野溝七生子『眉輪』登場人物一覧
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『眉輪』登場人物関係図
- 穴穂王子 [あなほのミコ]
- ……安康天皇(20)
- 大長谷王子の兄。 木梨の軽太子を討ち、天皇に即位する。
根臣の讒言を信じて、大日下王を討ち、その妃(穴穂王子の幼なじみで初恋の人)を娶る。
眉輪王に殺される。
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- 大長谷王子 [おおはつせのミコ]
- ……雄略天皇 (21)
- 『眉輪』の真の主役はこの人。乱暴者。
穴穂王子の同腹の弟で、穴穂王の即位後は皇太子となる。
捕虜として略奪してきた若草香女王に心奪われる。円臣の娘・韓媛も憎からず思っている。
穴穂王が殺害された後、不甲斐ない兄たち(黒日子王・白日子王)を弑逆し、円臣の元にかくまわれていた眉輪王を討つ。
また狩りにかこつけて押羽王を謀殺する。
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- 大日下王 [おおくさかオウ]
- 眉輪王の父。若草香女王の兄。穴穂王子、大長谷王子の伯父にあたる。
根臣の讒言により穴穂王に討たれる。
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- 大日下王の妃
- 大日下王の妃で、大日下王の死後、穴穂王の妃となる。
穴穂王子とは幼い日に恋人同士であった。
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- 眉輪王 [まゆわオウ]
- ……『古事記』では目弱王。
- 『眉輪』のタイトルロール。前半の主人公というべきか。
大日下王の息子の6歳の少年。
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- 若草香女王 [わかくさかのミコ]
- ……”日下の太陽”。『古事記』では若日下王、若日下部王。
- 大日下王の妹で、眉輪王の叔母。
この姫を大長谷王子の妃に迎えようとしたときに、使者の根臣が偽りの報告をしたことが事件の発端である。
無理矢理に大長谷王子のものにされたことで、王子を憎むのだが……。
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- 木梨の軽太子 [きなしのかるのミコ]
- 同腹妹の衣通媛王と通じ、穴穂王子に討たれる。
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- 衣通媛王 [そとおしのヒメギミ]
- 同腹の兄木梨の軽太子と通じ、共に死す。
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- 境の黒日子王 [さかいのくろひこオウ]
- 穴穂王子の弟で、大長谷王子の兄。穴穂王の死後、大長谷王子に殺される。
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- 八瓜の白日子王 [やつりのしろひこオウ]
- 穴穂王子の弟で、大長谷王子の兄。穴穂王の死後、大長谷王子に殺される。
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- 押羽王 [おしはオウ]
- ……『古事記』では忍歯王。
- 穴穂王子、大長谷王子の従兄弟。
大長谷王子の皇位を脅かす存在であるとして、狩りにかこつけて殺される。
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- 意富祁王 [おおけオウ]
- ……仁賢天皇 (24)
- 押羽王の息子で袁祁王の兄。
父が殺された後、弟と共に志自牟の元に身を隠す。
後に見出されて、天皇の座に就くことが『古事記』に記されている。即位順は弟の袁祁王が先。
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- 袁祁王 [おけオウ]
- ……顕宗天皇 (23)
- 押羽王の息子で袁祁王の弟。
父が殺された後、志自牟の元に身を隠す。
後に見出されて、天皇の座に就く。
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- 根臣 [ねのオミ]
- 穴穂王子の家臣で、事件を引き起こした張本人。
そもそもの発端は、若草香女王をを大長谷王子の妃に迎えようとしたときに、
使者の根臣が結納の宝物「押木之玉蘰[おしきのたまかずら]」に魅せられて、穴穂王に虚偽の報告をしたことにある。
小悪党でしかなかった男の罪に運命のいたずらが重なって、悲劇は拡大していく。
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- 円臣 [つぶらオミ]
- 『古事記』では都夫良意夫[つぶらオミ]。
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- 韓媛 [からひめ]
- 『古事記』では訶良比売、韓媛。
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- 朽木媼 [くちきのウバ]
- 本名は比売媼[くちひめのオウナ]。 枯木[かれき]とも名乗る。
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- 志自牟 [しじむ]
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- 真椿 [まつばき]
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「王」や「王子」の読み方がよくわからんのだ。
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