花郁悠紀子・単行本解説
* 兄弟仁義 *


【初出誌】
同人誌『らっぽり合体任侠号』 1981.05
【書誌情報】
新書館, 1982.09.25
【解説】

花郁悠紀子の妹・波津彬子が主催する同人誌『らっぽり』より刊行された合作同人誌。
のちに新書館より単行本として出版された。
内容は東映ヤクザ映画のパロディであり、画面構成も映画を意識している。

本編の「兄弟仁義」の執筆者は以下の通りである。

  • 留 全次郎・・・橋本多佳子
  • 筑田 半二郎・・・波津彬子
  • 波橋 竜子・・・花郁悠紀子
  • 安丸 権蔵・・・坂田靖子
  • 月川 星男・・・磨留 美樹子
  • 芝 政・・・稲木至
  • 芝 手鞠・・・森川久美
  • 青池 保一郎・・・青池保子

『幻の花恋』の青池保子の追悼文にある"同人誌の合作"というのが、この作品である。

【あらすじ】

波橋組の筑田 半次郎(波津彬子)は、安丸組の男達にインネンをつけられているところを、 留 全次郎(橋本多佳子)に助けられる。全次郎は、波橋組の先代に拾われた男で、かつて母を安丸権蔵(坂田靖子)に殺されていた。
安丸は、波橋組の飯場を爆破し、さらに半次郎が想いをよせる茶屋の娘手鞠(森川久美)をさらう。 手鞠を取り戻そうとした兄の政(稲木至)は殺され、手鞠も自害する。
全次郎は、ただひとり安丸組に乗り込もうとする竜子(花郁悠紀子)を押し留め、半次郎と共に安丸組へ向かう。
安丸組では、権蔵の愛人で用心棒の星男(磨留 美樹子)らが、全次郎たちを待ち伏せていた。深手を追いながらも安丸を倒す全次郎。
波橋組へ戻った全次郎たちを、青池組の組頭 青池保一郎(青池保子)が迎える。
傷が癒えた全次郎は、波橋組を去り、半次郎も後を追う。残された竜子の腕を取るのは、青池保一郎だった。

【コメント】

ん〜、内容については何もいうことはないですね。ヤクザ映画のパロディですから。 ただ、この絢爛豪華な合作執筆陣が凄いなぁと……。


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有里 (Alisato Akemi)
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最終更新日:2001/10/31