原稿No.200001-02
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「和製ファンタジー」とは、日本人作家の手によるファンタジーのことです。
日本ではある時期から異世界ファンタジー小説が非常に数多く出版されるようになりました。
それがいつからで、理由はなぜなのかを知りたいと思い、資料を集めて年表を作りはじめたのですが、途中で飽きて放り出したままです。
(2003/01/09)
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転載メール
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【ニムさんの掲示板】で「ファンタジーとは?」という話題が出ていて、私も自分のファンタジー定義をを書こうと思ったら、これが意外と難問なのだ。
とりあえず、私的ファンタジーのルーツから。
小学校2年までの愛読書はギリシャ神話の載っている星座図鑑と『いやいやえん』と『車のいろは空のいろ』とディズニー絵本だった。うーん、三つ子の魂百までって感じですな。
小学校の図書室で出会ったのがC・S・ルイス『魔術師のおい』。『ライオンと魔女』じゃなくてこっちが先なのは、図書室には『ライオンと魔女』がなかったからだ。買ってもらった本ではエリザベス・エンライト『ひかりの国のタッシンダ』とイルメリン・リリウス『ムッドレのくびかざり』 。もちろんトーベ・ヤンソン。『ムーミン谷の彗星』と『ムーミン・パパの思い出』がお気に入り。私ってば、けっこうダークな奴。メアリ・ポピンズも読んでいるんだが、あんまり感銘は受けなかったらしい。この頃好きだったものには他に各国の民話を集めた本がある。
中学校の図書室で、ブラウン神父譚および天沢退二郎『光車よ、まわれ!』との衝撃的な出会いをする。ついでに萩尾望都『11人いる!』にハマってSFに開眼する。だが、一番趣味にあったのがC・L・ムーアの「ノースウェスト・スミス」シリーズだってのは、やっぱり血としかいいようがない。『SFマガジン』でル・グィン「アンギャールの宝物」、山尾悠子「仮面舞踏会」、ゼナ・ヘンダーソンの「ピープル」シリーズと出会う。運命だったとしかいいようがない(笑)。
この図書館にはなぜかハードカバーの『指輪物語』の「二つの塔」上巻だけが置いてあった。『指輪物語』「旅の仲間」上巻だけを読んでいた私は、うっかりこれを読んでしまう。要するに順番を間違えたのである。この間違いが以後祟る。くすん。
たしかこの時期、ムアコックやフリッツ・ライバーの「二剣士」シリーズや、アンドレ・ノートンの「ウィッチワールド」シリーズも手に取ったはずなのだが、どれも1冊目で挫折したところをみると、ヒロイックファンタジーは私の好みではないのだろう。(「太陽の女王号」シリーズは好きなんであるよ。)
高校で「ナルニア国ものがたり」を全巻通して読み、小学校のときとあまりに印象が違うので、年は取りたくないものだと思う。ル・グィンの『影との戦い』を読む。文庫化された『指輪物語』を読む。ハヤカワ文庫FTを読む。『ペガーナの神々』と『妖女サイベルの呼び声』と「イルスの竪琴」にハマる。そのくせ『最後のユニコーン』は、さっぱり分からない。中山星香『ファンタムーシュ』にハマる。
といったところが私のファンタジーの土台になっている。ロールプレイングゲームはまだこの世に存在していない時代だから、思いっきり児童文学に傾いている。神話伝説は好きなくせに、叙事詩やヒロイックファンタジーには全く興味がない。我ながら偏った好みよのぉ。と思ったところで、以下次号。
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