赤木かん子 著作紹介


赤木かん子 著作紹介


[Top] ▼K02K01

『こちら本の探偵です』

(径書房 ,1985.11,1,600円+税, ISBN4-7705-0031-9)
ネット書店リンクbk1/amazon/Yahoo

 赤木かん子さんの記念すべきデビュー作。

 子どもの頃に読んでタイトルや作者名を忘れてしまった本、もう一度読みたい本を探し出す”本の探偵” をうっかり(笑)、始めてしまった、かん子さんの奮戦記。 文体が、口語体(今の私の文体だ!)だから、すごく読み易いです。 子供の本のガイドブックでもあり、本を探す方法についてのガイドブックでもあります。 わずかな手がかりから、目的の本を探し出す、かん子探偵の手腕をぜひぜひご覧ください。

 これが書かれた頃(1985年)には、手に入りにくくて苦労していた本が、今では復刻されて 簡単に本屋や図書館で出会えることもあります。 この本で知り、文字どおりのまぼろしだった 『まぼろしの白馬』※は、福武文庫で出て、ほんとに嬉しかったです。(今は、岩波少年文庫で出てます。)

(97.04.06)


[Top] ▼K03K01

『子どもの本とごちそうの話』

(径書房 ,1987.3,\1600+税, ISBN4-7705-0046-7)
ネット書店リンクbk1/amazon/Yahoo

 パディントンのマーマレード、『小公女』のあまパン、『アルプスの少女ハイジ』の朝ごはん。 読んだことがある人なら、だれもが想像してよだれを垂らしたであろう、子供の本の中の”ごちそう”を 紹介している本です。

 い、いかん、読み返していたら、お腹がすいてしまった。

(97.04.06)


[Top] ▼K04K02

『ヤングアダルトブックガイド』

(レターボックス社, 1993, ISBN4-947635-06-1)

 1987年4月から1991年2月まで、朝日新聞の日曜版に載っていた「ヤングアダルト招待席」という、ティーン向けの書評をまとめたもの。

 かん子さんには、今の日本の子ども(だけではないが)の置かれている状況に対して、非常に問題意識を持っていて、そういう観点から選ばれた本です。 具体的な基準は「すべての差別をなくす方向にいくものであること」 「内容的に(作者本人の意図がどうであれ)、 いまをいきなければならないティーンエイジャーたちの力になれるものであること」(P.4) だそうですが、大人であっても十分役に立つ本ばかりです。 (ただし、ちょっとクセがあるんですけどね。)

 この本に載っていた中では、 『びりっかすの神さま』※(岡田淳)とか、 『風葬の教室』※(山田詠美)とか、 『ぶきっちょアンナのおくりもの』※(ジーン・リトル)とか、 面白かったです。

(97.04.06)


[Top] ▼K05K03

『女性のためのミステリ・トーク』

(自由国民社, 1994, ISBN4-426-46800-0)

 『このミステリがすごい!』の投票者でもあるかん子さんが選んだ、女性のためのミステリの本。 うだうだ説明するより、各章のタイトルを引用した方が早いでしょう。

 たとえば、「第3章/女探偵さんの活躍と苦悩―成長する女たちのためのテキスト―」 「第6章/子離れできない親の話―現代の日本で最も求められているミステリー―」 「第8章/Tea & Cake のミステリ―ふりかえると、クリスティ!―」などなど。

 紹介された本の中では、 『無垢の殺人』※(ローレン・サンダース)が凄かったです。早い話がアメリカ版『天人唐草』(山岸凉子)ですけど、犯人が捕まらないように祈るような気持ちで読んだ本はこれが初めてかも。

(97.04.06)


[Top] ▼K06K04

『かん子のミニミニマンガ入門 図書館員のカキノタネ』


リブリオ出版 ,1995.8,\1796+税,  ISBN4-89784-443-6)
ネット書店リンクbk1/amazon/Yahoo

 図書館員のためのマンガ論。

今は図書館でもマンガを入れるところが多くなりました。で、図書館に入れて欲しい、いれるべきマンガの紹介をしています。『のらくろ』の田河水泡から始まって、手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、少女マンガでは水野英子から大島弓子、萩尾望都、乙女ちっくを経て、90年代の『ドラゴン・ボール』から川原泉まで、押さえるべき作家は、ほとんど押さえてあります。 子どもの本の視点から見た初心者向けのマンガ論としては、非常にすぐれた本だろうと思います。

(2000.04.09)


[Top] ▼K07K05

『かんこのミニミニヤング・アダルト入門 パート1』


(リブリオ出版 ,1997.9,\1,796+税, ISBN4-89784-559-9)
ネット書店リンクbk1/amazon/Yahoo

 図書館員のための本の紹介シリーズのヤング・アダルト篇その1。

 ヤング・アダルトっていうのは、児童文学のほうからきた用語で、本来は14歳から19歳ぐらいまでの青少年のための本のことだったんですが、今では、「かつては大人の問題であったが今は子供にも降りかかってくる問題」を扱う大人が読んでも面白い「大人向け以外の本」を指すようですね。

 今回のテーマは「薄くてY.A」。幼年文学から、ビュジュアル本までいろいろ。

 アレクシン『ひとりぼっちのおるすばん』(国土社)に対する辛辣な批判は目うろこ。トルーマン・カポーティの『クリスマスの思い出』(文藝春秋)が、個人的に好きじゃないのも分かります。 でも、最後のシルヴィア・ウォー『ブルックハースト・グローブの謎の屋敷』(講談社)の項に書いてあることは納得できないですね。この本は、”おたく”で、筆者は読んでいて吐きたくなったんだそうです。でも、そこまで書いておいて、どこが”おたく”なのか、そもそも筆者がいう”おたく”とはどういうことなのか、なぜ”おたく”ではいけないと思うのかが全く書いていない。(例はでてくるけど、例をあげただけでは定義にはならない)
 「吐きたくなる」とまで書いたんだから、そのことについて、きっちり説明しなくちゃだめだとおもうんですけれど。

(2000.04.09)


[Top] ▼K08K06

『かんこのミニミニヤング・アダルト入門 パート2』


(リブリオ出版 ,1997.9,\1796+税, ISBN4-89784-559-9)
ネット書店リンクbk1/amazon/Yahoo

 図書館員のための本の紹介シリーズのヤング・アダルト篇その2。

 パート1では、説明不足な点といささかヒステリックな論調が見られましたが、 パート2では腕のいい薬剤師のごとく、「性的虐待」「摂食障害」「離婚」「共依存」等々のテーマごとに、病める子どもと大人の抱えた問題とそれに対する薬=本をテキパキと紹介していて、気持ちいいです。
 今回は、マンガも含まれていて、定番の萩尾望都と山岸凉子の他に波津彬子『雨柳堂夢咄』(朝日ソノラマ)と今市子『百鬼夜行抄』(朝日ソノラマ)も「偉大な癒しの物語」として登場。もちろん、西原理恵子も入ってます。

大人のアナタも、常備薬としてぜひ一冊。

(2000.04.09)


[Top] ◆K08K07

『この本読んだ?おぼえてる?』

(フェリシモ ,1999.5,\1143+税, ISBN4-89432-150-5)
ネット書店リンクbk1/amazon/Yahoo

 通販会社フェリシモが出している本の通販カタログ「ブックポート」で行った本の探偵依頼についてまとめたもの。 ようするに「本の探偵 ふたたび」というわけですね。

 かつて好きだった本を大人になってから探す人たちにむかって書かれたもののせいか、 ヤングアダルトについて語るときのいささか攻撃的な口調とは違って、かなりおだやかな調子です。名義も「赤木かん子」ではなく「あかぎかんこ」。

 子供のころ好きだった懐かしい本に会いたい人にオススメ。

(2000.04.09)


[Home] [赤木かん子]

有里 (alisato@anet.ne.jp)
http://alisato.web2.jp/book/kanko/

更新日:2002/08/14