diary Alisato's 本買い日誌
1998年11月後半 *


1998年
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1998年11月後半

11月後半の話題一覧
11月後半の読了本


1998.11.17(火)

ポケットピカチュウを壊す

 ポケットピカチュウを壊しました。(涙)
水に落としてしまい(どこの水かは聞かないで……。使用前だったんですけど……。)、 画面がだめになり、分解して乾かそうとしたけど元にもどせなくなったので捨てました。
今度は「歩くんです」を買う予定。

春日部市立図書館

 春日部市立図書館へ行きました。
『翻訳の世界』やハヤカワ文庫FTの蔵書をチェック。ゴーメン・ガースト三部作やアレクサンドル・グリーン『黄金の鎖』があるのを確認。 私は読めればいいという方なので、いざとなったら近所の図書館にリクエストを出して借り出そうと思いました。私は春日部市民じゃないので、本を借り出すことはできないのです。

■エマ・テナント『まぼろしの少年リック』

 図書館の児童書のコーナーでエマ・テナント『まぼろしの少年リック』(金の星社)を読了。
字が大きいのであっという間に読めてしまいます。祖父の家で祖父の弟だったというリックという少年と出会う少女の物語。 それだけだったら、ありふれたジェントル・ゴースト・ストーリーなのですが、そのあとの展開が少しだけシビア。 挿絵はめるへんめーかー。
児童書の宿命なのか、妙な漢字の使い方がされているのが気になりました。 「階だん」とかね。字面が美しくないんです。大人向けの本だったら井辻さんはこんな風には書かないだろうと思うんですよ。 対象学年ごとに使用できる漢字に制限のあるせいだと思いますが、読めない漢字にふりがなをふってある字面の美しい作品と、 妙な形に漢字を開いてある字面が美しくない作品と、どちらが良いかっていったら、ぜーったい前者だと思うんですけどね。 誰が悪いかっていったら文部省でしょう、きっと。

新刊書店

 新刊書店で、いろいろチェック。ちくま新書が揃っていたので、気になっていたタイトルの本をちらっと読んでみましたが、 どれもタイトル負け。ちくま新書ってタイトルをつける担当者が優秀なんじゃないでしょうか。
ただ、藤田節子『自分でできる情報検索』(ちくま新書)は、レファレンスの入門書として良いのではないかと思いました。 知りたい事を人に聞かないで自分で調べるためにはどうしたら良いかっていうのを書いた本です。
大学生は必読。私はかねがね、大学の一般教養で「レファレンス入門」講座を必修にすべきだと思ってましたんで。 あと、ネットサーフィンしていて、「どうしてそんなこと自分で調べないのぉ??」とか「どうしてこの程度の書誌で満足しちゃうわけ??」等々思うことが多々ありましたんで、 ホームページに書誌を載せている人にも読んで欲しいです。
書誌系のページできちんとしているところは、論文を書いたことのある人、理系の人、編集者、図書館員が管理者だということが多いです。やはり訓練の差です。


1998.11.18(水)

医者にいく

 ずーっと胃の調子が変だったのですが、ようやく医者に行く気になって診てもらいました。 別にそれほど悪いところはないそうで「とりあえず胃と腸の調子を整える薬を出しておくから、様子みてね」と、 ガスター0Dとビオフェルミンを処方してもらいました。

メールでの話題

 メールでの話題をいくつか。(というか、返信で書くのを忘れたので……)
ナンシー・A.コリンズ『ミッドナイト・ブルー』で「ヴァンパイアには時の重みを感じさせて欲しい」という感想がありました。 私は吸血鬼にはあんまり思い入れがないので、あまり気にはなりませんでしたが、たしかにどの吸血鬼さんもパンクで軽いかも(^_^;)。 でもアメリカ人に重みを期待してはいけないのでは(笑)。
 中井英夫の本が結構な高値で売られているとの情報もいただきました。 (返事かけなくて済みません。今、心が荒れているので、落ち着いたらメールします)
そうなんですよ〜、中井英夫ってあまり売れなかったのにマニアなファンや超マニアなシンパ(笠井潔とかさ)がついているので、 絶版本は高値がついてます。でも澁澤龍彦には負けるかも(^_^;)。

 【VS(ブイエス)】の遊山さんからメールをいただきました。 ダン・シモンズのデータベースや映画評、オリジナルSF小説などがあるページですが、 10行で物語を語る「10行物語」というのが、と寓話とショートショートの混血のような感じで面白かったです。
「低空飛行」「リピート・アフター」「恋する数字」が気に入りました。 こういう形式の超ショートストーリーというは、ホームページ掲載に向いているんじゃないかと思います。

■前田珠子『時の螺旋』

 前田珠子『時の螺旋』(集英社コバルト文庫)を購入。
<破妖の剣>の外伝です。それだけの本。文体や構成、荒れてます。ここだけキャラが立ってしまうと、惰性で続けても読者はついてくるわけで……。


1998.11.19(木)

 薬を飲んだせいか、いままで肋骨の下のあたりがせり出すような不快感があったのが、かなり良くなった。 夫は「別に悪い所がないって言われたからじゃない」といっている。確かにそういうことあるかも。 原因はなんにせよ、良くなったんだから、いいのである。

■C.G.フィニー『ラーオ博士のサーカス』

 C.G.フィニー『ラーオ博士のサーカス』(ちくま文庫)読了。
とある町にやってきた不思議なサーカスの興行の様子を描いた物語。 このサーカスには、本物の魔術師や本物のサチュロスや本物のスフィンクスや本物のメデューサがいるのである。 筋らしい筋はないのだが、むちゃくちゃ面白い。 現在は版元品切れで入手困難なのが残念。

■ミューリエル・スパーク『スパーク幻想短篇集 ポートベロー通り』

 ミューリエル・スパーク『スパーク幻想短篇集 ポートベロー通り』(社会思想社 現代教養文庫)読了。
幽霊や天使が出てくるのだが、あまり幻想味はない。底意地の悪い話が多くて、私はあまり好きになれない。 ただ「燭天使とザンベジ河」という短篇のタイトルは、山田ミネコのマンガの短篇と同じ。たぶん、タイトルだけ引用したのだと思う。 ストーリーは全然違っていて、山田ミネコの作品の方が面白い。(秋田書店版『最終戦争伝説5』に入ってます)

日記フレーム化

 この日記をフレーム化する作業に着手。
フレームはあまり好きではないのですが、日付で検索するには便利なので。 ちゃんと作らないと、リンクボタンをクリックしたときにフレーム内にフレームが表示されたりするので、作るのが面倒なんですけどね。

■小野不由美『緑の我が家』

 通勤電車の中でのみ本を読む夫が「なんか読む本ない?」といってきたので、手近にころがっていた小野不由美『緑の我が家』(講談社X文庫ホワイトハート)を貸した。 帰宅した夫に感想を聞くと「ホラーというよりサスペンスだよね。先が見えないというか、先が知りたいというか……。」といって、寝床にまで持ち込んで続きを読みはじめた。 夫はふだん家ではマンガは読んでも小説は読まない人なので、驚いた。よっぽど先が知りたかったらしい。ううむ、さすがは小野不由美。

出版社ホームページ

 【文庫大好き―岩波文庫コレクション】の「文庫本日記」で、 日本書籍出版協会の会員会社のホームページ66社同時立ち上げというのを知り、早速【リンク集】を見に行く。
社会思想社、青土社、白水社のホームページを発見! クロネコヤマトのブックサービスで書籍を注文できるようになっているところが多いようです。 送料がかかりますけど、本を置いてあるかないかわからない書店へ出かける交通費を考えたら、これで注文しちゃった方が安上がりかも。 電話じゃなくてEメールで注文できるのも魅力。
だってさ、東京都外から電話かけると高いのよ!!!!!
第二次立ち上げで東京創元社、評論社 のページもできるらしい。めでたいことです。

 それにしても早川書房は公式ホームページ作らないんですかねぇ。(以前あったのは、編集長だった方の個人ページです)
新刊案内は【NIFTY SERVE SFファンタジー・フォーラム】で知ることができますが、 これってボランティアによる情報でしょ。企業のくせにボランティアに頼って情けないとは思わんのかな? 早川書房なんてさ、インターネットユーザーと一番親和性が高いのに。 (1999.07.10追記 【早川書房ホームページ】がオープンしています。)


1998.11.20(金)

小学校にいく

 小学校で手話を教えるというので、アシスタント(というかほとんど見学者)をしにいった。
生徒がいる時間に小学校に足を踏み入れるのなんて、何十年ぶりだろう。選挙のときに、投票所になった教室に入ったことは何度かあったのだが。
小学5年生が2クラス55人ほど図書室に集まっていた。これだけ子どもが集まっているのを見るのも久しぶりである。 動いている子どもを見るのは面白い。エネルギッシュだし。(子ども文庫を開くという名目で、子どもたちに寄りかかろうとする大人が出てくるのも無理ないと思った。 しかしなぁ、子どもにおもりされるのって情けない)
朝日新聞の記事によると、最近小学校で授業がまともに進められないという事態が起っているらしい。 あの学校でもそうなのかなぁ。1クラス30人弱という規模だから、まだ大丈夫??

気に入ったページ

 【hosokin's room】からのリンクで気に入ったページをいくつか。
狂言回し】。コンピュータグラフィックを展示しているページですが、「電脳そぞろある記」という日記が面白いです。
ことばのくに】。「名言ゾーン」が笑えます。


1998.11.21(土)

結構迷惑なメール

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ありがた迷惑なメール

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『パーフェクト・ブルー』『天空のエスカフローネ』

 『パーフェクト・ブルー』のビデオを見る。
アイドルから女優に転身を図った女の子の周辺で起こる連続殺人事件。
これは傑作。ヲタクの生態が描けてるし〜(笑)。過激なシーンとかあるから子供は見てはいけません。
初めのうち、なんでこれをアニメで?と思ったのですが、確かにこれはアニメじゃないと描けない。 虚構と現実と幻想を同じレベルで描けるというのはアニメと小説ならではの特性なのですね。

「エスカフローネって面白いらしいよぉ。評判いいよぉ。観てみようよぉ。」と日夜耳元でささやきつづけた成果か、夫が『天空のエスカフローネ』の1巻目の中古LDを買ってきた。 さすがに評判通りのクオリティと面白さであった。というわけで、続きもレンタルビデオで借りた。


1998.11.22(日)

BOOK・OFF足利朝倉店

 BOOK・OFF足利朝倉店へ。
FCのひまわりマーク等の古めのコミックスあり。雑誌コーナに『翻訳の世界』のバックナンバーが1冊150円ででていたので、井辻朱美の記事ののっている号を5冊ほど選んで買う。

その他の収穫は以下の通り。すべて100円コーナーでゲット。
・風見潤編『海外ロマンチックSF傑作選1 魔女も恋する』(集英社文庫コバルトシリーズ)
……探してた!嬉しい!
・ジェイムズ・P.ブレイロック『夢の国』(創元推理文庫)
・W.B.イエイツ編『ケルト妖精物語』(ちくま文庫)
『ヘッベル短篇集』(岩波文庫)

・氷室冴子『冴子スぺシャル ガールフレンズ』(集英社文庫コバルトシリーズ)
・リチャード・フリード『少年と悪魔と離婚』(文春文庫)
・佐藤史生『春を夢見し』(新書館ペーパームーンコミックス)……救出!

 BOOK・OFF館林店では以下の本を買う。
少女コミックスはバーゲン中だったので、全部で200円なり。
・明智抄『サンプル・キティ』1〜3(花とゆめコミックス)
・綾辻行人『殺人鬼』(新潮文庫)

 『殺人鬼』には、えらくリキの入った解説がついていたので、誰が書いているのかと思ったら、大森望サンでした。

◆明智抄『サンプル・キティ』

 明智抄『サンプル・キティ』は、平凡な主婦が超能力者生殖計画に関係するキーパーソンだったというSFで、 ドメスチックな主婦感覚と超能力テーマとスプラッタホラーが合体したすごい傑作(たぶん新井素子や大原まり子の作品とリンクする)……だと思うんですけど、 あまりにも主婦感覚とSFがうまくミックスしすぎて、ちゃんと評価できる人ってのはマンガの方面でもSF方面でもあまりいないのかも。 (タニグチリウイチさんあたりなら、ちゃんと読んでいるような気がする) 現在品切れ中なんですけど、このまま埋もれてしまうのにゃ〜?
全4巻なので、あと1冊。どこぞのブックオフで見かけたが、どこだったか忘れた。


1998.11.23(月)

ねちけっとについて

 21日に書いたことについて、だいぶ痛がってしまわれた方々がいらしたようで……。
だいたいこういうのって、あまり痛がる必要のない方が痛がってしまうのですね。すみません。(^_^;)

メインは、いきなりリンクしろメールといきなり相互リンクしろメールを排除することにありますので、あまりお気になさらずに。 そういうページが私の趣味に合わなかった場合、お断りのメールを送るのも社交辞令でリンクするのも、 どちらも疲れるからイヤなんです。 リンクしない権利を侵されてる気もしますしね。
この際だから、ずーっと溜まっていたコトを書いてしまおうと思います。

スマートにリンクしてもらう方法

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メールの書き方についてのページ

 メールの話題のついでに、お役に立つかもしれないページをいくつか紹介しておきます。

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永井さんの「メールの書き方」に対する私の意見などなど

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ハンドル

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1998.11.24(火)

 なんとまあ、台湾の方から英文のメールをいただいてしまいました。びっくり。
波津彬子さんのファンの方で、作品リストを見に来たのだそうです。波津先生、インターナショナル!
四苦八苦して英文で返信しました。

『翻訳の世界』

 『翻訳の世界』のバックナンバーを読む。
どうもこの雑誌の講読層(20代から30代までの女性が多い)と児童文学を読む人とインターネットする女性というのは、 かなり重なり合っているんじゃないかという気がする。比較的高学歴で読書が趣味、何もしない完全主義者と何にでも手を出すバイタリティのある人が半々ぐらいというところかな〜。 もちろん私も含まれます。私は「何もしない」の方ね。


1998.11.26(木)

横浜の友人の家へ

 横浜の友人、かとうあや宅へ遊びに行く。

 途中の電車内で、綾辻行人『殺人鬼』(新潮文庫)読了。

 品川駅で乗換えようと思ったら、改築されててびっくりしました。きれいになっちゃったのね。 駅構内の本屋では、宮部みゆきの新刊が平台を覆いつくすようにびっしり並んでました。あんなに売れるのかぁ〜。ふぅん。
話題になった本だったら、町中の書店より駅の書店で探した方が手に入れ易いのかもしれませんね。

友人宅では、昔の同人誌の原稿を見せてもらったり、『がんばれ森川君2号』他のゲームを見せてもらう。
『パラサイト・イブ』を貸してくれるというので、ちょっと遊んでみる。 友人の小1の息子は、このゲームが大変コワイらしい。怯えたり固まったりする(ほんとに目を見開いたまま動かなくなる)のがなかなかに興味深い。

横浜イセザキ町

 帰りにオデオンビルの先生堂書店に寄る。
ブックオフ館林店で400円で出てた吉田秋生『吉祥天女』全4冊が1200円ってちょっと高い。まあ、リサイクル系じゃない古本屋としては、妥当な値段なんですけど。
ここはSFMのバックナンバーやFTやSFやミステリの文庫をかなり良心的な値段で売っています。 サンリオ文庫だって2000円未満だし。でも私の探しているものはなかったですけどね。

 有隣堂本店で、上遠野浩平『ブキーポップは笑わない』(電撃文庫)をみつける。
電撃文庫だったんですね。てっきりソノラマ文庫だと思って、そっちばっかり探してました。 続編も並んでましたが、とりあえず第一作のみ購入。(あとで、全部買っておくべきだったと後悔しました)
久美沙織『もう一度だけ 新人賞の獲り方おしえます』(徳間書店)も購入。

■綾辻行人『殺人鬼』

 綾辻行人『殺人鬼』(新潮文庫)読了。
読み飛ばしたので、変だとも思わず、しっかりハメられてしまいました。 ポイントは、名前ですね。ヘンリー・ジェイムズとジェイムズ・ヘンリーのような名前が日本にも存在するってこと。 綾辻行人ってデビュー作から名前にこだわる人ですね。泡坂妻夫も名前にこだわる人ですけど。
すぷらったなシーンは極力視覚痛覚イメージを喚起しないように読みました(スプラッタ・ホラーの正しい読み方ではない気がする)ので、 あまり怖くはなかったです。面白いかどうかは、うーん……。 トリックは面白かったですけど、すぷらったが好きなわけじゃないから、殺人シーンは別に楽しくないし。

■上遠野浩平『ブキーポップは笑わない』

 実家に帰って、上遠野浩平『ブキーポップは笑わない』(電撃文庫)を読む。
あちこちで好意的な書評をみかけたけれど、これは傑作。世紀末の『桃尻娘』ですな。こーゆーのを出すとは見直したぞ電撃文庫。
天から降りてきた男と彼を模した少女、人知れず救われた地球。高校生たちの一人称で語られるいくつもの物語が組み合わされて、ひとつの真相が現れる。 すべての視点から見なければ、ほんとうのことはわからない。 最後まで読み通し、全貌が見渡せた後で、もういちど読み直すと、これはSFというよりも胸が痛くなるようなせつないせつない青春小説だってことがわかる。
狂暴な女が好きな私としては、霧間凪をヒイキしたいと思います。

■久美沙織『もう一度だけ 新人賞の獲り方おしえます』

分かりやすさという点では、これがシリーズ3冊の中で一番だと思います。 小説を書くのに役に立つかどうかはわからないけど、小説を読むことには役に立ちます。 これ一冊読むだけで、妙に目が肥えてしまう……ような気がする。逆にいうと下手な小説を読むのが辛くなるということでもあります。


1998.11.27(金)

 横浜の本屋を周る。

BOOK・ファン

 最初にいったのは、相鉄線西横浜駅前にあるBOOK・ファン
前回の日記で「勘違いしたリサイクル系」と書いたけど撤回します。凄いや、ここ。 SFやミステリのそこそこの美本が150円均一で売られていて、掘り出し物がざくざくと……。 ディックが結構並んでたりしますの。『レ・コスミコミケ』なんて2冊もあったし、タニス・リーもあちこちに散在。
いちばんの掘り出し物は、サミュエル・R.ディレーニ『時は準宝石の螺旋のように』(サンリオSF文庫)
であります。サンリオSF文庫の超美本が150円。ああ、なぜ? いや、理由なんかどうでもいいんですけど。
半ばあきらめていた探求本だけにびっくり。
他にも落ちていないかと探しましたが、サンリオ文庫はこれだけでした。
その他ちくま文庫のファンタジー関係が揃っていたので、品切れだというC.S.ルイスだけゲット。 ちくま文庫は、ちゃんと新刊書店で買ってあげないと、また潰れそうな気がするので、生きている本は極力古本屋では買わないようにしてます。
結局ここで買ったのは以下の通り。

・サミュエル・R.ディレーニ『時は準宝石の螺旋のように』(サンリオSF文庫)
・ニール・ハンコック『竜の冬』(ハヤカワ文庫FT)
・イタロ・カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』(ハヤカワ文庫SF)
・C.S.ルイス『別世界物語1 マラカンドラ』(ちくま文庫)
・C.S.ルイス『別世界物語2 ぺレランドラ』(ちくま文庫)
・C.S.ルイス『別世界物語3 サルコンドラ』(ちくま文庫)
・名香智子『白花苑』(朝日ソノラマ サンコミックスストロベリーシリーズ)

横浜の本屋を探し回る

 商品券を使うべく横浜駅周辺のデパートを徘徊。でも私って、本以外は欲しいものがなくて……。 いや、あることはあるんだけど、貧乏性なので、なにもデパートで定価で買わなくても〜って思ってしまい、 結局、デパートの書店でオタクな兄ちゃんが商品券を図書券に換えているのを見て、真似して図書券に換えてもらいました。 とても嬉しい。

 『ブキーポップは笑わない』の続編を探してあちこち回るが、みつからない。 オタク御用達の栄松堂シャル5F店をパスしたのが敗因か。でも時間がなくて、横浜を後にする。

 大宮のすずらん通りにあるシティ文庫大宮で、『ビグマリオン傑作集』とガイ・カブリエル・ケイ『夏の樹』上下(ハヤカワ文庫FT)を購入。


1998.11.28(土)

 『プチフラワー』1月号と今市子『百鬼夜行抄5』(朝日ソノラマ)を購入。


1998.11.29(日)

 「千代紙つづり」が紹介されているというので、 『Yahoo! Internet Guide』1998年1月号を購入。「Best Web Guide」に年賀状に使えるサイトとして掲載されてました。

Netscape Communicator

 それはともかく、『Yahoo! Internet Guide』を読んで重大(というかマヌケというか)な発見をしてしまいました。
Netscape Communicator って無料なんですねぇ! それも一年も前から。 全然知らんかった。IE4.0がろくでもないブラウザだというのは噂に聞いて知っていましたが、NCのことなんてあんまり話題にならなかったし、だあれもタダだなんて教えてくれなかったし。 (周知の事実というのは、だいたいそういうものですね) この間買ったパソコンもバンドルされているのは、NN3.02の試用版(だと思ったが、正式版だったらしい)だったので、 てっきりNCも無料配布してるのは試用版だけで正式版はまた別途お金がかかるのだと思ってました。
タダなら使いますとも、喜んで。(←IE3.0のセキュリティ関係のバグの件で「タダより高いものはない」と思ったことは、もう忘れている)

IE3.02は字化けがひどいので、嫌気さしてたところですの。 URLのチルダ (~)が、なぜか「%7E」に化けちゃうし、リロードかけると有効期限が設定されてキャッシュきかなくなっちゃうし。


1998.11.30(月)

Netscape Communicator 4.5をインストール

 Netscape Communicator 4.5をインストール。
ブラウザ自体は割りと良い感じ。でも設定できる項目が少ないのが気になる。 私が一番気にしているのはキャッシュがちゃんと効いて、オフラインでページが閲覧できるかどうかなんだけどね。 オンラインとオフラインが割りと簡単に切り替えられるのは良いです。 IE3.02と違って、字化けは少ない。
HTMLを作成するComposerなる機能は、勝手に整形するのが気に入らない。 やっぱりIE30.2と併用ですね。
それから、コマンドツールバー上の「ガイド」って何だ? 余計なお世話だ。消せないの、これ?
ちっ!ヘルプがヘボくて遅くて目的の情報が探し出せない。
ああ、ブックマークを整理しなくちゃ。

といっていじくっていたら、キャッシュデータが消えてしまった。ああ、なぜ?
ついでに、今あるコンバーターでは、キャッシュデータが吸い出せないことが判明。 やっぱりIE3.02と併用か、それとも残しておきたいページは巡回ソフトを使うべきか? 日記ページは、キャッシュに溜め込んでまとめ読みして、MOに吸い出すっていうのが私の巡回スタイルなのに〜。
まったく新しいソフトを導入しようとすると、いろいろと面倒くさい。

■リチャード・フリード『少年と悪魔と離婚』

 リチャード・フリード『少年と悪魔と離婚』(文春文庫)読了。
両親が離婚しそうだというので、居場所のなくなった10歳の少年が「悪魔」と呼ばれる敏腕弁護士を雇って、ふたりを離婚させないようにしようとするお話。 赤木かん子がこのミス'96 でベスト5に入れている本。ということで傾向は推して知るべし。
離婚しようとしている大人には辛いかも〜。私は主人公のジャスティン少年に感情移入してましたから、読んでいてとても痛快でした。 「悪魔」と呼ばれる弁護士ペニーワースのキャラクターがいいです。というか、この人はもうひとりの主人公です。ACです。
離婚率がめちゃくちゃ高いアメリカならではの作品という気もします。日本でもそのうちこうなるんでしょうか。 両親が共に経済的に成功しているっていう設定は、日本では芸能人の家庭ぐらいでしか成り立たないと思いますが。



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