没後、新書館より刊行されたイラスト集。
扉絵、表紙イラストの他、未発表のカラーイラスト、同人誌に掲載された「カルキのくる日」の続編、
SF小説等が収録されている。
[Top]
[Top]
「― 生きていたんだな。それとも幽霊か」青年は少年に尋ねる。
「ぼくをみてどう思います?変わりましたか」
「いや...ああ...背がのびた......」「そうだ。幽霊じゃ成長しない」
「なぜ...きたんです...」
青年が見せるのはヒスイの耳飾り。
「これが...ロサ伯爵の殺しの現場に落ちていたのを偶然に思えってのは
苦しいがね。そいうことにしてもいい」
「もうそれはみつからないと思っていました。忘れようと思っていました。何もかも...」
「うそつきめ...」青年は少年の唇を奪いながらつぶやくのだった。
こういう話です。これだけです。同人誌『らっぽり』の男と男がからむだけの
"ヤマなし、オチなし、イミなし"、略して"やおい"(現在、男同士の耽美恋愛物の意味で使われている”やおい”の語源は多分これです。)特集号に載った話ですから。
青年は『カルキがくる日』のステフェン、少年はダナエ。ファンには嬉し恥ずかしの一編です。
この「物語」を全部読みたい!!と願うのは私だけではないでしょう。
[Top]
8人の宇宙船の乗組員が異星人の少年を見つけるが、その少年の身体には精神体化した多くの異星人が巣くっていて、 地球人の身体にも乗り移ろうとしていた、というのがメインストーリー。 ネタとしては「たったひとつの冴えたやり方」と同じ。 兄と妹の許されざる愛という「風に哭く」に出てくるモチーフも出てくる。
[Top]
[Top]
[花に眠れ Top]
最終更新日:2001/10/31