の選者の中に野村さんのお名前をみつけて
「うひゃぁ、あたしってば恐れ知らずっ!」とか思ったです。
こういうちゃんとした書誌情報がWEB上で手に入るってことは、ほんとうに大
事なことだと思います。紙ベースの資料だと、必要なときに入手できなかったり
しますし。

□3位
URL:  http://www.lares.dti.ne.jp/~hisadome/
タイトル:TomePage(久留賢治)
コメント:
ここの資料もしっかりしていますよねー。掲載項目がなかなかユニーク。


■その他のコメント
資料系ページというのは、手間暇かかる割りにあまり報われない(アクセス数が
飛躍的に伸びるとかそういうのないですからね)ので、こういう賞が設けられた
ことは、とても良い事だと思います。
もっといろんな資料ページが増えることを願っています。
うーん、Hirayan's Sci-Fi page が入れられなかったけど、
まあ、基本ですから私が入れなくても誰かが入れるだろうと……。


「DASACON賞:読み物として面白いページ部門」
□1位
URL: http://www.ltokyo.com/ohmori/
タイトル: nozomi Ohmori SF page(大森望)
コメント:
プロのページを入れるのって、ちょっとずるい気もするし、だいたい、わざわざ
DASACON賞なんて上げなくたって、十分メジャーじゃんとも思うんですけど、
無料で商業誌掲載記事まで公開してくれる大森氏の「ファンジン魂」に敬意を
表して。

□2位
URL: http://www.mita.cc.keio.ac.jp/~h9703313/
タイトル:書物の帝国
コメント:
私の古本収集熱に火がついたのは、ここのおかげ。
感謝していいのか、はたまた……。(笑)

□3位
URL: http://www.page.sannet.ne.jp/ykatsu/
タイトル:ファンタジア領
コメント:
SF第三勢力といったら、ここが一番かも。(なんせ若い!)
コンテンツも個性的で楽しみだし(しっかり更新してくださいねっ!)、
元ファンタジー読みというのもワタクシ的にはポイント高いです。

■その他のコメント
更新の度に読みに行くページは他にもあるんですけど、2位3位は
私が頻繁に訪れ、かつ、読み物ページのSF&FT度が高いノンプロのページを
選びました。
私はファンタジー読みなので、SF度が高いページよりFT度が高いページの
方が面白いです。

--------------------------------ここまで---------------------------------------

チェックすべき本など

あちこちのサイト(主に大森望さんのとこだけど)を覗いて、読みたいと思った本などをチェック。 書いておかないと忘れちゃうんで。ミステリファン向けって本にばかり触手が動く。
ファンタジー大賞関係の本もチェックせねば。

リンダ・ナガタ『極微機械ボーア・メイカー』(ハヤカワ文庫SF)
ニコラ・グリフィス『スロー・リバー』(ハヤカワ文庫SF)
小林恭二『カブキの日』(講談社 一六〇〇円)
高野史緒の『ヴァスラフ』(中央公論社)
河野 一郎 編訳『対訳 英米童謡集』(岩波文庫)
リザ・コディ『闘う守護天使』(早川ポケミス)
新井素子『チグリスとユーフラテス』(集英社)


1999.03.11(木)

■C.L.ムーア「生命の樹」

 『華麗なる幻想』(講談社文庫)に収録されているC.L.ムーア「生命の樹」の再読完了。
内容はほとんどないに等しいんだけど、異世界の描写がすばらしい幻想SF。
NWスミスシリーズを読み返したくなったである。本棚から掘り出さねば。
たしか今は品切れ中のはず『大宇宙の魔女』。 すっぽんぽんの美女の表紙をやめて、スミスとヤロールを前面に出した表紙でやおいなお嬢さん方をダマくらかせば、売れると思うぞ。 私ももう一冊買うし。
(99.03.28 品切れ中と思ったら、フェアで復刊してました。相変わらずの松本画伯の表紙ですけど。)


1999.03.12(金)

かふん、花粉

 私は花粉症である。結構年期も入っている。まだ「花粉症」という言葉がメジャーじゃなかった頃から、春になると目がかゆかった。
 今年もまたスギ花粉の飛ぶ季節になった。例年より花粉の飛びかたが少ないということだが、それでもやっぱり目はかゆいし鼻は詰る。 集中力も低下する。というわけで、我が家では、寝室とリビングに一台づつある空気清浄器がフル稼動している。
 外に出るときは、マスクが必需品である。昔は春先にマスクなんぞしてると恥ずかしかったものだが、最近では花粉症人口が増えていることもあり、 マスクをしている人が珍しくないので全然恥ずかしくない。
 結局、差別や偏見をなくして少数派が生き易くなる一番手っ取り早い方法は、少数派が少数派でなくなることであるらしい。 少数派が全体に対して占める割合が問題なわけで……ということを考えていたら、コワイ考えに行き当たってしまった。
 「悪の秘密結社」が洗脳や大量殺人を目論むのは、つまりそういうわけなんだな。


1999.03.13(土)

新刊書店で本を買う

 新刊書店で以下の本を買う。
『ネムキ』99年3月号(朝日ソノラマ)
・CLAMP『カードキャプター さくら 7』(講談社なかよしコミックス)
・CLAMP『カードキャプター さくら 8』(講談社なかよしコミックス)
『妖魔夜行』(角川スニーカー文庫)……今、本が手元にないので、正式書名不明。

◆CLAMP『カードキャプター さくら』

 クロウカードを全部集めおわったと思ったら、今度はクロウ・リードの生まれ変わり(?)登場。 性格悪そうな「月(ユエ)」さんの出番が多くて、大変嬉しい。やっぱ、このヒト、どう見ても妖狐蔵馬だよなぁ。
 さくらちゃんって、こんなに「いい子」なのに見ていてムカつかない世にも珍しいキャラであることよ。 年齢設定のせいか?


1999.03.14(日)

 しまった、図書館に本を返すのを忘れた。結局、パレッキーもメリングも読めなかった。

コンテンツの整理

 実は4月5日でホームページ開設2周年なのである。これを機会にデザイン一新リニューアルを……とも思ったのだが、 どうも現在のデザインが結構気に入っているようで、イマイチ乗り気になれなかったので、コンテンツのリストラを図ることにした。

 とりあえず、現在もてあまし気味のゲーム日記を別倉に移動させることにする。 一年も前のイベントでは、もう誰も覚えていないだろうと、途中で終わっている「チュンソフトバナーキャンペーン日記」は撤去。
 SFマガジンで紹介されたことだし、「ハヤカワ文庫FT総目録」の書評リンクはフレーム形式でリニューアルすることに決定。おすすめFTもリニューアルするつもり。
 各ページの基本フォーマットや、目次も微妙に変更することにする。あとリンクページも大幅改造する予定。という、方針だけは決める。

 細かい作業は増えるんだけれども、見た目はあまり変わらないので、全然斬新にはならないでしょう。しくしく。



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