上野から有楽町へ出て、有楽町線で永田町駅へ出て国立国会図書館へ。私は大学時代に一度行ったきりなので、これで2度目の「見学」です。
【国立国会図書館ホームページ】
を見ると詳しく出ていますが、国立国会図書館は普通の公共図書館とはいろいろな点で違います。
参考図書を除いて完全閉架制(本を借り出すにはカウンターに申し込む)、館外貸出は原則禁止(他の図書館を通じてなら借りられる)。利用資格は20歳以上(大学生は20歳未満でも可だったはずなんだけど、今は紹介状が必要らしい)。土日祭日休館。納本制というもののおかげで、国内で発行されたISBNのついている本は全部収集されているという建前(実際には、いろいろモレがあるらしい)。国内外の貴重な資料を扱っているので、入館手続きはちょっと厳しい。
本があるのは確かだけれど、完全閉架制だから1冊の本の実物を手にするまでには最低でも15分はかかります。 効率が悪いから、他の図書館にない本を見るために利用するというのが基本。
2番出口から出て、右手に国会議事堂を見ながら700mほど歩くと国立国会図書館の利用者入口です。
かばんはロッカーに預けます。ロッカーは100円をいれる方式(あとで戻ってきますけど)。
だから小銭は事前に用意しておいてね。
筆記用具(鉛筆、シャープペンが基本)と資料、貴重品(お金)は備え付けのビニール袋にいれて持ち歩きます。
コピーにはお金が必要だから、貴重品(お金)はロッカーにしまっちゃだめよ。
入館票に住所・氏名・電話番号・ロッカー番号などを記入して、入館受付に出すと、入館IDの記載された入館カードを渡されます。
これは資料請求するときに絶対必要なもの。退館外するときに回収されます。
図書館は旧館と新館に分かれていて、図書の目録とカウンターは旧館2階にあります。完全閉架制だから、利用者が自由に見られるのは図書目録と参考図書だけです。目録はカードと冊子とパソコンCD-ROM検索機があります。パソコンタッチパネル式もあるのかな?キーボード式の方は、ローマ字モードにするのに難儀しました。探す本が判っているなら、冊子の目録を使った方が早いかもしれない。
本の実物を出してもらうには、請求票を書かなくちゃなりません。請求票を印刷する機械というのがあるので、そこに入館カードを差し込んで、請求票をゲットします。わざわざ印刷するのは、入館カードに記載されたIDをバーコードで印刷する必要があるから。 入館している間、利用者は入館カードのIDで認識されるわけですね。「俺を番号なんかで呼ぶなー」とか抵抗しても無駄です。
一回に申し込める請求票は2〜3枚まで。朝9:30〜10:30は3枚だけど、以後は2枚。大変効率が悪いです。
参考図書も同じ階にあります。県立図書館あたりの参考資料室と同じような感じ。大学図書館、専門図書館のほうが参考資料は充実しているんじゃないかなぁ。
雑誌の目録とカウンターは新館2階にあります。新館と旧館は連絡通路でつながってます。
図書とおなじく、こちらも完全閉架制だから、利用者が自由に見られるのは目録だけです。 『国立国会図書館所蔵国内逐次刊行物目録』というのがあるので、それで雑誌名から請求記号を調べます。 ちなみにこの目録を使うと、雑誌の発行所や創刊年、廃刊年などが判ります。
こちらも請求票が必要です。やっぱり入館カードを入れて印刷します。請求記号と資料名、巻号などを記載します。
1枚の請求票で製本したものが2冊請求できます。
雑誌カウンターも一回に申し込める請求票は2〜3枚まで。
雑誌が出てくるまでは、待合室(?)で待ちます。電光掲示板に自分の番号が表示されたら、カウンターに雑誌を取りに行きます。15分から20分ぐらいかかります。出納を厳しくチェックするので、受け取りカウンターにも列ができたりして。
借りた本・雑誌の冊数は入館カードに記入されます。
今回私が請求したのは、『小説ジュニア』創刊号と廃刊号、『Cobalt』創刊号です。
時間がなくて、ざっと眺めることしかできませんでした。
せめてコピーを取りたかったんですが、これも時間がなくてできず。
雑誌のコピーは新館1階にある複写カウンターで申し込みます。ブツが出てくるまでには時間がかかると思われます。
本を返すと、その旨が入館カードに記入されます。
売店と食堂が旧館6階にあります。
売店は、高校の購買部みたいな小さいコーナーですが、文具とか国立国会図書館で刊行した本、関連本・絵葉書などを売っています。謎なのは、その隣で靴だの上着だのネクタイだのを売っていたことです。あれはいったい何? 図書館でなぜ靴を売るのだ? いつも売っているのか、たまたまなのか? 役所には行商に来る人がいるので、それかなぁとも思うんですが、さて?
食堂は食券を買って、カウンターからセルフサービスで料理を取る、学食/社員食堂方式。結構見晴らしはいいです。 一応議員用の席っていうのがありましたが、普通の人と同じような椅子でした。でも国会議員は図書館なんかに来ないことに10000ガバス。(新人議員は来るかなぁ?)
入館カードを差し込んでゲートを通ります。 このとき返却していない資料があると入館カードに記載されていたりすると、大騒ぎになる……んだと思います。 不審尋問されてボディチェックされたりするのかなぁ。試してみる勇気はないですが。
短い時間でしたけど、わくわくしました。お仕事や研究じゃなくて物見遊山ですから(笑)。 もうちょっと居たかったなぁ。
最終更新日:2001/11/09