更新日: 2005/12/19
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梅を干し、プチトマトを干す。
昨日宣言したとおり、ペットボトルとポリタンクも並べてみました。
ネットで検索したら、ペットボトル太陽熱温水器を自作している人は結構いるんですね。
黒いビニールはかぶせるより下に敷いたほうが効果的だというので、ビニールを敷いた上に2リットルのペットボトル4本と10リットル入りのポリタンクを置いてみました。
ポリタンクは災害時用に買ってあったもので、水を入れて使うのは初めて。水10リットル=10kgって重いわ。両手で持ってようやく歩けるぐらい。20リットルだと持ち歩けませんね。
ペットボトル太陽熱温水器を自作している人によるとペットボトルには耐熱性のものとそうでないものがあるようです。私が使ったペットボトルは安い非加熱飲料水のものなので軟くて注ぎ口も透明。耐熱性ではないと思うのですが、数回使うぐらいなら大丈夫だろうと続行。
夕方4時ごろ取り込んで、シャワーを浴びるときに使ってみました。ポリタンクは蛇口をつけて普通の水道のように使うことができます。お湯はちょっと熱いぐらい。無駄使いしないように気をつければ、18リットルで汗を流して髪を洗うの(セミロングで石鹸シャンプー使用)には十分でした。キャンプ生活みたいで、ちょっと楽しい。30リットルあれば、かなり贅沢にお湯が使えるだろうなぁ。
給湯器のお湯だとシャワーでじゃんじゃん使ってしまうのですが、太陽熱で暖めたお湯はもったいなくて(笑)大切に使うので、節水になるような気がします。
面白いので、しばらく続けようかと思います。
使ったら容器に水を詰めて2階に置いておく→晴れたらベランダに出す→温まったらお風呂で使うの繰り返し。
容器を運ぶのが大変だけど、そこはダイエットの一環ということで。汲み置きの水があると思うと安心ですし。
やってみて暑さに対する意識が変わりました。「暑い〜っ! 暑いっ! あっついんだよっ。無駄にエネルギー放出してんじゃねーよ。」から「おてんと様がタダで水を暖めてくださってる。ありがたや、あるがたや。」になって、イライラが減りました。
ペットボトル太陽熱温水器を自作している人たちのページ。
【エコロジーライフ:ペットボトル太陽熱温水器】
【RUPISUの環境志向のページ:ペットボトル太陽熱温水器の制作】【ペットボトル露天風呂】
本も出ているようです。
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太陽熱利用の調理器具です。ペットボトル太陽熱温水器のページで見かけて気になっていたところ、タイミングよくメールでわかりやすいサイトを教えていただきました。
【工房あまね★国産パラボラ型ソーラークッカーきらぴか】
……パラボラ型のソーラークッカーを製作販売しているサイトです。
【ソーラークッキング】
……簡易ソーラーパネルクッカーの作り方も載っています。
【The Solar Cooking Archive】(英語)
……英語サイトですが、各国のソーラークッカーの写真などを見ることができます。
【Solar Cooking FAQ in Japanese】
……【The Solar Cooking Archive】の中にある「よくある質問」集。日本語です。
パラボラ型は無理だろうけど、パネル型かボックス型なら私にも作れそうなので、挑戦してみるつもり。
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外に出たら目が痒くなって鼻水が止まらなくなった。うわー、もしかしてまた花粉症!? イネの花が咲き始めたんで、それじゃないかと思うんですが。どうしましょ、うちのまん前が田んぼなのに。
炎天下にアレルギー科の医者にいくのはツライ。とりあえず、アレルギー用の市販目薬買ってきます。
100円ショップで、水性マジックとアルミのレンジカバーとアルミのトレーを買ってきて、パネル型を作ってみました。
一番大変だったのは、鍋がわりのビール缶の上部を缶切で切り取ることでした。(家にある缶切ではフタ部分だけをうまく切り取れなくて、最終的には鉄板を切るハサミで上部を切り取ってしまった。)缶とフタはマジックで黒く塗りました。
保温カバー用のペットボトルがなかったので、コーヒーの空き瓶で代用。
レンジカバーを適当に折ってパネルにして、アルミトレーを真中に置いて、黒く塗ったビール缶には洗ったジャガイモ2個と水少々を入れ、ふたをして保温カバー用の空き瓶をかぶせます。
午後12時半にベランダにセットして1時間後に様子を見てみました。缶は熱くなっているけど、ジャガイモには竹串が少しささるぐらい。水をいれたのが余計だったのかなと、水を捨てて再度セットしてみました。が、空はだんだん曇ってきまして、なんだか不安。
下記の写真はこのとき撮ったもの。パネルが飛ばないようにとペットボトルで周囲を押さえています。
このまま放置して午後5時に見に行ったら、ベランダの柵の影になって全然日が当たっていませんでした。ありゃ〜。
ジャガイモは竹串が通るぐらいには加熱されていました。でもまだ生っぽい。
ちなみにジャガイモの大きさはこんな感じ。卵は比較のために置いてあります。
仕方ないので電子レンジで3分加熱して食べてみましたが……うーん……イマイチ。
最大の敗因は途中で曇ったり日陰になったりしたことだと思うのですが(今日はお湯の暖まり方もいまいちでした)、保温カバー用の空きビンのガラスが分厚すぎたり、缶に水を入れたりしたのも悪かったのかもしれません。風があると熱を奪われてうまくいかないらしいので、それもあるかも。
もう少し天気のよい日に、ペットボトルの保温カバーを使って、ジャガイモ一個で(あまり期待しないで)再挑戦してみようと思います。
【Amazon(アマゾン) アソシエイトでアフィリエイト 便利ツール:G-Tools】……amazon用
【bk1ブリーダーリンク作成】……画像直リンクだけど、【bk1】のえらい人が作ったものだから、多分文句はいわれない。
私は、Yahoo!booksやbk1の詳細画面の情報を【自作のツール】にコピペして、書誌情報を抽出したりしているのですが、画像リンクも自動的に作ってくれるのは楽ですね。
早速使ってみました。
感想記録より、むしろ購入記録で使ったほうが効果的かも。
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[エレホン番外地@はてなダイアリー]にも載せたネタですが、面白いのでこちらにも載せておきます。
「あの人たちが仲良くするせいで私が不快になる」っていう気持ちを表現する新しい言葉を作ったらどうか。たとえば、「けまらしい」と言うことにしよう。
はてなオフのオフレポみてたら、けまらしかったよ。ほら簡単。簡単に言えちゃう。反戦デモとかってけまらしくねえ?何がオリンピックだ、けまらしい。2ちゃんのオフ板とか、けまらしくて見てらんない。ソーシャルネットワークって、けまらしいだけじゃん。電車で隣にいたカップルが、超けまらしくてー。携帯電話の使用は、他のお客様がけまらしくなる場合がございますので、ご遠慮下さい。
【はてなダイアリー-こせきの日記:けまらしさについて】
「『馴れ合いウゼェ!』と叫びたくなる気持ち」を一言で表現する造語ですね。すごいアイデアだと思います。
「あの人たちが仲良くするせいで」と「私が不快になる」の間には、「私が疎外されている/仲間はずれにされている/存在を無視されているように感じるので」という言葉が隠れています。それを口に出すことができない(口に出したら「入れてっていえば?」か「気にしなきゃいいじゃん」っていわれるだけだ)から、なおさら不快になるわけですな。
空気抜き用の言葉として覚えておくといいかも。
『馴れ合いウゼェ!』と叫びたくなったら、「あー、自分は今『けまらしい』気分なんだ」と思うとか、オフ会のことで外野にからまれたら「つまり君らは『けまらしい』んだね?」と言い返してやるとか。
毎年紹介しているような気がします。沖縄紹介サイトです。今の季節には【美ら島物語:オリジナル壁紙ダウンロード】がお勧め。涼しげな海やビーチのデスクトップ用壁紙がいろいろあります。
今は「the sea is BLUE(伊平屋島)」を壁紙にしています。ディスプレイの中の海に頭から突っ込んじゃいたい衝動に駆られます。(怪我するだけだって……)
.htaccessを使えばアクセス制限がいろいろできるらしいというのは知っていても、実践となると難しい。ここを読んで勉強します。
「デスクトップを使った壁紙作成&壁紙チェンジャー&育成ソフトのようなもの」だそうな。面白そう。沖縄バージョンの壁紙に飽きたら試してみようかな。
【壁紙作成フリーソフト 卓上の樹】
via.愚者の戯言
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ご近所の本屋で『ライトノベル完全読本』【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】を発見する。うちのご近所にまで配本されるとは。こういう本だったんですね、へぇ。本で見ると、コンテンツみっちりですね。
「冲方丁×古橋秀之対談」は……誤植を見つけて連絡した場所に別の誤植が入りこんでるよ……。○| ̄|_
『活字倶楽部』もイラストレーター特集と電撃文庫特集で、『ライトノベル完全読本』と対になっている感じ。『かつくら』は女の子読者向け、『ライトノベル完全読本』は男性読者+ライトノベルを語りたい人向け。
『かつくら』がボーイズラブと少女小説を含めたライトノベルのガイド本を出したら、太刀打ちできるところはないと思う。でもそのガイド本を『かつくら』の読者が買うかというと微妙。『かつくら』は、半分投稿雑誌だからこそ成り立っているんじゃないかという気がするので。
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『IN・POCKET 2004年7月号』(講談社 ,2004.7, \200, ISBN4-06-060474-7)から連載が始まった、『本朝妖怪盛衰記 豆腐小僧双六道中ふりだし』[→感想] の続編。前作で(「概念」のくせに)アイデンティティに悩んでウロウロして、ついに念願の親子対面も果たして、(「概念」のくせに)ちょっぴり「成長した」豆腐小僧、今度は武者修行の旅に出ます。
師匠(?)の滑稽達磨に「お前は武者じゃない」ではないかとツコッミいれられつつ、前作の登場人物である権太と玄角のあとをついて、街道をトコトコと鼻歌まじりに歩いていきますと、そこへ飛び出してきたのは農民たちに追いかけられた巫女さんと大蟹。果たして彼らは……というところで第一話は終わり。
「一話完結」といいつつ、おもいっきり「つづく」です。次号も買わねば。
豆腐小僧はあいかわらず馬鹿で可愛くて、達磨先生との掛け合いには大笑い。
ついつい前作もひっぱり出して再読してしまいましたですよ。
購入ガイド
『IN・POCKET2004年7月号』
ISBN4-06-060474-7 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
『本朝妖怪盛衰記 豆腐小僧双六道中ふりだし』
ISBN4-06-212214-6 【bk1/amazon/boople/Yahoo!】【blogmap】
あざの耕平『Dクラッカーズ 接触-touch-』(富士見書房 富士見ミステリー文庫 ,,483円, ISBN4-8291-6107-8)読了。
親にかまわれない子供ふたりが、廃屋で自分たちの「王国」を作るでごっこ遊びをしていて、という冒頭はいい感じだった。
メインはクラスメイトの自殺未遂事件を発端に、学校にはびこる麻薬売買の謎を追う探偵ごっこの話かとおもいきや、後半でいきなり超能力バトルになって、なんだこりゃ?
探偵マニアの委員長のキャラクターもいまひとつしっくりせず、ギャグとシリアスの混ざり具合がなんともチグハグでとっちらかった感じ。
ちょっとブギーポップが入っているかな。
話によると3巻目あたりでいきなり持ち直すらしいが、続きは……どうしますかねぇ。
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『ライトノベル完全読本』冒頭の「ライトノベル書評宣言」について。
うーん、私の手元にあるゲラには、単に「正当な評価を受けなければならない。」と書いてあるだけで、「文壇で正当な評価を……」とは書いてないんだけど、刊行されたものには「文壇で」が入っているのかな? 入っているのだとしたら、そりゃ権威主義だと叩かれますわなぁ。『文学賞メッタ斬り』のおかげで、「文壇」なんてロクでもないという気分が(さらに)広がってしまった今ではなおさら。
(2004/07/30 追記:原稿にも「文壇で」は入っていなかったそうです。細谷氏からのメールで確認)
ただ、マニフェスト(宣言)というのは外部にハッタリをきかすためのものなので、そこだけを取り上げてどうこういうのは、ちょっと気の毒かなとも思います。ひょっとしたら新聞社とか出版社のお偉いさん向けた言葉なのかも。いきなりマニフェストから始めるのは私には違和感があるけど、ある年齢から上の人(笠井潔とかそのあたりの団塊の世代)に対しては有効な手段なのかもしれません。(ちなみに細谷正充は1963年生まれ。水野良と同い年です。)
「宣言」にはひっかかりを感じますが、私はライトノベルにも批評は必要だと思っています。
批評とは単に貶したり持ち上げたりすることではなく、ある価値基準の座標系の上に作品を位置付けることです。その価値体系は既存のものである必要はない。むしろ優れた批評というのは、他の人が思いつかない、あるいは見落としていた価値体系を見出して、その価値体系における作品の魅力を語り、読む人に納得させるものです。
(2004/07/30追記)
私が上でごちゃごちゃ言っていることを、【石堂藍】さんが分かりやすい喩えで書いているので引用しておきます。
評論・批評をするということは、一方向にしか向いていない読者を、別の方向にも振り向かせようとすることだ。ほら、ここにも道があるよ、と。読者は一筋道を歩んできたけれども、批評によって、そこがたくさんの枝道を持つ森であることに、改めて気づかされるのである。
(中略)
批評の意義というのは、こういうものではないかと思う。見えなかったものを見えるようにすること。時として、それは幸福をもたらさないかも知れないが、それでも一つの衝撃ではあろう。
【文学を読む4◆批評の意義】
そういった意味で、冲方丁『撲殺天使ドクロちゃん』 論 は、とても優れた批評であったし、「下半分が真っ白でメモ帳のようだ」と揶揄された花井愛子の文体を実作者の視点から再評価した早見裕司「ジュニアの系譜 6 : 花井・倉橋・林葉 〜ティーンズハートの三本柱〜」も優れた仕事だと思います。
私はこういったすぐれた批評をWeb上だけでなく、商業誌や新聞紙上で読みたいと思っています。
「スレイヤーズが好きだった10代の僕を、どうやって肯定すればいいんですか!」という人に、『スレイヤーズ』の魅力を再確認させ、その価値を納得させる、そういう書評を読みたいと思います。
(石堂藍『ファンタジー・ブックガイド』[→感想]には『スレイヤーズ』の項目があるんだけど、あんまり誉めているように見えないので……。でも石堂さんはあの作品がとても好きらしい。)
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(昨日の日記にも追記がありますので、よろしく)
『ライトノベル完全読本』のゲラを持ってたり、【ライトノベル完全読本の編集】さんや「ライトノベル書評宣言」の細谷正充氏からメール受け取ったりしてるけど、こいつ何者? と思っている人もいると思うので解説しておきますと、私は『ライトノベル完全読本』のモニターです。
「ゲラ読んでチェックと日記に感想を書くのをやってくれるかな?」というメールが来たので、「はいはい、やります!」と答えたら、どーんとゲラが送られてきた次第。
それ以前に【ライトノベル完全読本の編集】さんからは「今度、ライトノベルの本を出しますのでよろしく」というメールをいただいていました。私が5年前からコバルト文庫やスニーカー文庫の歴史を調べてネットに載せていたので、(資料として使うかもしれないから)挨拶ということだったんでしょう。
そのときに「良いものを作ってくださいね、応援してます」なんて返事を書いたので、モニター役がまわってきたんだと思います。
ちなみに私の方では【乙木の樹(http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/)】を1月頃にBlukfeedsで発見して、ひそかにヲチしてたのでした。時々プライベートモードになるので、メールいただくまでリンクできなかったのです。過去日記を読んだところでは、ライトノベル本の企画は去年末には始まっていたようです。
その後、「ライトノベルの歴史を調べるんだったら、PBMも重要ですよ」と、『ライトノベル完全読本』の「PBMとライトノベルの意外な関係」の元ネタを教えていただきました。「これはライトノベル本のネタなんで」といわれたので日記には詳しく書けなかったんですけど。
そういわれても、私はTRPGは知っていてもPBMのことは全然知らなかったもので、ネットで検索かけてしまいましたですよ。(実をいうと、いまだにピンときません。「十二国記オンライン」の郵便版というか、とてもフレキシブルなテキストアドベンチャーゲームみたいなものでしょうか??)
ただ、PBMの参加者に賀東招二と成田良悟の名前を見つけて、彼らの作品のキャラクター造形や構成のうまさに得心がいったんですけど。まあ、一番驚いたのは佐藤亜紀が参加していたということですが。
乙木さんを通じて、細谷正充さんからもメールをいただきました。私の「読売新聞3月17日のライトノベル記事の感想」をご覧になったそうで、「時代小説とミステリーの評論家がなぜライトノベル?」という私の疑問に、「ライトノベルは好きでよく読んでいるんです」とのお答えをくださいました。
1997年ごろに富士見ファンタジア文庫の昆飛雄『杖術師夢幻帳』【amazon】を読売の書評で取り上げたけれど、話題にならなくてがっかりしたというお話も教えていただきました。
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【ライトノベル完全読本の編集】さんも書いているけれど、『ライトノベル完全読本』への反応をみていると、「ライトノベル」読者というのは、ケーキのミルフィーユのように何層にも分かれていて、「ライトノベル」と呼ばれる作品群のクリームで繋げられているだけなんだなというのがよくわかりますね。
私のような年寄り(1960年代生まれ。いわゆるオタク第1世代)は平井和正インタビューを面白がっているけど、20歳前後の子(1980年代生まれ。いわゆるオタク第3世代)は「誰、このオッサン?」ってキョトンとしてるし。
PBMをリアルタイムで知っている1970年代生まれのオタク第2世代が思い出話で盛り上がる一方、「それ、何?」ってキョトンとしている第1世代と第3世代。
そいういう風に世代間がもっている共通知識がばらばらの上にさらに男の子向けレーベルと女の子向けレーベルは、一部を除いて客層がほとんど重ならないから大変だ。女の子向けは少女小説だけでなく耽美・やおい・ボーイズラブというジャングルまであるからもっと大変……。
【内田樹】せんせいに「オタクは歴史を知らない」とかいわれてますけど、ツッコミどころは多々あれど、ある意味では当たっているかも。
そこんところをなんとかしようというのが、『ライトノベル完全読本』の「ライトノベル30年史」なわけですが。
ちなみに「オタクと歴史」に関しては、【野獣キャノンボール】にいくつか興味深い記事があります。
【野獣キャノンボール: 「オタク」は歴史を知らないか】
【野獣キャノンボール: 下の続き】
【野獣キャノンボール: SFとオタク】
以下の部分は特に興味深い。
で、最も重要なのは、SFに限らず若者文化は常に自分たちが出発点だ、というところから始まらないと盛り上がらないという事実である。これは音楽でも何でもそうだ。少なくとも80年代からあった概念に「萌え」とか「セカイ系」などの新しい言葉を与えてリニューアルしたりする動きが出てくることも、この辺に理由がある。
上記の「SFファン活動史」が「青少年SFファン」という概念にそって語られていることも興味深い。
ここでは1972年から過去を振り返る段階で「大人」と「青年」と「少年」のファンの間に溝があったことが示唆されている。
【野獣キャノンボール: SFとオタク】
これは「SF」について述べられた文章なんだけど、現在の「ライトノベル」でも状況は同じってことですね。
島国 大和『ゲーム屋のお仕事 それでもゲーム業界を目指しますか?』(毎日コミュニケーションズ ,2004.6, \1575, ISBN4-8399-1549-0)読了。
ゲーム業界哀史。お先真っ暗。
なるほど、これではエロゲばっかりになるわけだ。
昔、TVのゲーム製作現場のドキュメントで「なんかイメージと違うなぁ」とプログラマーに何度もダメ出ししているゲームディレクターがいて、プログラマさん大変、ってゆーかよくキレないよなぁ……と思ったものですが、あれはこの本に出てくるチャーリー(「口先だけの奴」の典型)のモデルだったのねーと思いました。
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有里 (Alisato Akemi)