1998年 |
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金蓮花『月の系譜 有明の鬼宿』(集英社コバルト文庫)、
榎戸洋司『少女革命ウテナ脚本集 上 薔薇の花嫁』『少女革命ウテナ脚本集 下 薔薇の刻印』(徳間書店アニメージュ文庫)
を買う。
萩尾望都のエッセイ集『思い出を切りぬくとき』(あんず堂)を探したが、見つからなかった。
『ウテナ脚本集』によると、私が感動した最終回の「ウテナ!」の台詞は演出家が付け加えたものらしい。
巻末の著者解説が、なかなか興味深い。
漫画や小説やゲームの『ウテナ』には興味はないが、アニメの『ウテナ』は凄かった。いろいろ考えされられる作品だった。
というわけで、織里さんのホームページ
(URL:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/6259/)を紹介します。
『ウテナ』に関する考察が目ウロコ。
図書館で、篠田節子『絹の変容』(集英社文庫)、麻耶雄嵩『翼ある闇』(講談社ノベルス)、
梨木香歩『西の魔女が死んだ』(小学館)、ドナ・ウィリアムズ『心という名の贈り物 続・自閉症だったわたしへ』(新潮社)を借りる。
ついでに恩田陸『光の帝国』(集英社)、篠田節子『ハルモニウム』(マガジンハウス)もリクエストしようとしたのだが、
正確な書名が思い出せず断念。くすん。
金蓮花『月の系譜 有明の鬼宿』(集英社コバルト文庫)読了。「白梅の夢」の寂しさのあまり自分を傷つける少女が、現代だと思う。
このシリーズ、実は親子関係が裏テーマなんである。
コバルト文庫というのは、侮れないシリーズで、借り物の設定と文章力ゼロの大同小異の大甘国産ファンタジーばかりだと思っていると、
イジメを扱った作品とか氷室冴子の『銀の海金の大地』とか凄いのが紛れ込んでいたりする。
篠田節子『絹の変容』(集英社文庫)読了。後半は、アレルギー持ちの私には耐えられないほど怖かったので、飛ばし読み。 もう絹の下着なんか着られない。怖くて...(涙) △
NIFTYのFCOMICALの山田ミネコ会議室(1999.07.06付記 現在は終了)では、山田ミネコのコミックスを集める古本行脚が流行である。(笑)
というわけで、私も持っていないコミックスを求めて、古本行脚に出た。
先ずは近場の古本屋2軒。最初の店で、山田ミネコ『ベルテーンの魔女』(白泉社花とゆめコミックス)を見つける。
だが、他の本は出ず、仕方なく以前この店で見つけてパスしていたタニス・リー『影にうたえば』(ハヤカワ文庫FT)を買う。
この本、どの書評を読んでも誉めていないんだよね。
2軒めでもあまり良い本は出ず、ようやく朝日ソノラマ版『最終戦争伝説5』を見つける。
ついでに花とゆめ版の和田慎二『銀色の髪の亜里沙』を見つけ、懐かしくなって買う。
『銀色の髪の亜里沙』は、20年以上も前にはまった漫画だが、今でも十分通用する面白さだった。
(いまや「亜里沙」は、一発で漢字変換できる。すごーい(笑)
実は、わたしのハンドルの「有里」の中には、こっそり「亜里沙」と「アリス」が入っているのです。)
午前中は、田植えだった。いや、私は何もしてないけど。(一度やって懲りた。田んぼん中って、歩くのだけでも大変なんだ。) 旦那が労働奉仕しました。しかし、ふつー、埼玉で米作やってるとは思わないでしょ? 私も最初びっくりしたけど、コシヒカリ作ってんです。 ほとんど自家用と縁故米になりますが。
新刊書店にいき、以下の本を買う。
・樹なつみ『八雲立つ』8(白泉社花とゆめコミックス)
・松下容子『闇の末裔』1〜3(白泉社花とゆめコミックス)
・藤崎竜『封神演義』(ジャンプコミックス)
『闇の末裔』は、失敗だった。絵はむちゃくちゃ巧いんだけど、話がさっぱり読めない。
昔だとこういう話は、ひとりよがりと言われたものだが、同人誌慣れしたお嬢さん方はこういうのも読めるんだろうかなぁ。
夫が古本屋で買ったあもい潤『風霊王』1〜3(角川書店あすかコミックス)をぶんどって読む。
あもい潤は、私と夫の両方がファンである作家のひとり。こういう人の本を買う場合には、よーく確認しないと重複しちゃったりするのである。
新刊が出ると、どちらが買うかで揉めたりする。
午後から、古河の古本屋へいく。以前ハヤカワ文庫FTの掘り出し物がどっさり出た店である。
さすがにこの前、私が荒らして回ったので、FTはほとんどない。
が、なんか凄いのをみつけた。イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』(ハヤカワ文庫SF)。
ジグソーハウスさんとこで、探求書で出ていなかったっけ? レアな本らしい。凄いぞ。が、しかし何が凄いって、表紙にどーんと「横浜港北図書館」の蔵書シールが貼ってあることだ。
なんで横浜の図書館の本が茨城の古本屋にあるんだ? 売るなよ、そんなもん。と、思いつつ、しっかり引っ掴んできました。
図書館の本特有のシール式の透明なビニールカバーが貼ってあったけど、ドライヤーで暖めて剥がしました。
でも「港北図書館」って蔵書印が押してあるから、図書館の本だってのはバレバレね。
このままだと、まるで私が図書館からガメてきたようなので、違うのよ、古本屋で売ってたの!と、ここに書いておこう。(笑)
その他に買ったのは、
・アンダーソン&ディクソン『がんばれチャーリー』(ハヤカワ文庫SF)...ホーカシリーズね。
・C.ウィリス&C.フェリス『アリアドニの遁走曲』(ハヤカワ文庫SF)
・C.J.チェリィ『リムランナーズ』(ハヤカワ文庫SF)...<色褪せた太陽>は好きだった
・カミュ『電子頭脳<ユエ>』(角川文庫)...フランスのSFらしい
・ワアグナア『さすらいのオランダ人・ダンホイザア』(岩波文庫)
ゼラズニーのアンバーシリーズを探していたんですが、見つからなかったですね。
新刊書店では、『アニメ版 少女革命ウテナ 4』(小学館)。ちょっとウテナのページを作る資料がほしくて。
しつこく、別の古本屋を2軒周る。結局、GWは、田植えと古本屋巡りで終わってしまった。
最初は、東武伊勢崎線羽生駅東口にある古本市場。ここは、漫画に詳しい店員がいるらしく、珍しい絶版本などは、ちゃんと別にしてある。
萩尾望都の『ストロベリーフィールズ』(新書館)だのチェリッシュブックだのがあった。
FTの150〜180あたりが揃っていたのは、誰かがまとめて手放したからだろうか。嬉しかったのは、『風のガリアード』があったことだ。
ということで収穫は、
・ピーター・S.ビーグル『風のガリアード』(ハヤカワ文庫FT)
・ジェイン・ヨーレン『白い女神』(ハヤカワ文庫FT)
・グレン・クック『忌まわしき者の城』上下(ハヤカワ文庫FT)...揃っていたのでゲット
・キャサリン・カーツ<グィネド王国年代記>(ハヤカワ文庫FT)...揃っていたのでゲット
・フーケー『水妖記』(岩波文庫)
もう一軒の古本屋は、同人誌をやっている子たちの溜まり場になっているらしく、スクリーントーンやら原稿用紙やらを売っている。近所で同人誌即売会があった後で、店内は荒らされていた(笑)。 が、さすが同人作家御用達の店である、なんと『小説現代5月増刊 メフィスト』(講談社, 1997.5)を発見。京極夏彦と森博嗣の対談が載っている号である。 しかも恩田陸「三月は深き紅の淵を」の最終回(単行本とは内容が違う)が載っているというオイシイ号。つまり掘り出し物。 手放してくれた人ありがとう。
新刊書店では、『角川文庫解説目録 1998.4』をゲットし、宮部みゆき『震える岩』(講談社文庫)、
『妖魔夜行 暗き激怒の炎』(角川書店スニーカー文庫)を買う。
<妖魔夜行>シリーズも、夫と私の両方がファンで、今回もどちらか買うかで揉めた。(双方相手に押し付けようとする(笑))
結局私が負けて、買った。
『妖魔夜行 暗き激怒の炎』(角川スニーカー文庫)読了。今回のテーマは恨みとねたみですね。
表題作は面白かった。
いつもは説教臭さが鼻について好きになれない山本宏であったが、こういうネタを男性(それもオタクの総本山ともいえるSNEの人間が)、
スニーカー文庫でやるということに拍手しよう。偉いぞ、山本宏!(笑)
CLAMPといいSNEといい、大阪の人間は根本のところでは、ものすごく真面目なのかもしれないと思った。
期待の友野詳は、いまいちでした。もう少し軽い話の方がいいね。
宮部みゆき『震える岩』(講談社文庫)読了。やっぱり後味がすっきりしない。宮部みゆきの作品を読んで後味が悪いなんて思うのは私だけ? 書評なんかだとよく「爽やかな後味」とかなんとか書いてありますけど、勧善懲悪でなくて、ピカレスク物でもなくて、 論理のアクロバットのない話は私にとっては後味悪い話なのです。現実がこんなに辛いのに、その上システムの悪に巻き込まれた人間の悲劇なんて読みたくないと思ってしまいます。 まあ、わたしは赤川次郎が「暗くて嫌い」と思う人間ですから、一般の人とはちょっと感覚違うかも。
大森望さんの日記と溝口さんの書物の帝国(URL:http://www.mita.cc.keio.ac.jp/~h9703313/index.html)をチェック。 SFセミナーの「SF全集を出そう!」の部屋の話が面白い。ほんと、山尾悠子が入ってたら買います。 ハードカバーなんて高くて買えなかったから、いまだに雑誌切り抜きが捨てられない。 「仮面舞踏会」「破壊王」「水棲期」「遠近法」「ワンス・アポン・ナ・サマータイム」なんてのを持ってます。 そうか、これを製本すればよいのね。
山田ミネコのコミックスを持ち帰るべく、横浜の実家に帰る。とはいえ、実は最大の目的は上野の東京都美術館でやっている『ケルト美術展』をみることだった。
例のごとく赤羽駅の構内でやっているキオスクの古本ワゴンセールをチェック。あまり良いものはなかったが96年発行の『この文庫がすごい!』を見つける。 600円出して買う気はなかったけど、200円なら許せる。ついでにホイットマン『草の葉(上)』(岩波文庫)を購入。現在は、改訳版が出ているらしい。 上巻だけだけど、詩集なんて別に全部読む必要もないし。
上野駅では、構内のBOOK GARDENをチェック。
前回買うのをためらった恩田陸『光の帝国』(集英社)が残っていたら買おうと心に決めていたので、どきどきしながら書棚を見る。
ありましたっ!私に買われるのを待っていたようでいじらしい。(笑)
文庫売り場では、帯付きで平積みになっていたシャーリン・マクラム『丘をさまよう女』(早川書房 ミステリアスプレス文庫)を買おうかどうか迷う。
そうそうなくなりはしないと思うけど...と思いつつ、手にとる。が、これから美術館へ行くことを思い出し、また平積みの山へと戻す。
どうせまた、上野駅には戻ってくるのだから、そのときに買えばいいやと思ったのだが、駅の本屋というのはそれほど甘くはないことを、私はこの3時間後に知ることになる。
東京都美術館は、上野公園の中にある。修学旅行らしい学生達の群れを避けながら公園の中を進む。
チケットを買って、いよいよ『ケルト美術展』へと足を踏み入れる。ケルト特有の渦巻き文様が出迎えてくれる。
黒をバックにしたガラスケースの中に黄金の首飾りが浮かび上がる。ああ...ステキ。
平日なので、人はそれほどいない。私はうっとりと展示品の間を浮遊する。
この展示の演出は実に見事で、見学者を順路に導くライトすらケルトの渦巻き模様を浮かび上がらせているのだ。
ケルトの文様はなぜか私を引き付ける。それは、かつて私がケルトのケの字も知らなかった中学生のときに書きなぐっていた模様に良く似ている。
細胞にインプットされた記憶かもしれない。うーん、あたしゃ前世はケルト人なのか?
美術館の土産物売り場では、さんざん迷った末、絵葉書とうずまき模様のついたキーホルダーを二つ買った。
本当はレプリカを買い占め、あの展示場に2日くらい住みたかった!
東京都美術館のホームページは、URL:http://www.tef.or.jp/tmm/index.html
時刻は昼過ぎ、お腹も空いた。どうしようかと駅に向かって歩いていると、改装された国立西洋美術館が私を呼ぶ。
私はここにあるモネの絵とモローのサロメとロダンのヨハネの首が大好きだ。平日だから、館内のレストランも空いているだろう。
というわけで、足は勝手に入口へと向かう。
以前館外にあったチケット売り場は、館内に移動していた。もっとも常設展示だったからかもしれない。
チケットを買って、まっすぐ館内のカフェ「すいれん」へ。このカフェは美術館の中庭が見渡せる場所にある。中庭にある木々の滴るような緑の梢が美しい。
平日のデートには超おすすめである。が、サンドイッチはとっても不味かった。コーヒーはとても美味だったので、多分サンドイッチだけが不味かったのだろう。
改装された館内はとてもきれいだ。最初の展示室はさっさと切り上げ、モネを中心に展示された第二展示室へと向かう。
そこで眼鏡を外す。私は強度の近視と乱視で、眼鏡なしには、まともに外出できない。だが、モネの絵は、そういう人間に視力のいい人間には見えない素晴らしい世界を見せてくれるのだ。
眼鏡をかけている限り、モネの『舟遊び』は、画布にこてこてとぬりたくられた色の固まりでしかない。
少し位絵から離れたくらいでは、その印象は変らない。
だが、いったん眼鏡を外すと、人物の輪郭は柔らかく溶け、画面に光が溢れ出す。水面は揺らぎ、舟縁に寄せる水の音さえ聞こえるようだ。
うそだと思ったら、近視の人、眼鏡やコンタクト外してあの絵を見てごらんなさい。
晩年のモネは目を悪くしていらしいので、多分、私が眼鏡を外して見ている風景が、彼の目に映っていた(そして描き出したかった)風景なんじゃないかと思う。
西洋美術館でショックだったことがひとつ。ロダンの彫刻が少なくなっている!私の目当てだった「ヨハネの首」もない。
貸し出されているのか、ロダン展のためにしまわれて、他の美術館へ移されたのか不明。えーん、ヨハネちゃん、どこいったの〜!
国立西洋美術館のホームページは、URL:http://www.nmwa.go.jp/index-j.html
その他、東京都の美術館関係ホームページでは、
東京の文化・美術館・博物館・観光情報(URL:http://www.tokyo-teleport.co.jp/museum/index.htmlが便利。
東京ステーションギャラリーのホームページ(URL:http://www.ejrcf.or.jp/station/index.html)というのもある。
レオノーラ・キャリントンの展覧会を見逃したのは、なんとも口惜しい。
上野駅へ戻り、BOOK GARDENで、本を買おうと文庫売り場へいく。と、買おうと思っていた『丘をさまよう女』の山がないっ! あわてて探すと、ちょっと離れた場所へ移されていた。しかし、すでに帯は外されていた。おそるべし、駅の書店。日中わずか3時間のうちに商品の入れ替えをやってしまうとはっ! ともかく、『丘をさまよう女』と『光の帝国』を買う。
つぎの目的地は、神田神保町の三省堂書店本店である。漫画売り場で、萩尾望都『思い出を切り抜くとき』(あんず堂)を探す。
みつからないので、店員にたずねたところ、またかという顔で、積んである場所まで連れていってくれた。
白っぽい表紙の四六版の単行本であった。
高野史生『カント・アンジェリコ』(講談社)と小野不由美『東京異聞』(新潮社)を買おうとする。
が、お金が足りず、マイナーな『カント・アンジェリコ』のみ購入。
文庫売り場で、『岩波文庫解説目録 1998 I』『講談社 現代新書解説目録 1997.7』をゲット。
岩波ブックセンターで、アリソン・アトリー『時の旅人』(岩波少年文庫)をみつけるが、荷物が多いので断念。 建石修志の絵にぽっぺん先生の作者(名前失念)が文をつけた本なんてのもあったんだけど、これもパス。 とりあえず、フローベル 『聖アントワヌの誘惑』(岩波文庫)だけ購入。
漫画専門の中野書店では、山田ミネコの絶版本を探す。『冬の円盤』(白泉社花とゆめコミックス)をみつける。
500円なり。やはり神田の専門店は高い。
ふらりと悠久堂書店のゾッキ本コーナーを覗いたところ新品同様の澁澤龍彦『ねむり姫』(河出文庫)をみつける。
どうやらここは、超あたらしい文庫が出る店らしい。澁澤は、イマイチ好みでないし、買うときりがないので避けていたのだが、何となくほしくて購入。
荷物があまりに重くなったので、これ以上の買い物はやめて、バッグを引きずりながら横浜へと向かう。 帰りに駅で母の日用の花を買って、実家に帰る。つかれた。
実家で、山田ミネコのコミックスを漁る。とりあえず見つかったパトロールシリーズや『草原の狼』を荷作りする。
文庫の棚を漁ったところ、なんとウォルター・デ・ラ・メア『恋のおまもり』(ちくま文庫)を発見。買ってあったのかっ!
そのほか、角川のリバイバルフェアで買った本などもみつかったので、それも荷作り。
横浜の古本屋を漁るべく外出。家の近くの古本屋へ行くが、ハヤカワ系はほとんどない。
どこかからの注文で、よそへまわってしまったのだろうか?
しかたないので、2冊100円コーナーで以下の本を購入。どれも美本である。お買い得。
・林望 『イギリスはおいしい』(文春文庫)
・ニコラウス・カッター 『乙女の祈り』(新潮文庫)
・アガサ・クリスティ 『チムニーズ荘の秘密』(創元推理文庫)
・アキフ・ピリンチ 『猫たちの聖夜』(ハヤカワ文庫NV)
この店は、入口付近に『ユリイカ』や『幻影城』が置いてある。急に思い付いて1973年の『ユリイカ』を手にとって巻末の読者投稿欄をみてみる。
やりました、井辻朱美さんの17歳のときの詩が2篇掲載されていました。特集も「猫」だし、それほど高くもなかったので、購入。
横浜駅西口の古本屋にて、レイモンド・E.フィースト『フェアリー・テール』上下(ハヤカワ文庫FT)を購入。 美本で、上下500円は安いとおもう。
伊勢崎町の先生堂書店へ行くが、山田ミネコは見つからず、以下の本を購入。
・ナンシー・スプリンガー 『銀の陽』(ハヤカワ文庫FT)
・ダン・シモンズ 『カーリーの歌』(ハヤカワ文庫NV)...世界幻想文学対象受賞なのだがなぜかNVで出た。
・ゼナ・ヘンダースン 『血は異ならず』(ハヤカワ文庫SF)
<ピープル>シリーズは、持っていたのだが、宗教臭さがいやで2冊目は売ってしまったのだった。
ゼナ・ヘンダーソンはこのシリーズより「なんでも箱」が好きです。
新刊書店には、篠田真由美『美貌の帳』(講談社ノベルス)がいっぱい積んであった。 うーん、そんなに売れているのかぁ。ともあれ1冊購入。
恩田陸『光の帝国』(集英社)読了。ツル先生の出てくる山の分校のエピソードが切ない。 <ピープル>シリーズより、大原まり子の初期短篇を思い出させるが、その短篇の名前が思い出せない。
図書館で、篠田節子『カノン』(集英社)を借りる。
篠田真由美『美貌の帳』(講談社ノベルス)読了。今回の重要人物である「女優」のモデルは、昨年の国民的アニメで母親役をやったあの人でしょうね。
(もちろん、林原めぐみではありません。(笑))
高校へ行きはじめた蒼は、周囲に溶け込めないらしい。蒼のしゃべり方が高校生にしては不自然だと思うのは私だけ?
なんでこの作者、時代設定を現代にしてしまったのでしょうねぇ。10年ぐらい前に設定しておけば、不自然さもカバーできたのに。
ドナ・ウィリアムズ『心という名の贈り物 続・自閉症だったわたしへ』(新潮社)読了。
前述したウタ・フリス『自閉症の謎を解き明かす』は、この本を読むための参考書であった。
先に読んでおいて良かったと思う。
ウタ・フリスの本は、自閉症を外側から描き、ドナ・ウィリアムズの本は、内側から描いている。
私は自閉症ではない(と思う)が、変化が嫌いで、自分の世界や時間に無遠慮に侵入されるのが嫌なタチなので、
ドナの外界に対する恐怖というのが、少しだけわかるような気がする。
『翼ある闇』挫折。一章を読んだ所で時間の無駄だと思ったので、読むのをやめる。 これだったら、チェスタトンを読み返した方がいい。
『チムニーズ荘の秘密』(創元推理文庫)読了。森博嗣を読み慣れたせいか、トリックについては、うすうす気付く。
サプライズとウィットに富んだ物語を読んでいると、心がおちつく。クリスティ万歳。ミス・マープル物が読みたい。
宮部みゆきのような、謎は解決しても感情は解決しないような後味の悪い本を読んだあとだと、
こういった古典的推理小説の謎と感情の割り切りかた(ただし、決して底が浅いわけではない)が、ありがたく思える。
『アリアドネの遁走曲』(ハヤカワ文庫SF)読了。 ギリシャ風文化全盛の戦時下の未来社会で繰り広げられる女性科学者の卵の17歳の少女アリアドネの冒険。 土壌改良用生物だのキラー衛星からの光撃だのSF的小物はいろいろ出てくけれど、基本的には、ジュブナイルな活劇物。 戦時下の少年少女に親は役に立たないし不要だってのは、ガンダムと同じか。
プライベートでは、身内が、とんでもない事件(ほとんど宮部みゆきな世界)に巻き込まれ、対応に追われている。 身内に非はない。ただ大マヌケだっただけである。 我が家もとばっちりをうけているのだが、打てるだけの手を打っての待ち状態。 (インターネットというのは、意外に情報収集に役立つと実感した。) どんよりしているのだが、暗くなっていてもしょうがないので、読書とホームページ作りに逃避する。
『通販生活』を購入。風でとばない帽子を買おうと決心する。
篠田節子『カノン』(集英社)読了。ホラーなんだろうか、これは? テープを捨てても捨てても追ってくる逆回しのバッハのカノンというのは、たしかに恐い。 篠田節子の作品には、精神のひ弱なオタクと俗物の男性しか出てこないのだろうか。 それに引き換え、女たちはいやらしいほどにたくましい。
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