更新日: 2000/09/06
書かないと忘れてしまいそうなので、メモ。
あくまでもスタッフでも参加者でもない有里の個人的見解。
(公式見解ではありませんが、U-kiさんから見てもかなり正しいとのお墨付きをいただきました)
DASACONは、そもそもはオフ会です。正確に定義するなら、個人のホームページで(主に本について)情報を発信していた人たちが集まって、効率よく物と情報と親近感を交換・交流させるための場です。そうやって交換・交流した物や情報をもとにさらに情報を発信していくというのが、DASACON本来の姿だったと思います。
要するにメインの活動は、日々個人のホームページでの情報発信であって、DASACONはあくまでもサブ。
DASACONというのは、ひとつのものを作り上げようとする人たちが作り上げたイベントではないんです。
(SF)ファンダムのコンベンションというのは、企画者と参加者が一体になって作り上げる祭り(あるいは何らかの成果物を作り上げる研究会)のようなものなのでしょうが、DASACONはいってみれば市場です。温度が低く見えるのは仕方がない。そもそもの目的が違うんだから。
ついでにいえば、DASACON勢といわれみずからもそう名乗っている個々のホームページの管理者たちは、自分の名前を売るよりも自分の発信する情報が売れる(浸透する)ほうを選ぶ人が多いってことも覚えていて欲しいと思います。
具体的には、「有里は花郁悠紀子のページを作っている」と認識されるよりも
「花郁悠紀子のページを管理するのは有里」だと認識されるほうがいい、
「有里」が売れるより「有里の推薦する○○」が売れるほうがいい、
ってことですね。
少なくとも私は、自分の仕事を評価されるのは嬉しいけれど、実績以上に名前が売れるのはデメリットの方が多くなって迷惑。有名人指向みたいに思われるのは心外です。
ところでU-kiさんに関しては、サイトより御本人の方が有名だったりしますが、 それはU-kiさんがDASACONのイメージキャラクターでキャンペーン・ガイだからです。U-kiさんの顔がバナーの中でくるくる回っているのはそういう意味です。 DASACONスタッフにおける「総統」という名称の正確なポジションも、「統率者/最高責任者/最高意志決定者」ではなく、「スポークスマンで号令かける人」でしょう。(よくは知りませんが、DASACONスタッフは完全合議制なんじゃないかと思います。)
(2000/05/22追記)
DASACONは「親睦会」だと思います。
みんなで何かを作り上げるための集団であれば、遠慮しあっていたらロクなものは作り上げられないのは当然ですが、DASACONは何かを作り出すための集団ではありません。強いて言うなら、状況を動かそうとしてる人たちの集団とでもいいましょうか。
ぶつかり合わないのは、多分それによるデメリットの方が大きいからですね。(というより、「親睦会」でぶつかりあうことのメリットってありますか?)
おちゃらけが目立って、きちんと説明がされていないせいで、理解されていないのだと思いますが、
DASACON(とそれに関っているサイトオーナー達)の共通の目的は「すばらしい本(SFに限らない)をその本にふさわしい読者のもとに届ける手助けをする」ことだと私は理解しています。
それぞれのサイトに、書評や書誌情報を載せることで、人と本が出会うきっかけを作りたい、DASACONに集まってお勧めの本の情報や本の感想を交換することで、お互いの読書の幅を広げたい、というのがDASACON(とそれに関っているサイトオーナー達)の願いなのだと思っています。
そのことは、たとえばヒラノマドカさんの日記(ダブリ本を買い込む理由)や安田ママさんの日記をご覧になっていただければ、ご理解いただけるのではないかと思います。
DASACONがああいうノリなのは、面白いものの面白さを伝えるためには、ギロンや演説をするよりも、自分達が面白がってしまうほうが効果的だという考えに基づいてのことでしょう。まあ、ちょっと(ちょっとじゃないか?)ワルノリしすぎているかもしれませんが。
最終更新日:2001/09/14