diary Alisato's 本買い日誌
1999年2月前半 *


1999年
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2月前半

2月前半の話題
2月前半の読了本


1999.02.01(月)

お仕事日記―受付やってます

 本日より、某書類の受付けのお仕事をやってます。
役場のクソ寒いホールの一角を囲って机を並べて受付場所を作ってもらって、「お客さん」が持ってきた書類に不備がないかチェックするお仕事。 午前中は9:00〜11:30、午後は1:15〜4:00までの受付なんですが、午後は1時前から人が並んじゃって、とっても大変です。
以前は、銀行や郵便局で人が並んでいると、「なんだよ〜、もう少し早く作業できないのかよ〜」とか思ったものですが、すみません、もう二度と申しません。 やってみて、初めてわかる書類受付業務の大変さ。全然間違った書類を出す奴もいるし、開き直るやつはいるし、待っている人間からの視線はイタイし、もうもう……。 1ヶ月でもう十分なお仕事だと思いましたです。
 これであの時給(調べたら、ほとんど埼玉の最低賃金でした(涙))は安すぎるよな。でも、立場的にはこっちが上なので、サポートセンターの皆さんのお仕事よりは全然ラクです。 ま、貴重な体験だと思うことにしましょう。

1999.02.03(水)

■恩田陸『球形の季節』

 小さな田舎町の学生たちの間に広がる奇妙な噂。やがてその噂通りに一人の少女が姿を消し……。
田舎町の閉じた世界を覆う噂とその地に密かに伝わる伝承、やがて明らかになる秘密と、題材はとっても魅力的なのですが、 どうにも「とっ散らかかった」小説だなぁというのが感想。

(199.02.14 追記)
 「とっ散らかった」印象を与える要因のひとつは、主役級の登場人物が複数いて、しかもそれぞれの書き分けができていないことにあると思います。 女の子の側は、普通のイナカの子、外からきた子、超能力少女と、なんとなく見分けが付きますが、男の子の方は最後まで、何人の登場人物がいたのか把握できませんでした。
書き分けができないのなら、せめて「ふつう、博士、ごついの、ちいさいの、ニヒル」という戦隊物のお約束を利用して欲しいものだと思ってしまいましたです。 (キングは、このお約束を上手に利用してますね。)

 噂が町全体に広まるほどの「閉鎖された場所」を描きながら、 そういった状況に付きものの「悪意」がすっぽり抜けているのも気になりました。 悪意ある人物というのは、確かに登場するのですが、そういった顕在化された悪意ではなく、 町の人々すべての心の底に淀む善意と紙一重の「悪意」。 「噂」が広がるためには、そういった目にみえない「悪意」が不可欠だと思うんですが、 そういった要素がないなぁ……と。
(だいたいイナカの人間は「他人の不幸は蜜の味」だと思っているんだから、 行方不明になって戻ってきた女の子を素直に受け入れるわけないじゃんと、 イナカに住んでいてそのイナカが大嫌いな私なんかは思います。)

 噂と事件と伝承と「あの場所」が、ジグソーパズルのようにきっちり納まったなら良かったんですけどねぇ。 どうも伏線の張りかたもイマイチだし。やっぱり構成力が欠けているのか?>恩田陸
恩田陸が『光の帝国』や『三月は……』で連作短篇という方法を採ったのは、うまい手だったのかも。


1999.02.05(金)

■『季刊 本とコンピュータ』7号

討論「出版危機」「どうする、出版流通?」が面白かった。

===引用開始===
オン・デマンドで入手した仮綴じ本を専門家に頼んで装丁するというような古い週間が復活して、 そっちのほうが正統になってしまうかもしれない。(p.87)
===引用終了===

なんて、発言があって、ああやっぱり私の考えてるようなことは他の人も考えるのねと……。

 あと、やっぱり本好きな人は、「棚づくり」をとっても重要視していると思いました。

===引用開始===
新刊などを中心にした平台と既刊本を中心にした書棚というように、実際の書店はゆるやかに階層化されているのですが、本を買う立場で考えた場合、 これがひじょうに合理的な本探しの手がかりとなっている。 データベース的な検索だけでなく、こうした階層性による手がかりをなんとかオンライン上でも提供したいと思っています。 (p.103)
===引用終了===

今、インターネット上に存在する出版関係のページっていうのは、データーベースか、そうでなければクソ重い表紙画像をくっつけた新刊紹介ページが主なんですが、 そうじゃなくて、既刊本の背表紙が一覧できる「書店の棚」みたいなページが欲しいんですよ、私は。
個人でやっている書評ページなんかは、それに近いものがあるけれど、結局個人ベースでやっているとそれは「個人の本棚」でしかないわけで。 まず、テキストベースの階層化された棚=書名リストがあって(著者順でも出版社順でもいいけれど、できれば「見て楽しいリスト」が望ましい)、 興味のある書名をクリックすると詳しい内容が表示されるページがいいんですけどね。

 「目と耳の本棚」というレビューページも面白いです。本のレビューというのはこうあるべきですね。

 「日本語の読み書きはタテ派かヨコ派か」は、変った人が回答してて面白いけど、どうでもいい話。、私は書くときはヨコ派ですが (パソコンはヨコ基本だし、手書きのときは、タテだと手が汚れるから……って、笠井潔と意見が一緒じゃん。げっ。) 紙の本はタテじゃないと頭に入らないみたい。

 ウンベルト・エーコの文章は、テウトとヘルメスについてのあたり(p.37)に誤訳がひそんでいる(だって文意が通じない)ような気がして真剣に読む事ができませんでした。

池澤春菜サン

かつき@ファンタジア領】さんから、池澤春菜サンの出演作品についてのメールをいただきました。

===引用開始===
主な出演作としては、アニメでは「爆走兄弟レッツ&ゴー」(ミニ四駆アニ メです)の星馬豪、ゲームでは「マリーのアトリエ」のマルローネ、「メルテ ィランサー」のナナ、「トゥルーラブ・ストーリー」の天野みどりなどがあ ります。
どちらかと言うと、TVよりゲームの仕事の方が多いでしょうか。
===引用終了===

とのことです。
深夜の時間帯にやっているアニメなら(ツレアイが)たいてい見ているんですが、 『爆走兄弟レッツ&ゴー』は未見でした。
もう名前を覚えたから、どこかで名前を見たらチェックできます>池澤春菜サン。


1999.02.06(土)

図書館で本を借りる

 久々に図書館へ行き、以下の本を借りる。ちゃんと期限までに読み切れるか?

・O.R.メリング『妖精王の月』(講談社)
・野阿梓『少年サロメ』(講談社)
うーむ、こうして見ると講談社って、ファンタジーにも力いれてるかも。

本を注文

最寄りの書店で、以下の本を注文。
『T−Time インターネット<縦書き>読書術』(ボイジャー)
『季刊 本とコンピュータ』98年冬号(トランスアート)
注文するよりあちこちの本屋を探した方が早いのと、実物を見ないうちに欲しいと思う本がないという理由から、 私はめったに本を注文しないんですが、上記の2冊は東京まで出て行かないと見つけることは難しいでしょう。 3月末までは、東京に行くことはできないでしょうから、たとえ届くのに3週間かかっても注文した方が早い。

新刊を買う

別の書店で、麻城ゆう『天界樹夢語り6 幻想迷宮』(ウィングス・ノヴェルス)を買う。

■コグスウェル「壁の中」

 『SFマガジン』99年2月号掲載のシオドア・R.コグスウェル「壁の中」を読了。
高い壁に囲まれ魔法が存在する世界で、なんとかして<壁>を越えようとする少年の物語。オチがいいんですよ〜。 【SFオンラインの評】では、「日本じゃあるマンガのプロローグにほとんどまるまる使われていたような……?」なんて出てましたが、 結構あちこちの作品でパクられているような。(24年組の作品とかね。)
どうやら以前、読んだことがあるようです。でもどこで読んだのか思い出せず、【AMEQ Land】の海外SF翻訳作品集成をチェックしてみました。 それによると講談社文庫の『不思議な国のラプソディ』に収録とありましたが、私が読んだのは芳賀書店版のものだったようです。


1999.02.07(日)

SFオンライン賞の投票

SFオンライン】でやっているSFオンライン賞に投票しました。
98年は「SF」に分類される本はほとんど読んでいないので、棄権しました。 ほんというと、私が候補作をちゃんとチェックできて、参加することができそうな分野ってのは「アニメ」だけなんですけどね。 一応ファンタジーとアニメ部門にだけ投票しました。ファンタジーとホラーが一緒ってのは、ちょっと辛い。 ホラーに比べるとファンタジーは弱いもの。
私の投票結果は、以下の通り。
1.SF長篇部門
棄権
2.ファンタジー/ホラー長篇部門
『神住む森の勇者』J・グレゴリイ・キイズ(ハヤカワ文庫FT)
3.SF中短篇部門
棄権
4.ファンタジー/ホラー中短篇部門
「砂嵐」皆川博子(《異形コレクションI》『ラヴ・フリーク』廣済堂文庫)
5.第一長篇部門
『ブギーポップは笑わない』上遠野浩平(メディアワークス電撃文庫)
6.コミック部門
『ひみつの階段』紺野キタ(偕成社)
10.アニメーション部門
serial experiments lain(テレビシリーズ)

『季刊 幻想文学』

書物の帝国の掲示板】で、『季刊 幻想文学』54号(←34号はまちがいです。99.02.13)が出ているかどうか質問してみましたら、 何人かの方から、「まだ出ていない」という回答をいただきました。でもって、どうもその中の一人は『オルガニスト』の作者の山之口洋氏だったらしい。 (どっかで見た名前だなぁと思ったら、まさかご当人とは……。これがWWWの世界なんですねぇ。)

私の他にも『季刊 幻想文学』のファンは多いようです。(あの掲示板は、濃い〜ヒトが集まっているから) 【OKKOさん】の書き込みによれば古本屋でのバックナンバー価格は2000〜3000円だとか。 でもまあ、そんなもんだろうと思います。 私は読者というよりコレクターなので、それだけのお値段でも欲しい気が……。

 でもって、この雑誌って、書籍扱いだから、「幻想文学」というキーワードでは書籍検索できないんですね。特集名で登録されていることが多い。 Books.or.jpでは、「アトリエOCTA」で検索すると33冊ヒットします。TRCでは出版社名では検索不可能です。(特集名からなら検索可能) 国立国会図書館に至っては、特集名ですらヒットしません。
ということで、どこかに『季刊 幻想文学』の特集名一覧があってもよかろうという気になりました。 以前目次一覧をつくろうとして挫折したときのデータが残っているはずなので、掘り出してきます。


1999.02.08(月)

佐藤史生

 本日付けの朝日新聞夕刊の7面 エンターティメント読書欄の「これが面白い! コミック」で、桝野浩一氏が佐藤史生『心臓のない巨人』(小学館PFコミックス)をおすすめしていた。 それはいいんだけど、新書館発行の『死せる王女のための孔雀舞』が紹介されていたのが気になる。 あれって、まだ在庫あるの? これで新書館に大量の問い合わせがいって文庫化されるというなら、万々歳ですが。 でも、文庫化されるというなら、小学館からのような気がするがなぁ……。

なお、カルト漫画家(笑)佐藤史生の超まにあ〜なファンが作ったサイトが 【佐藤史生データベース】。 ここの管理者の方の情報収集能力には、私も随分とお世話になりました。

(99.02.11記)
佐藤史生データベースの掲示板に上記記事のことを書き込んだところ、名古屋版には掲載されていないとのこと。
管理者の坂本さんからは、『グレープフルーツ』が廃刊になってしまったこともあって、新書館から復刻は難しいのではというようなレスをいただきました。 詳しくは、【佐藤史生データベース】の掲示板参照のこと。
(別ルートからの情報によれば、24年組関係の担当さんが新書館を退社してしまい、作家とのコンタクトが取りにくいからだとか。)

本の注文続報

書店からの連絡で、『T-Time』はひつじ書房が発行しているCD−ROM版のみとのこと。 それでもいいや、ってことで、取り寄せてもらうことにしました。

■麻城ゆう『天界樹夢語り6 幻想迷宮』

麻城ゆう『天界樹夢語り6 幻想迷宮』(ウィングス・ノヴェルス)読了。
月光界の勇者 ショッキングブルーと地球から迷い込んだ宝石泥棒D・Dの天界樹探しの旅のつづきが2本。 書下ろしとして、キャプテン真牙のお話が1本。前の方の話をすっかり忘れているので、毎回新鮮……というより、さっぱり話が通じないのであった。 新刊が出るたび、前の巻を読み返してるんだよね、私。 ま、「キャラ萌え」が基本のお話です。ヤオイではありません。 月光界人の地球人とは異なる倫理観を表現しようとしているみたいなんだけど、イマイチですねぇ。


1999.02.09(火)

□野阿梓『少年サロメ』

 野阿梓『少年サロメ』(講談社)を読みはじめる。
 巻頭の「覇王の樹」の生きている限り北へ進み続けなければいけない(東や西や南へいってはいけない)集落の人々という設定は面白い。 そういう生活をしているから、時間と距離が同じ意味を持つという言語体系も魅力的。でもこの設定は、後半では出てこないみたいで(冒頭部分だけは、『科学魔界』という雑誌に掲載されたらしい)、残念。
まだ、本全体の1/5しか読んでいないので、なんともいえませんが、時々読めない単語があるのがなんとも……。 「既往の処」って何と読めばよいのだろう。そのまんま読めばよいのかにゃ? 「きおうのところ」? なんかルビをふるべきところなのではないかという気がするのだが〜。 これもやっぱり「時間と距離が同じ意味を持つという言語体系」の一部なのかなぁ?


1999.02.11(木)

 雪が降ってます。こりゃ積もるかも。
旦那は二階で会社のおしごと。

日記の話題インデックス作成

 【ワープ日記】の真似をして、日付部分に自分自身へのリンクタグを付けてみました。
インデックスを作るのが楽になる上、日付部分をクリックすると、そこから再表示されるので、なかなか良いのではないかと思います。

 1998年分の日記についても順次修正して、話題別インデックスと日付部分の自分自身へのリンクをつけていく予定です。


1999.02.12(金)

■野阿梓『少年サロメ』

 野阿梓『少年サロメ』(講談社)読了。
少年が主人公の耽美小説(少女が主人公の話は、「耽美」とは言わないのかな?)が5本入った短篇集。 とはいえ、そーゆーシーンは、巻頭の「覇王の樹」以外、ほとんどありませんが。
表題作は、『ハムレット』にワイルドの『サロメ』を流し込んで、スパイスに銀河帝国の陰謀を持ってきたお話。 少年サロメの7枚ベールの踊りのシーンは圧巻なれど、筋は『ハムレット』だし『サロメ』や聖書からの引用が多いので、 切り貼り小説の感が強い。
私としては、教授暗殺事件に巻き込まれた学生を描く、カフカ的にわけわからん小説の「砂路」(姉川孤悲を思わせる女将校が出てくる!)が、一番面白かった。

■O.R.メリング『妖精王の月』

O.R.メリング『妖精王の月』(講談社)読了。訳者は井辻朱美。
 タラの丘でキャンプした夜、少女グウェンの従姉妹フィンダファーは妖精王に攫われてしまう。 グウェンは、彼女を連れ戻すため、妖精たちとの出会いに助けられながら、アイルランド北部の旅をつづけるが……。

 現代のアイルランドにフェアリーランドが重なりあっているという設定がお見事。 妖精たちはTシャツにジーンズ姿で街に現れたり、おんぼろ車でヒッチハイカーを拾い上げたりするのだ! 冒頭のダブリン市で妖精王が使う魔法のシーンもすばらしい。 クリスティーナ・ロセッティの『妖魔の市』を思わせる少女と妖精たちとのゲーム(ちゃんと食べ物のタブーが出てくる)も面白いし、 「土地の王」がいまだに存在しているという設定もいい。
 が、妖精たちはともかく、人間たちの人物造型が弱いのが残念。とくに主人公のグウェンの性格がいまひとつはっきりしない。 「妖精物語」の主人公たちの行動をなぞるだけの薄っぺらな存在ではなく、もうすこし「小説」的な深みのある存在感が欲しかった。 (マーガレット・マーヒーやデイアナ・ウィン・ジョーンズあたりと比べるとそのキャラクター造型の弱さが歴然)

 せっかく妖精と人間の愛というワタクシ的ツボ押しテーマを扱っているのに、なんか「キャラ萌え」しにくい登場人物たちなのが、ほーんと惜しい。 (少女漫画にしちゃえば、これでもOKだったかも。)
 現代に生きる妖精たちの存在感はすばらしいので、一読をお薦めいたします。
 これを読んで、アイルランドの風景を見たくなりました。そういうサイトを探してみようと思います。


1999.02.13(土)

ドメインが変わります

えー、あちこちで話題になっているし、既に移動して旧URLではつながらないサイトも出ているようですが、 or.jp は、ne.jpになるんですよね。
でもって、このサイトもURLが http://www2r.biglobe.ne.jp/~alisato/ に変更になっています。meshnet.or.jpでリンクされている方は、変更をお願いします。
まあ、3月になれば、繋がらなくなるから、アクセスしようとしている方は判るでしょうが……。

発見したサイトいろいろ

 ゆっくり見てまわる時間がないので、備忘録としてリンクしときます。
・【エニッキ@ジオシティーズ
この日記、楽しい。ジオから引っ越すという話題もありますが、どうなるのかな?
・【Liteのページ
かるいシェアウェアのブラウザのページ。まだダウンロードもしていませんけど、ちょっと興味があります。

以下のページは、【★−狂言回し−★】の「電脳そぞろある記」で発見。 「本日のお薦め」は参考になります。今回も面白いサイトを紹介してもらいました。(どこからお薦めサイトを見つけてくるんでしょうね?)

・【幻獣妄想記
「「山海経」の幻獣たちを中心に語る幻獣エッセイの部屋」だそうで、【形天工房】の中にあります。
・【「捷」〜つゆまんの隠れ里
雑文の中の「独断と偏見によるHPの分類&評価」が面白かったです。
減点要素はほぼ私と一緒ですね。 問題は、「最新技術を使う」からではなく、 「最新技術を使うことによって不利益を被るユーザーのことを無視している」点にあると思います。
日記にはなぜかこのページのことがでていて驚きました。
私も「HP」と聞くと、ヒットポイントのことを真っ先に思い浮かべるゲーマーであります。

新刊書店で本を買う

行き付けの新刊書店で、以下の本を買う。

『翻訳の世界』99年3月号……特集は、98年翻訳書ベスト10
・金蓮花『竜の眠る海 虚飾の檻 前篇』(集英社 コバルト文庫)
・金蓮花『竜の眠る海 虚飾の檻 中篇』(集英社 コバルト文庫)
・金蓮花『竜の眠る海 虚飾の檻 後編』(集英社 コバルト文庫)

 『ダ・ヴィンチ』の今月のいけにえ本は萩尾望都『残酷な神が支配する』。 森博嗣氏のコメントもあり。
東雅夫『季刊・幻想文学』集長が京極夏彦と一緒に登場していて、プロフィールで『季刊・幻想文学』が紹介されていた。 って、ことはメジャーになるのか『季刊・幻想文学』。しかし、こういう風に出稼ぎしてるから、54号が出ないのだな。

『翻訳の世界』

『翻訳の世界』には、毎年3月号に翻訳書ベストが載ります。
『SFマガジン』や『ミステリマガジン』と違ってあらゆるジャンルの翻訳書全般についてのベストだから、 ジャンルにこだわらずに本を読む人のチェックリストとしては、これが一番かも。
そういえば、以前メールをいただいたんですが、この雑誌むかしはA4版でかたーーーい雰囲気の雑誌でしたが、 今は、B5版で軽い感じの本になってます。読者は翻訳勉強中の主婦が圧倒的に多いようです。 (でも、読者のお便り欄を見る限り、この文章レベルで商業翻訳やられたら、読む方はたまらんぜと思う。)

金蓮花『竜の眠る海 虚飾の檻』

続き物なので、買うのを我慢していた。
後編が出たので、前篇、中編も一緒に買った。
いざ読もうと思って、「あとがき」に目を通していたら、まだ完結していないことが判明した。
読んで完結編を待つか? 読まずに完結編を待つか? それが問題だ。

伸たまきのオフィシャル・サイト

BIGCAT Studio】 というところですが、先ほど覗いてきました。
でもって、「伸たまきの作り方」という自叙伝(?)を読んでみたら、ほんっとに『青また青』 そのまんまなんですね。 実は、1月24日にこのサイトのことを書いたときには、コンテンツのことは全然知らなかったんです。 伸たまきさんのプロフィールもかなり大きな息子さんがいることだけしか知りませんでした。 でも『青また青』を再読して、なぜか「これは自伝である!」と確信しちゃったので、日記にそう書いたんですが、 まさかここまで、そのまんまとは……。


1999.02.14(日)

バレンタイン

 バレンタインデーなんですが、旦那は明日検診があるので、消化の悪いものは食べちゃいけないのです。
ってことで、今年は私からのチョコレートは、なし。といっていたら、義妹から夫にチョコレートが届きました。 しまった、やっぱりトリュフぐらい買ってあげるべきだったか。
職場の方はどうなるのかなぁ? 買ってないぞチョコレート。うーん、しらばっくれましょう。
(ところで、今、「バレン多淫」と変換したぞ、うちの辞書。 変なところで、変換キーを押したせいらしいが……意味深。)

おばあちゃんの知恵袋的フローリング掃除法

 畳や土間を掃くときに、お茶殻や濡らした新聞紙をちぎって撒いてから掃くと、埃が立ちません。 ――というおばあちゃんの知恵は、各種の家事べんりメモに掲載されているようですが、ふと思い付いてフローリングの床で試してみたらば、 これが劇的に有効であることがわかりました。
 コーヒー党の我が家にはお茶殻はないので、新聞紙をちぎって濡らしてばらまいて、ホウキで掃きます。 新聞紙は濡らすというより、湿気った状態にして、綿埃や砂埃、髪の毛やらお菓子の屑やらが絡まるように掃くのがコツ。 新聞紙は手でちぎった方が、より効果的。最後にク○ックル・ワイパーで仕上げると、床はピカピカ。
 掃除機を引っ張り出す手間も電気代もいらないし、ク○ックル・ワイパーではうまく取れない隅の埃もきれいに取れるのが利点。 ものぐさな私にはぴったりです。 新聞紙をちぎったり濡らしたりするときに、手がインクで汚れるのが唯一の難点。お茶殻を使った方が、殺菌効果もあって良いかも。
 洗面所(いつもは、コロコロ転がす粘着タイプ塵取りで掃除している)でもやってみたらば、これまた大成功。 洗面所の床は、濡れていることが多いから、ク○ックル・ワイパーは使えないものねぇ。 ゴミを強制的に拭き取るんじゃなくて、掃くているうちにゴミの方が勝手に新聞紙に絡み付くっていうのが、この方式の画期的なところですね。
 昔のヒトの知恵は侮れないですねぇ。

 え? 手抜きだって? ふふん、家事ってのは、自分が働き者であることを見せ付けるためにするんじゃなくて、 住んでいる人間が健康で気持ち良く生活できるためにするもんでしょ。 結果がよけりゃそれでオーライ。

小学館オンラインで本を購入

 佐藤史生『心臓のない巨人』(小学館プチフラワーコミックス)を申し込みました。 最寄りの書店に届けてくれるそうです。ちゃんと届くといいんですが。



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