更新日: 1999.05.09

Alisato's 本買い日記

SFセミナー'99 昼の部レポート その1

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昼食のメンバーが判明しました。(99.05.09)


1999.05.02(日) 午前

水道橋の待ち合わせ

 5時半に起きて、横浜の実家を車で出発。渋滞がはじまった環八(環状八号線。東京都の周囲をぐるっとめぐっている昼間すごく込む国道)を通って、荻窪駅までたどりついたのが午前8時半。私はそのまま駅におろしてもらい、旦那は埼玉方面へ。 荻窪駅からJRで水道橋駅に着いたのが午前9時。DASACONな人たちとの待ち合わせは、9:45なので、45分間マクドナルドで時間つぶし。コーヒーを飲みながら、課題図書の神林長平『戦闘妖精・雪風』(ハヤカワ文庫JA)を読む。 あと2編というところで、時間がきてしまったので、水道橋駅改札へ戻る。
改札付近で、髪の長い眼鏡の「お嬢さん」を見かける。雰囲気がなんとなくソレっぽいので、SFセミナーの出席者かなぁなどと思いながら通り過ぎる。 あとでわかったが、もちろんそれはただの「お嬢さん」ではなかったのである。

 天皇賞のせいなのか、水道橋駅改札はかなりの人出。DASACON関係者らしい人たちを探すが、それらしいグループは見つからない。 (5/7付記) 実はこのとき改札前には、 【谷田貝】さんと 【加藤隆史@異次元を覗くホームページ】さんが いたらしいが、それぞれ初対面の上、お互いの目印のことを知らなかったのである。
 仕方ないので、改札横のスペースで、目印の金色の文庫本(角川文庫リバイバルコレクション。コクトー『阿片』)を手に待つ。 お願い、誰か見つけてね。 と、近寄ってくる女性あり。「あの……」と声をかけられたので、すかさず文庫をひらひらさせつつ「有里ですが」と自己紹介。 やはりこーゆーときは、口にだせるハンドルの方が便利(笑)。

 やってきた女性は、【安田ママ】さんであった。 ページの雰囲気そのままの優しくてあたたかい雰囲気の女性。DASACONな人たちの顔はほとんど判るというので、ひと安心。

 安田ママさんと合流してすぐに、 谷田貝さん、 【お給仕犬】さん、 【u-ki】総統が登場。 (5/7付記:私が【RIKI】さんだと思っていた方は、【ジョニィたかはし】さんだったようです。) それから【ZERU】さんとお友達のぴぱさんも合流。
「ニムさんは?」「来ると思いますけど。HDDが調子悪いっていってたから、メールしようとおもったんですけどやめたんです。」ってな話をしていたところ、 さっき改札付近で見かけた「お嬢さん」が横に立ってる。 なんとそれが【ニム】さんでありましたよ。ひぇぇぇぇ、私の予想よりもはるかにはるかにはるかに若い。 それから【KANAZAWA】さん、【溝口@書物の帝国】さんも合流。 (私は気が付かなかったのですが、どうやらこのとき加藤隆史さんも一緒にいたらしいです。)

 溝口さんとニムさんは、なにやら怪しげな取り引きを始める。ブツはどうやら本らしい。「何? 何?」と覗き込むわれわれにニムさんが誇らしげに 山尾悠子『夢の住む街』(ハヤカワ文庫JA)をみせびらかす。おおっ! そして、本にかかったカバーには、八重洲古書館の文字がっ。 私が昨日行ったところじゃないか〜!

「昨日溝口さんからメールが来て」と、ニムさん。
「な、何時ごろ古本屋にいったんです!?」と、溝口氏に詰め寄る私。
「午後1時ごろだったかなぁ」と、溝口氏。
「私は3時ごろいったんですよ〜、八重洲古書館」というと、「やったぁ!」と嬉しげな溝口氏。ううむ、悔しいぞ。

 合流予定者がそろったところで、セミナー会場へと移動。その間ニム&安田ママの人妻コンビは、「KANAZAWAさんに同居人」の情報で盛りあがっておりました。

セミナー登録

 全逓会館の9階で登録を行う。合宿組の定員まであと3名という状態のところへ7人だか8人だかか申し込んだので、ちょっと大変だったけど、なんとかなったらしい。 昼の部のみの私はさっさと登録。ネームプレートはスタッフがピンク、昼の部のみの参加者は黄色、合宿までの参加者は緑。 ネームプレートの書き方をどうするかで、少々もめる。「本名書きますか?」「でもそれじゃ誰だかわかんないでしょ」 「本名の下にハンドルを書けば……」「ええ、じゃ、先に書いてくださいよ」と、誰も先に書こうとしないので、仕方なく私が最初に書く。 しかし、なんて疑りぶかいんだ、みんな。そんなに人生裏切られ続けているのか? と思いつつ、私も実は、ハンドルを書き込むのが自分ひとりだったらどうしようと思ってました(笑)。 結局、DASACONな女性陣は、ネームプレートに本名とハンドルの両方を書き込むことに。

 セミナー会場は、かなり大きめの会議室といった感じ。定員200名だそうだが、前半分には机と椅子、後ろ半分には椅子だけがならべられている。 部屋の両側にも机がならべられ、ファンジンを売っている。サイン会用に神林長平『グッド・ラック 戦闘妖精・雪風』も売っていた。(私は買わなかったですけど。)

 入場者の男女比は、5:1か、4:1ぐらい。年齢層は25歳から45歳くらいまでか(若干例外あり)。SFファンは年齢不詳のヒトが多いので、本当のところはよくわからない。 だいたいフツーにカジュアルな服を着ている男性とそんなに派手じゃない女性が多い(若干例外あり)。男性は漫画オタクに比べると清潔そう(^_^;)。って、単に年齢層が上だからかもしれませんが……。 眼鏡使用率はたいへんに高い(特に女性)。 スタッフの女性の中には着物を着ている人もいて、とっても謎な雰囲気。外部の人がみたら、どういう集まりか、さっぱりわかんないでしょう。宗教系にしちゃ、カルいし。

「文庫SF出版あれやこれや」

 私が一番聞きたかったプログラムは、これ。早川書房の込山博美氏、創元SF文庫担当の小浜徹也氏、ハルキ文庫担当の村松剛氏による文庫出版の裏話。 最初のうちは司会の高橋良平氏の質問におとなしく答えていたお三方ですが、後半になると小浜徹也氏の弁舌フル回転、そこへ込山氏がツッコミ入れて、ほとんど漫才状態でした。 全然発言できなかった一番若い村松剛氏がちとお気の毒。

 いろいろ興味深いお話が聞けましたが、特に印象に残っているのは、ミステリーには『このミス』があって数字がでるからとても売りやすいという小浜氏の話。 なるほどねぇと思いました。込山氏が『SFマガジン』だって、年間SFベストをやってるとツッコミ入れてましたが、 毎月出てる雑誌じゃダメなんですよ。本屋に一ヶ月しかないもの。『このミス』は、場合によっては1年間本屋に残ってますからねぇ。 やっぱり年間総括号は非SFマニアも視野に入れつつ増刊号で出すべきでしょう。1年に一回だったら、コアなSFファンじゃなくても買おうという気になるでしょうし。 わたしなんかは、年間総括号だけは、買ってます。

 復刊に関しては、売れる新刊よりは出ないが、売れない新刊よりは売れるとのこと。 ハヤカワ文庫の場合出版点数が多すぎるので、そこそこ需要のあるものは5年くらい品切れにしておいて、まとめて重版するというやり方をとっているらしい。 刷りを重ねたものは、紙型が痛んでくるので、活版からオフセットに変えていくのだとか。
 創元文庫の場合は、ともかく話題作りのためにカバー替えたり、解説差し替えたりするらしい。だからあんまりモトはとれないらしい。

 そうそうハヤカワ文庫SFの青背と白背の違いが判ったのも個人的には収穫でした。口絵・挿絵があるのが、白背、ないのが青背らしいです。 ハードSFが青背っていうわけではなかったんですね。

昼休み

 「文庫SF出版あれやこれや」が終わると、昼休み。私はDASACONな人たちといっしょに移動。
 会場を出るところで、【OKKOさん】(前日夜更かししたせいで、会場到着は11時過ぎだったらしい。)と合流。 OKKOさんはページから受けるイメージと違ってえらい元気な女の子でした。ホームページを100%とすると、実物は140%ぐらい元気。(笑) ここで初めて【加藤@異次元を覗くホームページ】さんとご挨拶。 【海法紀光】さんもご一緒だったようです。

 昼食は、中国語が飛び交う本格中華なお店。 前菜食べ放題でした。美味しかったです。 この店に行ったのは、14人なんですけど、ええと誰がいたっけ? 一応自己紹介しあったのですが、覚えきれなかった。
5/7付記)
 この店は、台湾料理屋『台南ターミー』というらしい。
 あちこちのセミナーレポートを照合した結果、参加者は以下の人たちであることが判明。(敬称略) カナザワ、ニム、安田ママ、お給仕犬、ZERU、ZERUの友人ぴぱ、谷田貝、u-ki、加藤、海法、溝口、OKKO、有里。 あれれ? これでは13人ですよね。一人足りない。い、いったい誰が……。
ちなみにこの頃、【RIKI】さん、ジョニィたかはしさんは、【森山和道】さん、【タニグチリウイチ】さんの4人で別のところで昼食のはず。

 ここでの話題は……忘れてしまいました。あ、どういうパソコン使っているかとかいう話がでてました。コンピュータウィルスの話とか。

5/9付記)
 昼食時の14人目はいったい誰? と、悩んでいたら、u-ki総統からの情報で、日大理工SF研OBのはらいそあき氏であることが判明しました。 これで、永久に14人目が判明しなかったら、SFセミナーにもうひとつ伝説が加わったところだったかも。 ダサコンな人が13人集まると、なぜかいつのまにかひとり増えていて、「14人いる!」。名付けて「ダサコニスト13の怪」とか。

つづく
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By 有里 alisato@anet.ne.jp
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