花郁悠紀子の妹・波津彬子が主催する同人誌『らっぽり』より刊行された合作同人誌。
のちに新書館より単行本として出版された。
内容は東映ヤクザ映画のパロディであり、画面構成も映画を意識している。
本編の「兄弟仁義」の執筆者は以下の通りである。
『幻の花恋』の青池保子の追悼文にある"同人誌の合作"というのが、この作品である。
波橋組の筑田 半次郎(波津彬子)は、安丸組の男達にインネンをつけられているところを、
留 全次郎(橋本多佳子)に助けられる。全次郎は、波橋組の先代に拾われた男で、かつて母を安丸権蔵(坂田靖子)に殺されていた。
安丸は、波橋組の飯場を爆破し、さらに半次郎が想いをよせる茶屋の娘手鞠(森川久美)をさらう。
手鞠を取り戻そうとした兄の政(稲木至)は殺され、手鞠も自害する。
全次郎は、ただひとり安丸組に乗り込もうとする竜子(花郁悠紀子)を押し留め、半次郎と共に安丸組へ向かう。
安丸組では、権蔵の愛人で用心棒の星男(磨留 美樹子)らが、全次郎たちを待ち伏せていた。深手を追いながらも安丸を倒す全次郎。
波橋組へ戻った全次郎たちを、青池組の組頭 青池保一郎(青池保子)が迎える。
傷が癒えた全次郎は、波橋組を去り、半次郎も後を追う。残された竜子の腕を取るのは、青池保一郎だった。
ん〜、内容については何もいうことはないですね。ヤクザ映画のパロディですから。 ただ、この絢爛豪華な合作執筆陣が凄いなぁと……。
[花に眠れ Top]
最終更新日:2001/10/31